試合の見どころ
来季へ繋げるゲームとなる。新型コロナウイルスによる未曽有のシーズンとなった今季もいよいよ最終節。前節・柏戦や前々節・FC東京戦では相手を圧倒しながらも0-1で敗れた広島にとって、“あと少し”の成長を示すことが来年のタイトル奪還への道となる。ホーム最終戦となった柏戦後のセレモニーで城福浩監督は力強く言った。
「勝点ゼロはありえない。勝点1を受け入れられない試合を多く経験してきた。あと少し何かが足りない。個人のほんの少しの成長を監督である私が手助けできれば、個人があと少しの成長を努力できれば、このチームは大きく変わる。年初の(タイトルという)目標に手が届くサッカーができている。あと少しのところまできている」
2020年は最終節の結果次第で8位~10位のいずれかの順位で終わることが確定した。なかなか波に乗れなかった今季は3連勝以上が一度もなく、逆転勝利もできていないが故の結果だが、紫軍団が貫いてきたサッカーはこの順位で終わるものではない。アグレッシブな前線からの攻撃的な守備、相手を押し込み続けてコンビネーションで攻略する流動的なフットボールでもっともっと“勝利”を掴むことができれば、高みはより近付いてくる。
最後にその力を証明する相手としては申し分ない。敵地で戦うのは3位・名古屋。最近では得点力に課題を残す広島としては、リーグ最少失点を誇る相手の堅守攻略が今季の最後の宿題ということだ。この壁を突き破ることができれば、来季への自信にもつながってくる。今節に向けて1週間の準備期間があった名古屋に対し、広島は前節から中2日。コンディション面で不利なのは明らかだが、最後の力を振り絞って“総力戦”で地力を見せたいところとなる。
振り返れば、約1カ月前に戦った前回対戦では、サンフレッチェが理想的な内容を見せて2-0で勝利した。マテウスや相馬勇紀らを筆頭とした名古屋のストロングであるカウンターに対し、前線からの機能的な守備で完璧に封じてショートカウンターやコンビネーションを織り交ぜながら攻略することができた。「ほとんど相手に隙を見せず得点を重ねることができた」と城福監督も納得の一戦は、まさに一つの理想のスタイルだ。今回も全体が統制された隙のない守備を再び体現し、ゴールへの意識を研ぎ澄まして戦うのみ。何としても勝利で2020年を締めくくりたいところだ。
「勝点ゼロはありえない。勝点1を受け入れられない試合を多く経験してきた。あと少し何かが足りない。個人のほんの少しの成長を監督である私が手助けできれば、個人があと少しの成長を努力できれば、このチームは大きく変わる。年初の(タイトルという)目標に手が届くサッカーができている。あと少しのところまできている」
2020年は最終節の結果次第で8位~10位のいずれかの順位で終わることが確定した。なかなか波に乗れなかった今季は3連勝以上が一度もなく、逆転勝利もできていないが故の結果だが、紫軍団が貫いてきたサッカーはこの順位で終わるものではない。アグレッシブな前線からの攻撃的な守備、相手を押し込み続けてコンビネーションで攻略する流動的なフットボールでもっともっと“勝利”を掴むことができれば、高みはより近付いてくる。
最後にその力を証明する相手としては申し分ない。敵地で戦うのは3位・名古屋。最近では得点力に課題を残す広島としては、リーグ最少失点を誇る相手の堅守攻略が今季の最後の宿題ということだ。この壁を突き破ることができれば、来季への自信にもつながってくる。今節に向けて1週間の準備期間があった名古屋に対し、広島は前節から中2日。コンディション面で不利なのは明らかだが、最後の力を振り絞って“総力戦”で地力を見せたいところとなる。
振り返れば、約1カ月前に戦った前回対戦では、サンフレッチェが理想的な内容を見せて2-0で勝利した。マテウスや相馬勇紀らを筆頭とした名古屋のストロングであるカウンターに対し、前線からの機能的な守備で完璧に封じてショートカウンターやコンビネーションを織り交ぜながら攻略することができた。「ほとんど相手に隙を見せず得点を重ねることができた」と城福監督も納得の一戦は、まさに一つの理想のスタイルだ。今回も全体が統制された隙のない守備を再び体現し、ゴールへの意識を研ぎ澄まして戦うのみ。何としても勝利で2020年を締めくくりたいところだ。
