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LAST UPDATE:2017/12/22

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「城福浩監督 就任記者会見」を行いました!【前編】

本日、広島市内で「城福浩監督 就任記者会見」を行いました!
足立修強化部長2017年は、非常に苦しいシーズンとなりました。ここにいらっしゃるマスコミの皆さまと、広島県民・市民の皆さまとチームが一丸となり、何とかJ1残留を手にすることができました。J1で戦う来季は、0から新たに出発するという意味で、城福監督を招聘し、もう一度、サンフレッチェらしさを取り戻したいと思っています。

城福監督は、私がご説明するまでもなく、日本サッカー協会、FC東京、ヴァンフォーレ甲府で指導されており、経験は豊かです。日本サッカー協会では、各カテゴリーでの若手の強化、育成に携わり、年代別代表のチームでは世界を驚かすムービングフットボール、超攻撃的なサッカーを志向していました。FC東京時代にも同じように攻撃的なサッカーで戦い、代表で活躍している長友選手や、権田選手、森重選手といった若手を起用しながら、ヤマザキナビスコカップを制覇、Jリーグでも上位進出、といったチームをつくりました。そしてヴァンフォーレ甲府では、ベテランを起用しながら堅守速攻で手堅く、勝ちにこだわったチームをつくっていらっしゃった。一方で我々は昨年、攻撃的なサッカーから後半戦は守備を重視した勝ちにこだわったサッカーの両方をやってきました。城福監督はどちらのサッカーもでき、ベテランと若手の指導と育成も行える、というところから、このたびの招聘にいたりました。城福監督はロジカル的でありながら、コミュニケーションが取れる監督です。風通しのいいチームの編成づくり、指導、そして何よりも我々と一枚岩になれるといった、長所をいかしていきたいと思っています。チームを再構築し、育成、若手とベテランを融合しながらチームを作り、サンフレッチェらしさを取り戻して、勝ちにこだわっていきたいと思っています。

来季は城福船長での船出となります。サンフレッチェをよろしくお願いいたします。
城福浩監督みなさんこんにちは。サンフレッチェ広島の監督に就任しました城福です。伝統と実績のあるこのクラブの監督になることができ、非常に光栄に思っています。選手とともに、ファン・サポーターとともにチームを作り上げて、来年1年がいい年だと思える年にしたいと思います。よろしくお願いします。

Q)監督就任のオファーを受けたとき、そして就任を決めたときの思いを教えてください。
A)対戦相手として見ていたとき、サンフレッチェ広島は、選手とスタッフ、サポーターが一体となったチームだなと感じていました。もちろん相手からすれば手強かったですが、とてもチームの一体感が感じられ、好印象をもっていました。今回、そのチームからのオファーは自分の中でも驚きであり、光栄でもありました。足立強化部長からは「なぜ、私なのか。サンフレッチェ広島をどうしたいのか」という熱い話を聞いて、私も心を動かされました。大きな決断でしたが、決断をしたときは早く選手と合流して、ともに戦いたいなというワクワク感がありました。

Q)就任時に「目の前の結果に徹底的にこだわること、サッカーを楽しむこと」とコメントされていましたが、具体的にどのような部分をチームに浸透させていきたいとお考えですか。
A)ラスト5分でモードをシフトする、最後まであきらめずに攻撃をし続ける、守りきるということももちろん大事です。ただ、誰かがミスをしたときにそれをカバーすること、誰かがいいプレーをしたときにそれをつなげることを、キックオフからやり続けることが一番大事だと思っていますし、そういうチームにしていきたいと思っています。結果にこだわるためには、キックオフからそういったモードで入り、瞬時に状況が変わる中で、正しいジャッジ、状況判断ができなければいけません。その状況判断を共有するところは浸透させていきたいと思っています。

楽しむということに関しては、選手が楽しまなければ見ている人も楽しませることはできないと思っています。もちろん勝敗は(楽しむことに)大きく左右しますが、選手がサッカーと向き合う部分でポジティブさがなければ、なかなか見ている人にも伝わっていきません。選手が楽しんでサッカーをやれる状況をつくりたいと思っていますし、それが何かといえば、彼ら自身が、自分たちが成長していることを実感することに他ならないと思っています。自分自身が成長するための日々の質の追求と、厳しい競争。その環境をつくることでサイクルをつくっていきたい。これこそが楽しむことだと思っています。

