ゲームレポート
試合後コメント
DF#38 嶋田華選手 試合後コメント
(ゴールは)たまたまです。前回(第16節 vs.AC長野)は、スタメンで出場して時間が経っていた状態で、すぐに試合に入っていけた流れで決められたのですが、今日は途中交代で入って、自分個人としてはあまりうまく試合に入れていなかったなかで、あのシュートからすんなりと入ることができたように感じているので、運が良かったと思っています。(シュートを打つかどうか)かなり迷っていました。ボールが来たとき、止めるスペースはあったし、どうしようかと思っていたんです。(柳瀬)楓菜から来たボールがきれいだったので、どこ(に蹴ろう)かなと思いながら打ちました。コース(を狙う)というより、思い切り当てる感覚さえあれば枠に飛んでいくことが分かっていたので、そこだけは考えていました。(ボールの軌道は)あまり見ていなくて、どうやって入ったのか……。
(近賀選手のホームラストゲームで点を決めることができて)もっているかもしれないです(笑)。
ケガもあったので、(近賀選手と)一緒にサッカーをした時間は、1ヵ月くらいです。一緒に過ごした時間だと、4ヵ月くらいだと思います。プロサッカー選手としてすごいのはもちろん、あのレベルまでいくと、人間性がきちんと(プレーに)比例するんだなと思いました。
(右サイドバックのポジションで)後を継ぐかはわかりませんが、キンさん(近賀選手)みたいに世界に行きたいと思っています。ただ、キンさんみたいになりたいですが、キンさんだからこそできるプレーだとも思うので、それを目指すことはもちろん、しっかりと自分を出しつつ、自分を持ったうえで世界に行きたいと思います。
残り2試合、勝つことはもちろんですが、キンさんからどれだけのものを吸収できるのか、しっかりといろんなことを勉強させてもらいたいです。
DF#2 近賀ゆかり選手 試合後コメント
――今日の自身のプレーについて、いかがですか。「悔しいです。最後に何もお見せできなかった。それに尽きます。100あるうちの10ぐらいしか見せられなかったので、悔しいです」
――前半のシュートブロックはしびれました。
「あれは、(木稲)瑠那がキャッチできたと思います(笑)」
――途中交代の場面で、両チームが花道を作って送り出してくれました。
「男子で見る世界で、女子サッカーでこんなふうにしてもらえるのは見たことがなく、びっくりしました。本当に皆さんに感謝したいです」
――近賀選手と交代した嶋田選手が、ゴールを決めてくれました。
「スーパーゴールすぎて、感動しました。本当にチームを生き返らせるようなゴールだったと思います。実際にあのゴールから『もう1点』というふうに、チームが息を吹き返しました。ベンチに下がってからは、ただみんなを応援して、願うだけでした」
――あらためて、レジーナに加入してからの4年間を振り返って、いかがですか。
「本当に濃い4年間でした。4年前に今日のような光景は想像がつきませんでした。第一球技場でバスが到着したときに見えた、階段にサポーターの皆さんがいてくれた光景が、私はとても大好きでした。そこからスタートして、今日、こうやって後押ししていただき、本当に自慢(のファミリー)だと思っています。私はこれからもレジーナにかかわっていくと思うので、一緒にもっともっと大きくしていってほしいです」
――チームが創設して、『プロとは』というものを選手たちに伝えていくのは大変だったと思いますが。
「あまり大変ではなかったです。一緒にいろんな悔しい思いをしてきたなかで、チームが大きくなっていったと思っています。私はあまり何もしていないのですが、福元が『プロとは』というものを、毎日の練習や試合も含めて見せ続けてくれました。私は一生懸命、サッカーをしていただけです」
――セレモニーでは、選手からのサプライズ動画が流れました。WEリーグの各チームや男子チームの選手、レジーナOGなど、多くの方が参加しており、近賀選手だからこそのものだったと思います。
「びっくりしました。こんなことはなかなかありませんし、あらためて女子サッカーの良さを感じました。本当に『人に恵まれた』と、あらためて思いました。
――W杯優勝時の佐々木則夫監督や、澤穂希さんら、なでしこジャパンのメンバーも駆けつけてくれました。
