試合の見どころ
まさに総力戦だ。中3日や中2日の17連戦の3試合目となる今節・湘南戦。3-0で勝利した前節・横浜FC戦から中2日というタイトな状況であり、今後の過密日程も含めるとすべて同じメンバーで戦うのは当然ながら難しい。だからこそ、「チームとして全員で動いて来ている。チームとしてやるサッカーは同じだが、その選手の特長によって微妙に変わるところが面白いと思う。一体感を持って今シーズンをみんなで乗り切る。そういう充実感がある。結果を伴ってみんなで乗り切りたい」と城福浩監督も全員で戦う覚悟を示す。[4-3-3]システムに変更して2試合目となった横浜FC戦で披露した高い強度の守備、鋭い切り替え、複数人が連動して仕掛ける攻撃サッカーをみんなで継続して2連勝を目指したいところだ。
もっとも、今回は前節のような戦いにはならないだろう。ここまで1勝3分4敗の15位に位置する湘南だが、最近の内容は決して下を向くような戦いではない。直近のリーグ戦3試合は3引き分け。その相手はC大阪、横浜FM、名古屋と、上位にいる実力あるクラブであり、ドローの中でも湘南らしさは随所に出ていた。城福監督も「インテンシティが高いし、ボールの寄せや球際のところでマイボールにした後の駆け上がりの早さも含めると、元々持っている湘南の良さはあると思う。それと同時に守備の時にも徹底してゴールを守るチームの共通意識も感じられる。崩すのは簡単ではない」とその実力を認める。特に前節は前半に一人退場者を出して10人になりながら、強豪・名古屋相手に無失点に抑える堅守を見せた。また、高い強度の守備からボールを奪った際に一気にゴール前へ湧き出て行く湘南伝統の攻撃力も備えており、今節はハードな戦いになるのは必至。広島としては、日本人を主体に全員がハードワークしてくる湘南にまず走り負けないことは大前提となる。
また、今節の広島は3年前の再現がかかっている。ここまで4勝4分で8戦負けなしの今季、湘南戦でも敗れなければ開幕から9試合負けなしを記録した2018年(当時は8勝1分)に並ぶことになる。ただし、当時とは勝率が違うとあって「今回は引き分けが多い。自分たちの手応えの割には、勝点1の試合で悔しい思いをしているほうが強い。明日はその記録に並べるのであれば、やはり勝ちの数を増やしたい思いはある。相手も必死なので簡単なゲームにはならないが、最終的に勝点3を取っていられるような、そんな9試合目にできればと思っている」(城福監督)。無敗記録はもちろん喜ばしいことだが、やはりチームが目指すタイトルのためには一つでも多くの“勝利”を目指すのみ。湘南を何とか倒し、その後の名古屋、川崎Fと続く強豪連戦の関門へ弾みを付けたいところだ。
もっとも、今回は前節のような戦いにはならないだろう。ここまで1勝3分4敗の15位に位置する湘南だが、最近の内容は決して下を向くような戦いではない。直近のリーグ戦3試合は3引き分け。その相手はC大阪、横浜FM、名古屋と、上位にいる実力あるクラブであり、ドローの中でも湘南らしさは随所に出ていた。城福監督も「インテンシティが高いし、ボールの寄せや球際のところでマイボールにした後の駆け上がりの早さも含めると、元々持っている湘南の良さはあると思う。それと同時に守備の時にも徹底してゴールを守るチームの共通意識も感じられる。崩すのは簡単ではない」とその実力を認める。特に前節は前半に一人退場者を出して10人になりながら、強豪・名古屋相手に無失点に抑える堅守を見せた。また、高い強度の守備からボールを奪った際に一気にゴール前へ湧き出て行く湘南伝統の攻撃力も備えており、今節はハードな戦いになるのは必至。広島としては、日本人を主体に全員がハードワークしてくる湘南にまず走り負けないことは大前提となる。
また、今節の広島は3年前の再現がかかっている。ここまで4勝4分で8戦負けなしの今季、湘南戦でも敗れなければ開幕から9試合負けなしを記録した2018年(当時は8勝1分)に並ぶことになる。ただし、当時とは勝率が違うとあって「今回は引き分けが多い。自分たちの手応えの割には、勝点1の試合で悔しい思いをしているほうが強い。明日はその記録に並べるのであれば、やはり勝ちの数を増やしたい思いはある。相手も必死なので簡単なゲームにはならないが、最終的に勝点3を取っていられるような、そんな9試合目にできればと思っている」(城福監督)。無敗記録はもちろん喜ばしいことだが、やはりチームが目指すタイトルのためには一つでも多くの“勝利”を目指すのみ。湘南を何とか倒し、その後の名古屋、川崎Fと続く強豪連戦の関門へ弾みを付けたいところだ。
監督 試合前日コメント
「あの立ち位置に変えてから中3日だったので、『攻守において何だけは修正しよう』と一つずつ整理した。いくつも言うと、おそらく選手の頭の中には残らない。その一つずつを選手はアグレッシブに遂行してくれた。守備のスイッチが3トップからスタートできたことと、攻撃のところでサイドの存在感を見せながら、距離感を伸び過ぎないようにした。ということは、ボールの移動中にサポートの距離も伸びるので、そこの意識もみんな高くやってくれたのが大きかった」
──左右のコンパクトさも見られたが?
