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テーマ1クラブについて テーマ2チーム強化と選手育成について テーマ3サッカースタジアム建設について

テーマ4試合運営について テーマ5スタジアムイベントについて

サッカースタジアム建設について(信江雅美 事業本部副本部長)

【スタジアムの現状】

 みなさん、こんにちは。事業本部、副本部長の信江でございます。本日は寒い中、サポーターズカンファレンスに、多数、ご参加いただき、誠にありがとうございます。また日頃は当クラブに多大なるご支援と応援を賜り、厚く御礼申し上げます。

 私からはサッカースタジアム建設の現在の状況について、ご説明をしたいと思いますが、 その前に、現在のホームスタジアムである現エディオンスタジアムにつきまして、皆さまに少しご報告させてください。

 現在のホームスタジアムであるエディオンスタジアムは、JリーグやAFCのライセンスに適合しないというご指摘を以前より受けております。具体的には、観客席を覆う屋根の不備や洋式トイレや背もたれのあるシートの不足です。洋式トイレはJリーグの基準より少なくとも144個不足しています。シートについてはACLの基準に約5,000席足りないという形です。屋根の架設には莫大な費用がかかるため、これはなかなか難しい問題ですが、一方、シートの個席化やトイレについては来年度から予算化の方向で検討していただいております。この二点については、近いうちにライセンスをクリアできるものと考えております。

 現在のエディオンスタジアムについては、施設上の課題は様々ありますが、少しでもより快適に観戦していただくために、施設整備、環境整備について、行政とやりとりしながら改善の方向で進めてまいりたいと考えております。

 最初に現在のスタジアムの話をしたのは、新スタジアムは現在のスタジアムの延長線上にあるものだと考えているからです。というのも、昨年のホームゲームの中で、特に忘れられない一戦がありました。皆さんそれぞれに忘れられない試合はあると思いますが、私の場合は昨年9月10日のホームの大宮戦です。この日は奇しくもカープの25年振りの優勝が決まろうかという日でありましたが、まさしくその日に13,644人のファン・サポーターの方がエディオンスタジアムに駆けつけてくださいました。試合結果は大変残念なものとなりましたが、我々はこの方々に支えられている、そういう思いを新たに心に刻んだ試合でした。立地や交通アクセスや設備に様々な課題がある現スタジアムではありますが、現実になにをさておいても、サンフレッチェのホームゲームにたくさんの方が駆けつけてくださっています。このこと、この力、これをサンフレッチェの動員力といえるのならば、この力こそが新スタジアム建設への一番の大きな後押し、力になるのだと思います。

 新シーズンも開幕が近づいていますが、この冬、エディオンスタジアムはピッチの芝を久しぶりに全面張替えしております。新緑の鮮やかなピッチで闘う選手への熱い声援を、今後とも、よろしくお願いいたします。

【サッカースタジアム建設に向けて】

 ここから本題です。視点を変えて、新スタジアムについてお話しします。2015年10月に文科省の外局の1つとして、スポーツ庁が新設されました。初代長官にはバサロ泳法で有名なスイマーであり、金メダリストの鈴木大地氏が就任されました。その後、スポーツを国の産業の1つとして捉えて、経済成長の柱にしていこうという指針やガイドラインが発表されました。その中で、地方中核都市の中心部にスタジアムのような施設を民間の活力を利用して建設、運営し、プロスポーツチームのフランチャイズとして使うことで街の賑わいを創生していこうと、すなわち地方創生の1つにしていくことが謳われています。

 また報道によると、今後、国土交通省が全国に約10万カ所、総面積約12万ヘクタールある都市公園について、「都市公園法」の改正案を国会に提出する見込みとのことです。簡単にいうと、あれをやってはいけない、これをやってはいけないと、多くの縛りがあった都市公園の活用の制限をゆるやかにして、さまざまな収益施設をつくれるようにすることで、にぎわい創出や持続的な維持管理につなげる制度を整備するというものです。まさに、旧市民球場跡地や中央公園広場は、その都市公園でありますから、当クラブが望んでいる市内中心部のサッカースタジアム建設は、先程のスポーツ庁の動きとも連動して、まさに国の指針に沿ったものでもあると言うことを共有していただければと思います。

