試合の見どころ
反撃を狙う後半戦の始まりだ。先発6人を入れ替えるフレッシュな顔ぶれで臨んだ前節・大分戦では、前線からの鋭いプレスを筆頭とした堅い守りで相手を封じ、後半途中からは先発陣のパワーを受け継いだ交代選手によってより圧力を強めて得点を重ね2-0で勝利した。前半は1本のシュートに終わるなど、もちろん「まだまだクオリティーを上げていかないといけない」(城福浩監督)部分があるのは確かだが、全員の献身的な守備に加えて今季の限定ルールである“5人交代枠”を活用したチームのギアの上げ方は「後半戦の一つの基準になるゲームができたと思っている」と指揮官。各チームによって試合数にバラつきがあるとはいえ、リーグ半分となる17試合を7勝4分6敗の10位で折り返したサンフレッチェは、ここからの巻き返しに燃えている。
後半戦一発目となる今節、チームの勢いを加速させるには最適な相手だ。中3日でホームに迎え撃つのは、各ポジションにタレントを多く揃えるG大阪。序盤戦に4連勝を達成した後の8試合で2勝1分5敗と苦しんだが、直近の2試合では札幌、名古屋を倒して2連勝と持ち直してきた強豪だ。
特に警戒しないといけないのは、やはり攻撃陣である。2トップにはアデミウソン、パトリック、宇佐美貴史、渡邉千真という得点力と推進力のある多士済々な4枚のどれかがコンビを組み、中盤も倉田秋、小野瀬康介、井手口陽介、山本悠樹など攻撃力を備えた選手たちが揃う。リーグトップクラスの陣容であるG大阪のポジションに捉われない流動的なパスワークは脅威であり、アデミウソンを筆頭としたカウンターも迫力満点。また、前節は今年で40歳を迎えた大ベテラン・遠藤保仁が途中から出て決勝点の起点になるなど、衰えぬパサーぶりを披露している。「抑えどころがなかなかない。そういう意味では、彼らのストロングを出させてしまうと、あれもこれもある状況になってしまう。一つひとつをケアするよりも、そもそも彼らに自由にボールを持たせないようにしないといけない」(城福監督)。力強さと流動性を併せ持ったG大阪の攻撃は、相変わらず要警戒だ。
2連勝を狙う広島のカギは、「このチームとして我々が大事にしていることが大分戦に散りばめられていた」(城福監督)と言う前節からの踏襲だ。大分戦で見せた前線からの迫力ある守備に連動した組織的な堅守を構築すれば、どんなチームでも崩すのは難しい。そして攻撃では、大分戦の2点目のようにパスワークでサイドを何度も揺さぶりながら出来た隙を鋭く突いていくこと。敵地で戦った2カ月前の前回対戦では、セットプレー一発で敗れたものの、コンビネーションプレーで何度もチャンスを作り出す好内容だった。今節は決定機を確実に仕留める強さを見せて勝利をもぎ取りたいところだ。
後半戦一発目となる今節、チームの勢いを加速させるには最適な相手だ。中3日でホームに迎え撃つのは、各ポジションにタレントを多く揃えるG大阪。序盤戦に4連勝を達成した後の8試合で2勝1分5敗と苦しんだが、直近の2試合では札幌、名古屋を倒して2連勝と持ち直してきた強豪だ。
特に警戒しないといけないのは、やはり攻撃陣である。2トップにはアデミウソン、パトリック、宇佐美貴史、渡邉千真という得点力と推進力のある多士済々な4枚のどれかがコンビを組み、中盤も倉田秋、小野瀬康介、井手口陽介、山本悠樹など攻撃力を備えた選手たちが揃う。リーグトップクラスの陣容であるG大阪のポジションに捉われない流動的なパスワークは脅威であり、アデミウソンを筆頭としたカウンターも迫力満点。また、前節は今年で40歳を迎えた大ベテラン・遠藤保仁が途中から出て決勝点の起点になるなど、衰えぬパサーぶりを披露している。「抑えどころがなかなかない。そういう意味では、彼らのストロングを出させてしまうと、あれもこれもある状況になってしまう。一つひとつをケアするよりも、そもそも彼らに自由にボールを持たせないようにしないといけない」(城福監督)。力強さと流動性を併せ持ったG大阪の攻撃は、相変わらず要警戒だ。
