試合の見どころ
仕切り直しの一戦だ。浦和、FC東京、横浜FMと続いた強豪との中3日での3連戦は、1分2敗と良好な結果を得ることができなかった。特に敵地で戦った前節・横浜FM戦では2試合連続となる3失点を喫して敗戦。ここ最近は攻撃で多くのチャンスを作り出すなど、内容で手応えをつかんでいたとはいえ、広島の一つの武器である“堅守”が崩れてしまってはやはり結果を得るのは難しい。「特に中を割られているという意味でも我々らしくない。強固なブロックを築くこと、最終的にゴール前でしっかりカギをかけること。そこの我々らしさは取り戻さないといけない」と話す城福監督の下、今週は守備面にも注力してチームで課題解決に取り組んでいる。
ひさびさに1週間の準備期間を経て臨む今節のホーム・仙台戦。相手はまた特長のある難敵だ。今季はここまで2勝4分5敗と満足のいく結果を得られていないが、仙台らしさは健在。「仙台は堅い、献身性のある守備から縦への速さもそうだが、つなぎの部分もオーガナイズしてくる」(城福監督)。鋭い突破が魅力のイサック・クエンカと守備の柱であるシマオ・マテの両外国籍選手がケガで離脱している中、今季から就任した木山隆之監督は献身的な日本人を主体とし、仙台の伝統とも言えるハードワークを武器に攻守で組織的な戦いを繰り広げている。前節・C大阪戦も1-2で敗れはしたが、「(仙台が)勝ってもおかしくないゲームだった」(城福監督)。CKから奪った1点以外にもビッグチャンスを作り出していた他、前線からの鋭いプレスをベースにC大阪攻撃陣を封じる時間は多かった。
また、日本人選手の質も高い。昨季まで広島に在籍していた吉野恭平は今季のチームで唯一、全試合先発出場中で現在はCBとして存在感を示している。他にもCSKAモスクワなどの海外クラブを経験して今年3月に仙台へ復帰した西村拓真や阪南大からの特別指定選手ながら先発の座を掴んでいる真瀬拓海という両ワイドの攻撃力は高い。そこにMF関口訓充やFW長沢駿、DF平岡康裕といった30代の経験豊富な選手たちがうまく融合し、チームはまとまりのある集団となっている。
そんな仙台撃破のポイントは、相手に負けない組織力を発揮できるかだ。守備では城福体制で築き上げてきた緻密かつ統制の取れた守りをもう一度思い出すこと。攻撃ではサイドを起点に相手を押し込み続けるコンビネーションサッカーを継続すること。最近の課題となっている決定力に関しては「最後の一歩のハードワークとあと少しのリラックス」(城福監督)で解決して得点力アップを目指すのみ。攻守においてこれまでのスタイルを研ぎ澄まして勝利を奪い、秋に向けて巻き返していきたいところだ。
ひさびさに1週間の準備期間を経て臨む今節のホーム・仙台戦。相手はまた特長のある難敵だ。今季はここまで2勝4分5敗と満足のいく結果を得られていないが、仙台らしさは健在。「仙台は堅い、献身性のある守備から縦への速さもそうだが、つなぎの部分もオーガナイズしてくる」(城福監督)。鋭い突破が魅力のイサック・クエンカと守備の柱であるシマオ・マテの両外国籍選手がケガで離脱している中、今季から就任した木山隆之監督は献身的な日本人を主体とし、仙台の伝統とも言えるハードワークを武器に攻守で組織的な戦いを繰り広げている。前節・C大阪戦も1-2で敗れはしたが、「(仙台が)勝ってもおかしくないゲームだった」(城福監督)。CKから奪った1点以外にもビッグチャンスを作り出していた他、前線からの鋭いプレスをベースにC大阪攻撃陣を封じる時間は多かった。