「幅を取って相手を広げたい思いもあるが、孤立させたくない。コンビネーションを使いながら個で勝負できるような状況を出したいという意味では、ウイングの使い方は一つのキーになる。もう一つは、しっかり広げるということは、中盤のエリアも少し広がる。そうなると、我々の中盤のトライアングルのクオリティーを出しやすくなる。その意味でもウイングをどう活用するかは重要なシステム」
──メンバーが代わると、スタイルは変わるのか?
「横浜FC戦はよく見ると、私の感覚では80分ぐらいまではほぼ自分たちのやりたいことができていた。後から入ってきた選手もしっかりとアプローチして、ハードワークして、圧力をチームとして緩めないような努力をしてくれた80分だったと思う。もちろん相手も前がかりになるので多少ボールを取る位置は後ろになったが、交代した選手も含めてほぼほぼイメージどおりのサッカーができた。逆に言えば、誰が出ても、あの圧力をかけられるような、あるいは相手陣地でサッカーがやれるようなトライをしたい。また、後から出た選手がそこから繋いで行って、引き継いで行くことはやりたい。ただ、相手のあること。我々のメンバーもそうだが、(湘南戦は)前節よりもインテンシティーは高くなると思う。そんな簡単にボールを握れるかと言うと、行ったり来たりのシーンは多くなると思っている」
──中2日の試合だが?
「チームとして全員で動いて来ている。チームとしてやるサッカーは同じだが、その選手の特長によって微妙に変わるところが面白いと思う。一体感を持って今シーズンをみんなで乗り切る。そういう充実感がある。結果を伴ってみんなで乗り切りたい」
──湘南戦で負けなければ、城福監督就任1年目の開幕9試合無敗に並ぶが?
「今回は引き分けが多い。自分たちの手応えの割には、勝点1の試合で悔しい思いをしているほうが強い。明日はその記録に並べるのであれば、やはり勝ちの数を増やしたい思いはある。相手も必死なので簡単なゲームにはならないが、最終的に勝点3を取っていられるような、そんな9試合目にできればと思っている」
──左右のコンパクトさも見られたが?
「幅を取って相手を広げたい思いもあるが、孤立させたくない。コンビネーションを使いながら個で勝負できるような状況を出したいという意味では、ウイングの使い方は一つのキーになる。もう一つは、しっかり広げるということは、中盤のエリアも少し広がる。そうなると、我々の中盤のトライアングルのクオリティーを出しやすくなる。その意味でもウイングをどう活用するかは重要なシステム」
──メンバーが代わると、スタイルは変わるのか?
