9.4 19:03

ルヴァンカップ 準々決勝 第1戦 vs. 北海道コンサドーレ札幌
AWAY札幌厚別公園競技場

試合終了

北海道コンサドーレ札幌 札幌
3
2
サンフレッチェ広島 広島
  • 前半19分
    アンデルソンロペス
  • 後半6分
    福森晃斗
  • 後半38分
    アンデルソンロペス
1
前半
2
2
後半
0
  • 前半3分
    レアンドロペレイラ
  • 前半21分
    レアンドロペレイラ

試合の見どころ

 リーグ戦の勢いを持って臨める一戦だ。
 8月31日(土)のリーグ第25節・磐田戦で2-0で勝利し、クラブ記録となる11試合連続無敗(6勝5分)としたサンフレッチェ。リーグ戦では約3カ月間も負けがない状況とあっては、選手たちは確かな自信を持ち、チームにポジティブな空気が流れている。もちろん、それが慢心となってはいけないが、練習は常にピリピリとした緊張感が漂う。リーグの頂を目指す高いモチベーションが普段のトレーニングに刺激を加えている状態だ。
 そんな中で迎えるJリーグYBCルヴァンカップ。ACLに出場したクラブはグループステージを免除されたことで、サンフレッチェは準々決勝からの登場となった。試合方式はホーム&アウェイで、今回は9月4日(水)と9月8日(日)の日程で開催。対戦相手はサンフレッチェにもお馴染みのペトロヴィッチ監督が指揮を執る北海道コンサドーレ札幌だ。まず4日の第1戦は敵地「札幌厚別公園競技場」で戦うことになる。
 この準々決勝を勝ち抜くポイントは、第1戦をいかに有利な状態で終えられるかだ。城福監督は言う。「こういう大会は1stレグがすごく大事になる。ゲームは90分ハーフという感覚だが、最初の試合で我々がアドバンテージに近いものを握れるかどうか。それで残りの90分で戦い方も違ってくる。我々が多少なりとも有利な状況で自分たちのホームに戻る形を作ることがトーナメントを勝ち上がっていくにはすごく重要。水曜日の1stレグはすごく大事だと思っている」。
 ホーム&アウェイ方式と言えば、今季のサンフレッチェには悔しい思い出がある。鹿島と戦ったACLラウンド16だ。今回と同じく敵地で戦った第1戦を0-1で落としたサンフレッチェは、ホームでの第2戦を3-2で制しながらもアウェイゴールの差で敗退。アウェイでの第1戦で得点を取れずに敗れてしまえば、第2戦は相手にとって有利な状況となるだけに、4日のゲームはかなり大きな意味を持つ。
「アウェイゴールは取りたい。ACLで我々はそれで鹿島に苦汁を飲まされた。1stレグの大事さは分かった上で戦ったが、やはりアウェイで得点を取ることがいかに重いか。そこはしっかり学んだ姿を見せられればと思っている」(城福監督)。鹿島戦の経験値をここで生かさない手はない。
 今季、札幌とはすでにリーグ戦で2試合戦い、1勝1敗。どちらもホームチームが1-0で制する接戦だった。今回は札幌が各国代表の活動により、GKク・ソンユン、MF菅大輝、MFチャナティップ、FW鈴木武蔵と4人のレギュラーを欠くとあって、どんな顔ぶれで臨んでくるのか不透明だが、今季の城福監督のスタンスは当然ながら変わらない。「(札幌のメンバーは)いろんな可能性があると思っている。ただ、自分たちがどういう戦いをするか。どういうメンバーでいくか覚悟を決めて、その最大値を出すことが一番大事。もちろん、磐田戦の前半は大きな問題がいくつかあったので、そこを修正して、札幌の地で戦うことが大事になる。相手が誰が出てくるのか。そこにあまりエネルギーを注ぎたくない」(城福監督)。今季は対戦相手の対策に力を注ぐのではなく、常に自分たちを高めることに注力してきた。今回もその志向に変わりなし。サンフレッチェはU-22日本代表の遠征によりMF松本泰志とGK大迫敬介を欠き、さらにドウグラス・ヴィエイラが全治6週間のケガをしたことで台所事情は決して良好とは言えないが、今いる選手の最大値を出して戦うことで現在のリーグ4位、そして11戦連続無敗がある。今回も自分たちの力を信じて戦い抜き、勝利をつかんで広島に帰りたいところだ。

