試合の見どころ
上昇への流れに乗りたい一戦だ。6試合連続で勝利がない(2分4敗)状況で戦った前節・G大阪戦は、堅い守備組織をベースに攻守でまとまりのある内容を見せて2-1で撃破。「我々の望むステージでリーグ戦を戦うために、何かミラクルレシピがあるわけではない。やってきたことをさらに研ぎ澄ましていくことを確認して送り出した」と城福浩監督が語ったように、これまで積み上げてきたことの徹底が7試合ぶりの勝利に繋がった。0-0の引き分けに終わったものの前々節・鳥栖戦から原点である“堅守”は取り戻しつつあり、この戦いを継続してここから再浮上していきたいところだ。
2連勝を目指す今節、今回もなかなか厄介な敵との対戦となる。ホームに迎える相手は昇格組の徳島。2014年以来のJ1を戦っている相手は、ここまでリーグ戦4勝2分8敗で現在は4連敗中と負けが続いているが、「自分たちがJ2の時から貫いてきたことをJ1でも臆することなく表現しようとしている。その中でより現実的な手法も使ってきている。外国籍選手を含めて、それを具現化できる能力を持った選手がいる」(城福監督)。J2時代から培っている後方からのパスサッカーをJ1でも貫き、ボールポゼッション率はリーグでも屈指だ。前節・札幌戦も1-2で敗れたとはいえ、先制して試合を優位に進めるなど勝点を取っていてもおかしくなかった。
個々の選手に目を向けても、すでに5得点を挙げている20歳の宮代大聖や23歳の垣田裕暉といった若くてイキの良いストライカーに加え、イタリアの年代別代表経験のあるクリスティアン・バトッキオという質の高いパサーもいる。さらに札幌戦では、最終ライン4人の内3枚を外国籍選手が務めた。186cmのCBドゥシャンと183cmの左SBジエゴ、そして前節がJデビューとなった新加入のCBカカは187cmと上背に加えて身体能力も高く、3人の外国籍選手が並ぶ徳島DF陣を攻略するのは決して簡単ではない。
広島の勝利のポイントは前節からの継続に加えて、やはり“総力戦”だ。今節は17連戦の13試合目。さらに徳島が5日間の間隔が空いたのに対し、広島は中2日と日程面で明らかに不利だが、もう試合は決まっている以上、嘆いてばかりもいられない。「ルヴァンカップも合わせると20チームでずっと連戦でやっているのは我々だけというのは分かっていたこと。20分の1になったのは、むしろ自分たちが“持っているな”と思ってやるしかない」と前を向く指揮官は、2連勝を掴んで上昇への空気に変えたい思いを強くしている。「今、空気を変える時だと思っている。自分たちの目指すステージで戦うのは諦めていないので、明日の試合は本当に勝点3を取りたい」。徳島撃破へ。ここから広島の反撃は始まる。
2連勝を目指す今節、今回もなかなか厄介な敵との対戦となる。ホームに迎える相手は昇格組の徳島。2014年以来のJ1を戦っている相手は、ここまでリーグ戦4勝2分8敗で現在は4連敗中と負けが続いているが、「自分たちがJ2の時から貫いてきたことをJ1でも臆することなく表現しようとしている。その中でより現実的な手法も使ってきている。外国籍選手を含めて、それを具現化できる能力を持った選手がいる」(城福監督)。J2時代から培っている後方からのパスサッカーをJ1でも貫き、ボールポゼッション率はリーグでも屈指だ。前節・札幌戦も1-2で敗れたとはいえ、先制して試合を優位に進めるなど勝点を取っていてもおかしくなかった。
個々の選手に目を向けても、すでに5得点を挙げている20歳の宮代大聖や23歳の垣田裕暉といった若くてイキの良いストライカーに加え、イタリアの年代別代表経験のあるクリスティアン・バトッキオという質の高いパサーもいる。さらに札幌戦では、最終ライン4人の内3枚を外国籍選手が務めた。186cmのCBドゥシャンと183cmの左SBジエゴ、そして前節がJデビューとなった新加入のCBカカは187cmと上背に加えて身体能力も高く、3人の外国籍選手が並ぶ徳島DF陣を攻略するのは決して簡単ではない。
広島の勝利のポイントは前節からの継続に加えて、やはり“総力戦”だ。今節は17連戦の13試合目。さらに徳島が5日間の間隔が空いたのに対し、広島は中2日と日程面で明らかに不利だが、もう試合は決まっている以上、嘆いてばかりもいられない。「ルヴァンカップも合わせると20チームでずっと連戦でやっているのは我々だけというのは分かっていたこと。20分の1になったのは、むしろ自分たちが“持っているな”と思ってやるしかない」と前を向く指揮官は、2連勝を掴んで上昇への空気に変えたい思いを強くしている。「今、空気を変える時だと思っている。自分たちの目指すステージで戦うのは諦めていないので、明日の試合は本当に勝点3を取りたい」。徳島撃破へ。ここから広島の反撃は始まる。
監督 試合前日コメント
──徳島の印象は?