「横浜FC戦はよく見ると、私の感覚では80分ぐらいまではほぼ自分たちのやりたいことができていた。後から入ってきた選手もしっかりとアプローチして、ハードワークして、圧力をチームとして緩めないような努力をしてくれた80分だったと思う。もちろん相手も前がかりになるので多少ボールを取る位置は後ろになったが、交代した選手も含めてほぼほぼイメージどおりのサッカーができた。逆に言えば、誰が出ても、あの圧力をかけられるような、あるいは相手陣地でサッカーがやれるようなトライをしたい。また、後から出た選手がそこから繋いで行って、引き継いで行くことはやりたい。ただ、相手のあること。我々のメンバーもそうだが、(湘南戦は)前節よりもインテンシティーは高くなると思う。そんな簡単にボールを握れるかと言うと、行ったり来たりのシーンは多くなると思っている」
──中2日の試合だが?
「チームとして全員で動いて来ている。チームとしてやるサッカーは同じだが、その選手の特長によって微妙に変わるところが面白いと思う。一体感を持って今シーズンをみんなで乗り切る。そういう充実感がある。結果を伴ってみんなで乗り切りたい」
──湘南戦で負けなければ、城福監督就任1年目の開幕9試合無敗に並ぶが?
「今回は引き分けが多い。自分たちの手応えの割には、勝点1の試合で悔しい思いをしているほうが強い。明日はその記録に並べるのであれば、やはり勝ちの数を増やしたい思いはある。相手も必死なので簡単なゲームにはならないが、最終的に勝点3を取っていられるような、そんな9試合目にできればと思っている」
試合前情報

本日のスターティングイレブンです! 前節・横浜FC戦から中2日、スタメンを8人入れ替えて臨みます!

青空が広がるピッチに、選手が登場! 気持ちよい日差しが降り注ぐ中、ウォーミングアップを行っています。選手たちもとてもいい表情です!

チームバスがスタジアムに到着しました! 藤井智也選手はリーグ戦3試合ぶり、長沼洋一選手はJ1リーグ初スタメンです!

本日のロッカールームです。ハイネル選手が、昨年9月27日G大阪戦以来、約半年ぶりのベンチ入り! 気持ちのこもったプレーで、スタジアムを沸かせます!
本日はホーム・湘南ベルマーレ戦! 相手はハードワークを武器にまとまりのあるサッカーを展開する難敵です。今日も難しい戦いが予想されますが、チーム全員の力を合わせて2連勝を目指しますので、熱い後押しをよろしくお願いします!
監督 ハーフタイムコメント
・守備は中盤のバランスを崩さないこと。
・攻撃はパスを受ける前にかけ引きをしていこう。
・動き直しも含めてゴール前ではやり続けること。
・攻撃はパスを受ける前にかけ引きをしていこう。
・動き直しも含めてゴール前ではやり続けること。
ゲームレポート






序盤から試合は一進一退の攻防が続いた。前節から中2日ということもあり、広島はGK大迫敬介、DF荒木隼人、FWドウグラス・ヴィエイラ以外の先発8人を変更。フレッシュな陣容で臨んだ中、両ウイングの藤井智也&柏好文の推進力を生かして湘南ゴールへ迫った他、CKを前半だけで5本獲得して先制点を目指した。その中で、最終ラインに5枚並べて集中力高く守ってきた湘南に対し、押し込んでもなかなか決定機を作れない展開となったが、ボールを奪われた際にはスピーディーな切り替えに加えて、堅いブロックを築いてすぐに回収。拮抗した内容で前半を終えた。
だが、後半に試合を動かしたのは湘南だった。広島は早々から森島司、茶島雄介、柏好文がシュートを放つなど悪くない入りだったが、56分、一瞬の隙を突かれてしまう。自陣中央を攻略されると、最後は田中聡にネットを揺らされ先制点を献上。後半の早い時間帯から追いかける展開となってしまった。
すると、城福浩監督はすぐに動いた。59分、温存していた川辺駿、浅野雄也、そしてジュニオール・サントスという攻撃能力の高い3人を同時投入。攻めへの圧力を強めると、堅い守備を構築する湘南へ果敢に襲い掛かっていく。1トップに入ったサントスが高い個人能力を発揮して力強いドリブル突破で森島の決定機を演出すれば、浅野もゴール前で左足を降り抜いて同点を目指した。だが、1点のリードを守り切ろうとゴール前を固めてきた湘南守備陣の攻略はなかなか難しく、後半に放った8本のシュートでネットを揺らすことはできず。結果的に0-1で敗れた広島は9試合目で今季初黒星となった。
