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久保会長 「本日はお忙しい中、記者会見にお越しいただきありがとうございます。 新社長に就任した山本さんをご紹介する前に、今シーズンの振り返りと城福新監督のことを少しお話したいと思います。 私は今年で20シーズン、サンフレッチェ広島の経営を預かってきましたが、今シーズンほど厳しい年はありませんでした。そんな厳しい中で残留することができたのは、常に全力を尽くして戦い、残留をつかもうとする選手の頑張りであったことは間違いありません。そして、どんなときでも応援していただいた、ファン・サポーターの皆さまに感謝申し上げます。 サンフレッチェは、このたび、社長と監督の交代を行うことになりました。新しい体制で、今一度、原点に返り、サンフレッチェ広島の基本である育成型のチームを再構築したいと思います。 22日に発表したとおり、新監督には城福監督が就任しました。ご存知の通り、城福監督は、長年に渡るJ1・J2チームの監督経験だけでなく、数多くの年代別代表監督も経験されています。情熱的で理論的な指導と、コミュニケーションを特に大事にされる方で、育成型チームの再構築を任せるには適任と判断しました。 これから皆さまに、来月1日よりサンフレッチェ広島の代表取締役社長に就任する山本拓也さんをご紹介いたします。先ほど、株主総会、取締役会において、承認されました。山本さんは、サンフレッチェ広島のユニフォームサプライヤーであり、クラブトップパートナーでもあるNIKEのフットボールマーケティングの責任者を、今年9月まで務めておられました。フットボールマーケティングの責任者として、当社の他にもユニフォームを提供する鹿島や浦和だけでなく、数多くの契約選手と折衝を重ねながら、自社製品のマーケティング成果を挙げる仕事をしてきました。 また、プレーヤーとしても、青山学院大学サッカー部に所属し、関東サッカーリーグ1部リーグや2部リーグでプレーした経験を持っています。 このように、山本さんはスポーツビジネス、とりわけサッカービジネスの知見と経験を有しており、アマからプロまで幅広い人脈を持っていることも強みではないかと考えています。 当社の7代目社長として、地域に支えられた、安定した経営を実現するとともに、さらに強固な組織を構築してくれるものと期待しております。また、非常に人柄もよく、コミュニケーションを大事にされる方で、いい経営をしてくれると確信しております。 すでにリリースしておりますが、チームは川辺選手の復帰、渡選手とティーラシン選手の加入が決定しています。新しい力と既存の選手が一枚岩となって、1ゲーム、1ゲームを大事に戦っていく集団。ベテランを尊重しながら、若手を育成していく集団。チーム内での熾烈な競争を乗り越えて、成長していく集団。サンフレッチェ広島らしさの復活を目指していきたいと思っています。 私自身、21年目のシーズンを、クラブ理念である『サッカーを通じて夢と感動を共有し、地域に貢献する』という想いを強く持って、経営に臨みたいと考えております。今後ともご支援のほど、よろしくお願いいたします。 山本社長 「このたび、代表取締役社長に就任することになりました、山本拓也です。よろしくお願い申し上げます。 すでに私のことをご存知の方も多いと思いますが、今、久保会長にご紹介いただいたとおり、2011年にサンフレッチェ広島とNIKEジャパンがサプライヤー契約を結びましたが、そのときの担当窓口が私でした。そこから7年、サンフレッチェ広島の担当として仕事をして参りました。私が特別な想いを持っているサンフレッチェ広島の人間として仕事をさせていただくことに、とてもワクワクしています。身が引き締まる思いです。今日はよろしくお願いします」 Q)会見に臨んでいる今の気持ちをおきかせください。 山本社長「私にとって特別なクラブであるサンフレッチェ広島の一員として、広島を愛する皆さん、サポーターの皆さん、広島県民の皆さんとともに仕事ができることに、胸がワクワクし、特別な喜びを感じています」 Q)監督も代わり、まさに新しいクラブの歴史を築いていく時期になりますが、このタイミングでの社長就任について、想いはいかがですか。 山本社長「12月22日に行われた監督の就任会見で足立強化部長も話していましたが、J1に残ったチームの中で、サンフレッチェは最下位になります。まさに0からチームをつくっていかなければいけません。相当な覚悟を持って臨まなければならない、という想いです」 Q)久保会長にもおうかがいします。山本社長のどういったところを評価されているのか教えてください。また今後の手腕について期待しているのは、どのような部分でしょうか。 