「自分たちがJ2の時から貫いてきたことをJ1でも臆することなく表現しようとしている。その中でより現実的な手法も使ってきている。外国籍選手を含めて、それを具現化できる能力を持った選手がいる。(1-2で徳島が敗れた)直近の札幌戦もどちらに転んでもおかしくなかった。むしろ、2失点目のミスがなければ、おそらく勝点は取れた内容の試合だった。それぐらい力のあるチームだと思っている」
──今季5得点を奪っている宮代大聖選手といった若くて力のあるストライカーもいるが?
「裏へ抜け出る動きもそうだが、そこにパスを供給するパサーもいる。走り込むスペースを作るために全体で相手を引き込んでくる。それがポゼッションの一つの狙いだと思う。彼のようなタイプが点を取っているということは、しっかりと引き込んで走り込むスペースを作れている証拠。そこは注意したい」
──徳島は中5日で広島は中2日とコンディションで差があるが?
「当初発表された日程だと1週間の間隔が空く時が2回あった。そこに両方、(リーグ戦の日程変更によって)入っているのは我々だけ。ルヴァンカップも合わせると20チームでずっと連戦でやっているのは我々だけというのは分かっていたこと。20分の1になったのは、むしろ自分たちが“持っているな”と思ってやるしかない。『20分の1になってしまった』と思うか、『見てろよ』と思ってやるかは、我々次第だと思う。簡単でないのは世の中の人が分かってくれると思う。『20分の1になってしまった』と我々が思わないようにすること」
──7試合ぶりの勝利によってチームの雰囲気も明るくなったのでは?
「やっている内容が変わったわけではない。準備の段階も何も変わるわけではない。ただ、勝つということ、勝点を積み上げるということがどれだけ選手の自信に影響するかは、現場にいればいるほどあらためて感じる。勝っていなければ、追い込んでいくのが周りの仕事だと思っている。それに打ち勝つのは自分たちしかいないし、だからこそ勝てた時の喜びも我々にしか分からないところもある。今、空気を変える時だと思っている。自分たちの目指すステージで戦うのは諦めていないので、明日の試合は本当に勝点3を取りたい」
「自分たちがJ2の時から貫いてきたことをJ1でも臆することなく表現しようとしている。その中でより現実的な手法も使ってきている。外国籍選手を含めて、それを具現化できる能力を持った選手がいる。(1-2で徳島が敗れた)直近の札幌戦もどちらに転んでもおかしくなかった。むしろ、2失点目のミスがなければ、おそらく勝点は取れた内容の試合だった。それぐらい力のあるチームだと思っている」
──今季5得点を奪っている宮代大聖選手といった若くて力のあるストライカーもいるが?
「裏へ抜け出る動きもそうだが、そこにパスを供給するパサーもいる。走り込むスペースを作るために全体で相手を引き込んでくる。それがポゼッションの一つの狙いだと思う。彼のようなタイプが点を取っているということは、しっかりと引き込んで走り込むスペースを作れている証拠。そこは注意したい」
──徳島は中5日で広島は中2日とコンディションで差があるが?
「当初発表された日程だと1週間の間隔が空く時が2回あった。そこに両方、(リーグ戦の日程変更によって)入っているのは我々だけ。ルヴァンカップも合わせると20チームでずっと連戦でやっているのは我々だけというのは分かっていたこと。20分の1になったのは、むしろ自分たちが“持っているな”と思ってやるしかない。『20分の1になってしまった』と思うか、『見てろよ』と思ってやるかは、我々次第だと思う。簡単でないのは世の中の人が分かってくれると思う。『20分の1になってしまった』と我々が思わないようにすること」
──7試合ぶりの勝利によってチームの雰囲気も明るくなったのでは?
「やっている内容が変わったわけではない。準備の段階も何も変わるわけではない。ただ、勝つということ、勝点を積み上げるということがどれだけ選手の自信に影響するかは、現場にいればいるほどあらためて感じる。勝っていなければ、追い込んでいくのが周りの仕事だと思っている。それに打ち勝つのは自分たちしかいないし、だからこそ勝てた時の喜びも我々にしか分からないところもある。今、空気を変える時だと思っている。自分たちの目指すステージで戦うのは諦めていないので、明日の試合は本当に勝点3を取りたい」
試合前情報

本日のスターティングイレブンです! G大阪戦から、5人メンバーを入れ替えて臨みます。ホームで勝利の喜びを分かち合うべく、ともに戦いましょう!