監督 試合前日コメント
(中2日の連戦となるがメンバーは決まっている?)もちろん遠征メンバーの18人は決めないといけないが、最後はコンディションがどこまで戻るかということ。それは心身のコンディション。第34節に自分がどう勝負にこだわって戦えるか。準備をしっかりした選手で戦いたい。みんなそういう気持ちはあると思うが、それが一番強いメンバーでやれればと思っている。
(名古屋はカウンターは強烈だが?)やるサッカーが変わらないのが名古屋だと思う。メンバーは多少代わっても、目指しているモノがほとんど変わらない。また、メンバーも14人ぐらいでずっと回していてほとんど変わらない。そこの良さを追求しようとしているのが名古屋なので、多少攻撃陣のメンバーが代わろうが、そこ(カウンターの脅威は)は変わらないと思う。
(前々節と前節に戦ったFC東京と柏のカウンターの質は違う?)前線のクオリティーのタイプが違うので、そういう意味では動き出しの速さやサイドアタッカーの仕掛け、その仕掛けを助けるサイドバックのオーバーラップなど、連動性は名古屋はある。前線の選手だけというわけではない。何人も絡んでくる連動性とスピードは注意しないといけない。
(リスク管理が重要では?)相手のボランチはハンティング能力が非常に高い。いわゆる、相手の攻撃のスタートの位置が高いということ。ただ、そこで負けなければ我々らしくサッカーができる。ホームで戦った時のように恐れずに攻めながらカウンターを受けないというやり方もできると思う。ポイントは集中力。ボールを取られないですべて攻め切ることはできないので、取られた時にどういうアクションを起こすか。前から後ろまでがどういうふうに連動するか。その集中力が攻守において90分保てれば、いい試合ができると思っている。
(明日を終えれば何とか今季の全試合を消化できるが?)日程的にフェアではない、均一にできないのは仕方なかったと思う。日程としてフェア、アンフェアは論じる年ではなかった。引水タイムは前節初めて取り入れなかったが、引水タイムや5人交代など、本来、日本が目指すアクチュアルタイムの長い、プレー時間の長いサッカーをするのは状況的に難しかったと思う。とにかく34試合をやることが一番大事だった。その中でケガのリスクや選手の疲労を考慮したレギュレーションになるというのは、ある意味、我々にとっては難しかったがやむを得なかったと思う。
(大きなケガ人がなく過密日程を乗り切ったが?)そこはメディカルチームの見立てやコントロールを含めて、みんなの力があったからだと思う。また、今季はプレシーズンが2回あったが、選手みんなが努力をしてベースを作れたので大きなケガがなかったと思う。他ではベースがなかったり、ある限られたメンバーでやり続けると、今シーズンは大きなケガにつながっていた。そういう意味では、選手がプレシーズンで努力をしてベースを作れたことが大きかった。
(名古屋はカウンターは強烈だが?)やるサッカーが変わらないのが名古屋だと思う。メンバーは多少代わっても、目指しているモノがほとんど変わらない。また、メンバーも14人ぐらいでずっと回していてほとんど変わらない。そこの良さを追求しようとしているのが名古屋なので、多少攻撃陣のメンバーが代わろうが、そこ(カウンターの脅威は)は変わらないと思う。
(前々節と前節に戦ったFC東京と柏のカウンターの質は違う?)前線のクオリティーのタイプが違うので、そういう意味では動き出しの速さやサイドアタッカーの仕掛け、その仕掛けを助けるサイドバックのオーバーラップなど、連動性は名古屋はある。前線の選手だけというわけではない。何人も絡んでくる連動性とスピードは注意しないといけない。
