決勝 vs. ガンバ大阪
HOME埼玉スタジアム2002

我々は優勝を目指して準備し、ここにやってきた。そういった意味では今日勝てなかったこと、優勝できなかったことを残念に思う。選手は非常にいい準備をしてくれたし、今日の試合前の様子もほどよい緊張感とリラックスを持って臨んでくれた。リードしていたところから試合をひっくり返されて負けたことに関しては残念に思う。また、そういう時の戦い方を選手に伝えるのは自分の役目だと思うので、選手の頑張りを勝利につなげることができなかった自分の力のなさを痛感している。ただ、今日の試合に限っては敗者になったが、我々はこの決勝の舞台に勝ち上がってくるまでに、非常に苦しい戦いを総合力、団結力を持って勝ち抜いてきた。この舞台に来られた選手の頑張りを誇りに思うし、選手にねぎらいの言葉をかけたいと思う。こういう素晴らしい舞台に立たせてくれた選手、選手を支えたスタッフに感謝したい。

優勝に足りなかった部分という意味では、最後の勝負強さというところだと思う。３点目を入れられたところは、我々に一人けが人が出ていて、ちょうど最後のクロスは左サイドを攻められたと思うが、けが人が出ているところをプレーが止まらず、そこを突かれて決められた。勝負どころになる部分で相手にチャンスを与えてしまった。２－０になったときも、もう少し辛抱して相手に得点を与えない、相手に勢いを持たせないというところで、もっと我慢して試合を進めるとか、勝負強さをまだまだ身につけていかなくてはいけない。

パトリック選手に関しては、彼に２点を取られた。もちろんマーキング、ボールの出どころでの守備という部分もあるが、試合全体を通して彼のフィジカルは規格外だった。やられたのは残念だが、ウチの選手はああいうフィジカルの強い選手に対しても勇気を持って戦いを挑んでくれていた。これからはああいう選手も抑えられるように、もっとチームとしても選手としても成長していかなくてはいけない。

チームとしての経験値というか上積みの部分で、周りの皆さんは２０１２年の優勝、２０１３年の優勝、そして今年と、毎年チーム力に上積みがあると見られていると思う。もちろん我々も優勝してさらにチーム力を上げてやっていかなくては、さらなる成果は得られないと考えてやっているが、優勝した後にも主力選手は何人か移籍で抜けている。その中でまた新しい選手が入ってきてくれて、もちろん力のある選手が加わってくれた今シーズンだったわけだが、上積みという意味で言うと、連係の部分をまた再構築してチーム作りをしなくてはいけないということで、少し優勝争いとかタイトルを手にするに至らない結果になったのかなと思う。

今日に関しては選手はいいプレーをしてくれたし、先ほども言ったが２－０とリードした中でやはり僕が選手に戦い方をもっと明確に伝えなくてはいけなかった。そういった意味では選手どうこうというわけではなくて、僕の力のなさが今日の敗因だと思う。

（２－１の状況では）我々がリードしているので、しっかりと守備をした上で相手が攻めてくるだろうと。そこで我慢しつつ、攻撃すること、追加点を奪うことを忘れずに、守備だけにならないようにと選手へ伝えた。しっかり守って追加点を奪うようにと。（カウンターが機能しなかった理由は）Ｇ大阪の守備が良かったと思うが、選手もこれまでの戦いでいろいろな経験をしている。結果論だけで言えば失点してやられてしまった部分だけにポイントがいってしまうと思うが、選手が守りに入ってしまって、積極性をなくしたり、ナーバスになってしまったりとかはなかったと思う。ボールの出どころに厳しくアプローチすること、最後ゴール前でやらせないようにするところは成長できるようにやっていきたい。

今日もたくさんの我々のサポーターが駆け付けてくれて、そのサポーターの皆さんに優勝を届けて喜ばせてあげたかったし、関わるすべての皆さんに喜んでもらえる優勝を届けようと思っていたのでそれが叶わなくて残念。優勝したＧ大阪の選手、スタッフ、サポーターの皆さんに「おめでとうございます」と伝えたい。