サポーターズ・カンファレンス議事録

質疑応答1

質問

 寄付に関する話がありました。カシマスタジアムに行った際、寄付された方の名前がタイルに書いてあり、スタジアムの外壁に埋め込まれていたと思います。そのようなことをすれば、寄付も集まるのではないでしょうか。

回答(信江 スタジアム総合戦略推進室長)

 スタジアムやアリーナだけでなく、全国の多くの公共施設では、寄付いただいた方のお名前をネームプレートに掲出しています。それらを参考にしながら、皆さまに喜んでいただける、よりたくさんの寄付が集まる形を工夫していきたいと思います。

質問

 新スタジアムについて、サンフレッチェから基本方針の策定について意見を出すうえで、前回のシンポジウムで集めた意見も参考にしたいということでした。過去の例ですと、G大阪がパナソニックスタジアム吹田を3層構造にするにあたり、2層全体をVIP席にしようと考えていたとき、サポーターの方と協議して、ゴール裏だけは一体応援をしたいからやめてくれ、と意見が取り入れられたそうです。広島カープも「意見を聴く会」をされています。前回のシンポジウムで意見を募集されていましたが、今後もそういうことをやっていかれるのかをうかがいたいです。

回答(信江 スタジアム総合戦略推進室長)

 「多くの市民に親しまれ、利用される多目的フットボールパーク」を実現するためには、ファン、サポーターはもちろんのこと、広く市民、県民の皆さまからご意見をお聞きすることはとても大切だと考えております。そのため、昨年7月に開催したシンポジウムの際に、広くご意見やアイディアを募集させていただきました。今後、どのような機会を持てるかは分かりませんが、県、市、商工会議所と相談しながら、ファン、サポーターはもちろんのこと、広く市民、県民の皆さまの意見を、これからもお聞きする機会を設けたいと思っています。

質問

 新しいスタジアムができたときに、チームの監督がサンフレッチェ出身者であったらいいな、と思っております。最近は引退したり、サンフレッチェを去る人で、サンフレッチェの指導者になる人があまりいないと思います。メリットがないのか、適任者がいないのか、そのあたりを聞かせてください。
 また、スタジアムについてですが、今季エディオンスタジアム広島で改修された個席が、私のような体だと少し小さいです。新スタジアムの座席がどのようなサイズになるのか教えてください。

回答(足立 強化部長)

 我々も将来的にはOB選手が指導者、もしくは私のような立場や社長、さらにクラブスタッフとして働いてもらいたいという思いがあります。指導者についてはライセンス制度がありますので、そこをクリアしなければいけませんが、今季はアカデミーからトップチームまでサンフレッチェで頑張ってくれた選手として初めて、平繁龍一がアカデミー普及部コーチに就任し、指導者としての第一歩を踏み出しました。森﨑和幸、浩司もC.R.M、アンバサダーに就任しています。このように、サンフレッチェで頑張った選手に引っ張ってもらいたいと考えております。ライセンスの取得には時間を要しますが、アカデミー、サッカースクールのコーチなどの席は空けているつもりです。そうしたクラブになっていきたいと考えています。

 トップチームで頑張った選手だけ、という思いはありません。現在のトップチームのマネージャーには、ユースのOBもいます。トレーナーには、ジュニアユースのOBがいます。通訳の1人は、サンフレッチェジュニアの出身です。スタッフを探すとき、そういう視点も持っております。何年後、何十年後と、我々とかかわったサンフレッチェファミリーでチームを構成してくれれば、DNAを継承していけると考えています。

回答(信江 スタジアム総合戦略推進室長)

 シートの幅は、スタジアムの検査要項では45センチ以上なければいけない、そして47センチ以上が望ましい、ということになっています。東京で建設中の新・国立競技場は50センチで、パナソニックスタジアム吹田も、その程度だと思います。皆さまがゆったり座れる席になること、カップホルダーなど、現在できていないことについては、新スタジアムでは具現化したいと考えています。また大事なのは幅だけでなく、前のスペースです。前が窮屈だと、自分の席まで行くのに、歩きづらかったり、特に食べ物や飲み物を持っていると大変だと思います。通路の幅、奥行きも重要ですので、十分に配慮した設計にすることが大切だと考えております。

質問

 新スタジアムをプロフィット化していくためには、365日稼働するスタジアムとして、サッカーだけでなく、いろいろな要素でやっていく必要があると思います。個人的には親子で行けるスタジアムを目指してほしいと思っていて、たとえばアンパンマンミュージアムのような、国内のテーマパークなどを誘致できればと思っていますが、クラブとして複合型スタジアム、誘致できるスタジアムについて、どのようなコンセプトを持っているのか聞きたいです。

