7.2 18:30

明治安田J1 第19節 vs. ジュビロ磐田
HOMEエディオンスタジアム広島

試合終了

サンフレッチェ広島 広島
3
0
ジュビロ磐田 磐田
1
前半
0
2
後半
0

試合の見どころ

 仕切り直しの一戦だ。リーグ4連勝の勢いを持って臨んだ前節・G大阪戦では、内容は悪くないながらも前半に2点を奪われたのが響いて0-2の敗戦。5月3日のJ1第11節・柏戦以来、実に約2カ月ぶりの黒星となってしまったが、下を向いている暇はない。「重要なのはできるだけ早く切り替えて次の課題に取り組むこと」(ミヒャエル・スキッべ監督)。今は中3日や中2日で試合が続く“9連戦”の真っ最中。G大阪戦から中2日でやってくる連戦5試合目の今節、敗戦の悔しさを勝利で晴らすのみだ。
 今回も手強いチームとの戦いとなる。相手の磐田はここまで4勝7分7敗の15位に甘んじているが、タレントを揃えた実力あるチームだ。1勝1分4敗で終えた5月から一転、6月には調子も挙げており、第17節で強豪・鳥栖を3-1で撃破すれば、前節は2位・川崎F相手に試合終盤に追い付く粘り強さを見せた(1△1)。
 その中心にいるのが、42歳の大ベテラン・遠藤保仁だ。ボールを大事にして主導権を握るスタイルを志向する伊藤彰監督の下、ボランチの遠藤がパスの配給役を担って攻撃をコントロールしてくる。そこに大森晃太郎や上原力也といったアタッカーに加え、1トップには強烈なスピードとパワーを備えるファビアン・ゴンザレスか、もしくは杉本健勇が関わる攻撃陣は要警戒だ。また、遠藤の代名詞でもある正確無比のキックは相変わらず脅威であり、前節・川崎F戦の同点弾も遠藤のCKから生まれた。「すごく興味がある。CKもFKも素晴らしいボールが入ってくる。それと同時に身体的に優れた選手たちがいる。集中して、いつも以上に警戒しないといけない」(スキッべ監督)。自陣でFKやCKを相手に与えればピンチと同等の意味を持つだけに、不要なファウルは避けたいところとなる。
 敵地で戦った前回対戦は2-2のドロー。先制点を許し、後半に逆転しながらも、試合終盤にパワープレーからファビアン・ゴンザレスに決められる悔しいドローだった。今節も梅雨明け直後の真夏の暑さや中2日の連戦を考えれば、激戦は必至。どちらかと言えば、1週間の準備期間があった磐田がコンディション面で有利だが、「走る数値やスプリントの数は問題ない。何が足りないかと言うと、『裏に抜ける部分をもっと増やしていこう』と話した」(スキッべ監督)。連戦に耐えうる体はプレシーズンのキャンプでじっくりと作ってきた。あとは、G大阪戦で課題となった、大胆に積極的に敵の背後を狙う意識を高めること。攻撃力を高めて勝利を奪い、7月の戦いも勢いを付けたいところだ。

監督 試合前日コメント

──明日はどういったメンバーで臨むか?
「(選手の)状態を見たい。前節は負けたが、重要なのはできるだけ早く切り替えて次の課題に取り組むこと」

──選手たちの疲労感は?
「走る数値やスプリントの数は問題ない。何が足りないかと言うと、『裏に抜ける部分をもっと増やしていこう』と話した」

──磐田とは前回対戦のアウェイで悔しいドローに終わった。相手の現状をどう見ているか?
「前回対戦では最後にパワープレー気味にやられた。前線に体の強い選手がいて、ロングボールを放り込まれた。そういうことをやれる相手には気を付けないといけない。その試合の後半は自分たちの良いサッカーができただけに、最後の最後で追い付かれたのは残念だった」

──磐田の武器として遠藤保仁選手のセットプレーもあるが?
「すごく興味がある。CKもFKも素晴らしいボールが入ってくる。それと同時に身体的に優れた選手たちがいる。集中して、いつも以上に警戒しないといけない」

