第16節 vs. ベガルタ仙台
AWAYユアテックスタジアム仙台

今日の試合は首位攻防戦となったが、それも１試合１試合しっかりと準備して戦ってきたからこそ。これまで通り、平常心で臨もう、という話を選手たちにはしていた。

試合の入りは動きが鈍く、そこを突かれて早い時間で失点し、苦しい展開になった。しかし、シーズンを通して先制されても試合をあきらめず、戦い続けることができている。そして実際に前半終了間際に追いつき、後半には逆転して、試合をものにしかけていた。ただ最後に失点して、引き分けてしまった。前後半の入りはともによくなかったが、我々のサッカーを攻守ともに見せられたと思う。

試合を終えてから、仙台のサポーターが僕の名前をコールしてくれた。とてもありがたいことだと思う。仙台は現役時代、最後の２年間を過ごしたが、Ｊ１に昇格して盛り上がっている中、素晴らしい雰囲気だった。幸せな２年間を過ごすことができた。サポーターやスタッフの方に、監督として戻ってきた姿を見せることができてよかったと思う。サンフレッチェが勝利することが僕のベストだったが、内容的には激しい攻防を繰り広げ、お越しいただいた方には満足できるものを見せられたのではないか。そういう意味では恩返しを果たせたのかな、と思う。

一度は逆転していい流れを作り、最後まで決定的なチャンスも作っていた。勝てなかった悔しさは大きい。サンフレッチェのサポーターの方が遠くから大勢の方が見に来てくれている中で勝利し、首位に立つところを見せたかった。それができなかったことを申し訳なく思う。