選手がピッチに登場! 永井龍選手は、今季リーグ戦初スタメンとなります! 前線から守備のスイッチを入れて攻撃につなげ、ゴールを狙います!

チームバスがスタジアムに到着しました! 選手を迎えるスタジアムの壁には『6』の文字。本日、キックオフ前には青山敏弘施主のJ1通算400試合出場達成セレモニーが行われますので、ぜひ、ご注目ください!

本日のロッカールームです! 前節・G大阪戦でカウンターから見事な決勝点を挙げた川辺駿選手。今日もチームを勝利に導く活躍に期待です!
本日はホーム・徳島ヴォルティス戦! 相手は確かな組織力を備える難敵です。さらに前節から中2日とハードな日程となりますが、そんな時こそ総力戦で乗り越えていきますので、熱い後押しをよろしくお願いします!
監督 ハーフタイムコメント
・プレスをかける時はスピードの変化をつけること。
・力を出し切ること。
・総力戦でいくぞ!
・力を出し切ること。
・総力戦でいくぞ!
ゲームレポート






序盤から効果的な攻撃を繰り出していたのは広島だった。7分にFW永井龍が負傷交代するアクシデントが襲ったものの、代わって入ったジュニオール・サントスを含めて動じることなくサンフレッチェはゲームを進める。前線からの連動したプレスを仕掛け、良い奪い方をした際にはカウンターを発動。8分のサントスのミドルシュートを皮切りに、13分には森島司のスルーパスから浅野雄也がGKと1対1の決定機を迎えた他、29分にもエゼキエウが鋭いドリブル突破で右サイドを攻略してサントスのヘディングシュートをお膳立てするなど、広島は我慢強く攻撃を繰り出していった。前半の途中からはビルドアップを持ち味とする徳島にボールを持たれ、決定機も作られはしたが、チャンスの数で言えば広島のほうが多い前半だった。
「総力戦でいくぞ!」。城福浩監督がそう活を入れて臨んだ勝負の後半、さっそく動いたのはサンフレッチェだった。エゼキエウに代えて青山敏弘を後半の頭から投入。チーム屈指のパサーである大黒柱を入れて得点を狙いに行く。だが、この日は点を取れない焦りからか、前がかりな姿勢を突かれてしまった。63分、敵陣でボールを奪われると徳島のロングカウンターを食らって左サイドを攻略され、岸本武流に決められて失点。前節から中2日で戦う良好とは言えないコンディションの広島にとって、重い1点がのしかかってしまった。
その後のサンフレッチェはなかなかシュートまで持ち込めない苦しい試合運びが続く中、終盤には途中出場・藤井智也が右サイドでの突破から何度もチャンスを作り、東俊希がポスト直撃のシュートを打ったのに続き、森島司も決定的なヘディングショットを放つ。最後の最後で連続して好機を作り出した広島だったが、どれもゴールを割ることはできず。カウンター一発で沈んだサンフレッチェが0-1で敗れる結果となった。
試合後、城福監督は「選手は今のコンディションの中で戦ってくれたし、今日の悔しさをしっかり次に繋げたい。次のルヴァンカップは我々が勝てば何かが起こる可能性があるので、まずはそこに集中したい。リーグ戦については、もう一度自分たちが目指すものを確認して、それを表現できる選手たちで繋いでいきたいし、ピッチで表現していきたいと思っている」と悔しさを口にし、次戦以降への反撃を誓った。
監督 試合後コメント
「雨の中、スタジアムに足を運んでいただいたファミリーの方に残念な思いをさせてしまった。申し訳ないと思っている。体が軽いわけでないのは分かっていたが、自分たちが目指すものを繋いでいきながら、しっかり表現したかった。それができなかったのは、この試合に向かっていく準備、あるいはメンバー選考を含めて、私の中でしっかり反省したい。ただ、選手は今のコンディションの中で戦ってくれたし、今日の悔しさをしっかり次に繋げたい。次のルヴァンカップは我々が勝てば何かが起こる可能性があるので、まずはそこに集中したい。リーグ戦については、もう一度自分たちが目指すものを確認して、それを表現できる選手たちで繋いでいきたいし、ピッチで表現していきたいと思っている」
──チャンスがあった前半の出来について。
「『なぜシュートを打たないのか』とか決めてほしかった場面はあったかもしれないが、内容としては相手にもチャンスがあったし、我々の足が動かなかったと思っている。本当はもっとボールを回される前にスイッチを入れたかったが、入れきれなかった。疲れている時ほどエンジンのかかりが遅くなるのは分かっていたし、ある意味、前半はしっかり耐えて、そこでリセットして後半は我々らしく戦えればと思っていた。前半は『決めれば良かった』というよりも、出来としては悪かったと思っている。先ほども言ったが、コンディションやメンバー起用を含めて、そういう試合にしたのは私の責任だと思っている」
──エゼキエウ選手を前半で交代した意図は?
