8.24 19:00

明治安田J1 第24節 vs. 大分トリニータ
HOMEエディオンスタジアム広島

試合終了

サンフレッチェ広島 広島
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大分トリニータ 大分
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前半
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後半
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試合の見どころ

 勢いを持って臨める一戦だ。敵地で戦った前節・FC東京戦で首位叩きに成功して9戦連続無敗(5勝4分)としたサンフレッチェ。順位も首位と勝点差9の4位と着々と上げるなど、シーズン終盤に向けて勢いが出てきた。このまま勝点を積み重ねて上位争いに食らい付いていきたいところだが、今節もまた難敵との対戦となる。3試合ぶりにホームに戻って戦う相手は、サンフレッチェにもお馴染みの片野坂知宏監督が指揮を執って4年目を迎える大分。2013年以来のJ1復帰となった今季だが、ここまで9勝7分7敗の8位とシーズン前の下馬評を覆して“台風の目”となっているチームだ。
 実力は順位どおりに確かなものがある。大分のスタイルはGKを含めてボールを大事にして攻撃するポゼッションサッカー。「自分たちはこれしかないというぐらい開き直って戦っている」と城福監督が話すように、上位チームが相手だろうと徹底してボールをつなぐことを貫いており、戦い方にブレがない。実際、3月に敵地で戦った前回対戦では1-0で勝利したとはいえ、ボール支配率は大分が64.7%でサンフレッチェが35.3%。「ボールを持たれたと持たせたが合わさった感じだった。それにしても持たせ過ぎた」と城福監督が反省を口にするなど、決して簡単なゲームではなかった。特に今の夏場のゲームでは、ボールを持たれて守備ばかりになってしまうと体力が消耗してより苦しい戦いになってしまうだけに、サンフレッチェも大分に負けない“ポゼッション力”が求められることになる。
 好ゲームが期待される一戦は、どちらがボールを支配できるか。もちろん、ポゼッション率が高ければ試合に勝てるわけでもないが、勝負を分ける大きなポイントなのは間違いない。サンフレッチェとしては、それが相手のストロングポイントを消すことにもつながってくるからだ。ボール支配率では負けたが、勝負に勝った前回対戦から約5カ月、紫軍団もボールをつないで勝負に勝つスタイルへ成長を遂げてきた。「ボールを奪い返した後は、今までの我々とは違う。進化した姿を見せようというモチベーションは高い」(城福監督)。地道に積み上げてきたパスサッカーで大分撃破といきたいところだ。

監督 試合前日コメント

大分は自分たちのやるべきことがブレていないし、補強した選手もしっかり起用している。そういう意味では、自信を持っていると思う。当たり前だが、J1だと研究もされるし、シーズン最初の勢いをずっと許すリーグではないが、それでも大分は自分たちのサッカーを自信を持ってやり続けている。それでここまで勝点を積み上げているという意味でも自信は感じられる。
サッカーはポゼッション率で争う競技ではない。自分たちがいかに相手にとって厳しいところに入っていけるか。そこにこだわりたいが、そのタイミングは一つではないというサッカーをしたい。
攻守におけるハードワークをした上で誰が得点を取ってもいいが、前の3人が取るとそれだけ勢いも出る。何よりも得点を取った本人に余裕が出ると思う。そうすると、選択肢も広がるし、タイミングを外してシュートを打つとかアドリブも出てくると思う。そういう部分で前線の選手が得点を取る効果は大きい。
ここから先は首位がどこになろうが、これ以上遠い背中は見たくない。その思いはすごく強い。自分たちは何も諦めずにやってきたが、試合数が少なくなってくると勝点の絡みで可能性が感じられる状況になってくる。少なくとも勝点はこれ以上、離されたくない。自分たちが積み上げ続ければ、もっと近い背中になってくる。まず明日の試合はどうしても勝点3を獲りたい。