監督 ハーフタイムコメント

・守備時にはコミュニケーションをしっかり取ること。
・奪った後のボールを大事にすること。
・早く、正確にボールを動かしていこう。

ゲームレポート

 広島が真夏の一戦で地力の高さを見せた。
 気温28.5度、湿度63%の暑いタフな環境に加え、前節から中2日という厳しい日程となった紫軍団だが、序盤からリズム良く試合を進めた。コンパクトな陣形からのプレスに加え、ボールを奪われても素早い切り替えでボールをすぐに回収。敵陣地へ押し込んでは、果敢にゴールを狙った。8分の森島司のミドルシュートを皮切りに、13分にはナッシム・ベン・カリファが獲得したゴール正面のFKを野津田岳人が左足で直接狙う。これは枠を捉えることができなかったが、続く17分には森島の右サイドからのクロスを松本泰志がダイレクトで合わせる惜しいシュートを放つなど、何度もチャンスを作り出していった。
 すると、試合を優位にする先制点が生まれたのは22分だった。敵陣での左サイドからのFK、満田誠のキックに頭で合わせたのは荒木隼人。背番号4の今季初ゴールで広島がリードを奪うことに成功した。
 その後は次第に盛り返してきた磐田に押し込まれる時間が増えたが、広島は組織的な守備ブロックを築いて対応。隙を作ることなく無失点で抑えて前半を1-0で終えた。
「すごく良い戦いができている」。ミヒャエル・スキッべ監督からハーフタイムにそうポジティブな声をかけられて迎えた後半、一気に2枚替えをするなどパワーを持って臨んできた磐田の圧力に屈することはなかった。確かなポゼッションから満田の仕掛けやサイド攻撃などでチャンスを演出。磐田には好機を作らせずに試合を進めると、勝負を決定付ける2点目はまたもセットプレーだった。右サイド深くでナッシムが獲得した63分のFK。野津田の鋭いキックに今度は頭で合わせたのは佐々木翔。豪快にネットを揺らして貴重な追加点を奪った。
 さらに攻撃の手を緩めなかった広島は直後の68分にトドメを刺した。相手GKのキックを塩谷司が頭で跳ね返すと、そのボールがゴール前の森島へ。冷静に右足で合わせて3-0とリードを広げた。
 そこからは広島も次々に選手交代を入れながら試合を進めた。78分には、ルーキー・棚田遼をJ1デビューさせるなど、若い力も加えて戦い抜き完勝。「3日前のG大阪戦は良いプレーができなかったが、今日は自分たちができるという証明をしたと思っている」(スキッべ監督)。前節・G大阪戦で0-2で敗れた悔しさを晴らす、充実の勝利となった。

監督 試合後コメント

「今日のチームのパフォーマンスにはすごく満足している。3日前のG大阪戦は良いプレーができなかった。それに対して、今日は自分たちができるという証明をしたと思っている。G大阪戦は自分たちのやりたいことを見失っているところがあり、ゴールを奪うことができなかった。ただ、今日のホームゲームで修正できたことで勝利に繋がったと思う」

──G大阪戦の敗戦から選手のメンタルを向上させるために監督がしたことは?
「自分たちのサッカーである『速いサッカーをやろう』ということをもう一度確認した。G大阪戦では前半35分までゲームを支配したが、それでは十分ではないということをもう一度再確認した。今回は『練習でやってきたことをしっかり表現しよう。それができたならば、自分たちは上に行けるレベルにある』と話した。また、今日はセットプレーでDFの選手が2点取ったこと。DFの選手がストライカーの役割をしたことも重要な意味を持つと思っている」

──棚田遼選手がJリーグデビューとなったが、抜擢の理由と今日の評価は?
「彼の出場機会があったことを嬉しく思う。15分ぐらい出場したが、その中で何も臆することなくプレーできたのは素晴らしかった。彼はトレーニングで素晴らしいプレーを見せていたし、ここ1カ月ぐらいで成長を見せていた。そこはしっかり評価すべきだと思って今日はメンバーに入れたし、出場機会を得たことになる。我々、サンフレッチェ広島は育成クラブの使命もあると思っている。その中でユース出身選手をトップチームでデビューさせて輩出する。クラブに合った抜擢だったと思っている」

──水曜日には横浜FM戦も待っているが?
「C大阪戦や今日のパフォーマンスを見せることができれば良い試合ができると思うが、G大阪戦のようになれば難しいと思っている」

──先日の練習前に攻撃のセットプレーが重要だと話していた。セットプレーの得点は久しぶりだったが、何か修正したところはあるのか?
「セットプレーの部分では自分たちのチームにヘディングの強い選手がいる。実際、そういう選手がいたにも関わらず得点が取れていなかったのは、ボールを蹴る質が足りなかったと思っている。今日に関しては、素晴らしいクロスが2本上がり、素晴らしいヘディングシュートが決まった。これまでやってきたことがやっと合致したと思う」

──佐々木翔選手と荒木隼人選手は今季フル出場を続けていたが、どういった点を評価しているのか?
「本当ならば塩谷(司)も同じレベルで話したいが、彼の場合は残念ながら外れてしまった試合が何試合かある。佐々木、荒木はJリーグの中でもトップクラスのDFだと思っている。彼らがサンフレッチェでプレーしてくれていることは、こちらが感謝しているところでもある」

──今日はフル出場の選手だけでなく、途中出場する選手も多く選手間の競争が激しくなっているのでは?
「競争があるのは良いことだと思っている。今、出ている選手だけでなく、その他の選手が出たとしてもレベルを下げずにサッカーができると感じている。実際、野津田岳人、森島司、満田誠といったいつも出るような選手もいるが、彼らだけでなく、その他の選手も含めて、Jリーグでもトップクラスの選手層、誰が出ても大丈夫な状況になっていると思っている」

フォト

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PLAYER OF THE MATCH

photo 今日のPLAYER OF THE MATCHは、荒木隼人選手!
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