Q)どのようなシステム、フォーメーションで戦っていくのかが注目されていますが、現状ではどのようにお考えですか。
A)まずは新加入を含めて、よく選手を見る必要があると思っています。長年やってきたシステムがあって、今年の後半戦で違う形をしていたことは十分、承知しています。そしてそれに選手がよくアジャストしたことも承知しています。多少、選手が入れ替わり、どういう選手が我々の志向するサッカーの中でどういう風に特徴を出し切れていくのか、またどういう組み合わせでいけば選手のよさを引き出しあえるのか、そういうところを見極めつつ、選手とコミュニケーションをとりながら、探っていきたいと思います。

そしてもう1つ、誰が試合に出る準備ができているのか、誰が成長しているか、今、使い時なのかというのを見逃さないこと。システムに縛られず、そういうところも大切にやっていきたいと思います。ただ、日ごとに(メンバーが)変わるというわけにはいかないので、どこかでジャッジはします。その中でJリーグが始まったときの立ち位置と終盤の立ち位置が変わりうることも十分にあると思います。

Q)過去に指導した選手も多く在籍していますが、その選手たちと再び同じチームで戦えることについては、いかがですか。
A)10数年前に協会にいたとき、年代別のトレセンで一緒になった選手はかなりいますし、それ以降、U-17代表や、甲府で一緒にやった選手もいます。なかでもU-17や甲府で一緒にやった選手は私と過ごした時間が長く、彼らが広島で成長した姿を見ると、本当にうれしく思います。彼らは私がグラウンドの上でどんなアプローチをするかを経験している選手たちなので、チームの雰囲気をつくっていくという部分で先頭にたってくれると期待しています。そしてもう1つ、誰も特別扱いされるものはいないということ。指定席が用意されることはありえないということも、彼らが一番よく知っていると思います。

Q)来季をどのように戦い、どのような結果を目指しているのか、目標を教えてください。
A)このチームにベテランはいないと思っています。今年、大活躍して優勝に導いた中村憲剛(川崎フロンターレ)が37歳。それを考えると、このチームの経験豊富な選手も、まだ中堅の範囲ではないかと思っています。1つの小さな気づきで、自分の経験値と掛け合わせて自分のプレーを変えられる選手たちがいて、若い選手たちは長い時間ピッチに立つことで責任を負ってプレーし、成長する。その2つのグループが刺激をしあい、競争をしあっていくことが、前進するために必要不可欠だと思っています。そういうチームにしたいし、そうなると信じています。

目標という部分では、先ほど足立強化部長がおっしゃるとは思っていませんでしたが、私には自分の確たる信念があります。それを世の中の象徴的な言葉として言うときも言わないときもありますが、「ムービングフットボール」という言葉で言いました。人とボールが動くサッカーをして、人の心を動かす。それこそが勝利に近づき、彼らが躍動するサッカーだと信念を持っていますし、どんなチームでもどんな立ち位置でも、それをやり続けてきました。もちろんこのチームにもそれができる土壌はあると思いますし、選手たちとともにそれを追い求めたいと思います。ただ、「やりたい」と言って数週間後にできる簡単な課題ではなく、低いハードルではありません。やり続けることによって、シーズンが終盤まで深まった時に、選手が楽しんで躍動している姿をお見せできれば、自ずと結果もついてくると思っています。選手とそれを追求するチームにしていきたいです。

Q)この広島の街の印象があれば、教えてください。
A)質問と少しずれるかもしれませんが、たまたま今年1月にJFAの仕事に10年ぶりに就いて、広島でカンファレンスが行われました。広島の街はアウェイゲームで来たときもあまり出歩くこともなかったのですが、1月のカンファレンスでは、こちらにも知人が多いこともあり、いろんな方に会いながら、毎晩お好み焼きを食べていました。その11ヵ月後にここに来ることになり、非常に感慨深いものがあります。何か運命的なものを感じます。

Q)声援を送ってくれるファン・サポーターの皆さんにひとことお願いします。
A)近年、サンフレッチェが素晴らしい実績を挙げてきたことは知っています。このクラブが本当に一体感のあるクラブだからこそ、その実績が生まれたと思っています。この一体感は、一朝一夕でできあがったものではなく、先人のこのクラブに携わった方々、それを取り囲む方々の長年の積み上げがあって築いてきたものだと思いますし、それをしっかりと継承したいと思います。足立強化部長は0からの出発とおっしゃっていましたが、今まで積み上げてきたものにさらに上積みをしていけるように、今まで中心でやってきた選手がさらに新しい気付きができて、サッカーを楽しんでいけるように、そんな日々を過ごして、スタジアムで皆さんが一緒に闘える雰囲気をつくっていきたいと思っています。早く紫が似合う監督になりたいと思いますので、よろしくお願いします。
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