 こうした国の指針は、欧米のスタジアムやスポーツ産業のあり方を、そのまま手本としたものと言ってよいでしょう。欧州では街中のスタジアムが基本ですし、我が国もそれを手本にして新たな産業の1つにしていこうということです。我々としても、冒頭に織田から話があったように、1月15日からオランダ、ドイツの7ヵ所のサッカースタジアムの視察に、若手を中心に社員を派遣します。スタジアムの建設や管理運営、また近くにお住まいの方との関わりや、街の賑わいをどう創出していくかなどについて先進事例を情報収集してまいります。今回のスタジアム視察では、広島でのスタジアム建設の参考になるように、ロンドンやベルリンのような首都ではなく、地方の中核都市の、まさに中心部に立地したスタジアムを中心にピックアップしました。オランダであればアイントホーフェンのフィリップススタジアム、ドイツであればデュースブルクのMSVアレナ、マインツのオペルアレナ、ジンスハイムのヴィルソル・ラインネッカーアレナ、ミュンヘンのアリアンツ・アレナ。シュツットガルトにはメルセデスベンツ・アレーナがあり、アウクスブルクのWWKアレナも視察します。今回は、映像制作会社のスタッフも帯同します。現地で撮影も行いますので、テレビやホームページでその内容を映像として広めることで、スタジアム建設の機運を高めていきたいとも思っています。ご期待ください。

 また、ヨーロッパとは別に、スポーツビジネスのまさに先進国であるアメリカにも、1月25日から、スタジアムでのデジタルコンテンツの使い方やIT技術を使った新サービスの情報収集を目的に視察を行う予定です。このたび、こうした海外視察を集中的に行うのも、今後、より具体化していくサッカースタジアムの建設と運営について、得てきた情報や知識を、実際に役立てていくためです。有意義な視察にしていきたいと思います。

 振り返ると、昨年の3月3日、サンフレッチェは記者会見を開き、旧市民球場跡地への独自のスタジアム建設プラン「Hiroshima Peace Memorial Stadium」(ヒロシマ・ピース・メモリアル・スタジアム)を発表するとともに、県、市、商工会議所が推す、宇品・みなと公園での建設案に対しては、ホームスタジアムとして使用する予定がないことを明言いたしました。

 その後、5月13日の第2回記者会見での「スタジアムの多目的利用」を中心としたプランの詳細の公表を経て、6月3日には「スタジアム詳細図面」「スタジアム事業収支」「資金調達スキーム」「経済効果」などをまとめた「実現可能性調査資料」を公開いたしました。そのうえで、県知事、市長、商工会議所会頭と、当クラブ久保会長との4者トップ会談の開催を要望してまいりました。

 商工会議所の深山会頭にご尽力いただき、紆余曲折ありながらも8月10日には第1回、9月14日には第2回の会談開催にこぎつけ、「新しいサッカースタジアムは、県・市・商工会議所・サンフレッチェの4者が協力して整備に向けて取り組んでいく」ことが再確認されました。また、「中央公園広場を第3の候補地として、4者が協力して検討する」ことについても合意をいたしました。

 当クラブは旧市民球場跡地がベストであるという考えは一切変えておりません。ただし、中央公園広場につきましては、旧市民球場跡地と同様に市内中心部に立地しており、とりわけ2015年3月にJR新白島駅ができてから、交通アクセスが格段に向上したという印象を持っています。もちろん近隣に住宅地がありますので、周辺住民の皆さまが一定の理解をしてくださることが前提ですが、交通アクセスの面では、旧市民球場跡地と同様に評価できるものと考えています。

 当クラブといたしましては、現在行われている、行政と周辺住民の方々との話し合いや説明をじっくり見守っている状況であります。また、ここは行政の方がしっかり、誠意をもって、丁寧に周辺住民の方々に対応していただくことが大切なことと考えておりますし、そのように理解しております。

 現在、具体的な建設予定地はまだ決まっておりませんが、市内中心部に建設した場合のサッカースタジアムのあり方や解決すべき課題などについて、県、市、商工会議所の方々と、それぞれが検討を進める上で必要な情報交換・情報共有を目的に、実務的な意見交換を始めています。ファン・サポーター、広く県民、市民の皆さんに喜んでいただける新しいサッカースタジアム建設の早期の実現。これが我々の願いです。ご清聴、ありがとうございました。

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