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LAST UPDATE:2016/11/04

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森保一監督がシーズン総括会見を行いました!

リーグ戦前肢試合終了を受けて、森保一監督が2016シーズンの総括会見を行いました!
「今日は総括会見にお越しいただき、ありがとうございました。まだ天皇杯は終わっていませんが、リーグ戦が終了し、1つの区切りとなりました。皆さまのご支援、応援、すべてに感謝しています」

Q)改めて2016シーズンを振り返って。
「前年優勝して臨んだ2016シーズンは、6位に終わった。我々の優勝を期待して応援していただいたすべての方に申し訳なく思う。我々にとっても6位という結果は満足できるものではないし、悔しい思いでいっぱい。ただ、今シーズンの結果は昨年と比較するとマイナスだったかもしれないが、今後のプラスとなる戦いもできたことはポジティブ。ケガ人や想定外のアクシデントも多い中、チームとして難局を乗り越えてシーズンを通して戦うことができた。チームの総合力がついたシーズンだったと思う」

Q)攻撃面では、昨年と比較すると得点数は落ちているが。
「ただ、シュート数はリーグで1位だった。1試合平均で13.6本くらい打っている。そこでしっかりと攻めきること。シュート数は悪くないが、決定力をもっと上げていかなければいけなかった。その部分は課題だと思う。ただ、クオリティも大切だが、メンバーが代わる中で1つより2つ、2つより3つとより多くのチャンスを作ろうとやってきた。選手はそれにトライしたことがシュート数にも表れている。昨年から得点数が減ったという部分で考えられるのは、昨日の新潟戦で相手のボールを奪ってカウンターから得点をとることができたが、シーズンを通してはカウンターから仕掛けても最後に仕留めることができなかった、ということがある。もっとクオリティを上げていかなければいけない。昨年優勝したこともあって、1stステージでは特に、相手が我々の思うような攻撃をさせてくれなかった。ひいて守り、攻めあぐねた部分もある。また、サイドからの攻撃でクロスからの得点も少なかったと思う。チャンスを作り出すことも少なかった。昨年は中央のターゲットとしてドウグラスがいたが、選手が代わって、最後のクオリティの部分につながらなかった。サイドからの攻撃とカウンターのクオリティを上げていかなければならない」

Q)失点数も増加しているか。
「失点が増えたのは、攻撃のところで得点が減ったことにもつながっている。いい守備からいい攻撃ができず、得点が伸び悩んだ。失点数でいえば、私が監督に就任して5シーズンの中で、一番多かった。これまでチームのコンセプトとして、いい守備からいい攻撃を目指していたが、守備の部分での強さが足りなかった。サンフレッチェらしく、粘り強く守備力を上げていかなければいけないと感じたシーズンだった」

Q)守備陣の評価は。
「数字だけ見ると昨年よりも下がっているが、ケガ人で選手が入れ替わる中、連動するのは難しい。その中で選手は最低限の結果を出し、踏ん張ってくれたことは評価したい。ただ、被シュート数も多くなっている。選手1人1人のゴール前でのプレー、チーム全体で相手に自由にやらせないプレー。ボール保持者に制限をかけて、ゴール前でシュートを打たせず粘り強く守っていくこと。ゴールを割らせない守備については、全体としてレベルアップしなければならない」

Q)夏には、リオ五輪での塩谷選手の離脱もあった。
「選手が入れ替わる中、数字としてはマイナスに見えるが、選手たちは踏ん張って最低限の結果を出した。よくここまでやってくれたと思う。シーズン途中には本職のDFが千葉しかいない状態で公式戦に臨んだことがある。清水やカズ、宮原がDFに入ってやってくれた。不測の事態だったが何とか乗り越えて、タフに戦う姿を見せてくれた」

