4.23 14:00

ルヴァンカップ グループステージ第5節 vs. 徳島ヴォルティス
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試合終了

サンフレッチェ広島 広島
4
0
徳島ヴォルティス 徳島
  • 前半4分
    好文
  • 前半12分
    森島
  • 前半22分
    ジュニオールサントス
  • 後半43分
    ジュニオールサントス
3
前半
0
1
後半
0

試合の見どころ

 あくまで目指すのは勝点3だ。3勝1敗でグループステージ首位に立つ広島は、今節・徳島戦で引き分け以上の結果を得ると自力でのプレーオフステージ進出を決めることができる。万が一、敗れたとしても他会場の名古屋が清水に勝利すれば広島の突破が決まるかなり有利な状況。だが、ミヒャエル・スキッべ監督の考えは当然ながら一つだ。「試合が始まってから最後まで勝点3を狙いに行きたい」。引き分け狙いなど毛頭なし。勝利でグループステージ突破を決める覚悟だ。
 ただし、スキッべ監督に油断しているそぶりもない。相手の徳島には、敵地で戦った初戦で3-0で勝利しているが、「直近の3試合で10得点しているし、昨季までJ1にいたチーム。油断はできない」。ここまで今季のJ2で2勝8分1敗と引き分けが先行して中位に甘んじているが、ボール支配率を高めて勝利を目指すポゼッションサッカーは健在だ。特に直近のゲームでは結果も出ており、4月13日のグループステージ第4節では清水を4-1で撃破し、4月20日のJ2第11節・岩手戦では5-0の大勝。後方での巧みなビルドアップからサイドを有効活用するスタイルは洗練されており、ハマった時の威力は脅威そのもの。その岩手戦でハットトリックを達成した藤尾翔太や強力サイドアタッカーの西谷和希、清水戦で2得点を挙げた杉森考起など、注意しなければプレーヤーは揃っている。
 その徳島を破るポイントは、やはり今季の広島のスタイルであるハイプレスだ。「明日は誰が出てきても同じ戦いをすると思っている」とスキッべ監督は相手の戦いを読んでいるが、その狙いどおりに徳島がGKを使ったポゼッションサッカーを貫けば、広島のストロングを発揮できる。また、直近のリーグ・磐田戦では、多くの決定機を逃して2-2のドローに終わってしまったが、今週のトレーニングでは課題の得点力アップにも努めており、「日々、成長している手応えはある」(スキッべ監督)。アグレッシブな戦いで相手を押し込み続けてゴールをこじ開けるスタイルを貫けば、勝利は確実に近付いてくる。
 圧倒的優位な状況で迎えられるホーム・徳島戦。多くのサンフレッチェファミリーと勝利でプレーオフステージ進出の喜びを分かち合いたいところだ。

監督 試合前日コメント

──明日は引き分けでもプレーオフステージ進出となるが?
「勝点3を取りに行こうと思っている。試合が始まってから最後まで勝点3を狙いに行きたい。ただ、対戦相手を甘く見てはいけない。直近の3試合で10得点しているし、昨季までJ1にいたチーム。油断はできない」

──徳島の特長はどう見ている?
「スペインで長く育成に携わっていたスペイン人監督がおり、すごく良いサッカーをしていると思っている」

──相手がやるサッカーは変わらないと思ったほうがいいか?
「もちろん我々もそういったサッカーをしたいと思っているが、相手はどんなメンバーだろうと綺麗なサッカーをやろうとするチーム。明日は誰が出てきても同じ戦いをすると思っている」

──明日の広島はメンバー変更も考えているのでは?
「疲労ももちろん考慮するが、それよりも我々のチーム全体のレベルが上がってきている。それをトレーニングで見せてくれている以上、フィールドに立つチャンスを与えていきたい。また、成長過程においてもやっていかないといけない」