回答(信江 スタジアム総合戦略推進室長)

 365日使えるスタジアムを考えるとき、ピッチの中と外の両方を考える必要があります。ピッチの中を文字通り365日使うのは難しいですが、近年、芝生の養生技術も進化していますので、可能な限り、スポーツ以外の用途にも活用していくことも考えていかなければなりません。

 特に大規模コンサートは収入源として大変有望です。また、最近は夏に、国内各所で音楽フェスティバルが行われていますが、新スタジアムが完成したら、広島でも「夏フェス」を開催したいと考えています。ピッチ以外にも、スタジアムの諸室を会議室として活用するなど、いろいろな用途に使っていくことも考えています。

 ところで、私たちは、郊外型スタジアムと、都市型スタジアムでは、まったくコンセプトが違うと考えています。既存のサッカースタジアムは、すべて郊外型スタジアムといえるでしょう。当然のこととして、基本的にサッカーの試合を行うことだけを目的に考えられていますので、周囲はコンクリートの壁で覆われ、中に座席があり、ピッチがある。でも、まちなかにあるスタジアムでは、壁面がコンクリートで覆われて、内部が窺い知れないということは、あり得ないのではないでしょうか。都市型スタジアムでは、周囲の壁面の使い方がこれまでとはまったく違うものになると思います。

 スタジアムに限らず、まちなかにできる施設は、一つだけの目的のためにあるものではありません。これから建設される広島のスタジアムにおいても、もちろんサッカースタジアムとしての機能を十分に果たしながら、多目的に活用でき、人々が集う施設であることが大事になると思います。

 まちなかにある、ということを根底から考えたサッカースタジアムは、まだ日本には存在していません。広島が最初のまちなかスタジアムです。スタジアムの周囲部分は、近くで暮らす方、近くで働いている方、近くで遊ぶ方、たまたま通りがかった方、そうしたすべての方々のことを十分に考慮した施設でなければならないと考えています。そのような施設の中にサッカースタジアムを立地させる、ということです。しっかり検討を重ねて、365日稼働できる施設を作っていきたいと考えています。

質問

 先ほど足立強化部長が、広島の「色」をつけていくとお話しされました。「サンフレッチェ広島行動規範」がホームページに掲載されていますが、これが最近ないがしろにされているのではないかと、すごく気になっています。昨季のアウェイ・川崎F戦、磐田戦など、見苦しい抗議が増えたという印象があります。広島のDNA、「色」として、どうなのか。そういうところを正してもらえないかと、強く思います。

 また広島の「色」ということでいえば、今季は広島にゆかりのある選手が多く入ってきましたが、宮原和也選手が名古屋に完全移籍してしまいました。彼こそ広島の選手だと思います。ホームページでは、自分の実力不足で移籍した、というような書き方がされていましたが、オファーをしたけれど逃げられたのか、やむを得ないということで手放したのか、教えてください。

 また、ユースの大堀亮之介選手がポルティモネンセ(ポルトガル)に移籍しました。どういう経緯だったのか教えてください。

回答(足立 強化部長)

 まず、おっしゃる通りだと思います。広島の「色」として、伝統を受け継いでいかなければいけないことは重々承知しています。確かに試合中のレフェリーへの抗議が見受けられますので、フェアプレー精神についてもう一度、見直さなければいけないと思います。

 関連していえば、これからVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が導入され、ジャッジも変わっていくと思いますので、そういった不満は減ってくると思います。Jリーグ、日本サッカー協会とも試合後に話し合いができることになっています。1つのジャッジに、選手たちも人生が懸かっていますので、感情的になってしまう部分もあるのですが、自重させていきたいと思います。

 宮原選手については、我々は帰ってきてくれとオファーし、名古屋さんは残ってくれ、という状況でした。我々の帰ってきてほしいという私の熱意が足りなかったのではないかと反省しております。それについては本当に申し訳なく思います。また新たに、宮原選手のような選手を作り上げていかなければならないと思っております。

 大堀選手はポルティモネンセに行きましたが、まだプロ契約ができていません。ヨーロッパは5月末から6月にシーズンが終わりますが、大堀選手は高校を卒業して、3月の終わりくらいから6月くらいまで、練習をしながらテストをし、当面はU-23チームに所属して、6月にプロになれるか、というところです。

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