サポーターズ・カンファレンス議事録

イベント・チケット販売などについて(顧客戦略部長 澳和明)

 平素からスタジアムに足を運んでくださり、また熱い声援をいただき、誠にありがとうございます。

 2020年シーズンの取り組みについてご説明します。冒頭に社長が申し上げたことと重なる部分があると思いますが、その点はお許しください。また、2019年シーズンの観客数が減少した理由について、多数のご心配の声をいただいておりますので、そのあたりも含めてご説明させていただきます。

 まず2019年の観客数ですが、26万4,400人で、目標の30万人には届かず、さらに2018年と比べて約3,000人のマイナスとなりました。減少した要因の一つとして、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)の開催により、J1リーグの平日開催が増えたことが挙げられます。平日は概ね、休日(土・日・祝日)の半分強の動員しか望めず、平日開催が2018年の3試合から6試合の倍に増えたことが大きな要因ではないかと考えております。

 ちなみに1試合あたりの平均観客数を休日と平日に分けて比較しますと、休日が2018年の3%増の1万6,185人、平日は25%増えて9,671人と、いずれも2018年を上回っております。しかしながら平日の試合増加に伴い、トータルでは若干の減少に転じたと分析しております。

 特に象徴的だったのが、10月29日(火)に開催された浦和レッズ戦です。本来であれば人気カードですが、直前に土曜日から平日に変更され、さらに前売り期間が5日間しかなかったことなどから、観客数は6,710人と、非常に厳しい結果となりました。

 観客動員策として、2019年は、昨年のサポーターズカンファレンスでも申し上げましたが、イベント企画を外部に委託し、アップに努めました。たとえば『フライデーナイト』などのサラリーマン向け、『ガールズフェスタ』などの女性向け、『熱気球』『ふわふわドーム』などのファミリー向け、『秋の収穫祭』『サンフレッチェえびす祭り』などの一般向けなど、様々なイベントを実施しました。アンケート調査を見ても、来場してくださった方には楽しんでいただけたのではないかと考えており、イベント自体も多方の関係者から、良くなったというお褒めの言葉をいただいております。しかし、これらを浸透させることは一朝一夕にはいかず、やはり試合告知の面で物足りなさを感じており、この点を反省点として2020年に生かしたいと考えております。

 そこで2020年シーズンは、こうしたイベントを継続・改良しつつ、告知に力を入れたいと考えております。冒頭に社長が申し上げた通り、具体的にはテレビスポット、新聞広告、ラジオ、大型映像を活用したプロモーションなどで、特に選手には積極的に出演してもらい、森﨑浩司アンバサダー、サンチェなどもフル活用して告知に努めて参ります。さらにもう一つ、デジタルマーケティングを活用して、ニーズに合ったタイムリーな情報をSNSやDMなどで発信するなど、創意工夫を凝らして露出度を上げていきたいと考えています。

 その一例として、2月23日のJ1リーグ開幕戦に向けたプロモーションの一部を紹介します。2019年まで行っていたポケット日程表の配布、シャレオのバナー広告に加えて、今回は民放4局で300本くらいのテレビスポットを流したいと考えています。また、中国新聞ではラッピング広告をはじめ、3回程度の広告を出し、2019年の神戸戦(10月5日)で行ったようなポスター作成も行います。さらに、本通りとドン・キホーテの前にある大型ビジョンで1,700本くらいの告知の映像を流す予定です。

 先ほど申し上げた選手の出演や、本通りでのパレードも行っていきたいと考えており、昨年よりも露出度を大幅にアップして臨みます。『アナと雪の女王2』の日本版エンドソングを歌っている中元みずきさんにも来場いただき、ライト層の取り込みにも注力していきます。さらに、2020年シーズンは、スタジアム全体で応援できるような取り組みも考えていきます。

 まずは2月23日のホーム開幕戦が大変重要です。ぜひともスタジアムを紫に染めたいと思っておりますので、ご協力よろしくお願いいたします。

 今年は東京五輪もありますので、その機運に乗じたイベントも工夫を凝らしながら行っていきたいと考えています。ご要望がたくさんありました飲食についても、選手コラボメニューなど、ここでしか食べられないメニューの開発も行います。スマホ決済も、グッズと合わせて、開幕戦には間に合わないかもしれませんが、2020シーズンの前半に実施するように準備を進めております。いずれにしましても、イベントや飲食をさらにステップアップしながら、告知に軸足を置いた取り組みをしていきたいと考えています。

 次に、シーズンパスについてです。現在の販売状況は、2019年の同時期と比べて順調に推移しています。ご協力ありがとうございます。ご要望として、「ルヴァンカップも含めて、対象試合を20試合で対応してほしい」というものがありました。2019年はACLの開催があったことから、シーズンパスはリーグ戦の17試合を対象とさせていただきました。しかし皆さまの要望もあり、ACLラウンド16とルヴァンカップの準々決勝については、シーズンパス〈ハーフシーズンパス〉購入者、およびサンフレッチェクラブ会員を対象に(ビジターを除く)、一般前売価格の半額で販売させていただきました。ACLに出場する年と、出場しない年で取り扱いが異なることは避けたいため、2019年に実施した前売価格の半額販売を、2020年も実施したいと考えておりますので、ご理解・ご協力をお願いします。先行発売期間限定ですので、早めにご購入いただければと思います。

