試合の見どころ
サンフレッチェのラストスパートだ。新型コロナウイルスによる異例のシーズンとなった今季もいよいよ残り10試合。11勝4分9敗の勝点37で10位に位置する広島は当然ながら上位進出を諦めていない。勝点65で首位を独走する川崎Fの背中は遠くなってしまったが、2位・G大阪とは11差。ここからの結果次第ではまだ捉えられる距離であり、まさに勝ち続けるのみ。前年度王者・横浜FMに勝利した前節の勢いを継続してラスト10を突っ走りたいところだ。
その初戦となる今節、油断や隙を排除して戦えるかがポイントだ。相手である仙台は15試合連続で勝利がなく最下位と苦しい状況に置かれているが、だからこそ余計に注意しなければならない。「(勝てていない状況を)どこかで止めたい思いは選手、スタッフ、サポーター全員にあると思う。簡単な試合にならないのは明らか。自分たちらしく戦うこともそうだが、球際を含めて泥臭く戦わないと痛い目にあう」と城福浩監督も強く警戒する。実際、仙台は攻略の難しいチームだ。8月にホームで戦った前回対戦でも開始4分にレアンドロ・ペレイラのゴールで先制しながら、その後は押し込まれる展開が続いて終盤に追い付かれ、1-1のドローに終わった。献身的な日本人を主体としたハードワークや球際の強さ、組織的な戦いは仙台の伝統でもあり、最後まで粘り強く戦ってくる。前節は神戸に2-3で敗れているが、2点のビハインドを一度は追い付くなど、タフな姿も見せている。外国籍選手でもアレクサンドレ・ゲデスやイサック・クエンカ、パラといった実力者が揃う。今回敵地に乗り込む広島としては、これまで同様、チームとして攻守における組織的な戦いで仙台を上回ることが重要だ。
また、今回は総合力の戦いでもある。互いに前節から中2日でのデーゲームでの一戦。回復する時間が特に短いとあっては、先発の入れ替えの可能性も十分にある。今季は超過密日程の中、選手全員の力を駆使してリーグ戦24試合を戦い、蓄えてきたチーム力が、ここで試されると言っていい。仙台戦の次も中2日で浦和戦が控える過密連戦だ。まさに戦力をフル活用せざるを得ない戦いに向け、城福監督は力強く誓った。「チーム全員で戦って、この連戦を連勝で乗り切りたいと思っている」。紫軍団の高いチーム力を仙台の地で示したいところだ。
その初戦となる今節、油断や隙を排除して戦えるかがポイントだ。相手である仙台は15試合連続で勝利がなく最下位と苦しい状況に置かれているが、だからこそ余計に注意しなければならない。「(勝てていない状況を)どこかで止めたい思いは選手、スタッフ、サポーター全員にあると思う。簡単な試合にならないのは明らか。自分たちらしく戦うこともそうだが、球際を含めて泥臭く戦わないと痛い目にあう」と城福浩監督も強く警戒する。実際、仙台は攻略の難しいチームだ。8月にホームで戦った前回対戦でも開始4分にレアンドロ・ペレイラのゴールで先制しながら、その後は押し込まれる展開が続いて終盤に追い付かれ、1-1のドローに終わった。献身的な日本人を主体としたハードワークや球際の強さ、組織的な戦いは仙台の伝統でもあり、最後まで粘り強く戦ってくる。前節は神戸に2-3で敗れているが、2点のビハインドを一度は追い付くなど、タフな姿も見せている。外国籍選手でもアレクサンドレ・ゲデスやイサック・クエンカ、パラといった実力者が揃う。今回敵地に乗り込む広島としては、これまで同様、チームとして攻守における組織的な戦いで仙台を上回ることが重要だ。
また、今回は総合力の戦いでもある。互いに前節から中2日でのデーゲームでの一戦。回復する時間が特に短いとあっては、先発の入れ替えの可能性も十分にある。今季は超過密日程の中、選手全員の力を駆使してリーグ戦24試合を戦い、蓄えてきたチーム力が、ここで試されると言っていい。仙台戦の次も中2日で浦和戦が控える過密連戦だ。まさに戦力をフル活用せざるを得ない戦いに向け、城福監督は力強く誓った。「チーム全員で戦って、この連戦を連勝で乗り切りたいと思っている」。紫軍団の高いチーム力を仙台の地で示したいところだ。
監督 試合前日コメント
(仙台は15試合連続で勝利がない状況だが?)もちろん、「次こそは!」と思って仙台は臨んで来ると思うし、選手だけでなく、クラブあるいはスタジアムの雰囲気を含めてお客さんもそういう空気で来ると思う。我々は見るべきは自分たちだと思っている。今は手応えを感じながら結果も手探り寄せている試合も出てきている。この流れを止めたくないと誰しもが思っているし、試合に出た選手はチャンスをつかみたいと思っているだろう。自分たちらしく我々の目指しているモノをやり切ることに集中したい。
(メンバーを入れ替えた場合は)コンビネーションだけて見たら、ずっとやってきているほうが優位性はあると思う。ただ、コンディションともう一つはこのチャンスをつかみたいというエネルギー。チャンスをつかむことは何かと言ったら結果だと思う。自分が試合に出て結果を手繰り寄せるというエネルギーを出せるようにしてあげたいし、多少のコンビネーションや多少の判断の迷いは出て当たり前。それよりも勝利に対する思いが上回れるような状態でプレーさせてあげたい。
(メンバーを入れ替えた場合は)コンビネーションだけて見たら、ずっとやってきているほうが優位性はあると思う。ただ、コンディションともう一つはこのチャンスをつかみたいというエネルギー。チャンスをつかむことは何かと言ったら結果だと思う。自分が試合に出て結果を手繰り寄せるというエネルギーを出せるようにしてあげたいし、多少のコンビネーションや多少の判断の迷いは出て当たり前。それよりも勝利に対する思いが上回れるような状態でプレーさせてあげたい。
試合前情報

