試合の見どころ
手応えを結果に繋げたい一戦だ。1-1のドローに終わった仙台とのリーグ開幕戦に続き、3月3日のJリーグYBCルヴァンカップ初戦の清水戦はスコアレスドローに終わったが、堅守を構築する相手に後半はほとんど押し込むなど好機は作り出していた。「後半だけを見たら勝てるはずのゲームができたことは収穫。この全員で取った勝点1を次のリーグ戦に生かしたい」と城福浩監督も手応えを得ており、今季挑戦している4バックの新システムは日々成長している。あとは“今季初勝利”を奪えば、より波に乗っていけるだろう。
その意味でも今節の相手に勝てれば得られる自信は大きい。今季初めて敵地で戦うのは横浜FM。リーグ屈指の攻撃力を誇る2019年のチャンピオンチームだ。今季に向けては、昨季13得点を挙げたエリキや現広島のジュニオール・サントスという攻撃の核が抜けたが、新たにエウベルとレオ・セアラという二人のブラジル人ストライカーを獲得した他、日本人の強力アタッカー陣は相変わらず健在だ。
今季の公式戦2試合では、1トップをオナイウ阿道が務める中、その下に配置された3枚は得点力と推進力のある仲川輝人や攻撃センス抜群の天野純、J屈指の快足アタッカー・前田大然、ハードワーカーの水沼宏太、そして高卒新人とは思えないドリブラー・樺山諒乃介など多士済々な顔ぶれ。3日のルヴァンカップでは開幕戦を欠場した在籍3年目の得点源であるマルコス・ジュニオールも途中から出場を果たしている。この中からアンジェ・ポステコグルー監督がどの組み合わせを広島戦で選んでくるかは当日まで不透明だが、誰が出てこようともハイライン・ハイプレスのスタイルを貫く攻撃的な手強いチームなのは間違いない。
広島としてはチームのベースである“堅守”でいかに強力・横浜FM攻撃陣を封じ、広大なスペースができるであろう相手最終ラインの背後を突いてゴールを奪えるか。互いに前線からの強度の高い守備で主導権を奪い合うスペクタクルな戦いが予想される一戦について「面白い戦いになると思う」と語るのは“古巣対決”となるサントス。序盤からまずは攻守の素早い切り替えで横浜FMを上回って主導権を掌握し、何としても得点を奪って勝ち切りたいところだ。
その意味でも今節の相手に勝てれば得られる自信は大きい。今季初めて敵地で戦うのは横浜FM。リーグ屈指の攻撃力を誇る2019年のチャンピオンチームだ。今季に向けては、昨季13得点を挙げたエリキや現広島のジュニオール・サントスという攻撃の核が抜けたが、新たにエウベルとレオ・セアラという二人のブラジル人ストライカーを獲得した他、日本人の強力アタッカー陣は相変わらず健在だ。
今季の公式戦2試合では、1トップをオナイウ阿道が務める中、その下に配置された3枚は得点力と推進力のある仲川輝人や攻撃センス抜群の天野純、J屈指の快足アタッカー・前田大然、ハードワーカーの水沼宏太、そして高卒新人とは思えないドリブラー・樺山諒乃介など多士済々な顔ぶれ。3日のルヴァンカップでは開幕戦を欠場した在籍3年目の得点源であるマルコス・ジュニオールも途中から出場を果たしている。この中からアンジェ・ポステコグルー監督がどの組み合わせを広島戦で選んでくるかは当日まで不透明だが、誰が出てこようともハイライン・ハイプレスのスタイルを貫く攻撃的な手強いチームなのは間違いない。
広島としてはチームのベースである“堅守”でいかに強力・横浜FM攻撃陣を封じ、広大なスペースができるであろう相手最終ラインの背後を突いてゴールを奪えるか。互いに前線からの強度の高い守備で主導権を奪い合うスペクタクルな戦いが予想される一戦について「面白い戦いになると思う」と語るのは“古巣対決”となるサントス。序盤からまずは攻守の素早い切り替えで横浜FMを上回って主導権を掌握し、何としても得点を奪って勝ち切りたいところだ。
監督 試合前日コメント
──横浜FMは開幕戦を欠場したマルコス・ジュニオール選手が先発で来るのでは?
「我々もそう読んでいる。特に水曜日のルヴァンカップで途中から出た選手は頭から出てくる可能性が高い。今は前田大然のスピードを存分に生かした攻撃を仕掛けてきている。彼が最前線でスペースを狙って動いてくるところをケアするような試合になると思う」
──互いに攻撃を出し合うゲームになるのでは?