Q)中盤の選手の評価は。
「これまでボランチはカズと青山が鉄板のコンビだった。ただ、主力の2人がケガなどを含めてそろわなかった中、丸谷が試合に出る機会が多くなった。ただ、丸谷や宮原が出場しても勝利できていた。ギリギリの戦いで、落ちるか上がるかというところで、突き抜けて上がることはできなかったが、下位で争うことにならなかったのは、選手が代わってもチームとして踏ん張れたから。代わった選手たちがしっかりとやってくれたことはポジティブにとらえている。チームは青山が中心になって攻撃しているし、キャプテンとして精神的な主柱にもなっている。ただ、青山が出場できない試合、あるいは浦和戦のように途中で交代した試合でも、逆転して勝利することができた。ACLでケガをしたときも、1stステージの横浜FM戦では宮原が青山のポジションに入り、頭が混乱しそうになりながらも慣れないポジションで精一杯やってくれた。うまくいなかかったこともすべて現実としてとらえてやってくれたことが、次につながる強さのベースになったと思う」

Q)攻撃陣の評価は。
「今年はウタカ、宮吉といった力のある新加入選手が入ってきた。昨年はドウグラスや浅野といった、これからのサンフレッチェを担う選手が攻撃を牽引していたが、その選手たちが抜けて連携を作り直すことになった。ただ、それは簡単なことではない。昨年はドウグラスが21得点、浅野が8得点を挙げた。さらに彼らは運動量も多く、前線から守備をし、攻守において貢献度が高かった。得点も失点も、チームとしてはかなり大きな穴ができたといえる。ただ、それも現実。今年、新加入してくれた選手、これまでサンフレッチェでプレーし、優勝しようと戦ってくれた選手たちは、よく頑張ってくれたと思う。昨年は、これまでのJリーグの中でも一番といえるチーム。今年、浦和に勝点で並ばれたが、昨年はベストな結果だった。今年がマイナスだったと思うのではなく、選手が代わって新たに作り上げていく中、よく戦ってくれたと思っている」

Q)今年、苦労した部分は。
「守備のところだと思う。攻撃では1点でも多くとるにこしたことはないが、基本コンセプトは、攻撃も守備も両方やること。いい守備からいい攻撃をしようとチーム作りをやってきた。相手が嫌がる守備、粘り強さ、したたかさが今年は足りなかった。先制点を挙げたあと、すぐに追いつかれたり、これまでであれば先制して勝ちきれるところで追いつかれたりした試合がいくつかあった。守備の構築、戦い方の部分で、相手のモチベーションという要素もあり、難しさを感じた。今年、ホームの初戦であるACL・山東戦で、いい形で先制点を挙げることができたが、相手が圧力をかけてきたところで耐えられず同点にされ、セットプレーからもやられた。相手が圧力をかけてきたところで自分たちに流れを持ってくるしたたかさが表現できず、難しかった。それがなぜなのかをしっかりと分析しなければいけない。昨年はJリーグでチャンピオンシップ決勝を戦い、精神的にリフレッシュする時間がなくクラブワールドカップを戦い、3位決定戦まで進んだ。続いて天皇杯でも準決勝まで進み、12月29日まで試合があった。本来であれば、心身ともにリフレッシュするために、選手には長期の休みが必要だったと思う。しかし、それが3週間しかとれず、新シーズンに向けて準備する期間も短かった。心身ともにリフレッシュできなかったことが、最後の粘り強さにつながらなかったのだと思う。相手の攻撃を止めるモチベーションが高く、粘り強く崩し切ることができなかった。ケガ人が多かったのもスケジュール管理の部分と、トレーニングの強度について、反省して考えなければいけない。ケガ人が多かった要因としては、精神的にリフレッシュしきれていなかったことが大きいと思う。2014年、監督として3年目のときも、2012年、2013年と連覇し、天皇杯決勝まで進んで元日まで休みを取ることができず、新シーズンに突入したため、ケガ人が多かった。あのときも選手のコンディションが上がらないと感じ、今年の状況も似ていると思った。ただ、2014年は選手が疲弊していると思いながら戦っていたが、今年は選手に疲労はありながらも、疲弊感はなかったと思っている。厳しい中で戦う力を身につけてきた。ただ、そこから突き抜けていくところまではいけなかった」