悔しい敗戦に試合後の城福監督は「もっと良いボールの取り方をしたい。攻撃のところでもっとテンポを出したい。個の仕掛けとパスワークのバランスをもっと研ぎ澄ましていきたい。そこの課題と底上げをしっかりとやって、次節からのリーグに臨みたいと思っている」と次節以降での反撃を誓った。
監督 試合後コメント
「ホームに応援に来てくださったファミリーの方々に悔しい思いをさせてしまった。守備も攻撃もメンバーが代わった中、少しのポジショニングのところは全体の底上げをしないといけないと改めて感じた。もちろん出た選手は今持てる力を出してくれたと思うし、現時点ではシュートを何本打たれたか分からないが、ディフェンディングサードの集中力は失点シーン以外はしっかり保ってくれたと思っている。ただ、もっと良いボールの取り方をしたい。攻撃のところでもっとテンポを出したい。個の仕掛けとパスワークのバランスをもっと研ぎ澄ましていきたい。そこの課題と底上げをしっかりとやって、次節からのリーグに臨みたいと思っている」
──今季初出場となったハイネルの出来について。
「ハイネルについては、なかなか練習試合もできない状況で、ある意味ぶっつけ本番だった。彼が完全合流してからのプレーぶりを見て、ある程度はやれると思っていた。ただ、何分引っ張るかは、あそこ(交代するまでが)が限界だった。交代を決めて、選手を呼んだところでの失点だったので、彼をどこまで引っ張るかは私自身は悔いが残る。ハイネル自身は今やれることをやってくれた」
──前半の出来について。
「前半は相手の5バックに対して、どこにスペースができるか我々は認識しながらやっていた。スペースができて、ヘッドアップした時にどういうボールの引き出しをするかという部分では、右サイドはあまりうまくいかなかったと思う。もちろん、藤井が単体のスピードでCKを取ってくれたシーンはあったが、最終ラインが5枚いる中で、スペースをどういうふうに作っていくか。どのように使っていくか。そこは前半は淀みなく動くというところも含めて、少し問題を抱えたと思っている」
──次節から名古屋、川崎Fと難しい相手が続くが?
「今日は久しぶりにリーグ戦に先発したメンバーがいる。そういう選手たちが、やはり今日のピッチの中で起こった出来事やチームとして向かうべきところをフィードバックして、共有して、チームがさらに底上げされた状態で第10節以降に向かっていきたい。もちろん、次の2試合は非常に強いチームだと分かっているが、我々は自分たちのやるべきことを研ぎ澄ましていく。その中で選手層を厚くしていくところの歩みは止めたくないと思っている」
──今季初出場となったハイネルの出来について。
「ハイネルについては、なかなか練習試合もできない状況で、ある意味ぶっつけ本番だった。彼が完全合流してからのプレーぶりを見て、ある程度はやれると思っていた。ただ、何分引っ張るかは、あそこ(交代するまでが)が限界だった。交代を決めて、選手を呼んだところでの失点だったので、彼をどこまで引っ張るかは私自身は悔いが残る。ハイネル自身は今やれることをやってくれた」
──前半の出来について。
「前半は相手の5バックに対して、どこにスペースができるか我々は認識しながらやっていた。スペースができて、ヘッドアップした時にどういうボールの引き出しをするかという部分では、右サイドはあまりうまくいかなかったと思う。もちろん、藤井が単体のスピードでCKを取ってくれたシーンはあったが、最終ラインが5枚いる中で、スペースをどういうふうに作っていくか。どのように使っていくか。そこは前半は淀みなく動くというところも含めて、少し問題を抱えたと思っている」
──次節から名古屋、川崎Fと難しい相手が続くが?
「今日は久しぶりにリーグ戦に先発したメンバーがいる。そういう選手たちが、やはり今日のピッチの中で起こった出来事やチームとして向かうべきところをフィードバックして、共有して、チームがさらに底上げされた状態で第10節以降に向かっていきたい。もちろん、次の2試合は非常に強いチームだと分かっているが、我々は自分たちのやるべきことを研ぎ澄ましていく。その中で選手層を厚くしていくところの歩みは止めたくないと思っている」