「もちろんやり方は違うが、お互いがアクチュアルタイムをできるだけ長くしたい、サッカーをやって勝点3をもぎ取る志向は同じだと思っている。インテンシティの高さもそうだが、その志向も似ている。相手陣でのインテンシティの高さは本当に高いチームなので、そこで負けないようにしたい」
──チアゴ・マルチンス選手と畠中槙之輔選手のCBについて。
「特に最終ラインはアスリート力でカバーしている。ただ、昨年までのようなハイラインが姿を消しているのは退化しているのではないと思う。VARもあるし、相当際どいオフサイドの取り方をしていたのが、今年は戦術としては昨年までのようなハイラインになっていない。ただ、攻撃的なオープンなスペースを彼らCBの二人が奪い切ったり、ディレイさせたりする能力は非常に高い。SBを含めて、彼らが多く戻る内に仕留めたい思いはある。昨年のホームで戦った3点目のPKを取ったシーンはまさにそうだった。そういう良い守備をしてから良い攻撃を発動するようなシーンを多く作れればと思っている。常に良い守備をするということは、フレッシュでないといけない。マイボールの時間を長くしないと難しくなると思っている。
また、相手もそうだが、ボールを奪ってから相手陣へ行き切れない時間帯はあると思う。そういう時間帯をしっかり耐えること。逆に言えば、それは大きなスペースができるチャンスになる。我々がどういうふうに狙うかは、チームとして準備している。また、選手交代でフレッシュな選手がスピードを生かす、スキルを存分に生かすような試合展開に持ち込みたい」
「我々もそう読んでいる。特に水曜日のルヴァンカップで途中から出た選手は頭から出てくる可能性が高い。今は前田大然のスピードを存分に生かした攻撃を仕掛けてきている。彼が最前線でスペースを狙って動いてくるところをケアするような試合になると思う」
──互いに攻撃を出し合うゲームになるのでは?
「もちろんやり方は違うが、お互いがアクチュアルタイムをできるだけ長くしたい、サッカーをやって勝点3をもぎ取る志向は同じだと思っている。インテンシティの高さもそうだが、その志向も似ている。相手陣でのインテンシティの高さは本当に高いチームなので、そこで負けないようにしたい」
──チアゴ・マルチンス選手と畠中槙之輔選手のCBについて。
「特に最終ラインはアスリート力でカバーしている。ただ、昨年までのようなハイラインが姿を消しているのは退化しているのではないと思う。VARもあるし、相当際どいオフサイドの取り方をしていたのが、今年は戦術としては昨年までのようなハイラインになっていない。ただ、攻撃的なオープンなスペースを彼らCBの二人が奪い切ったり、ディレイさせたりする能力は非常に高い。SBを含めて、彼らが多く戻る内に仕留めたい思いはある。昨年のホームで戦った3点目のPKを取ったシーンはまさにそうだった。そういう良い守備をしてから良い攻撃を発動するようなシーンを多く作れればと思っている。常に良い守備をするということは、フレッシュでないといけない。マイボールの時間を長くしないと難しくなると思っている。
また、相手もそうだが、ボールを奪ってから相手陣へ行き切れない時間帯はあると思う。そういう時間帯をしっかり耐えること。逆に言えば、それは大きなスペースができるチャンスになる。我々がどういうふうに狙うかは、チームとして準備している。また、選手交代でフレッシュな選手がスピードを生かす、スキルを存分に生かすような試合展開に持ち込みたい」
試合前情報
本日のスターティングイレブンです! 前節から先発二人が入れ変わりました。チーム全員の力を合わせて今季初勝利を目指します!

今季リーグ戦初先発となった藤井智也選手。そのスピードに注目です!
選手を乗せたバスがスタジアムに到着しました! 昨季途中から所属していた横浜FMとの対戦となるジュニオール・サントス選手。慣れ親しんだ地でのゴールに期待です!

「日産スタジアム」のロッカールームです。本日は2ndユニフォームの初披露となります!
本日はアウェイの横浜F・マリノス戦! 相手は高い攻撃力を誇る強豪です。敵地での難しい戦いが予想されますが、チーム全員の力で今季初勝利を目指しますので、熱い後押しをよろしくお願いします!
監督 ハーフタイムコメント
・守備はサイドの絞りをしっかりすること。
・2トップは攻撃する時に距離感を意識すること。
・みんなで最後まで声をかけ合っていこう!
・2トップは攻撃する時に距離感を意識すること。
・みんなで最後まで声をかけ合っていこう!