(リスク管理が重要では?)相手のボランチはハンティング能力が非常に高い。いわゆる、相手の攻撃のスタートの位置が高いということ。ただ、そこで負けなければ我々らしくサッカーができる。ホームで戦った時のように恐れずに攻めながらカウンターを受けないというやり方もできると思う。ポイントは集中力。ボールを取られないですべて攻め切ることはできないので、取られた時にどういうアクションを起こすか。前から後ろまでがどういうふうに連動するか。その集中力が攻守において90分保てれば、いい試合ができると思っている。
(明日を終えれば何とか今季の全試合を消化できるが?)日程的にフェアではない、均一にできないのは仕方なかったと思う。日程としてフェア、アンフェアは論じる年ではなかった。引水タイムは前節初めて取り入れなかったが、引水タイムや5人交代など、本来、日本が目指すアクチュアルタイムの長い、プレー時間の長いサッカーをするのは状況的に難しかったと思う。とにかく34試合をやることが一番大事だった。その中でケガのリスクや選手の疲労を考慮したレギュレーションになるというのは、ある意味、我々にとっては難しかったがやむを得なかったと思う。
(大きなケガ人がなく過密日程を乗り切ったが?)そこはメディカルチームの見立てやコントロールを含めて、みんなの力があったからだと思う。また、今季はプレシーズンが2回あったが、選手みんなが努力をしてベースを作れたので大きなケガがなかったと思う。他ではベースがなかったり、ある限られたメンバーでやり続けると、今シーズンは大きなケガにつながっていた。そういう意味では、選手がプレシーズンで努力をしてベースを作れたことが大きかった。
試合前情報

本日は広島からは遠い名古屋でのゲームとなりましたが、約600名もの方にお越しいただきました。今年1年間の後押し、ありがとうございました!

本日のスターティングイレブンです! 前節から先発三人が入れ変わりました。総力戦で5試合ぶりの勝利を目指します!

11月25日のJ1第29節・湘南戦以来の先発となった井林章選手。統率力を生かして、堅守構築に期待です!
選手を乗せたバスがスタジアムに到着しました。ここからさらに気持ちを高めていきます!

「豊田スタジアム」のロッカールームです。今年1年間、チームをまとめ上げた佐々木翔キャプテン。今日は勝利で締めくくるべく戦います!

本日は今季最終節となるアウェイ・名古屋グランパス戦です! 相手はリーグ最少失点の“堅守”を武器に3位につける強豪クラブ。難しい戦いが予想されますが、最後は勝利で締めくくるべく全力で臨みますので、熱い後押しをよろしくお願いします!
監督 ハーフタイムコメント
・プレスをかける時の引く時のメリハリをつけること。
・攻撃は何度も動き直すこと。
・みんなで助け合ってゴールを奪い取ろう!
・攻撃は何度も動き直すこと。
・みんなで助け合ってゴールを奪い取ろう!
ゲームレポート




前半から広島の出来は決して悪くなかった。前節から1週間の準備期間があった名古屋に対し、サンフレッチェは中2日。コンディション面で不利な状況だったが、「今日はしっかり試合に入ることが大切だった。前節は雪が降るハードな状況だったので、チームの中でも選手のコンディションがバラバラで今日はみんなで合わせていくことを意識しながら試合に入った。選手たちは難しい時間をしっかりと過ごしながら、前半途中から徐々にリズムが出てきた」。城福浩監督に代わってこの試合で指揮を執った沢田謙太郎ヘッドコーチがそう話したとおり、序盤はマテウスや相馬勇紀の推進力を生かしたカウンターに手を焼いたが、その時間帯をチーム全員で粘り強く耐えることで次第にリズムを引き寄せていった。すると、CKから荒木隼人がクロスバー直撃のヘディングシュートを放ったほか、流れの中でも1トップのドウグラス・ヴィエイラを起点としたパスの連係からチャンスを構築。39分には、そのドウグラスとのコンビで中央を攻略した川辺駿が決定機を迎えるなど、良いリズムで前半を終えた。
