試合の見どころ
1カ月前からサンフレッチェはどう進化したのか。その成果が問われるゲームとなる。
今節、ホームに迎える相手は、圧倒的な強さで今季のJ1で首位を独走する川崎Fだ。リーグ戦22試合を消化しての19勝2分1敗という戦績は2位に勝点差15をつける圧巻の数字であり、得点数63はリーグトップで失点数19はリーグ最少。現在は今季2度目の9連勝中と勢いもある。戦いぶりを見てもコンビネーションあり、個人技あり、素早い切り替えあり、という攻守において隙のない最強チームだ。そんな相手との一戦は、2連勝中の広島にとって最大のチャレンジとなる。
まさにリベンジあるのみだ。敵地で戦った9月13日の前回対戦で1-5という屈辱的な敗戦を喫した広島は、今回の試合で「我々らしく戦って勝点3を取る」(城福浩監督)ことを目標にこの1カ月を過ごしてきた。その間の5試合は3勝1分1敗と勝ち越しに成功。内容面でも前線からの強度の高い連動した守備で相手を押し込み、ボールを保持してゴールを狙う攻守において主導権を握るスタイルが徐々に確立されてきた。大敗から1カ月、悔しさをバネにチーム全員で突き詰めてきたこの戦いがどこまで川崎Fに通用するか。「大事なのはここ数試合保ち続けている我々らしさを出すこと。やろうとしていることを90分間やり切れるかどうかが勝負の分かれ目になる」と城福監督もスタイル継続をポイントに挙げた。相手は“超強豪”だからと言って受け身になるのではなく、自分たちの戦いを出し尽くすこと。前回対戦でほとんど体現できなかった“城福スタイル”の発揮は勝利への大きなポイントだ。
もちろん、実際のゲームではそう簡単に事は運ばないだろう。2チーム分の豊富な戦力を備える川崎Fは、中2日で臨んだ前節・仙台戦でレアンドロ・ダミアンや家長昭博、齋藤学、 守田英正らをサブに置き、小林悠や中村憲剛、大島僚太、三笘薫、旗手怜央らを先発起用。中3日となる今節の戦いでは、順番で言えば家長や齋藤らが頭から出てきそうだが、いずれにせよ、今の川崎Fは誰が出ようと強力なのは間違いない。ならば、やはり目を向けるべきは自分たち自身。「我々らしく戦うにはどうするか。あとはピッチ上で準備している選手、(ケガから)戻ってこれる選手の3つを掛け合わせて戦いたい」(城福監督)。首位撃破へ。サンフレッチェはチームの総力を駆使して勝点3奪取を目論んでいる。
今節、ホームに迎える相手は、圧倒的な強さで今季のJ1で首位を独走する川崎Fだ。リーグ戦22試合を消化しての19勝2分1敗という戦績は2位に勝点差15をつける圧巻の数字であり、得点数63はリーグトップで失点数19はリーグ最少。現在は今季2度目の9連勝中と勢いもある。戦いぶりを見てもコンビネーションあり、個人技あり、素早い切り替えあり、という攻守において隙のない最強チームだ。そんな相手との一戦は、2連勝中の広島にとって最大のチャレンジとなる。
まさにリベンジあるのみだ。敵地で戦った9月13日の前回対戦で1-5という屈辱的な敗戦を喫した広島は、今回の試合で「我々らしく戦って勝点3を取る」(城福浩監督)ことを目標にこの1カ月を過ごしてきた。その間の5試合は3勝1分1敗と勝ち越しに成功。内容面でも前線からの強度の高い連動した守備で相手を押し込み、ボールを保持してゴールを狙う攻守において主導権を握るスタイルが徐々に確立されてきた。大敗から1カ月、悔しさをバネにチーム全員で突き詰めてきたこの戦いがどこまで川崎Fに通用するか。「大事なのはここ数試合保ち続けている我々らしさを出すこと。やろうとしていることを90分間やり切れるかどうかが勝負の分かれ目になる」と城福監督もスタイル継続をポイントに挙げた。相手は“超強豪”だからと言って受け身になるのではなく、自分たちの戦いを出し尽くすこと。前回対戦でほとんど体現できなかった“城福スタイル”の発揮は勝利への大きなポイントだ。
