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浩司「本日はお忙しい中、このような場を設けていただき、ありがとうございます。今日は、時間の許す限り、皆さまにお話しさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします」 Q)今の気持ちをお聞かせください。 浩司「寂しい気持ちはありますが、少しホッとしている自分もいます」 Q)会見場の外に飾られた背番号「7」のユニフォームを見て、いかがですか。 浩司「時間が経つのは早かったなと思います。いろんな思いが詰まっているなと感じました」 Q)引退を決めたのはいつですか。 浩司「ちょうど1ヵ月くらい前に、クラブの方と話をし、2週間くらい前に引退を決断しました。いろんな方に相談しましたが、まず自分の今の気持ちを大切にしようと思いました。現役を続けたい気持ちが『0』ではありませんでしたが、来年1年間、現役を続ける自分が想像できませんでした。広島で長くお世話になったので、広島で現役を終えることを決断したいと思い、このような形にしました」 Q)現役を続けるために、コンディション面などの不安もあったのでしょうか。 浩司「スポーツ選手として、心技体の1つでも欠けると、この世界でやっていくことは難しいと思っています。僕の中で技術には自信がありましたが、体力、メンタルの部分で難しいと思い、このような形になりました」 Q)サンフレッチェ一筋でプレーしてきましたが、どんな思いですか。 浩司「いい思い出も苦い思い出もありますが、17年間、僕自身に関わってくださった方には、感謝しかありません。いろんな思いはありすぎて、1つに絞り切れません。怪我や体調不良で離脱しているときも、織田社長をはじめ、クラブの方に助けて支えてもらい、感謝しています」 Q)改めて初優勝を振り返っていかがですか。 浩司「それまでの苦しさや、クラブがJ2に2度降格してしまった経験も含めて、感無量でした」 Q)アテネオリンピックにも出場しました。 浩司「世界大会に出場し、いい経験になりました。うまく(人に)伝えられるかはわかりませんが、これからの人生の中で、その経験を活かしていきたいと思います」 Q)代名詞ともいえる左足のFKには、こだわりがあったと思います。 浩司「プロになった当初は、そこまで意識していませんでしたが、レギュラーとして試合に出場させてもらえるようになってからは、キッカーとしてやってきました。その中でチームに貢献したい気持ちが強くなり、FKやCKの質を上げたいと思って努力してきたつもりです」 Q)J1では40ゴールを決めています。得点へのこだわりはいかがですか。 浩司「サッカーを始めたときはFWだったこともあり、ゴールへのこだわりは小さいときから培われてきました。J1では40ゴールを決めることができましたが、できればもっと取りたかったです。ただ、自分の中ではすべて出し切れたので、悔いはありません」 Q)一番、思い出に残っている試合を教えてください。 浩司「難しいですが、2012年の初優勝を決めたセレッソ大阪戦です。僕自身、あの試合のことは鮮明に覚えています」 Q)オーバートレーニング症候群になったときもありましたが、それでもピッチに戻ってくることができました。 浩司「クラブの方や、一番身近な存在である家族の支えが大きかったです。自分1人であれば、ここまで長く現役生活を送ることはできなかったと思います。家族にもクラブにも感謝しています」 Q)現役引退について、ご家族にはどのように伝えましたか。 浩司「あまり覚えていないのですが、『今年が最後の年になると思う』という話はシーズン前にしていました。(最終的な決断は)2週間くらい前に家族にも伝えましたが、家族もホッとしているように見えました」 Q)兄である和幸選手の存在について、改めて教えてください。 浩司「なくてはならない存在です。それは今もそう思っています。カズがいたからここまで頑張ってくることができました。プロの世界でここまっでやってこられたのも、カズの存在があったからだと思います」 Q)ここ数年は怪我もあり、出場機会が限られていましたが、どんな気持ちでサッカーに臨んでいましたか。 浩司「自分の中でコンディションが上がらないままで1年を過ごしてきました。その中で今できるベストを尽くし、若い選手に伝えられることがあれば、気付いたときに伝えていこうと思いました」 Q)チームメイトに引退を伝えたとき、涙を流した選手もいたそうですが。 浩司「(そんなふうに思ってもらうことができて)率直にうれしかったです。そんな選手になり、ここまでやってこられてよかったと思います」 Q)まだ天皇杯も残っています。 浩司「タイトルを目指して戦いたい気持ちもありますが、まずはみんなと1日でも長く一緒にサッカーがしたいと思っています。自分が天皇杯でピッチの上で活躍する保証はありませんが、みんなと1日でも長くサッカーをするために、最後まで1つになって戦いたいと思います」 Q)浩司選手にとって、サンフレッチェ広島とは。 浩司「難しいですね…。広島に生まれ育った僕にとって、人生そのものです。ありきたりな言葉ですが、そう思っています」 Q)サポーターにメッセージをお願いします。 浩司「サポーターの存在は、僕にとって非常に大きいです。今、この場で伝えたいこともありますが、(10月29日の)引退セレモニーでしっかりと伝えたいと思います」 Q)思い出に残っているゴールを教えてください。 浩司「初ゴール(2001年9月29日vs.アビスパ福岡)は印象に残っています。あとは、カズとのアベックゴール(2004年5月5日vs.セレッソ大阪)です。アベックゴールの方は、特にスーパーなゴールというわけではないのですが、記憶に残っています。1つに絞ることはできませんし、すべてのゴールが思い出に残っています」 Q)励みになったサポーターの言葉はありますか。 浩司「たくさんありすぎて、なかなか思い出せませんが、『いつまでも浩司を待っている』という横断幕に書いてもらった言葉が、自分の中でも心に残っています」 Q)今後、背番号7はどんな選手につけてほしいですか。 浩司「僕が決めることではありませんが、僕自身、ユースからプロのサッカー選手になったので、できれば(サンフレッチェ)ユースから上がってきた選手につけてもらいたいと思っています」 Q)第2のサッカー人生の夢や目標を教えてください。 浩司「今は選手としてではなく、違う形でチームに貢献したいと思っています。夢というか、実現してほしいと思っているのは、広島にサッカースタジアムができることです。それが僕の中でも一番の夢であり、気持ちも強いです。そのために自分自身も貢献していきたいです」 Q)10月29日のホームラストゲームへの想いをきかせてください。 浩司「今できるベストを尽くしたいです。何とか最後の力を振り絞って、ゴールを取りたい、という目標があります。そこに向かっていい準備をしたいです。理想としては、カズからパスをもらって決めたいと思っています。あとは、自分の武器であるFKも、おそらく皆さんも期待していただいていると思います。ただ、どんな形でもいいので、決めたいです」 Q)ユースからの20年間で、これだけはやってきたと思えることはありますか。 浩司「期待されながらも、怪我や体調不良で離れることが多く、チームに貢献できたと思えることはあまりありません。すぐには思いつきませんが、17年間、広島というクラブでやってきたことは、自分でも誇りに思います。少しはサンフレッチェに貢献できたのではないかと思っています」 Q)背番号7を受け継いだ森保監督には、どんな言葉をかけてもらいましたか。 浩司「いろんな方から声をかけてもらいましたが、監督は苦しい時期を一緒に支えてもらいました。『お疲れ様。よく頑張ったね』と言っていただきました」 Q)将来、監督になりたいという思いはありますか。 浩司「今の正直な気持ちは、自分で何がしたいということまで考えられていません。具体的には見つけられていませんが、広島で、サンフレッチェのために何かしたいと思っています。選手とは違った形で貢献したいです。これから自分が第2の人生を歩む中で、見つけていきたいと思います」 |
LAST UPDATE:2016/10/24