本日は広島からは遠い仙台でのゲームとなりましたが、約300名もの方にお越しいただきました。手拍子での選手への後押し、ありがとうございました!

本日のスターティングイレブンです! 前節から先発9人が入れ替わりました。まさにチームの総合力で勝利を目指します!

ついにサンフレッチェ加入後初先発となった櫛引一紀選手。相手を封じる高い守備力に注目です!
選手を乗せたバスがスタジアムに到着しました。勝利に向けて気合い十分です!

「ユアテックスタジアム仙台」のロッカールームです。2018年までの1年半、期限付きで仙台に所属していた野津田岳人選手は先発出場。J1通算150試合出場という節目のゲームになります!

本日はアウェイ・ベガルタ仙台戦! 相手は現在15試合連続で勝利がなく、順位も最下位と苦戦が続いていますが、侮ることのできないチームです。今日もタフでハードな戦いが予想されますが、チームの総合力で乗り切っていきますので、熱いご声援をよろしくお願いします!
監督 ハーフタイムコメント
・後半も最初から出し切ること。
・攻撃は相手を広げながら攻めていこう。
・勝つために点を取りにいくぞ!
・攻撃は相手を広げながら攻めていこう。
・勝つために点を取りにいくぞ!
ゲームレポート




試合は全体的に広島が優位に進める展開だった。「80分までは我々のイメージした守備、あるいは個を生かした攻撃はある程度は出せたと思う」と城福浩監督が振り返ったように、フレッシュな陣容のサンフレッチェが勢いだけでなく、戦術面でも高いアベレージを見せて序盤から相手を圧倒。守備では前線からの効果的なプレスだけでなく、ボールを奪われた後の素早い切り替えで仙台攻撃陣に自由を与えず、攻撃では野津田岳人と土肥航大のダブルボランチがテンポの良いパスワークでボールを左右に散らしてリズムを作り主導権を掌握した。そしてアタッキングサードに入れば、左ワイドの藤井智也が持ち味のスピードを生かした積極的な仕掛けを何度も見せて仙台ゴールへ迫ると、26分、36分と中央へ切れ込んで鋭いシュートを放つなど、前半は充実した内容で終えた。
無得点で終わりながら良い流れで迎えた後半も広島ペースは変わらなかった。序盤からドウグラス・ヴィエイラが2度の決定機を迎えた他、左サイドだけでなく茶島雄介の右サイドからも効果的な攻めが生まれ始めると、次々と好機を創出。茶島らのクロスから中央で永井龍が2度のビッグチャンスを迎えるなど、いつ得点が入ってもおかしくない雰囲気は漂っていた。
ただし、チャンスを逃し続ける展開だと、やはり難しくなってしまうのがサッカーだ。「80分の間に得点を取らないと、最後の10分はどっちに転ぶか分からないゲームにしてしまったというのが正直な思い」(城福監督)。それまでの広島有利の流れから一転、ラスト10分ほどの時間は、16試合ぶりの勝利を目指して息を吹き返してきたホーム・仙台に押し込まれてしまう展開に終始。広島はボールを奪っても攻撃へと転じることができず勢いを受け続けると、相手のセットプレーから2度のピンチを招くあわやの展開となった。試合の流れとしてはゴールを決められてもおかしくなかったが、「みんながよく体を張って、声を出して、しのいで、失点ゼロで終われたのはポジティブなところ。チームが絶対に失点しないという思いを出せたと思う」と指揮官が称えた守備の奮闘もあって試合はスコアレスドローで決着。サンフレッチェとしては、80分の間に得点を決めていれば勝利はほぼ近付いていただけに、悔しい勝点1に終わった。
監督 試合後コメント
メンバーが(前節から大きく)代わったがゆえに、このメンバーで勝点3を取りたいという思いをみんな持って試合に入った。実際、80分までは我々のイメージした守備、あるいは個を生かした攻撃はある程度は出せたと思う。やはり80分の間に得点を取らないと、最後の10分はどっちに転ぶか分からないゲームにしてしまったというのが正直な思い。最後の10分は相手の気迫やスタジアムの雰囲気もあり、押し込まれた場面もあったが、みんながよく体を張って、声を出して、しのいで、失点ゼロで終われたのはポジティブなところ。チームが絶対に失点しないという思いを出せたと思う。アウェイまで来てくれたファン・サポーターと喜び合いたかったし、勝点1は残念で悔しいが、この勝点1を次の試合で3を取ることでつなげられればと思う。