もちろん、実際のゲームではそう簡単に事は運ばないだろう。2チーム分の豊富な戦力を備える川崎Fは、中2日で臨んだ前節・仙台戦でレアンドロ・ダミアンや家長昭博、齋藤学、 守田英正らをサブに置き、小林悠や中村憲剛、大島僚太、三笘薫、旗手怜央らを先発起用。中3日となる今節の戦いでは、順番で言えば家長や齋藤らが頭から出てきそうだが、いずれにせよ、今の川崎Fは誰が出ようと強力なのは間違いない。ならば、やはり目を向けるべきは自分たち自身。「我々らしく戦うにはどうするか。あとはピッチ上で準備している選手、(ケガから)戻ってこれる選手の3つを掛け合わせて戦いたい」(城福監督)。首位撃破へ。サンフレッチェはチームの総力を駆使して勝点3奪取を目論んでいる。
監督 試合前日コメント
(川崎Fに対し、前から行く時と引く時のメリハリは重要では?)ここ最近は、そのメリハリはすごく大事にしている。相手によってその割合が変わるのと同時に、当たり前だが自分たちのメンバーによっても変わる。選手それぞれに特長があるので。ただ、そのメリハリはどの試合でも求めるもの。何割と決めるものではなく、その時の状況だと思う。瞬間で言えばボールの状況であり、もっと俯瞰して見れば勝点がいくつの状況なのか。どういう時間帯なのか。その瞬間にボールにプレッシャーがかかっているかどうか、自分たちに流れがあるかどうか。そういう状況と俯瞰して見たモノと、両方のメリハリが大事だと思う。
どの選手に対してもそうだが、チームとしてのやりたいサッカーがあって、目指すモノがあって、それに基づいた要求はもちろんある。ただ、選手に苦手なモノ、できないモノを要求するより、その選手にしかできないことを広げていくほうが双方にとってハッピーなこと。明日は明日のメンバーでしかできないことをどう広げられるか。そうではない時のメンバーでやれていたことをどうカバーするか。「以前はこういうふうにやったから、こうやってくれ」では、おそらく良さも消える。「ここはこういうカバーをするけども、ここだけはやってほしい」、「ここだけはやろうよ」という形で臨めればと思っている。
(川崎Fの攻撃に対して割り切りも必要では?)もちろん、後ろから丁寧につなぐ場面も作りたいが、相手が前からかかって来るということは、どこにスペースがあるかを強く意識してやりたい。その中で相手ボールになる時間が自分たちの想定より多少長くなったとしても、そこの我慢や我々がどういうオーガナイズでそれを乗り切るかはずっとやってきている。川崎Fの選手の特長は頭に入れたが、我々が守備のやり方を変えるかと言ったらそうではない。ただ、メリハリの割り合いとしたら、多少変わることは覚悟して試合に入りたい。
(広島のサッカーを貫いて臨むのか?)相手をリスペクトして、その上で勝点3を取るための最善の策を尽くすのはもちろん。ただ、リスペクトし過ぎると、勝点3を取れなかった時にこんな悔しいことはない。対策がメインになって勝てなかった時は何も残らない。自分の今までの経験上、立ち返るモノを必ず手放さない。自分たちのサッカーより対策が上回らない。それはいろんな思いをしてきている。割り合いはどうであれ、相手のリスペクトもするが、特に広島のように一つの目指すスタイルがハッキリしているのであれば、最後に自分たちが結果をしっかり受け入れられるようにするには、自分たちのやってきたことを研ぎ澄ますこと。積み上げることからスタートしないと、積み上がっていかない。今年は積み上げていく大きな目標もあるので、そこはブレずにやりたい。
どの選手に対してもそうだが、チームとしてのやりたいサッカーがあって、目指すモノがあって、それに基づいた要求はもちろんある。ただ、選手に苦手なモノ、できないモノを要求するより、その選手にしかできないことを広げていくほうが双方にとってハッピーなこと。明日は明日のメンバーでしかできないことをどう広げられるか。そうではない時のメンバーでやれていたことをどうカバーするか。「以前はこういうふうにやったから、こうやってくれ」では、おそらく良さも消える。「ここはこういうカバーをするけども、ここだけはやってほしい」、「ここだけはやろうよ」という形で臨めればと思っている。
