「サンフレッチェ広島レジーナ 吉田恵監督 就任記者会見」を行いました

レジーナ

本日、エディオンピースウイング広島にて、サンフレッチェ広島レジーナ 吉田恵監督の就任会見を行いました。

就任会見

雨野裕介 強化本部長 あいさつ

雨野裕介 強化本部長

本日もお忙しいなか、吉田恵監督就任会見にお集まりいただき、誠にありがとうございます。2023-24シーズン、レジーナは9勝4分9負、勝点31、得失点差+1の5位でシーズンを終えました。目標としていたリーグ戦の3位は届きませんでしたが、皇后杯では3シーズン目にしてベスト4進出やWEリーグカップ戦では、初タイトルを獲得することができました。初代監督の中村さんにはサンフレッチェ広島のフィロソフィーを体現してもらい、レジーナでも攻守にアグレッシブなサッカーで選手が躍動、成長する姿をお見せすることができたと思っております。3シーズンに渡ってレジーナのスタイルを積み上げ土台を作ってきました。

これからさらに上積みしていくため、クラブのフィロソフィーを理解し、レジーナのサッカーに色づけできる人材をということで、吉田監督を招聘いたしました。ご存じのように吉田監督は現役時代にサンフレッチェ広島の選手として活躍し、引退後もサンフレッチェ広島のアカデミーで指導者のキャリアをスタートしてきました。

その後、複数のクラブでトップチームのコーチや監督を経験され、トップレベルでのチームマネジメントにも期待しております。シーズンを終えてチームはオフに入り、7月以降に新チーム始動となります。新シーズンに向けて、これから新生レジーナをお見せできるよう準備いたしますのでご期待ください。最後になりますが、今後も変わらぬご支援よろしくお願いいたします。

吉田 恵監督

吉田 恵監督

皆様こんにちは。
このたび、サンフレッチェ広島レジーナの監督に就任します、吉田恵です。
先ほども話がありましたが、指導者としてスタートした、サンフレッチェ広島というチームから監督のオファーをいただき大変うれしく思っております。
皆様の期待に応えられるように頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。

Q)まずは今のお気持ちから聞かせてください。
「女子サッカーに携わったことがなく、その経験がないなかで、この自分に監督のオファーを出してくれたことに感謝しています。男女関係なく自分の今まで経験してきたサッカー観などを伝えることに注力することが大事だと思っています」

Q)今年の2月からアカデミーアドバイザーとしてレジーナのスタッフに加わりましたが、女子のトップチームをどのように見ていましたか?
「アカデミーでは、ジュニアユース、ユースの子たちを中心に外から見ていることが多かったのですが、その子たちがレジーナで将来活躍できるにはどうしたら良いかを考えながら関わっていました。
今、世界的に見ると、女子サッカーはすごく関心が集まっています。イングランドであったり、アメリカなど、1試合で何万人という観衆の方が応援に来ています。WEリーグを見ると、実際に何千人、何百人という観客数です。そこまで関心がない状況でプレーをし続けているっていうのを見た時に、もっと関心を持ってもらえないかなと考えています。
練習や試合を見ると、レベル的にも凄く高いプレーを多く出していますし、そういうのを色んな方々にもっと見てもらえたら、この女子トップリーグの環境が変わり、より世界に近づいたサッカーというものがWEリーグから発信できるのではと思っていました」

Q)初代監督の中村伸さんが3年間作ってきたレジーナの印象をお聞かせください。
「0からチームを立ち上げてタイトルを獲得するということは、並大抵の努力では達成できませんし、普通ではないと思います。彼は大学の後輩ですが、彼や、彼を支えたスタッフ、選手に対して本当にリスペクトの気持ちです。環境もまだ整っている訳ではないと思うので、そのなかで努力工夫を重ねて、タイトルを獲得し、本当にすごいなとその気持ちしかないです」

Q)過去のリーグ戦は6位⇒5位⇒5位。吉田監督の就任1年目の目標は?
「今まで、1年目から6位、5位、5位ときているので、気持ち的にはその上を狙うために呼ばれたと思っています。できればリーグ戦で優勝したい気持ちは持っていますが、現実的にWEリーグのトップ3と言われている3チームの牙城をいかに崩すか、そこに食い込んでいけるかだと思うので、3位以内に入るという目標を立てたいと思っています」

Q)その目標達成のために、より伸ばしていきたいことを具体的に教えてください。
「何試合かレジーナの試合を観て、パスワークで相手を崩し切ってゴールに迫り得点するシーンであったり、守備の面において連動してボールを奪いに行くところであったり、また切り替えのところも意識して素早くボールを切り替えるなどできている部分もありますが、課題もあります。
攻撃に関して言えば、やはり惜しいシーンがすごく多いので、それを得点につなげられるようにコンビネーションのところや、細かな質のところを要求したいと思っています。守備のところでは、体を張ったプレーも多くできていますが、ただそのなかで連携ミスや、ちょっとしたミスからの失点が多いので、できるだけそれ辺りを減らしていきたいと思っています」

Q)男子チームでたくさんの経験を積まれてきたと思いますが、その男子チームの監督時代に大切にされてきたことを教えてください。
「Jリーグは昇降格があり、内容もすごく大事だと思いますが、やはり結果に拘ってやってきた部分が大きいです。その結果に拘るために、勝つためにはどうしたら良いのかを、監督時代もそうですし、コーチでチームを支えている時も、常にその考えをもとに指導してきました。勝つためには、色々な要素が必要ですが、タイミング良く、その時の状況に合わせて、いかに自分がその要素を提供できるかに拘ってやってきました」

Q)今年レジーナで目指したいサッカーを一言で言うと、どういったサッカーを見せていきたいか。
「この3年間レジーナが取り組んできた、攻守に渡ってアグレッシブに、なおかつ魅力的なサッカーを継承することがまず大事だと思います。その上で、守備のところで自分たちからボールを奪いに行くことや、攻撃でより積極的に前へと仕掛けていくプレーを意識していくなどを選手と共有して高めていきたいと思っています」

Q)今のレジーナはWEリーグで最も多くのサポーターがスタジアムで応援してくれているクラブです。ファミリーでもあるサポーターの皆様に意気込みとメッセージをお願いします。
「昨シーズンはたくさんの記録を達成した最終戦でした。6,000人を超えるお客様が最終戦に駆けつけてくれました。盛り上がりと共にサポーターの皆様の後押しがあって、勝利することができ、なおかつ勝利した時の喜びというのは集まったお客様の分だけ大きなものになると思うので、今シーズンもより高みを目指す上で、ファン・サポーターの方にぜひスタジアムに今まで以上に足を運んでいただいて、より多くの声援を送っていただきたいと思います。
今まで以上に熱い大きな声援をホームだけでなく、アウェイの試合でも送っていただきたいというのが一番の思いです。そうすることで、やはり選手というのは背中を押され、普段できないプレーができたり、難しい状況でも頑張れるメンタルを保つことができると思うので、大きな声援を最終節まで送っていただきたいです」


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