試合前情報

photo本日のスターティングイレブンです! 首位を撃破した、前節・FC東京戦と同じメンバーで大分トリニータに挑みます!!photo選手がピッチに登場しました! 大迫敬介選手は、笑顔でサポーターの方とハイタッチした後、キリリと表情を引き締めて、ウォーミングアップを開始しました!photo選手バスがスタジアム入りしました! 東俊希選手は、リーグ戦で2試合連続のスタメンとなります!photoエディオンスタジアムのロッカールームです! 今日もマネージャーがユニフォームやスパイクなど、選手たちが身にまとって戦う用具をきれいにそろえています。あとは選手の到着を待つばかりです!photo本日はホーム・大分トリニータ戦! 相手はサンフレッチェにもお馴染みの片野坂知宏監督が指揮を執る難敵ですが、勝点3を目指して全力で戦いますので、熱いご声援をよろしくお願いします!

監督 ハーフタイムコメント

・守備は声をかけ合いながら守ること。
・攻撃は何度もやり直しながら攻めていこう。
・後半もいい守備から入ること。

ゲームレポート

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試合は序盤から一進一退の攻防で続いた。GKを含めて最後尾からじっくりとボールをつないで攻撃を繰り出してきた大分に対し、サンフレッチェも相手に負けないサッカーで対抗。ボールを保持すれば、最終ラインから手数をかけてパスを回す遅攻だけでなく、時には東俊希や森島司らのスピードを生かした速攻も織り交ぜて相手陣地へ果敢に侵略した。だが、前半は互いの守備陣の集中力も高く、なかなか決定機を作れず0-0で折り返した。
すると、後半はホームのサンフレッチェの攻撃がテンポアップ。前半同様に研ぎ澄まされた粘り強い守備で大分にほとんど決定機を作らせずにゲームを進めると、攻撃では敵陣へ何度も進出。この試合で5本のシュートを放ったドウグラス・ヴィエイラがゴール前で決定機を迎えるも決められずにいると、城福浩監督は勝点3を目指して青山敏弘やレアンドロ・ペレイラ、エミル・サロモンソンを次々と投入して攻撃を活性化。だが、大分守備陣の体を張ったディフェンスに何度もシュートを跳ね返されてゴールを奪えず。この試合では大分が3本のシュートしか打てなかったのに対し、サンフレッチェは17本。決定機の数を含めて優勢にゲームを進めながら勝利を逃す「本当に悔しい勝点1」(城福監督)に終わった。

監督 試合後コメント

本当に悔しい勝点1になった。チャンスの数とシュートの数を比較しても我々が勝点3を取らないといけないゲームだった。トップグループに離されないように、追い付いていくためにも今日は勝点3が絶対必要だった。選手もそういう強い気持ちを持ってやってくれたが、少しゴールが遠かった。今日は多くのサポーターが熱い応援をしてくださったが、こういう試合では最後にゴールをもぎ取って一緒に喜び合えたら良かった。ただ、後ろがしっかりゼロで抑えて、こういうゲームで勝点ゼロで終わらないのは、選手は少し逞しくなったと思う。シュート数を見比べても、あらためて数字を見ると悔しさが込み上げてくるようなゲームだったが、次の試合で勝点3を取るエネルギーにしたいと思う。
(レアンドロ・ペレイラの出来について)今日の展開の中では、彼の1トップの特長が生きると判断したので投入した。攻守において期待したものは出してくれたと思う。ただ、ゴールが遠かった。一振りの場面もあったので、これぐらいやってくれるのであれば、もっと彼に時間を与えてもいいと思わせる内容ではあった。ただ、ドウグラスもそうだし、レアンドロもそうだが、こういう時にこそゴールをもたらしてくれるストライカーになってほしい。彼がゴールを決められるようにもっとチームとしても努力したい。
(東俊希の出来について)守備のスイッチと攻撃では彼の左足の振り抜くシュートなどに期待した。前回の試合よりは進歩した姿を見せてくれた。ただ、満足してほしくないし、彼が決定的な仕事を攻守においてできるようになれば、もっと時間を与えたいと思う。セットプレーも任せているので、10本蹴って7本いいボールではなく、10本蹴ったら10本いいボールが蹴られるような選手になってほしい。

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