(川崎Fの攻撃に対して割り切りも必要では?)もちろん、後ろから丁寧につなぐ場面も作りたいが、相手が前からかかって来るということは、どこにスペースがあるかを強く意識してやりたい。その中で相手ボールになる時間が自分たちの想定より多少長くなったとしても、そこの我慢や我々がどういうオーガナイズでそれを乗り切るかはずっとやってきている。川崎Fの選手の特長は頭に入れたが、我々が守備のやり方を変えるかと言ったらそうではない。ただ、メリハリの割り合いとしたら、多少変わることは覚悟して試合に入りたい。
(広島のサッカーを貫いて臨むのか?)相手をリスペクトして、その上で勝点3を取るための最善の策を尽くすのはもちろん。ただ、リスペクトし過ぎると、勝点3を取れなかった時にこんな悔しいことはない。対策がメインになって勝てなかった時は何も残らない。自分の今までの経験上、立ち返るモノを必ず手放さない。自分たちのサッカーより対策が上回らない。それはいろんな思いをしてきている。割り合いはどうであれ、相手のリスペクトもするが、特に広島のように一つの目指すスタイルがハッキリしているのであれば、最後に自分たちが結果をしっかり受け入れられるようにするには、自分たちのやってきたことを研ぎ澄ますこと。積み上げることからスタートしないと、積み上がっていかない。今年は積み上げていく大きな目標もあるので、そこはブレずにやりたい。
試合前情報

選手がピッチに登場! 柴﨑晃誠選手にとっては、古巣との対戦でもあります。途中出場からチームを勝利に導くいぶし銀のプレーにご期待ください!

チームバスがスタジアムに到着しました! 選手の中で先頭を切ってバスを降りてくるのは、いつも佐々木翔選手と青山敏弘選手。今日の試合でもチームをけん引する活躍に注目です!

本日のロッカールームです。前節・清水エスパルス戦でゴールを決めたレアンドロ・ペレイラ選手が、今日は1トップに入ります! 連続ゴールに期待です!!

本日はホーム・川崎フロンターレ戦! 相手は今季のJ1で圧倒的な力で首位を独走する強豪です。1カ月前の前回対戦で1-5という屈辱的な敗戦を喫したサンフレッチェは、当時のリベンジを果たすべく戦い抜きますので、熱いご声援をよろしくお願いします!
監督 ハーフタイムコメント
・守備は前半の集結を続けること。
・攻撃は相手の状況を見ながらボールを動かすこと。
・相手陣地でサッカーができている。迫力もある。これを続けていこう!
・攻撃は相手の状況を見ながらボールを動かすこと。
・相手陣地でサッカーができている。迫力もある。これを続けていこう!
ゲームレポート






だが、後半に一瞬の隙を突かれてしまった。前半同様、悪くない入りをしたサンフレッチェだったが、55分に相手が2枚替えをした直後の56分、右サイドを崩されるとクロスからレアンドロ・ダミアンに頭で合わされて失点。後半の早い時間で追いかける展開となってしまった。
その後、59分に森島司がゴール前でクロスバー直撃のシュートを放つビッグチャンスを逃すと、サンフレッチェはここから積極的に動いていく。64分、柏好文をピッチへ送り出したのに続き、73分には松本大弥とエゼキエウを同時投入。さらにシステムを[3-4-2-1]から[4-4-2]へ変更して攻撃の圧力を強め、同点を狙いに行った。すると、試合はサンフレッチェがほぼ相手を押し込む形で推移し、サイド攻撃を中心に川崎Fゴールへ肉薄。セットプレーを含めてチャンスを作り出した広島だったが、あと一歩が届かず。後半アディショナルタイムには、攻撃に出た隙を突かれて追加点を奪われ0-2の敗戦。後半は広島が6本のシュートを放ったのに対し、相手は3本に抑えたが、最後までゴールが遠いゲームとなった。
1-5で敗れた1カ月前の前回対戦に比べて、内容面で積み上げが見られただけに、城福浩監督は「0-2で終わる試合ではなかったと思うし、選手の頑張りを結果に繋げてあげられなかった悔しさがある」と無念の思いで会場を後にした。
監督 試合後コメント