監督 ハーフタイムコメント

・タイミングを合わせながら正確にパスを繋ぐこと。
・周りに声をかけ合いながらやっていこう。
・良い戦いができている。後半、もう一度集中すること。

ゲームレポート

 プレーオフステージ進出へ王手をかけた広島が徳島を迎えた一戦。引き分け以上でグループステージ突破が決まるとあって、紫軍団は序盤から果敢に相手へ襲い掛かった。
 チャンスは早々にやってきた。4分、右サイドでのコンビネーションからボランチ・東俊希がエリア内へ進出すると、中央でパスを受けた満田誠のシュートはGKに弾かれたものの、柏好文が詰めて先制。あっという間にリードを奪うことに成功した。
 その後も広島の勢いは止まらなかった。後方からじっくりとビルドアップを繰り出しながらチャンスをうかがう中、今度は前線でのハイプレスが機能した。12分、敵陣へ相手を押し込むとエリア内左寄りでジュニオール・サントスがボールを奪取。すぐに中央へパスを送り込むと森島司が冷静に突き刺して早くも2-0とした。
 これで試合の主導権を完全に掌握した広島は、さらにリードを広げようと攻撃の手を緩めない。満田のロングシュートやサントスの抜け出し、青山敏弘のボレーなど次々と相手ゴールへ迫る中、22分にはサントスが力強い突破から相手DF二人を次々とかわしてゴールを決めて3-0。大量リードで前半を折り返した。
 「良い戦いができている。後半、もう一度集中すること」。そうミヒャエル・スキッべ監督の指示を受けて臨んだ後半も広島の落ち着いたゲーム運びが際立った。相手の持ち味であるビルドアップはハイプレスで封じ、ロングボールに対してもDF陣が確実に封鎖。相手にチャンスを作らせず、さらに追加点を狙いに行く攻撃的な姿勢を保ち続ける中、CKやFKから佐々木翔や今津佑太がヘディングでチャンスを迎えれば、青山やサントスも果敢にゴールを狙う。すると、4点目は試合終盤に訪れた。途中出場・藤井智也が右サイドを切り裂くと、クロスをサントスが合わせてこの試合2点目。4-0で徳島を倒した広島がグループステージ4勝1敗とし、残り1試合を残して首位でプレーオフステージ進出を決めた。
「今日は非常に満足のいく試合だった。最初から相手に圧力をかけて集中して入ることができ、早い時間に先制点を取れたのは大きかった。それを我々のチームは試合が終わるまで集中してやり続けた。今日のパフォーマンスと結果には満足している」。スキッべ監督も納得の圧勝劇となった。

監督 試合後コメント

「今日は非常に満足のいく試合だった。最初から相手に圧力をかけて集中して入ることができ、早い時間に先制点を取れたのは大きかった。それを我々のチームは試合が終わるまで集中してやり続けた。今日のパフォーマンスと結果には満足している」

──2得点1アシストのジュニオール・サントス選手はいよいよ爆発しそうか?
「そう思ってもらって構わない。今週ずっと見ている限りでは、チームプレーヤーとして、それからストライカーとして、彼はどんどん活躍していくと思う。今日の試合で彼とマッチアップしていたカカ選手は、すごく良いCBだと思う。ただ、その相手を上回る活躍を見せた。素晴らしかったと思っている」

──3-0になり、青山敏弘選手と交代で入った藤井智也選手がボランチで出場したが、その意図は?
「青山が(足をつり)交代せざるを得ない状況になってしまった。それで藤井を代役にしただけのこと。ただ、今日も分かったと思うが、彼のポジション、彼の住処は右サイドだと(笑)」

──今日の勝利でルヴァンカップ・グループステージ首位通過が決まったが、プレーオフステージに向けて。
「まずは平行して戦っている次のリーグ戦に集中することが非常に重要。ただ、同時にグループステージを突破したことを嬉しく思う。もう1試合残っているグループステージのゲームに関しては、今まで出番の少なかった選手を積極的に使っていこうと思っている」

──今日の4得点はクロスやショートカウンターなど、監督がやろうとしていることを選手が体現した試合となったが?
「どれも素晴らしいゴールだったと思うが、トレーニングでやってきたことがゴールに結び付いた。今までは相手を崩すところまではいっていたが、最後の最後でシュートが入らなかった。今日はしっかりシュートを決めるところまでいけたと思っている。もちろん、すべて決め切れたわけではないが、成長として見えてきているものがある。それはサンフレッチェにとっては、すごく良いこと。引き続きやっていきたいと思う。また、今日は対戦相手の徳島も素晴らしかったと思っている。最後まで自分たちの形を崩さずにサッカーをしようとしてきたのは非常に素晴らしいポイント。おそらく、彼らは来年、J1に上がってくるのではないかと思っている」

フォト

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PLAYER OF THE MATCH

photo 今日のPLAYERS OF THE MATCHは、ジュニオール・サントス選手!
ゲームスポンサーのマイクロンメモリジャパン様より、「JA広島中央 無洗米 「恋の予感」 40kg(令和3年・東広島産)」が贈られました!

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