また、日本人選手の質も高い。昨季まで広島に在籍していた吉野恭平は今季のチームで唯一、全試合先発出場中で現在はCBとして存在感を示している。他にもCSKAモスクワなどの海外クラブを経験して今年3月に仙台へ復帰した西村拓真や阪南大からの特別指定選手ながら先発の座を掴んでいる真瀬拓海という両ワイドの攻撃力は高い。そこにMF関口訓充やFW長沢駿、DF平岡康裕といった30代の経験豊富な選手たちがうまく融合し、チームはまとまりのある集団となっている。
そんな仙台撃破のポイントは、相手に負けない組織力を発揮できるかだ。守備では城福体制で築き上げてきた緻密かつ統制の取れた守りをもう一度思い出すこと。攻撃ではサイドを起点に相手を押し込み続けるコンビネーションサッカーを継続すること。最近の課題となっている決定力に関しては「最後の一歩のハードワークとあと少しのリラックス」(城福監督)で解決して得点力アップを目指すのみ。攻守においてこれまでのスタイルを研ぎ澄まして勝利を奪い、秋に向けて巻き返していきたいところだ。
監督 試合前日コメント
仙台はここ3試合ぐらいメンバーを固定して、戦い方も固まってきている。内容も非常に良い。(第9節)神戸戦は2点を取って勝っているが、チャンスの数を考えたら、もっと入っていてもおかしくなかった。攻撃の迫力もある。カウンターで選手が湧き出てくる勢いもある。勝点は彼らが望んでいるような状況ではないかもしれないが、最近の内容は仙台らしさが出ている試合が多いと思っている。
我々は3失点しているゲームが2試合続いている。特に中を割られているという意味でも我々らしくない。強固なブロックを築くこと、最終的にゴール前でしっかりカギをかけること。そこの我々らしさは取り戻さないといけない。それと同時にチャンスメークはできている。個人の精度として「あれを決めていれば」だけでなく、サイドを崩してから最後にゴールネットを揺らすための意思統一は今週できる範囲でやってきた。
明日は失点ゼロで抑えたいが、逆に我々はキックオフから点を取りに行くモードでのハードワークをしたい。失点ゼロで耐えるためのハードワークは当たり前のこと。得点を取りに行くハードワークをして、出し切った状態でハーフタイムや後半の早いタイミングで選手が代わっていく。そういうサイクルに持ち込みたい。
我々は3失点しているゲームが2試合続いている。特に中を割られているという意味でも我々らしくない。強固なブロックを築くこと、最終的にゴール前でしっかりカギをかけること。そこの我々らしさは取り戻さないといけない。それと同時にチャンスメークはできている。個人の精度として「あれを決めていれば」だけでなく、サイドを崩してから最後にゴールネットを揺らすための意思統一は今週できる範囲でやってきた。
明日は失点ゼロで抑えたいが、逆に我々はキックオフから点を取りに行くモードでのハードワークをしたい。失点ゼロで耐えるためのハードワークは当たり前のこと。得点を取りに行くハードワークをして、出し切った状態でハーフタイムや後半の早いタイミングで選手が代わっていく。そういうサイクルに持ち込みたい。
試合前情報