2連勝を狙う広島のカギは、「このチームとして我々が大事にしていることが大分戦に散りばめられていた」(城福監督)と言う前節からの踏襲だ。大分戦で見せた前線からの迫力ある守備に連動した組織的な堅守を構築すれば、どんなチームでも崩すのは難しい。そして攻撃では、大分戦の2点目のようにパスワークでサイドを何度も揺さぶりながら出来た隙を鋭く突いていくこと。敵地で戦った2カ月前の前回対戦では、セットプレー一発で敗れたものの、コンビネーションプレーで何度もチャンスを作り出す好内容だった。今節は決定機を確実に仕留める強さを見せて勝利をもぎ取りたいところだ。
監督 試合前日コメント
いつも広島の選手はトレーニング場で良い雰囲気を作ってくれる。我々からしてもやりやすいし、彼らを勝たせてやりたい思いにかられる。
(G大阪の印象は?)システムを少し変えたり、メンバーもフレッシュな選手が出てきている。選手層もすごく厚いし、ショートパスのコンビネーションのクオリティーは誰が出てもG大阪らしくやれるのが彼らの強みだと思っている。アウトサイドにもしっかり縦に走れる選手がいる。また、宇佐美貴史をはじめ、ミドルシュートを打てる選手もいる。武器が多い。セットプレーのキッカーとしても宇佐美や井手口陽介は非常に高いレベルを示している。抑えどころがなかなかない。そういう意味では、彼らのストロングを出させてしまうと、あれもこれもある状況になってしまう。一つひとつをケアするよりも、そもそも彼らに自由にボールを持たせないようにしないといけない。井手口もそうだが、山本悠樹など若くて良い選手が出てきている。彼ら一人ひとりのケアよりも、G大阪の一番得意な形をどう防ぐかよりもその前に圧力をかけて、彼らに守備をさせる時間を増やすべきだと思う。
(後半戦に入るが?)選手には伝えたが、このチームとして我々が大事にしていることが大分戦に散りばめられていた。もう一度、そこを大事にして残り半分を戦おうと。いろんな局面のクオリティーは、練習場もそうだし、残り試合を戦いながら全員で向上心を持って上げていく。我々が絶対失ってはいけない、優先順位を間違ってはいけない一番のところは、前節・大分戦で多く含まれていた。そこをみんなで持ちながら、全員で戦って行こうと確認した。
(G大阪の印象は?)システムを少し変えたり、メンバーもフレッシュな選手が出てきている。選手層もすごく厚いし、ショートパスのコンビネーションのクオリティーは誰が出てもG大阪らしくやれるのが彼らの強みだと思っている。アウトサイドにもしっかり縦に走れる選手がいる。また、宇佐美貴史をはじめ、ミドルシュートを打てる選手もいる。武器が多い。セットプレーのキッカーとしても宇佐美や井手口陽介は非常に高いレベルを示している。抑えどころがなかなかない。そういう意味では、彼らのストロングを出させてしまうと、あれもこれもある状況になってしまう。一つひとつをケアするよりも、そもそも彼らに自由にボールを持たせないようにしないといけない。井手口もそうだが、山本悠樹など若くて良い選手が出てきている。彼ら一人ひとりのケアよりも、G大阪の一番得意な形をどう防ぐかよりもその前に圧力をかけて、彼らに守備をさせる時間を増やすべきだと思う。
(後半戦に入るが?)選手には伝えたが、このチームとして我々が大事にしていることが大分戦に散りばめられていた。もう一度、そこを大事にして残り半分を戦おうと。いろんな局面のクオリティーは、練習場もそうだし、残り試合を戦いながら全員で向上心を持って上げていく。我々が絶対失ってはいけない、優先順位を間違ってはいけない一番のところは、前節・大分戦で多く含まれていた。そこをみんなで持ちながら、全員で戦って行こうと確認した。
試合前情報

