サポーターズ・カンファレンス議事録

チーム強化と編成について(強化部長 足立修)

 改めて2020年シーズン、よろしくお願いいたします。皆さんの熱意に我々チーム一同、身の引き締まる思いでおります。

 2020年は、城福監督体制3年目です。2018年、J1リーグで優勝争いをしながら、優勝できなかった悔しさ。2019年は、カップ戦ではアウェイゴール、1点の重みに泣き、J1リーグでは早々と優勝争いから脱落した悔しいシーズンでした。この2年間の蓄積を胸に、新シーズンに入っていこうと思っております。

 スローガンを『積攻(せきこう)』と発表しました。2年間でいろいろな思い、経験、先ほどお話しした悔しさなどを積み上げてきています。2018年は、もう一度、守備からやろうということで、ディフェンシブな戦いになりました。2019年はもっと攻撃しようと、攻撃を積み上げた年でした。そして2020年は、よりアグレッシブにディフェンスをしながら、リスクを恐れずに積極的に攻撃していこう、攻守のバランスが取れた積極的な戦いを、チームとしてやっていこうとスタートしています。フロントも同じように、積極的に戦っていく『積攻』の思いでシーズンに入っていきます。

 2020年に何を求めるのか。チームづくりも含めてアグレッシブに戦う一方、やはり負けない試合をしなければいけません。勝点0を1に、1を3にできるチームでなければ上位を争うことはできませんから、やっていかなければならない。相手に隙を与えず、相手の隙を突く。そういう円熟さが必要になってくるのではないかと考えています。

 2019年はメンバーが大幅に変わり、世代交代があったように見受けられたと思います。それは、若い選手が力をつけてきたからです。2019年はACL(AFCチャンピオンズリーグ)と並行して戦い、その積み上げが、あのようなメンバーにつながりました。我々がやるのではなく、選手たちが日々の練習と、目の前の試合に取り組んでこそ可能になります。それがあって2019年は、バランスの取れたメンバー構成になりました。

 2019年のJ1リーグ最終節、ベガルタ仙台戦の先発メンバーの平均年齢は26.00歳で、最終節全体で比較するとリーグ3番目の若さでした。1位は北海道コンサドーレ札幌の25.18歳、2位は湘南ベルマーレの25.27歳で、次が我々です。そういうメンバー構成の中に、ベテランも若い選手もいる。非常にバランスの良いチームになってきているのではないかと考えています。

 ただ、2019年のJ1リーグは6位に終わり、悔しい思いでいっぱいです。チーム全体の悔しさを、2020年シーズンにつなげます。相手に隙を与えず、相手の隙を突く。過去にJ1で優勝したときは、それができるチームでした。それを踏まえて、さらに積み上げていくシーズンにしたいと思っております。よろしくお願いいたします。

 1月13日から23日まで鹿児島県指宿市で1次キャンプを行い、みっちり走り込みをしてきました。あまりオフ期間が長くなかったのですが、選手たちは頭と体をリフレッシュすると同時に、ほとんどがきちんと体づくりをしてきていました。どのクラブも1次キャンプはフィジカルトレーニングが中心ですが、我々は今までよりもワンランク上のメニューをこなすことができています。この時期に、よく筋肉系のトラブルが起こるのですが、今回はゼロでした。ケガ人ゼロで2次キャンプに進み、戦術の浸透ができることは非常に大きいですし、選手たちの意気込みを感じました。

 2020年に向けた補強は、2019年からの積み上げを意識しました。契約交渉でもクラブが最も気にしたのは、2019年のベース、積み上げてきたものを残すことです。退団選手を最小限にしたいという思いで選手たちと話してきました。その結果、渡大生、吉野恭平、稲垣祥が移籍しましたが、外国籍選手を含め、2019年のベースは残すことができたのではないかと考えています。

 Jリーグは2年ほど前から、『DAZNマネー』や有名な外国籍選手の加入などにより、移籍が激しくなりました。誰か1人が移籍すると、Jリーグだけでなく、海外移籍も含めて多くの選手が移籍します。そうした状況において多くの選手が残ってくれたことは大きいと考えています。

 そのうえで新しい選手も加わりました。エゼキエウ、浅野雄也、永井龍、櫛引一紀が加入し、茶島雄介、増田卓也が期限付き移籍から復帰しています。2019年は拮抗した試合で勝ち切れず、引き分けが多かったです。勝点を積み上げることができたのはよかったですが、引き分けを勝ちに、負けを引き分けに、さらに勝ちにもっていくためには、スピードというピースが足りなかったと考えています。我々は『ギアチェンジ』と表現していますが、そのために、特に前線にエゼキエウ、永井、浅野と、スピードがある選手を補強しました。

 また、新しい競争も補強のテーマです。攻撃陣だけでなく、佐々木翔、荒木隼人、野上結貴で固定されていたディフェンスラインも、新しく加わった櫛引、そして井林章も含めて競争してもらおうと考えました。

 2019年、クラブで最も多く得点したのは左サイドの柏好文で、最も多くアシストしたのは森島司です。前線にはレアンドロ・ペレイラ、ドウグラス・ヴィエイラもいますが、2019年は2人が出場しなかった試合の勝率が低かったため、選手層を厚くすることも考えて補強しています。

 2月16日からルヴァンカップが始まり、23日の鹿島アントラーズ戦でJ1リーグも開幕します。ぜひスタジアムにお越しいただきたいのですが、我々は鹿島戦を開幕とは捉えていません。2019年の続き、第35節のつもりで臨みます。2019年から積み上げてきたものを強みにして、すべてを鹿島にぶつけたいと考えています。

 2019年の我々のJ1リーグの戦績は、15勝10分け9敗、勝点55でした。総得点は45で1試合平均1.32、リーグ8位タイで、ちょうど真ん中あたりです。優勝した横浜F・マリノスの総得点はリーグ1位の68、1試合平均2.00でした。ちなみに我々が優勝した2015年は73得点で、1試合平均2.17です。また、2019年の我々の総失点29はリーグ2位タイで、1試合平均0.85です。1位はセレッソ大阪で総失点25、1試合平均0.73で、横浜FMの総失点はリーグ7位の38、1試合平均1.11です。

 このように見ていくと、我々は守備はしっかりできていますので、やはり得点力がポイントになります。2020年は現在の守備のベースを高めながら、得点を1試合平均1.5以上は取りたい。そのうえで失点を1試合平均0.9以下にできれば、おのずと一番良い景色が見えてくるのではないかと思っております。

 2020年のJ1リーグは鹿島から始まり、浦和レッズ、C大阪、ガンバ大阪、FC東京、横浜FM、ヴィッセル神戸と続きます。実績のあるメンバーをそろえた、非常に難しい相手ばかりですので、まずは、この開幕7試合を肝に銘じて戦っていくつもりです。

 また今年は、東京五輪による中断までに21節を消化します。7月上旬までに21試合、リーグ戦の3分の2が終わるわけで、そのときには優勝争いと残留争いに分かれていると考えています。ここ数年、J1リーグは優勝争いか残留争い、どちらかしかなく、実力が拮抗しているので予断を許しません。それを踏まえ、中断までにできるだけ勝点を積み上げて、J1残留の目安とされる勝点40を早く取り、残留争いに巻き込まれないようにしてから、さらに高みを目指す。毎年のことですが、目の前の試合に集中して、勝点を取っていくという思いで向かっていきます。2020年も皆さんと一緒に戦っていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

質疑応答1