久保会長「以前からサンフレッチェ広島への関わりを持っているNIKEのマーケティングの責任者ということで、私も山本社長の人柄をよく存じています。サンフレッチェの社長として、人柄に加え、スポーツビジネスという面から、これまでの社長にはない違った観点からものを見ていただけると思っています。私は、ここ6年間で3度優勝しながらも、なかなか動員が増えていないことを最も危惧しています。山本社長とは、今後どうやって来場を促進してくかということもじっくりと話をしましたが、非常にアイディアが豊富で、期待に応えてくれると思っています。ぜひ、皆さんからもいろんなご意見をぶつけていただいて、ともにつくりあげていくことができればと思います。 私自身もマツダからサンフレッチェを引き受けて、今年で21年目になります。本当に新たな気持ちで、20年前と同じ気持ちで来シーズンに臨む、という強い覚悟を持っています。しっかりしたチームづくり、安定した経営を山本社長と一緒に作っていきたいと思っていますし、それを十分、叶えてくれる人材だと思いますので、期待してください」 Q)今後のクラブ経営において、これまでのご自身の経験をどのように活かしていきたいとお考えでしょうか。 山本社長「私がサプライヤーとして携わってきた7年間で、サンフレッチェの社員の皆さんは、サンフレッチェが本当に大好きで、一人一人がよりよいクラブにしていきたいという思いを強く持っていると感じました。しかしながら、その想いが強すぎるのか、統制がとれていない場面もあったのかなと。私がまずやらなければいけないのは、その想いを1つにし、一枚岩にしてサンフレッチェ広島を発展させていくことです。NIKEジャパンという比較的マーケティングに強い会社で業務に携わった経験をクラブに持ち込み、より楽しい、より面白い、新しい風を吹かせて、サポーターの皆さまやスポンサーの皆さま、広島県民の皆さまに、喜んでいただけるようなチームをつくることができればと思っています」 Q)日本一の育成型クラブを目指すことを理念とされていますが、今後はどのように発展していくべきとお考えでしょうか。 山本社長「皆さんもご存知とは思いますが、今年のユースは、プレミアリーグWESTで同勝点ながらも得失点差で優勝を逃しましたが、変わらず全国屈指の力を兼ね備えています。しかしながら、かつての柏木選手や槙野選手、高萩選手のように、その後、日本代表にまで成長する選手が、少なくなってきました。アカデミーの段階から、その選手が本当にプロで通用するのか、というところまで考えて育てていくために、どんな選手を獲得すればよいのか、どう育てるとトップの選手になれるのか、というところまで、トップチームと連携して密にコミュニケーションをとれる体制にしていきたいと思っています」 Q)選手に期待していることはどんなことですか。 山本社長「選手の立場からすると、これまでサプライヤーとして接していた人が社長になるため、非常に驚いているのではないかと思います。ただ、サプライヤーであってもチームの一員であっても、選手への想いは変わりません。最後まで全力でプレーして勝利を獲得し、チームを応援してくださる皆さんを喜ばせてほしい、ということが一番です」 また、城福監督ともお話しましたが、もっとスポンサーやサポーターの皆さんと接する機会をつくっていきたいと思っています。ヨーロッパのチームでは、日本とは比べ物にならないほど、サポーターやスポンサー、クラブを愛してくださる皆さんと選手が接する機会を多く持っています。ドイツのクラブチームでも、試合後にグラウンドを一周してサポーターにあいさつした後、ロッカーに戻ってシャワーを浴びてからスポンサーの皆さんのところに会いに行くのが当たり前で、これがグローバルスタンダードだと思っています。こういったことも率先してやれるような楽しいクラブチームを作り上げていきたいと思っています。選手たちも誰のおかげでサッカー選手をやっていけているのかを認識し、人間の幅を広げることで選手の幅も広がるはずです。ぜひ、期待してください」 Q)最後に期待しているファン・サポーター、スポンサーを含めた広島県民の皆さまにメッセージをお願いします。 山本社長「今シーズンの15位という成績は、誰よりもファン・サポーターの皆さま、スポンサー、広島県民の皆さまが納得していないと切に感じています。来シーズンは0からチームを建て直し、皆さまに喜んでいただけるチームをつくりなおして、日本一の育成普及クラブになれるように、精一杯、努力して参ります。どうか1試合でも多く足を運んでいただいて、チームを叱咤激励していただければと思います。よろしくお願いいたします」 |
LAST UPDATE:2017/12/25