 さらにファンクラブ会員の方には、割引価格でチケットを購入いただける人数を、1人から4人に拡大しました。先行販売期間であれば20%割引で購入いただけますので、お誘い合わせのうえ、多数ご来場くださいますよう、よろしくお願いいたします。

 次に、バックスタンド指定席に関するご質問がありました。昨年、ACL開催に伴い個席を新設し、バックスタンド指定席として販売しましたが、皆さまにはご迷惑をお掛けしました。最終的にはバックスタンド自由席に戻すということでご案内したところ、バックスタンド指定席を購入されたお客様から、高齢であったり、小さなお子様がいたり、あるいは遠方からの来場で、どうしても並んで入場することができない、という切実なご要望があり、クラブとしても見過ごすことはできないということで、希望者に限り、バックスタンド指定席を残すことにさせていただきました。

 2020年も「引き続きバックスタンド指定席を残してほしい」という声を多数いただいており、同様に配慮する必要があると判断して、引き続き2020年もバックスタンド指定席を残しました。現在のところ、2019年のバックスタンド指定席を上回る状況で、多くの方に購入をいただいています。

 飲食については、先ほども少し触れましたが、観客動員の大きな柱であり、ぜひとも充実させていきたいと考えています。ご要望の中にも「スタジアムグルメの充実」「スタジアムでしか食べられないもの」「選手コラボメニューの継続」といったものがありました。クラブとしては全選手のコラボメニューを製作したいと考えており、全選手の要望を聞き、準備に入っております。その結果、2019年から継続するものもありますが、まったく新しいメニューもたくさんあります。開幕戦から順次、販売していきますので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。

 また、熱中症対策として「飲み物の客席販売を実施してほしい」というご要望がありました。以前にも客席販売をしたことがありますが、野球とは異なり、常に連続した試合展開があるサッカーには『間(ま)』がないので、試合観戦の妨げとなることもあり、現在は行っておりません。今後、試合前やハーフタイムにおいて、検討してみたいと考えています。ご質問の熱中症対策では、飲食スペース各店の待機列に並んだお客様にワゴン販売をするなど、できることから始めてみたいと考えています。

 そのほか、地域貢献に関するご質問がありました。クラブとして、サッカーを通じて地域に貢献することを理念として掲げており、ピースマッチなどサッカーを通じた平和の発信、西日本豪雨災害の被災地支援、NPO法人と共同での清掃活動、行政などと連携した啓発活動など様々な取り組みを行っております。今後もこうした輪を広げていきたいと思っておりますので、ご協力よろしくお願いいたします。

 「小学校1年生&2年生パスポートも、さらに拡大を」というご要望がありました。方針としては、幼稚園・保育園で『サンチェたいそう』を行い、まずサンチェを好きになってもらうことから始めて、1年生パスポートでサッカーに興味を持ち、2年生パスポートでサンフレッチェのファンになってもらう、という段階的な目標を定めて展開しています。現段階でこれ以上の拡大は考えておりませんが、エリア招待をはじめとする招待事業や、様々なイベント、来場者プレゼントなども実施しておりますので、こうした企画をチェックしていただきながら、ぜひお子様と一緒にご来場いただければと思います。

 公共交通機関の利用促進については、駐車場が少ないということで、駐車場の確保に努めつつ、利用促進に努めていきます。広島市の担当部署とも連携を図りながら、アストラムライン、バスなどの交通事業者とキャンペーンを行うなど、なるべくお得になるような施策を検討していきたいと考えています。

 エディオンスタジアム広島の構造に関するご質問もありました。「指定席の座席間隔がまちまち」ということについては、スタジアムが楕円形ですので、どうしても構造上、均等に座席を配置することが難しい状況です。ご理解いただければと思います。また「指定席の足元に水が溜まっている」というご意見もありました。施設管理者である広島市にも伝えておりますが、広島市からは優先順位をつけて改修しているとお聞きしており、これまで、トイレの改修、個席の改修などを進めていただいております。今後は大型映像装置も古くなっているため、改修を検討されるとのことです。引き続き要望は続けていきますので、ご理解いただければと思います。

 「ファン感謝デーを広島市の近くでやってほしい」というご要望もありました。昨年はエディオンスタジアム広島での開催を予定しておりましたが、ACLの開催日と重なったため、日程、場所を変更して実施させていただきました。今年は、広域公園内で開催する方向で準備を進めていきます。

 最後に、ホスピタリティについてです。「スタッフに聞いても質問に的確に答えることができない」「提案しても回答がない」というご意見をいただいております。こうしたご意見があること自体、言語道断です。社員・スタッフを含め、お客様に気持ち良くスタジアムに来ていただけるように、今後も頑張っていきたいと思います。ホスピタリティの意識を持って対応することが、集客にもつながっていきます。観客数は昨年同様、30万人を目標に頑張ってまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

テーマ5 試合運営について