0-2で終わる試合ではなかったと思うし、選手の頑張りを結果に繋げてあげられなかった悔しさがある。ケガ人がいる中で今やれる選手が持てる力を出してくれたと思うし、だからこそ、最低限、勝点を取りたかった。内容的にもそれにふさわしい試合をしたと思う。最後はリスクを負ってシステムを[4-4-2]にしたが、途中から出た選手を含めて今日は良い学びにしないといけないし、悔しい。来てくれたファン・サポーターの皆さんも期待感を持って応援してくれたと思う。残念な思いをさせてしまったと思っている。
(1カ月前から前回対戦から成長した部分と課題は?)勝点3を目指していた。勝点3しか、あの時味わった屈辱は返せないと思っていた。今は冷静に課題と成果を言うのは難しい。ただ、選手は持てる力を出した。これだけは胸を張って言える。だからこそ、勝点3を選手とともに勝ち取りたかった思いはある。やはり選手層はもっともっと鍛えて、違うエネルギーを出せるようなチームにしていかないといけない。それは言える。
([4-4-2]システムの手応えは?)前の人数を増やしたかったことと、松本大弥がウイングバックでは少し窮屈そうだった。サイドからクロスを上げてほしい思いもあって変えた。もちろん押し込んではいたが、それが手応えと言えるかどうかはもう少し検証しないといけない。
(前から行く時と自陣に引く時の使い分けができていたのでは?)できるだけ相手陣地でサッカーをしたい我々のコンセプトがあった。それはボールをつないで相手陣地へ行く時と相手にボールが渡った瞬間にそこからプレッシャーをかけて、制限をかけて、高い位置で奪う。ここはずっとテーマとしてやってきていた。ここ数試合、それは具現化できていたので、継続しただけ。今日、とくに新しいことをやったとか何かを変えたとかではない。「ここ数試合やり続けていることを変わらずやろう」と選手を送り出した。そこはメリハリの利いた守備をやってくれたと思っている。
(五分五分の戦いだったと思うが?)選手層を含めたチーム力が今は問われていると思う。やはり後から入った選手がいかにエネルギーを出せるかは、もっともっと成長していかないといけないところ。逆に言えば、そこが伸びしろになっていくと思う。グラウンドでもっと切磋琢磨して、新たなエネルギーが注入できるようなチームにしていきたいと思っている。
(1カ月前から前回対戦から成長した部分と課題は?)勝点3を目指していた。勝点3しか、あの時味わった屈辱は返せないと思っていた。今は冷静に課題と成果を言うのは難しい。ただ、選手は持てる力を出した。これだけは胸を張って言える。だからこそ、勝点3を選手とともに勝ち取りたかった思いはある。やはり選手層はもっともっと鍛えて、違うエネルギーを出せるようなチームにしていかないといけない。それは言える。
([4-4-2]システムの手応えは?)前の人数を増やしたかったことと、松本大弥がウイングバックでは少し窮屈そうだった。サイドからクロスを上げてほしい思いもあって変えた。もちろん押し込んではいたが、それが手応えと言えるかどうかはもう少し検証しないといけない。
(前から行く時と自陣に引く時の使い分けができていたのでは?)できるだけ相手陣地でサッカーをしたい我々のコンセプトがあった。それはボールをつないで相手陣地へ行く時と相手にボールが渡った瞬間にそこからプレッシャーをかけて、制限をかけて、高い位置で奪う。ここはずっとテーマとしてやってきていた。ここ数試合、それは具現化できていたので、継続しただけ。今日、とくに新しいことをやったとか何かを変えたとかではない。「ここ数試合やり続けていることを変わらずやろう」と選手を送り出した。そこはメリハリの利いた守備をやってくれたと思っている。
(五分五分の戦いだったと思うが?)選手層を含めたチーム力が今は問われていると思う。やはり後から入った選手がいかにエネルギーを出せるかは、もっともっと成長していかないといけないところ。逆に言えば、そこが伸びしろになっていくと思う。グラウンドでもっと切磋琢磨して、新たなエネルギーが注入できるようなチームにしていきたいと思っている。