3.14 19:04

明治安田J1 第2節 vs. 松本山雅FC
AWAY松本平広域公園総合球技場

試合終了

松本山雅FC 松本
1
2
サンフレッチェ広島 広島
  • 前半12分
    オビナ
1
前半
2
0
後半
0
  • 前半7分
    柏好文
  • 前半45+3分
    森崎浩司

監督 試合後コメント

松本の地で勝利するのは至難の業だと思っているし、試合前にも難しい戦いになると覚悟して我々はここに来た。その中で、選手、クラブ、サポーターが一体となって、完全アウェイのこの地でまず勝点3を獲れたことは何よりも良かった。試合は理想的な展開で入りに先制点が取れた。そこからはもう少し長い時間そのままの状態で続けられればもっといい展開になったと思うが、すぐに失点してしまい松本山雅の勢いを感じた。ただ、選手は追い付かれてもイーブンだということで、焦らずに冷静に試合を進めてくれたことで試合終了間際のFKからの得点につながったと思う。得点に関しても、(森崎)浩司と塩谷をはじめ、選手がコツコツとFKの練習をしてくれていることが、本番で結果につながって本当に良かった。

後半は松本山雅がもっとプレッシャーをかけてくるだろうと、ハーフタイムに選手に話をして送り出した。そこで相手が前からプレッシャーをかけてきても、まずはボールポゼッションをして、相手が出てきたところをしっかりチャンスを作って追加点を奪おうと。守り切るだけではなく、しっかり追加点を奪って試合を終わらせようということで後半に臨んだ。ただ、狙いどおりにチャンスはできていたものの、追加点を奪えなかったことは反省。そして追加点を奪えなかったことで松本山雅にチャンスを与えてしまった。勢いを与えてしまった。最後、我々がリードしていたら、松本山雅がパワープレーをしかけてくることは予想していた。決定的なピンチも何度も何度もあったが、そこをはね返して、選手が体を張って、粘り強く勝利をもぎ取ってくれたことは素晴らしかった。

今日の試合前には松本山雅以上にハードワークすること、泥臭く走ることを選手へ伝えていた。これまでのスカウティングや開幕戦の名古屋戦を見ていても、本当に松本山雅の選手はよく走って、球際を戦ってくるチームだと思っていた。そして今日のホーム開幕戦においては、「100%以上の力を出す」と試合前にコメントしている松本山雅の選手もいたが、本当に200%ぐらいの力を出してくるのではないかと思っていた。また、今日は松本山雅のレジェンドである松田直樹さんの誕生日だと聞いていた。ホーム開幕戦に加えて、いろんな部分でのモチベーションを持って松本山雅の選手は走ってくると踏まえた上で、それ以上にハードワークしなければいけないと選手へ伝えていた。

後半の松本山雅は、「1点差のままならいいのかな」という展開で入ってきたと思う。我々がボールポゼッションすることは相手も分かっていると思うし、そこから我々のボールを奪ってカウンターをしかけるということは、1点差のままなら続けていこうというプランで来たのかもしれない。また、後半の最後は必ずパワープレーということは松本山雅のプランの中にあったのではないかと思っている。あそこで2点差になってしまうと松本山雅にとっても苦しい展開になると思うので、1点差のまま試合を進めていく、カウンターでできれば同点に追い付く、逆転する、そして最後に負けているのであればパワープレーをしかけるというのは相手のゲームプランだったのかもしれない。

松本山雅は監督がコンセプトをはっきりと打ち出して、監督が掲げたコンセプトを徹底してできる本当に強いチーム。僕は監督経験が今年で4年目で、強いチームはほかにもたくさんあるが、チームのやるべきコンセプトを徹底してやり続けるチームは、戦っていても難しく感じるし、強いチームだと思っている。リーグ戦では今年はもうここに来ることはないが、これから松本で対戦するチームは苦労するのではないかと思っている。

(森保監督が現役時代に松本平広域公園総合球技場のこけら落としの試合に出場したが)当時に比べて今日はまったく違う雰囲気だった。2001年だったと思うが、サンフレッチェ広島とアビスパ福岡でこけら落としの試合をやらせていただいた。そのときは、「このスタジアムにサポーターの皆さんがたくさん入ったらすごい雰囲気で試合ができるんだろうな」と思って試合をしたのを覚えている。今回、この松本平広域公園総合球技場に縁があるなと思ったのは、J1のこけら落としの試合だったこと。松本山雅がJ1に昇格してホームでの初めての試合がサンフレッチェであったということ。選手と監督の立場の違いはあるが、歴史のスタートのときに、2回もこの地でできたことは縁を感じた。いまも、ここは最高の雰囲気だと思った。こういうスタジアムが広島にあればいいなという思いで今はいる。

今日の試合を終えて、この松本平広域公園総合球技場での歴史的な試合をできたことを幸せに思うし、選手、スタッフ、クラブ、サポーターの全員が幸せな気持ちで試合ができたと思う。サッカースタジアムで松本山雅も最高の雰囲気を作ってくれた。その中でサンフレッチェのサポーターもマックスで来てくれて、最高の雰囲気でサッカーができたことは幸せだった。勝敗に関係なく、素晴らしい環境でサッカーができたこと、これからも幸せに感じてやっていきたい。

試合情報をシェア!

x