Q)ウタカ選手の得点王について。
「彼には得点と得点に絡むプレーを期待していた。得点王になり、期待通りの活躍をしてくれた。チームとしてはタイトルが獲れなかったが、得点王という名誉ある個人タイトルを輩出することができた。ウタカは慣れない戦術の中、自ら少しでも早くフィットする姿勢を見せてくれたことが、この結果につながったのだと思う。新潟戦でもう1点取り、単独で得点王になればなおよかったが、1位になったのは素晴らしいこと。おめでとうと言いたい。ウタカ1人で得点をとったのではなく、チームでの戦いがウタカの得点につながったというところは、チームとしての喜びであり、全体の自信にしたい」

Q)今年で引退することになった浩司選手について。
「労いの言葉をかけたい。彼はピッチ内外でもっているものを精一杯出し切ってもがき、いいことも苦しんだこともたくさんあったが、まずはお疲れ様でしたという言葉を贈りたい。これからの彼にとって、セカンドキャリアに幸が多いことを期待して送り出したい。広島で生まれ、矢野のクラブに入り、サッカーのキャリアをスタートさせた。サンフレッチェの育成組織からプロに昇格し、サンフレッチェ一筋で戦ってきた。広島で生まれ育ったことを誇りに思い、広島の方たちに喜んでもらいたいと頑張ってきた。これから選手ではなくなるが、広島のサッカーが発展するように、広島を盛り上げていきたいと話していた。頑張ってほしいと思う」

Q)チームの世代交代については。
「世代交代は、もちろんどのチームでも起こり得る自然なこと。サンフレッチェにもあり得る。ただ、必ずしも世代交代を目的として選手の入れ替えをするのではなく、あくまで競争の中でポジションをつかみ、自然に出場選手が代わっていくもの。監督の立場からすれば、ベテランで経験豊富な選手と有望な若手選手がいて、ベテラン選手をプレーで評価せずに控えに置き、若手選手が練習で試合に出る資格をもてるプレーを見せずに、育成のためにポジションを与えることはない。これからも競争を見ていきたい。サンフレッチェには、寿人、カズ、浩司とこれまで長く広島を支え、3度の優勝に貢献してきた選手がいる。彼らのことはリスペクトしている。これからも彼が望むのであれば現役を続けてほしいし、一方でいいプレーをしている若手選手もいるので、切磋琢磨してポジションをつかみとってもらいたい。試合に出るべきかどうかは私の主観でもあるが、練習を見て、選手をどのように試合で使っていくかを決めたい。チーム内でもこれまで主力で活躍している選手が出続けているのは、彼らが力を見せているからで、チームとしてもいいことだと思う。彼らを100として、ポジションをつかみとろうとしている若手選手が見せているのは、70~80くらいだと思っている。3度優勝をつかみとってくれた選手の100を突き抜けていくような力をつけてほしい。指導者としては、これからチームを支えていってくれる選手に力をつけさせるように指導したい。今年は満足のいく結果ではなかったが、残留争いに至らなかったのは、3度の優勝経験を100としたとき、ポジションをつかみとろうとしている選手が70~80まできていたからこそ。主力と競えるプレーを見せられる選手層になったことが、踏ん張れる結果につながった。私が監督になって、選手が努力してくれたこと、スタッフも一丸となってチームとしての総合力をもっとつけていこうと続けてきたことが、チーム力のアップにつながった。経験の浅い選手がポジションをつかんで、チームの中心となるベースができたと思う」

Q)来年以降、さらにブラッシュアップしていきたい部分は。
「今年の結果は満足できるものではない。ただ、Jリーグ18チームの中でABC3つのグループに分けるとしたら、Aにいることができたのはポジティブ。いろんなことが起きた中での結果だけに、ポジティブに受け止めている。ただ、踏ん張ることはできたが、その中で優勝争いする力をつけるためには、すべてにおいてレベルアップしなければいけない。チームとしては、誰が出てもある程度、結果を残せることは自信になる。それをベースに攻守においてレベルアップをし、優勝争いをすることは、決して簡単ではないと思っている」
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