第30節 vs. ベガルタ仙台
HOMEエディオンスタジアム広島

ホームのサポーターの前で勝利を届けられたことが何よりもよかった。ホームの残り試合は今日と湘南戦のあと２つ。まず今日の試合に勝つことを目標としていた。サポーターが喜ぶ結果が出せてよかった。

今日はタフな試合になると思っていた。仙台はここ最近３勝２分できている。試合の前半、後半の立ち上がりでチャンスを与えてしまったが、試合全体を通しては主導権を握ってチャンスを作ることができたと思う。守備でも失点「０」という結果で分かるように、相手に最小限のチャンスしか作らせず、集中して守ることができていたと思う。前半からチャンスがありながらも決めきれず、後半も同じような展開だったが、それでも選手は集中力を切らすことはなかった。我慢強く戦ったことが、石原のゴールにつながったと思う。

石原は、なかなか得点を決めることができず、フラストレーションがたまっていただろう。今日もチャンスを決められず、フラストレーションはあったと思うが、前向きに続けてくれたことが今日の得点につながった。彼はこれまでも得点を決められなかったとしても、攻守にわたってチームに貢献し、ハードワークしてくれていた。その献身的なプレーは、我々にとって大きかった。このゴールで吹っ切れると思う。残り４試合に向けて、ゴールを積み重ねて、チームの攻撃のギアを上げてくれるだろう。

前節、横浜ＦＭに敗戦したが、それで優勝の可能性がなくなったわけではない。勝ち続けていけば、他チームの結果にもよるが、チャンスはめぐってくる。まず、今日の試合に勝つこと。そして勝ち続けよう、という話を選手たちにはした。横浜ＦＭ戦では負けはしたが、内容は互角以上だったと思う。自信を失うことはない。むしろ残り５試合を自信を持って迎えられると思った。いい試合ができているので、あとは結果を出すだけ。今週のトレーニングでも選手は自信をもって臨んでくれた。この１週間、いい緊張感でいい準備をしてくれた。最善の準備ができていたと思う。