第22節 vs. 徳島ヴォルティス
AWAY鳴門・大塚スポーツパークポカリエットスタジアム

今日は徳島ヴォルティスさんをはじめ、サポーターの皆さん、徳島の皆さんが広島の土砂災害に対して義援金の募金活動をしていただき、支援の思いを形として表していただけたことにお礼を申し上げたい。

試合は、まずは勝てて良かった。今日は厳しい試合を予想して徳島に来たので、選手は入りのところから集中力を切らさず、アグレッシブに、そしてチームとしてのコンセプトを攻守に貫いて勝利できた。守備では、ピンチが何度もあったが、選手が体を張って、ゼロに抑えて勝利できた。攻撃では、得点こそＰＫの１点だったが、ビルドアップの部分からＧＫを含めてボールに関わっていく勇気を持って、運動量を持って、ポゼッションでボールを動かし、相手のディフェンスラインまで運んでチャンスを作った。選手はボールを動かすために、主導権を握るために、勇気を持ってプレーしてくれたことが勝利につながったと思う。

今日の攻撃が活性化できたのは、選手自身が今日の試合に懸ける思いを攻撃の関わりのところで見せてくれた。最近は攻撃のところで少しイメージが合わずに足が止まったり、次へのチャレンジが少し足りなかった。選手には「合わなくても次は切り替えて、まずは守備をする。またボールを保持したら攻撃の形を構築する、相手を崩すために運動量を持ってやり直す、やり続ける」ということは、今日の試合前のミーティングでも選手に伝えた。

皆川については、彼が前線でターゲットになってくれるという部分で、まずはビルドアップしながら、ボールを動かしながら、そこに入れていこうと。そして周りも絡んでいこうということを選手へ伝えたし、選手もそれを実践してくれた。皆川も前線で良い起点になってくれて、攻撃の形を作り出してくれた。そして前線で体を張って、キープしてくれた。守備でもしっかりとポジションを取って、ファーストディフェンダーとしての役割を果たしてくれた。ただ、まだまだ周りとコンビネーションが合わない部分があるので、これは皆川の課題として、チームの課題として、さらに良くなるように取り組んでいかないといけない。日本代表では良い経験ができると思うので、良い経験を積んで、一回り成長してチームに戻ってきてくれればと思う。

今日はアウェイだったが、サンフレッチェのサポーターの皆さんが多く駆け付けてくれた。ホームのような雰囲気作りをしてくれたことが選手がアグレッシブにプレーできたことにつながったと思う。最後、苦しい場面でも選手が最後まで走り抜いて戦い抜けたのは、サポーターの皆さんの温かい声援だったと思う。サポーターの皆さんに感謝したい。