監督 試合前日コメント

とにかく一戦一戦。こういう大会は1stレグがすごく大事になる。ゲームは90分ハーフという感覚だが、最初の試合で我々がアドバンテージに近いものを握れるかどうか。それで残りの90分で戦い方も違ってくる。我々が多少なりとも有利な状況で自分たちのホームに戻る形を作ることがトーナメントを勝ち上がっていくにはすごく重要。水曜日の1stレグはすごく大事だと思っている。
アウェイゴールは取りたい。ACLで我々はそれで鹿島に苦汁を飲まされた。1stレグの大事さは分かった上で戦ったが、やはりアウェイで得点を取ることがいかに重いか。そこはしっかり学んだ姿を見せられればと思っている。
(リーグ戦で)札幌ドームで戦った試合は内容を含めて今年の中でも一番自分たちがいろんな思いをさせられたゲームだった。その思いがあったからこそホームでしっかり戦えたが、内容も結果も自分たちが確信を得られるような90分にしたい。
今回はいろんな要素がある。例えばどんなカードを持つか。我々がどういうスイッチを入れられるか。ただ前半に多少問題を抱えながらやっているとか。いろんな角度から見たら問題点やより進歩できる余地の残している部分はあると思うが、とにかく我々が多少のアドバンテージを持って2ndレグを戦えるようにしたい。そこを第一に考えたいと思っている。
(けが人も出ているが)もちろん、各々、選手は特長がある。あるいは自分たちの攻撃のところだけでなく、例えば相手で言うと左CBの福森の左足はもっとも警戒しないといけない。そういうところもトータルで考えながら我々はやらないといけない。ただ、ずっと言ってきているが、我々は相手ありきで今年スタートしていない。今、自分たちの最大値をどう出すか。プラス、相手の攻撃をその中でも抑えることも考えないといけない。その順番の中で(先発を)絞っていきたい。
(代表のため札幌も複数人欠けるが)いろんな可能性があると思っている。ただ、自分たちがどういう戦いをするか。どういうメンバーでいくか覚悟を決めて、その最大値を出すことが一番大事。もちろん、磐田戦の前半は大きな問題がいくつかあったので、そこを修正して、札幌の地で戦うことが大事になる。相手は誰が出てくるのか。そこにあまりエネルギーを注ぎたくない。

試合前情報

photo
今日は札幌での平日ナイトゲームにも関わらず、約120名もの方にお越しいただきました。遠い地まで駆けつけていただき、ありがとうございました!

photo
本日のスターティングイレブンです! 直近のリーグ戦から先発2人が入れ替わりました。チームの総合力で勝利を目指します!

photo
公式戦約1カ月ぶりのメンバー入りとなった柴崎晃誠選手。頼れるベテランはベンチで出番を待ちます!

photo
選手を乗せたバスがスタジアムに到着しました。青山敏弘選手は今季公式戦初先発となります!

photo
「札幌厚別公園競技場」のロッカールームです。本日は3rdユニフォームで試合に臨みます!

photo
本日はJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝第1戦・北海道コンサドーレ札幌戦です! 会場は「札幌厚別公園競技場」。ペトロヴィッチ監督率いる難敵との戦いとなりますが、ホームで戦う第2戦を有利な状況にすべく今日の戦いに臨みますので、熱いご声援をよろしくお願いします!

監督 ハーフタイムコメント

・守備は今のまま我慢を続けよう。
・マイボールの時は余裕を持ってプレーすること。
・後半も前半と同じようにいい入りをしよう。

ゲームレポート

photo photo
photo photo
敵地で戦った一戦は、予想だにしない壮絶な打ち合いとなった。
試合はいきなり動いた。開始早々の3分、川辺駿から東俊希へとボールがつながり、ラストパスを受けたレアンドロ・ペレイラが右足で突き刺してサンフレッチェが早くも先制。「前半の入りは我々の思い描いたものになった」と城福監督が振り返ったように、理想的な展開でリードを奪った。その後、19分に元サンフレッチェ戦士のアンデルソン・ロペスにDFの背後へ抜け出されて同点に追い付かれはしたが、背番号39が再び輝く。21分、またも東のパスから右サイドを攻略し、ドリブルで持ち込んだレアンドロが強烈なシュートを決めて早くも勝ち越しに成功した。 貴重なアウェイゴール2つで前半にリードを奪う理想的な展開に持ち込んだサンフレッチェだが、後半にまさかの展開が待っていた。開始直後の48分、CBの荒木隼人が自陣ゴール前でファウルを取られ2枚目の警告を受けて退場。10人になっただけでなく、その直接FKをリーグ屈指の左足の精度を誇る福森晃斗に決められる苦しい戦いになってしまった。すると、その後は一人多い札幌の猛攻を受け続ける展開に終始。サンフレッチェは何とか反撃に転じようとするもなかなかシュートまで結び付けずにいると、迎えた83分だった。ペナルティーエリア内で相手の突破を止められずファウルを取られて相手にPKを献上。これをロペスに決められて2-3で敗れる結果となった。
だが、「2点取ったことは非常に大きい」と城福監督が話したように、ホームで戦う準々決勝第2戦へサンフレッチェが望みをつないだのは事実。勝たなければならない状況ではあるが、アウェイゴールを2点取ったことで、次は2点差以上の勝利、もしくは1-0、2-1の1点差勝利でも準決勝に進出する。勝負の第2戦は9月8日(日)にエディオンスタジアム広島で開催される。

監督 試合後コメント

勝点1を持って帰りたかったが、最後は耐えきれなかった。ただ、内容は悪くなかったし、特に前半の入りは我々の思い描いたものになった。反省するとしたら、我々のミスからだが、あのワンチャンスで同点にされたところ。イエローカードは私が言う立場にないので苦しいところだが、結果的にそれが2枚目で(荒木隼人が)退場になり、ゲームの様相が変わってしまったのは、悔しさもあるし、ゴールネットを揺らされた反省もある。このエネルギーを次につなげたいと思う。
今日は平日のナイターにも関わらず、ここまで来てくれた紫のサポーターに最後は励まされた。その時に、必ず彼らと一緒にクォーターファイナルを抜けたいとあらためて思った。
(アウェイゴールを2点取れたが)例えば、次に1-0で勝てば(勝ち抜ける)という意味では、2点取ったことは非常に大きい。我々が勝たないといけない状況は変わらないが、得点を取りたかったという意味では、それは良かった。何よりも前半の内容が非常に良かった。もう1点取ってもおかしくない状況がいくつかあった。ただ、流れとして我々の及ぶところではないところも含めて相手に流れを持っていかれたのは反省しないといけない。

試合情報をシェア!

x