今日のスターティングイレブンは、こちら! 東俊希選手は、スタメンでは初となる右ウイングバックでの出場となります。ホームで勝利をつかむため、全力で戦います!

選手がピッチに登場! 今日の試合から入場制限が一段階、緩和されたこともあり、多くのサポーターの方から温かい拍手をお送りいただきました。ありがとうございます!

チームバスがスタジアムに到着しました! 中盤の要として、試合を重ねるごとに存在感が増している川辺駿選手。今日の試合も活躍にご注目ください!

本日のロッカールームです。直近5試合で4得点を挙げているドウグラス・ヴィエイラ選手! 今日もチームを勝利に導くゴールに期待です!

本日はホーム・ガンバ大阪戦! 相手はJ屈指の攻撃力を備える強豪です。今日も難しい戦いが予想されますが、チームの総合力で2連勝を目指しますので、熱いご声援をよろしくお願いします!
監督 ハーフタイムコメント
・守備はサイドの絞りをしっかりすること。
・攻撃は辛抱強くボールを回すこと。
・力を出し切って、一つずつ縮めていこう!
・攻撃は辛抱強くボールを回すこと。
・力を出し切って、一つずつ縮めていこう!
ゲームレポート






序盤の広島の出来は良かった。両ワイドの柏好文と東俊希を起点にボールを保持し、相手を揺さぶりながら果敢に相手陣地へ進出。サイド深くまで攻め込んで何度もCKを獲得するなど、いつ得点が入ってもおかしくない雰囲気はあった。だが、試合は思わぬ方向に進む。「自分たちは悪くない入りをしたと思うが、何も起こっていない状況で相手に安易にボールを渡してしまったところから、おそらくファーストシュートで失点した」(城福浩監督)。16分、自陣でクリアボールを倉田秋に拾われると、ペナルティーエリアの外から豪快なミドルシュートを決められて失点。さらに相手の勢いを受けてしまうと、20分にはパトリックに背後へ抜け出され、一気に追加点まで奪われてしまった。主導権を握っていたサンフレッチェにとって、まさかの2失点。早くも追いかける展開となった。
ここからは広島の猛攻が続いた。失点前と同じくテンポの良いパスワークで敵陣へ進んで相手ゴールへ肉薄。24分の青山敏弘の強烈なミドルシュートを皮切りに、浅野雄也がスピードを生かした突破から2度の決定機を迎えたほか、左サイドの柏のアーリークロスからドウグラス・ヴィエイラや森島司が頭で合わせたが、わずかに枠を外れてゴールは奪えず。前半を0-2で折り返した。
後半も前半同様に相手を押し込み続けたサンフレッチェ。それでもなかなかゴールを奪えずにいると、60分にはレアンドロ・ペレイラ、ハイネル、茶島雄介の3人を同時投入してギアを上げ、G大阪ゴールをこじ開けにかかった。すると70分、柏のクロスをレアンドロが頭で決めてついに1点差に。その後も攻撃の手を緩めずに攻め続けた広島だったが、あと一歩届かず1-2の敗戦となった。
「後ろはしっかり耐えて、攻勢に出たところ、選手は死力を尽くしてくれたことは評価したい。下を向くことはない。ただ、あれだけのエネルギーを使って勝点ゼロで終わるのは、最初の失点の仕方、連続失点のツケが最後に来たと思う」と城福監督。失点場面以外は全体的に主導権を握る戦いができていただけに、連続失点が悔やまれる一戦となった。
監督 試合後コメント
ファン・サポーターが多く来てくれたにも関わらず、期待どおりの結果を得られず本当に残念。自分たちは悪くない入りをしたと思うが、何も起こっていない状況で相手に安易にボールを渡してしまったところから、おそらくファーストシュートで失点した。もちろん、相手のシュートは素晴らしかったが、ボールの渡し方が勝点1を持っているチームの戦い方ではなかった。先制点を奪われたことで少し浮き足立った気がする。そこでこらえられれば良かったが、2点目を取られる、連続失点をするのは我々にとって一番良くない状況だと思う。そこは強く反省したい。そこから先は後ろはしっかり耐えて、攻勢に出たところ、選手は死力を尽くしてくれたことは評価したい。下を向くことはない。ただ、あれだけのエネルギーを使って勝点ゼロで終わるのは、最初の失点の仕方、連続失点のツケが最後に来たと思う。そこは我々の試合運びの拙さを反省して次に生かしたいと思う。
(失点の原因は?)我々はボールをつなぎたいのでクリアもパスにしたいが、勝点1を持った状態でするプレーなのか。勝点ゼロの状況にリスクを冒してやるプレーなのか。間違いなく反省しないといけないプレーだったと思う。
(右サイドでプレーした東俊希について)悪くはなかったと思うが、2点のビハインドで何かを変えないといけない。前半の最後は我々らしく戦えたし、チャンスを作れていた。どこでどう代えていくかは悩むぐらい悪くはなかったと思う。
(失点の原因は?)我々はボールをつなぎたいのでクリアもパスにしたいが、勝点1を持った状態でするプレーなのか。勝点ゼロの状況にリスクを冒してやるプレーなのか。間違いなく反省しないといけないプレーだったと思う。
(右サイドでプレーした東俊希について)悪くはなかったと思うが、2点のビハインドで何かを変えないといけない。前半の最後は我々らしく戦えたし、チャンスを作れていた。どこでどう代えていくかは悩むぐらい悪くはなかったと思う。