WEリーグ第5節ジェフユナイテッド市原・千葉レディース vs サンフレッチェ広島試合レポート

ゲームレポート

MF#9 上野真実選手試合後コメント

　前半、早い時間帯で得点が取れたのは良かったです。ただ、そのあとの試合運びの部分で、後半は押し込まれる時間帯が多くなり、最後に失点してしまって本当に悔しいです。
　（得点シーンは）中で相手を引き寄せれば、外が空いてくるのは分かっていました。ボールを受けたときにはゴールしか見えていなかったので、入って良かったです。
　良い守備から良い攻撃につなげることが自分たちの強みだと思うので、そこをたくさん出せるように、チーム全員で共有していきたいと思います。
　失点した後は相手がどんどん押し込んできましたが、それでも自分たちは前から（ボールを奪いに）いかないといけません。また、後ろとの連動がうまくできていなかった部分もあったので、そこは反省点として次の試合に向けて修正していきたいです。もっと前からアグレッシブにいかないといけないですし、自分たちの強みの部分を出せるように、90分通してやり続けていきたいと思います。
　次の試合から連戦になりますが、まず1試合ずつ勝てるように、しっかりと良い準備をしていきたいです。

MF#28 渡邊真衣選手試合後コメント

　前半は自分たちの戦いができて、良い形から得点できたことはとても良かったです。ただ、後半、苦しい時間になったときに、しっかりと守り切ることがこれからの課題だと思っています。
　（得点シーンは、ボールを奪った後、）最初にすぐ（髙橋）美夕紀さんが見えたので、そこに（ボールを）あてましたが、（美夕紀さんが）シュートブロックされたので、（自分のところに）こぼれてきたらフリーの（上野）真実さんを使おうと思っていました。本当にその通りになったので、良い形で良いパスができて良かったです。（真実さんへのパスが）強くなりすぎないように意識しました。
　自分たちの時間帯のときに追加点を取るのがベストですが、それができなかったときにどう戦っていくのか。失点した後、相手が追加点を狙ってきているなかで、「自分たちがもう一回、突き放す」という強い気持ちが必要だったと思います。そこでチーム全体が1回、落ち着いていくのか、前から積極的に攻めていくのかという部分を、もっと意思統一していく必要があると感じました。押し込まれてもしっかりと帰陣して、ゴール前を固めることはできていたので、それを最後までできるようにしていきたいと思います。
　この試合で出てきた課題はできるだけ早く改善して、良かった部分を継続していきたいです。次の皇后杯は1発勝負ですが、気負うことなく自分たちらしいサッカーをやっていきたいと思います。

MF#33 瀧澤千聖選手試合後コメント

　ケガをしている3カ月間はチームの力になれませんでしたが、みんなが頑張っている姿を見て「私も早く戻りたい」と思えたので、みんなに感謝しています。ここから自分がチームを救っていけるようにしたいです。
　（途中交代で入ったときは）1-0で勝っているタイミングでしたが、「とりあえず楽しもう」という気持ちと、久しぶりにピッチに立つので、みんなに声をかけて「もう1個、ギアを上げて勝てるようにしよう」という思いで入りました。
　何回かシュートシーンもあったので、そこで決めたかったです。決めていればチームをもっと楽にできたのではないかと思います。失点の場面も自分が近くにいたので、「もっと何かできなかったかな」と思うところもあり、少し悔しいです。
　チームが1-0で勝っている状況で、相手はかなり押してきていました。そこで前の選手はもう1点取りに行こうとしていたけど、後ろはセーフティーにやろうとしていた。もっと声を掛けたりして、みんなで話しながら意思を合わせられたのではないかと思います。最後、厳しい時間が長かったですが、そこで勝てるチームになっていかないといけません。
　1戦1戦、レジーナ一丸となって戦っていかないと勝てないので、もっと自分自身もコンディションを上げて、できるプレーを増やしていきたいです。早く点を取って、チームを勝たせることができるように頑張ります。

監督試合後コメント

今日の試合を迎えるにあたって、守備の部分を中心に、相手の狙いや強みを全員で共有して試合に入りました。その狙い通り高い位置でボールを奪いゴールという良い形が作れたと思います。その後、もう一つ中嶋がチャンスを作ったシーンも、この試合に向けて準備してきた部分だったので非常に良いシーンでした。ただ、その後、守備の意識が重くなりすぎて、奪った後に自分たちの狙いとした攻撃に繋げる事ができなかった。良い守備から良い攻撃という部分がうまく表現できなかった試合だと感じています。先ほど、選手たちとそういう話をしてきました。今できないところをできるようにしていくこと、伸びしろがあるという話も選手たちとしたので、しっかり向き合って次の試合に繋げていきたいと思います。

ーーー先制した後、守備が重くなったという話をされましたが、戦術的なものが原因なのか、それともメンタル的な部分が原因なのか。
「メンタルの部分。やはりもっと自信を持ってプレーしないといけないですし、勇気を持ってボールを受けないといけない。それをやり続けるという部分が少し足りなかった。いつも通り自分たちがやるべきこととして、しっかりヘッドアップする、ボールを呼び込むところができているシーンでは、しっかりとボールを運べていましたし、良い形になりそうなシーンもあったので、その辺は引き続きやっていきます」

ーーー難しい状況になった時に、何とか勝ち点3を持ち帰る勝負強さっていうところが今後必要となってくるのか。
「先ほどその話も選手としてきました。こういう試合で、相手が少しシステムを変えてきても、失点シーン以外のところは、はがされても最後しっかりゴール前に終結してボールに対してチャレンジする、人に対してチャレンジするというところは表現できていました。失点シーンの部分を我慢できるような、じれなさというか、冷静さというか、力強さというか、その辺をもう一つ上げていかないといけない」

ーーー瀧澤選手が復帰しました。良いミドルもありましたが、彼女の状況とこれからの期待をお願いします。
「状態は、これからどんどん上げていくところまで持ってこれました。少しずつ彼女自身はコンディションを上げる、周りと合わせるというところをやってくれています。これから少しずつでも出場時間を伸ばし、攻撃面で彼女の良さを発揮できる状況を多く作っていけたらなと思っています」