(80分以降に押し込まれた原因はアウェイの雰囲気もあったのか?)もちろん、それもあったと思う。(80分まで)しのいできたチームと攻めても攻めても得点が入らないチームの最後の10分としてはサッカーではよくあること。我々のテクニカルな側面で見れば、ボールを奪った後の精度は最後の10分は極端に落ちた。交代選手を含めて判断と技術のところは強く反省しないといけない。もちろん、その前に決めないといけないシーンがいくつかあったので、そこを決めないとこういうゲームになる。それも含めておおいに反省するところはある。ただ、声かけや集中力を含めて、相手の勢いにのみ込まれて最後は失点を食らうような展開になりそうなところを踏ん張ったという意味では、最後の10分は反省もあるが、よく踏ん張ったとも言える。
(広島で公式戦初先発となった櫛引一紀選手について)最後は足をつったみたいだが、非常に良かったと思う。攻守において櫛引らしくプレーできていた。特にディフェンスのところはタスクをしっかり全うしてくれたと思う。
(中2日での次節・浦和戦に向けて)今日ここに来たメンバーは勝点1は本当に悔しいと思うし、誰よりも勝点3を取りたいというメンバーで来た。この悔しさと成果、頑張りで得た勝点1を次につなげないと意味がない。是が非でも次はホームで勝点3を取りたいと思っている。
(途中から仙台が3バックシステムに変えてきたことで押し込まれたのか?)相手が3バックに変えてから押し込まれた印象があるかもしれない。時間帯とシステムの変更でそういう印象を持たれても仕方ない状況にはなった。ただ、ボールを奪った後の精度が我々は極端に落ちたのは間違いない。それは相手のシステム変更とは言い切れない。もっとマイボールにするべきサポートや裏に蹴るのか、1本でも2本でも時間を作るのかというところは、疲れもあっただろうが、途中から入った選手も精度が落ちたし、相手の勢いやホームで勝ちたいという思いにも押された感はあった。相手が3バックになってやりにくくなったのはゼロではないと思う。サイドでミラーゲームになって自分たちの作る時間が少し窮屈になったのはあるが、逆にミラーゲームは我々はやり慣れているはず。決定機をあれだけ外して、最後はスクランブルになれば、人間誰しも少し焦ってしまう。そこの負の面が技術的にも判断的にも出てしまったと思う。
(80分以降に押し込まれた原因はアウェイの雰囲気もあったのか?)もちろん、それもあったと思う。(80分まで)しのいできたチームと攻めても攻めても得点が入らないチームの最後の10分としてはサッカーではよくあること。我々のテクニカルな側面で見れば、ボールを奪った後の精度は最後の10分は極端に落ちた。交代選手を含めて判断と技術のところは強く反省しないといけない。もちろん、その前に決めないといけないシーンがいくつかあったので、そこを決めないとこういうゲームになる。それも含めておおいに反省するところはある。ただ、声かけや集中力を含めて、相手の勢いにのみ込まれて最後は失点を食らうような展開になりそうなところを踏ん張ったという意味では、最後の10分は反省もあるが、よく踏ん張ったとも言える。
(広島で公式戦初先発となった櫛引一紀選手について)最後は足をつったみたいだが、非常に良かったと思う。攻守において櫛引らしくプレーできていた。特にディフェンスのところはタスクをしっかり全うしてくれたと思う。
(中2日での次節・浦和戦に向けて)今日ここに来たメンバーは勝点1は本当に悔しいと思うし、誰よりも勝点3を取りたいというメンバーで来た。この悔しさと成果、頑張りで得た勝点1を次につなげないと意味がない。是が非でも次はホームで勝点3を取りたいと思っている。
(途中から仙台が3バックシステムに変えてきたことで押し込まれたのか?)相手が3バックに変えてから押し込まれた印象があるかもしれない。時間帯とシステムの変更でそういう印象を持たれても仕方ない状況にはなった。ただ、ボールを奪った後の精度が我々は極端に落ちたのは間違いない。それは相手のシステム変更とは言い切れない。もっとマイボールにするべきサポートや裏に蹴るのか、1本でも2本でも時間を作るのかというところは、疲れもあっただろうが、途中から入った選手も精度が落ちたし、相手の勢いやホームで勝ちたいという思いにも押された感はあった。相手が3バックになってやりにくくなったのはゼロではないと思う。サイドでミラーゲームになって自分たちの作る時間が少し窮屈になったのはあるが、逆にミラーゲームは我々はやり慣れているはず。決定機をあれだけ外して、最後はスクランブルになれば、人間誰しも少し焦ってしまう。そこの負の面が技術的にも判断的にも出てしまったと思う。