今日のスターティングイレブンはこちら! 今日は、川辺駿選手&ハイネル選手のボランチコンビで勝利を目指します!

チームバスがスタジアム入りしました! 前回のホームゲーム・FC東京戦ではゴールを決めた荒木隼人選手。今日も攻守にわたっての活躍に期待です!

本日のロッカールームです。ブラジル人トリオ(ドウグラス・ヴィエイラ選手、レアンドロ・ペレイラ選手、ハイネル選手)がそろってスタメン出場! エゼキエウ選手もベンチ入りしています。

本日はホーム・ベガルタ仙台戦! 相手は高い組織力を備える難敵です。直近の3試合で勝利のないサンフレッチェとしては、今日こそは勝点3をつかむべくチーム一つとなって戦いますので、熱いご声援をよろしくお願いします!
監督 ハーフタイムコメント
・守備は最終ラインをもう少し高くすること。
・攻から守への切り替えを早くすること。
・攻撃はサポートの距離感を変えながらボールを動かしていこう。
・攻から守への切り替えを早くすること。
・攻撃はサポートの距離感を変えながらボールを動かしていこう。
ゲームレポート






試合はいきなり動いた。開始早々の4分、ペナルティーエリアすぐ外でボールを受けたレアンドロ・ペレイラが背負っていた仙台DF吉野恭平を反転して抜き去り左足を一閃。豪快にゴールネットを揺らして広島が早くも先制点を奪うことに成功した。
だが、試合はここから我慢の展開が続いた。前線から鋭いプレスをかけてきた仙台に対し、サンフレッチェは後方から効果的にボールを動かせず攻撃が停滞。自陣に押し込まれ続ける中でセットプレーを中心にゴールを狙われ続けた。15分にCKの流れからクロスバー直撃のシュートを蜂須賀孝治に打たれたほか、20分にはアーリークロスから真瀬拓海に決定的なヘディングシュートを浴びる。これはGK大迫敬介がビッグセーブで防いだが、その後も攻撃のリズムがなかなか出ない広島は、立て続けにCKやFKから仙台にゴールを脅かされ続けた。
仕切り直して迎えた後半も相手ペースは変わらなかった。開始直後、仙台最終ラインのミスから生まれた決定機をドウグラス・ヴィエイラが逃してしまうと、再び相手に自陣へ押し込まれる展開に終始。どれだけ攻められようと最後は中央を締める堅い守備で決定機を作らせなかったものの、72分についに一瞬の隙を突かれてしまう。左サイドを崩されると、クロスから最後は兵藤慎剛に決められて同点に追い付かれてしまった。
そうなると、今度は勝ち越しを目指してサンフレッチェが攻撃にパワーをかけた。すでに途中から出場していた浅野雄也と東俊希に加え、80分にも青山敏弘と藤井智也を同時投入してギアをさらにアップ。試合終盤は逆に仙台を自陣へ釘付けにする猛攻となり、サイド攻撃やセットプレーから再三にわたりゴールを目指した。だが、荒木隼人の決定的なヘディングは相手GKに阻まれ、佐々木翔のゴール正面でのシュートも相手の粘り強い守備に阻止された結果、試合は1-1のドローで終了。リードを守り切れなかった広島にとって、悔しさの残るゲームとなった。
試合後、城福監督は「勝点3を取らないといけないゲームだったと思う。課題は認識しているが、取り切れないのは必ず理由がある。そこは来週しっかり整理したい」と悔しさをこらえながら会場を後にした。
監督 試合後コメント
いま来れる範囲で多くのファン・サポーターに来ていただいた。最後に一緒に喜び合える、それに相応しい内容の試合を選手はやってくれたと思うが、勝点1は非常に残念な思い。
(勝点3を逃した思いが強いのか?)勝点3を取らないといけないゲームだったと思う。課題は認識しているが、取り切れないのは必ず理由がある。そこは来週しっかり整理したい。
(先制後は相手に押されたがゲームプランは?)ボールを持たれる時間が長いように見えたのであれば、そのとおりだと思う。我々は持たせていた部分もあるが、もちろん、もう少し押し返したかった。そこは前からの切り替えを全体的にもう少し早くしないといけない。ボールにプレッシャーに行けないと、やはり後ろは下がらざるを得なくなる。その部分はハーフタイムに修正した。
(勝点3を逃した思いが強いのか?)勝点3を取らないといけないゲームだったと思う。課題は認識しているが、取り切れないのは必ず理由がある。そこは来週しっかり整理したい。
(先制後は相手に押されたがゲームプランは?)ボールを持たれる時間が長いように見えたのであれば、そのとおりだと思う。我々は持たせていた部分もあるが、もちろん、もう少し押し返したかった。そこは前からの切り替えを全体的にもう少し早くしないといけない。ボールにプレッシャーに行けないと、やはり後ろは下がらざるを得なくなる。その部分はハーフタイムに修正した。