「本当にびっくりしました。みんな、ゴールデンウィークはかなり忙しく、休みでも全然、会えないくらいなんです。それがこんな真っ只中に、しかもノリさん(佐々木則夫さん)も、澤さんも来てくださって、阪口も、岩渕も……。みんな本当に忙しいなかで、遠い広島まで来てもらえたことがうれしくて、あの場面が一番泣いてしまったかもしれません」
――皆さんから、どんな言葉をかけてもらいましたか。
「『お疲れ様』という言葉をかけていただき、澤さんは『泣いちゃったよ』とおっしゃっていました。なぜかわかりませんが、あのメンバーの顔を見ただけで、涙が出そうになるときがあるんです。そういった感情が、また今日、来たなと思いました」
――レジーナの後輩たちの成長をどのように見ていますか。
「逆転しなければいけない試合でも、『今日もなかなかチームにエンジンがかからなかったな』『最後、どうしてもっと勝ちたい欲が出ないのかな』と思ったことが、正直なところ、これまではありました。ただ、今日の試合は誰もが勝ちに行って、点を取りに行って、交代選手も流れを変えるようなプレーをしてくれて……。おそらく、誰よりもその気持ちを感じたのが私だったと思います」
――今日も1万人以上が来場しました。1シーズンのホームゲーム来場者平均が5,000人を超え、女子サッカーの未来にも大きな希望がうまれたのではないかと思います。
「希望になっていると思います。女子サッカーでこれだけ入るという、この現実を見せたレジーナは、これから女子サッカーを引っ張っていく存在になっていかなければいけません。レジーナだけでなくWEリーグ全体として、いろんな魅力があるのが女子サッカーだと思っています。レジーナが先頭に立って引っ張っていって、日本の女子サッカーを盛り上げていくことができればいいなと思います」
――あらためて、1万人以上の前でホームラストゲームを迎えられたことについて、いかがですか。
「サッカー選手として、本当に幸せだと思います。応援してくださる方に勝ちを届けたいと、また強く思えた試合になりました。今日、(引き分けで)残念に思ってしまった方にも、あと2試合でいい報告ができるようにしたいです」
監督 試合後コメント
まず、率直な自分の思いとしては、ホーム最終戦と同時に近賀選手のホームでの最後の試合を勝って終えることができなかった、また勝たせてあげることができなかったことに悔しさでいっぱいです。
立ち上がりに自分たちのミスで失点してしまい、今シーズン課題として挙げてきた試合の入りのところで自分たちで苦しい状況に追い込んでしまったという印象です。後半は、残り時間が少ないなかで交代で入った嶋田選手が素晴らしいロングシュートをきめてくれて、そこからさらに攻撃のパワーを出すために攻撃的な選手を投入して、なんとかチャンスを作れました。一点入ってくれればというシーンを何度も作ってくれたことに対しては、近さん(近賀選手)のホーム最終戦で絶対に勝つんだという選手の気持ちも伝わってきました。
そのなかで決めきれなかった、勝ちきれなかった、逆転できなかったという課題は残ったので、残り2試合は失点せずにゼロでいきながら、得点を取って勝ち切るという自分たちの形に持っていけるようにしっかり準備したいと思います。
立ち上がりに自分たちのミスで失点してしまい、今シーズン課題として挙げてきた試合の入りのところで自分たちで苦しい状況に追い込んでしまったという印象です。後半は、残り時間が少ないなかで交代で入った嶋田選手が素晴らしいロングシュートをきめてくれて、そこからさらに攻撃のパワーを出すために攻撃的な選手を投入して、なんとかチャンスを作れました。一点入ってくれればというシーンを何度も作ってくれたことに対しては、近さん(近賀選手)のホーム最終戦で絶対に勝つんだという選手の気持ちも伝わってきました。
そのなかで決めきれなかった、勝ちきれなかった、逆転できなかったという課題は残ったので、残り2試合は失点せずにゼロでいきながら、得点を取って勝ち切るという自分たちの形に持っていけるようにしっかり準備したいと思います。
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