「彼については、やはり攻撃の良さを出させてあげたい思いがあった。ただ、前線からの守備を含めて、機能していなかった。彼の守備のところも安定しないというサイクルに陥ってしまったのは、彼だけの問題ではないと思っている」
──点を取られてから、攻撃のギアが上がり切らなかったが?
「最後には決定的なシーンが二つ、三つ作れたが、そこまでは良い形が作れたかと言うとそうではなかったと思う。そういう時ほど、我々はしっかり前からスイッチを入れて、攻守の切り替えで相手に余裕を持たせない中で奪い返して相手陣地へ押し込むサイクルに持ち込みたかったが、そのスイッチがなかなか入らなかった。相手としては時間をゆっくりかけられたと思う。相手のミス待ちみたいになるのが我々が最もやりたくないこと。自分たちでもっとアグレッシブに行って、相手のミスを誘いつつ、我々がボールを保持する。能動的な攻守を見せられなかったところが、良い形が少なかった原因だと思う。最後の方は全員が残った力を振り絞って、相手陣地で奪い返した時には良いチャンスができたと思う。奪った後のボール保持も必然的に形としてはできたと思うが、それが少し遅かったと思っている」
──負傷交代した永井龍選手の状態は?
「もも裏の筋肉系と聞いている。何週間になりそうかは、今の状況では分からない」
──ルヴァンカップ・仙台戦に向けて。
「自分たちが勝てば何かが起こるかもしれない。その奇跡を信じて、とにかく勝点3を取る。我々のサッカーをやって勝点3を取ることに集中したい」
──チャンスがあった前半の出来について。
「『なぜシュートを打たないのか』とか決めてほしかった場面はあったかもしれないが、内容としては相手にもチャンスがあったし、我々の足が動かなかったと思っている。本当はもっとボールを回される前にスイッチを入れたかったが、入れきれなかった。疲れている時ほどエンジンのかかりが遅くなるのは分かっていたし、ある意味、前半はしっかり耐えて、そこでリセットして後半は我々らしく戦えればと思っていた。前半は『決めれば良かった』というよりも、出来としては悪かったと思っている。先ほども言ったが、コンディションやメンバー起用を含めて、そういう試合にしたのは私の責任だと思っている」
──エゼキエウ選手を前半で交代した意図は?
「彼については、やはり攻撃の良さを出させてあげたい思いがあった。ただ、前線からの守備を含めて、機能していなかった。彼の守備のところも安定しないというサイクルに陥ってしまったのは、彼だけの問題ではないと思っている」
──点を取られてから、攻撃のギアが上がり切らなかったが?
「最後には決定的なシーンが二つ、三つ作れたが、そこまでは良い形が作れたかと言うとそうではなかったと思う。そういう時ほど、我々はしっかり前からスイッチを入れて、攻守の切り替えで相手に余裕を持たせない中で奪い返して相手陣地へ押し込むサイクルに持ち込みたかったが、そのスイッチがなかなか入らなかった。相手としては時間をゆっくりかけられたと思う。相手のミス待ちみたいになるのが我々が最もやりたくないこと。自分たちでもっとアグレッシブに行って、相手のミスを誘いつつ、我々がボールを保持する。能動的な攻守を見せられなかったところが、良い形が少なかった原因だと思う。最後の方は全員が残った力を振り絞って、相手陣地で奪い返した時には良いチャンスができたと思う。奪った後のボール保持も必然的に形としてはできたと思うが、それが少し遅かったと思っている」
──負傷交代した永井龍選手の状態は?
「もも裏の筋肉系と聞いている。何週間になりそうかは、今の状況では分からない」
──ルヴァンカップ・仙台戦に向けて。
「自分たちが勝てば何かが起こるかもしれない。その奇跡を信じて、とにかく勝点3を取る。我々のサッカーをやって勝点3を取ることに集中したい」