ゲームレポート




前半から広島の出来は良かった。「ゲームの運び方としては我々のプランにかなり近い状況で進められた」。そう城福浩監督が試合を振り返ったように、サンフレッチェはオーガナイズされた守備で強力・横浜FM攻撃陣をしっかりと封じ、攻撃に移ればFWドウグラス・ヴィエイラを起点にジュニオール・サントスや今季リーグ初スタメンとなったエゼキエウ&藤井智也の両サイドMFが持ち味の推進力を生かしてカウンターで好機をうかがう。すると、チャンスは早くもやってきた。相手陣地深くでボールを奪ったエゼキエウがペナルティーエリア内で相手DFに倒されてPKを獲得。これを古巣対決となったサントスが冷静に決めて、開始13分で先制に成功した。
その後も相手にボールを持たれる時間は長かったものの、ペナルティーエリア内にはほとんど入れさせることなくゲームを進めて行くと、27分だった。FKの流れから波状攻撃を仕掛けると、最後に詰めたのは左SBの東俊希。早くも2-0のリードを奪った。
だが、ここから試合はさらにヒートアップしていった。34分、広島の左サイドを攻略されて前田大然に1点を返されたものの、前半アディショナルタイムに再びPKを獲得し、ドウグラスが決めて3-1。2点差のまま前半を終えたが、後半は横浜FMの反撃をもろに受ける展開へ。サンフレッチェはなかなか攻撃へ転じることができず相手にチャンスを作られると、54分、オナイウ阿道に決められて再び1点差に詰め寄られてしまった。
さらに同点に追い付こうとホームで勢いの乗ってきた横浜FMの圧力は2失点後も止まらず広島の耐える時間が続く中、今度は67分だった。右サイドで相手に突破を許すと、最後に頭で詰めたのは再び前田。ついに2点差を追い付かれるシーソーゲームとなった。
そこからは互いに積極的な選手交代で決勝点を狙いに行き、ゲームはカウンターの応酬となったが、どちらも4点目は最後まで奪えず。「アウェイで力のある横浜FMに勝点1を取って帰れたのは選手全員が勝点の意識を強く持って戦ってくれた成果」と指揮官は一定の評価をした一方、「もう少し押し返して、攻め返して、自分たちの時間を作れば、後半の相手の時間はもう少し少なくなったと思う。少し攻め急いだ。あるいはカウンターを急いだ。個人で持ち込むのを急いだ感が後半はあったと思っている」と2点差を追い付かれた後半の戦いについて課題も残す結果となった。
監督 試合後コメント
「先行するゲームだった。逃げ切るという言い方が合っているかどうか分からないが、しっかりとした崩されない守備の時間をもっと長くして、相手がリスクを負ってきたところでさらにカウンターを仕掛けるような試合展開に持ち込めなかったのはすごく残念だし、反省するところはある。ただ、アウェイで力のある横浜FMに勝点1を取って帰れたのは選手全員が勝点の意識を強く持って戦ってくれた成果だと思う。ちょっとした課題はいくつかあったので、そこをしっかり修正して次節に向かいたい。広島や各地でサンフレッチェを応援してくれている方々に早く勝利を届けたいと思っている」
──3得点を奪ったことの評価について。
「しっかりオーガナイズされた守備から攻撃に移るスピードや我々の選手の特長を生かすという意味では選手はすごく意識して遂行してくれた。特に前半で悔やまれるのはあの1失点だが、相手にペナルティーエリアにほとんど入らせることなく良い守備ができたのでゴールを先行できた。もちろんPKが二つあったが、ゲームの運び方としては我々のプランにかなり近い状況で進められた。後半の戦い方はちょっとした判断のところだが、そこをもう少し改善していく必要がある」
──開幕戦からMFを2枚変更した狙いは?
「横浜FMの攻撃に対して、どこにスペースがあるか、そこをどう使うかは意識した。もう一つは、序盤戦でピッチでやれている選手をどんどん使っていくことで成長させていって、今年の過密日程や5人交代を味方に付けないといけない。ここは彼らにチャンスを与えて結果を得る。チームの良いサイクルにしたいという思いで使った」
──VARも入り難しい状況も出てくるのでは?
「VARが入ったことで見極めることはハッキリしている。私はむしろスッキリしている。得点に絡むところが映像でジャッジされるのであれば、自分たちの優位・不利に関係なく、スッキリしている。もう一つは時間の中断だが、今日の試合に関しては我々も横浜FMも引水タイムがいらなかった。やはりアクチュアルタイムを長くしたい、サッカーを長くしたいというお互いのチームの思いがあった。引水タイムを前半も後半も取らなかったのは、今のルールの中でのせめてもの連続したプレー、連続したサッカーをお見せするという意味では、両チームの思いが出た試合だと思っている。
レフェリーも大変だと思うが、映像を見るべきところと、レフェリーが判断するところがしっかり見極められたと思うし、今のルールは非常に受け入れられるサッカーの流れだと思う」
──後半は押し込まれる時間が長くなったが、茶島雄介選手を投入するまでの時間はどう考えていたか?