だが、0-1で敗れている直近の2試合と同様に、流れが良い中でも点を決め切れないのが今の広島の大きな課題だ。つなぎのミスから何度かカウンターを受けるピンチはあったものの、後半も開始早々のドウグラスの決定機を皮切りに、サンフレッチェはボールを保持して名古屋ゴールへ襲い掛かる。最終ラインとボランチが後方からパスを繰り出してリズムを作り、バイタルエリアではシャドーの浅野雄也&森島司がサイドと絡みながら相手DFを攻略。さらにペナルティーエリアの外からでも川辺や青山敏弘らが積極的にミドルシュートを放つなど、チーム全員で攻撃意識を高く持ちながら1点を奪いに行った。ただし、「良いところまで行きながらもシュートの形や崩す形がもう一つの中で、最後はボールを奪われて失点した」(沢田ヘッドコーチ)。86分、ミスから名古屋のショートカウンターを受けると、最後は前田直輝に決められて決勝点を献上。その後の猛攻も実らず、3試合連続で0-1で敗れる何とも悔しい今季最終戦となってしまった。
この結果、今季の広島は8位でフィニッシュ。得点力不足により勝ち切れない試合も多かっただけに「やはり少しのズレがどうしても出てしまう。それはパスコースのズレやタイミングのズレ。そこの積み上げを今後もしっかりやっていかないといけない」(沢田ヘッドコーチ)。課題克服は2021年へ持ち越しとなった。
監督 試合後コメント
今日はしっかり試合に入ることが大切だった。前節は雪が降るハードな状況だったので、チームの中でも選手のコンディションがバラバラで今日はみんなで合わせていくことを意識しながら試合に入った。選手たちは難しい時間をしっかりと過ごしながら、前半途中から徐々にリズムが出てきた。それは後半に入っても変わらなかった。ただ、良いところまで行きながらもシュートの形や崩す形がもう一つの中で、最後はボールを奪われて失点した。名古屋の一番良い形を出させてしまったと思う。その後は点を取り返しに行くために選手を代え、最後はガムシャラに行ったが、力は及ばなかった。
(選手交代がなかなか使えなかったが?)非常に悩ましいところだった。選手や試合の状況を見て、交代によってバランスが崩れるのが嫌だった。ただ、疲れが見えてきたので、そろそろ交代しようとした矢先に失点してしまった。あそこまで交代を引っ張ってしまったことがどうかは分からないが、リズムが悪くない状況で集中もできていた。私が代えにくかったのはある。
(途中交代した佐々木翔選手の状態について)もう立って歩けてはいるが、腰の周辺が痛いということだった。まだ詳しくは分からないが、歩けないほどではない。
(3試合連続無得点だが、原因は?)点を取らないと勝てない。点を取る部分に関しては、選手もトライはしてくれた。トライしている中で少しのズレがある。今日も試合後にドウグラス・ヴィエイラと話をしたが、やはり少しのズレがどうしても出てしまう。それはパスコースのズレやタイミングのズレ。そういうところをもっともっと合わせていかないといけないと話はしていた。そこの積み上げを今後もしっかりやっていかないといけない。
(選手交代がなかなか使えなかったが?)非常に悩ましいところだった。選手や試合の状況を見て、交代によってバランスが崩れるのが嫌だった。ただ、疲れが見えてきたので、そろそろ交代しようとした矢先に失点してしまった。あそこまで交代を引っ張ってしまったことがどうかは分からないが、リズムが悪くない状況で集中もできていた。私が代えにくかったのはある。
(途中交代した佐々木翔選手の状態について)もう立って歩けてはいるが、腰の周辺が痛いということだった。まだ詳しくは分からないが、歩けないほどではない。
(3試合連続無得点だが、原因は?)点を取らないと勝てない。点を取る部分に関しては、選手もトライはしてくれた。トライしている中で少しのズレがある。今日も試合後にドウグラス・ヴィエイラと話をしたが、やはり少しのズレがどうしても出てしまう。それはパスコースのズレやタイミングのズレ。そういうところをもっともっと合わせていかないといけないと話はしていた。そこの積み上げを今後もしっかりやっていかないといけない。