「相手はリスクを負って、人数をかけて、あるいは非常に個の特長がハッキリした選手をどんどん投入してきた。そこで少し受け身になるのは致し方ないと思う。1失点目も2失点目もクリアを一つ大きくしておけばプレーを断ち切れるところをずっと拾われ続けて2失点目をした。3失点目も、2失点目の後に交代を用意しているところだった。もう少し選手を踏ん張らせればよかった。また、押し返すという意味でのカウンターなのか個人で行き切るのか、あるいは、味方を使って押し上げて相手陣でサッカーをするのか。その判断が今日は少し偏っていた。もう少し押し返して、攻め返して、自分たちの時間を作れば、後半の相手の時間はもう少し少なくなったと思う。少し攻め急いだ。あるいはカウンターを急いだ。個人で持ち込むのを急いだ感が後半はあったと思っている」
──荒木隼人選手の途中交代は?
「足をつったから」
──次節は中2日だが、起用についての考えは?
「我々は少ない登録メンバーでやっている中、ケガをする時は同じポジションですることが多い。そのサイクルにならないようにしないといけない。もう一つは、そういう時こそ新しい発見がある。チーム全員で良い準備をして、ポジションを少し動かしながら、疲労や精神的なものも含めて一番準備できている選手を使いたい」
──東俊希の出来について。
「守備に関しては安定してきた。彼の持っている左足のミドルやクロスはもっと出してほしいが、そこはもっともっと成長できる。ボールを奪った瞬間のフィードのところが安定してくると、チームとしても自分たちの時間をもっと増やせることになる。そこも成長を促したい」
──3得点を奪ったことの評価について。
「しっかりオーガナイズされた守備から攻撃に移るスピードや我々の選手の特長を生かすという意味では選手はすごく意識して遂行してくれた。特に前半で悔やまれるのはあの1失点だが、相手にペナルティーエリアにほとんど入らせることなく良い守備ができたのでゴールを先行できた。もちろんPKが二つあったが、ゲームの運び方としては我々のプランにかなり近い状況で進められた。後半の戦い方はちょっとした判断のところだが、そこをもう少し改善していく必要がある」
──開幕戦からMFを2枚変更した狙いは?
「横浜FMの攻撃に対して、どこにスペースがあるか、そこをどう使うかは意識した。もう一つは、序盤戦でピッチでやれている選手をどんどん使っていくことで成長させていって、今年の過密日程や5人交代を味方に付けないといけない。ここは彼らにチャンスを与えて結果を得る。チームの良いサイクルにしたいという思いで使った」
──VARも入り難しい状況も出てくるのでは?
「VARが入ったことで見極めることはハッキリしている。私はむしろスッキリしている。得点に絡むところが映像でジャッジされるのであれば、自分たちの優位・不利に関係なく、スッキリしている。もう一つは時間の中断だが、今日の試合に関しては我々も横浜FMも引水タイムがいらなかった。やはりアクチュアルタイムを長くしたい、サッカーを長くしたいというお互いのチームの思いがあった。引水タイムを前半も後半も取らなかったのは、今のルールの中でのせめてもの連続したプレー、連続したサッカーをお見せするという意味では、両チームの思いが出た試合だと思っている。
レフェリーも大変だと思うが、映像を見るべきところと、レフェリーが判断するところがしっかり見極められたと思うし、今のルールは非常に受け入れられるサッカーの流れだと思う」
──後半は押し込まれる時間が長くなったが、茶島雄介選手を投入するまでの時間はどう考えていたか?
「相手はリスクを負って、人数をかけて、あるいは非常に個の特長がハッキリした選手をどんどん投入してきた。そこで少し受け身になるのは致し方ないと思う。1失点目も2失点目もクリアを一つ大きくしておけばプレーを断ち切れるところをずっと拾われ続けて2失点目をした。3失点目も、2失点目の後に交代を用意しているところだった。もう少し選手を踏ん張らせればよかった。また、押し返すという意味でのカウンターなのか個人で行き切るのか、あるいは、味方を使って押し上げて相手陣でサッカーをするのか。その判断が今日は少し偏っていた。もう少し押し返して、攻め返して、自分たちの時間を作れば、後半の相手の時間はもう少し少なくなったと思う。少し攻め急いだ。あるいはカウンターを急いだ。個人で持ち込むのを急いだ感が後半はあったと思っている」
──荒木隼人選手の途中交代は?
「足をつったから」
──次節は中2日だが、起用についての考えは?
「我々は少ない登録メンバーでやっている中、ケガをする時は同じポジションですることが多い。そのサイクルにならないようにしないといけない。もう一つは、そういう時こそ新しい発見がある。チーム全員で良い準備をして、ポジションを少し動かしながら、疲労や精神的なものも含めて一番準備できている選手を使いたい」
──東俊希の出来について。
「守備に関しては安定してきた。彼の持っている左足のミドルやクロスはもっと出してほしいが、そこはもっともっと成長できる。ボールを奪った瞬間のフィードのところが安定してくると、チームとしても自分たちの時間をもっと増やせることになる。そこも成長を促したい」