試合の見どころ
いよいよ今季ホーム最終戦を迎える。ここまで11勝13分12敗の10位に位置する広島は、ACL出場権獲得の可能性もなければ、J2降格の可能性もない、メンタル的に難しい中位にとどまっているが、今季のホームラストマッチとなれば、余計に惨めな試合はできない。「やはり(ホーム)最終戦は勝ちたい」(沢田謙太郎監督)。城福浩監督が退任してからの3試合は1分2敗と勝点3を奪えていないだけに、サンフレッチェに関わる誰もが勝利を渇望している。
ただし、今節は相手も似たような状況だ。広島より一つ上の9位に位置するFC東京は、前々節・横浜FM戦で0-8という屈辱的な大敗を喫すると、翌日には長谷川健太監督が辞任。前節から森下申一監督が指揮を執る中で、徳島には0-2で敗れ、直近のリーグ戦5試合は1勝4敗と黒星が先行している。ともに今季の目標を定めづらい中、“監督交代”という劇薬を受けて現状を打破したい思いは同じであり、プロとしてもこのまま終わっていいわけがない。「どういう試合になるか分からないが、ベストを尽くせると思っている」。今週は通常より1日多い5日間を練習に当ててハードに鍛えてきた沢田監督は、選手に絶対の信頼を寄せている。
もちろん、今節も簡単に勝てる相手ではない。組織的な守備ブロックからのカウンターを武器とするFC東京だが、元々、個のタレントはJトップクラスだ。前線にはディエゴ・オリヴェイラ、レアンドロ、アダイウトンといった個の能力の高いブラジル人やスピードスター・永井謙佑、経験豊富な司令塔・髙萩洋次郎など実力者が揃い、最終ラインにも元日本代表の森重真人や現役レバノン代表のCBジョアン・オマリ、そして世界を渡り歩いてきた男・長友佑都も今夏にFC東京に帰ってきた。チームが一つになれば上位に進出してもおかしくない力を持つのがFC東京であり、“このままでは終われない”と思っているのは相手も同じこと。広島としてもより強いハートで臨むことが重要となる。
その上で、沢田監督が強調したのはベースの部分だ。「人によって良い試合はたくさんあると思うが、誰もが見て良い試合だと思うのは、やはり選手が全力を尽くして、怯むことなく、諦めることなく、下を向くことなく戦い続ける姿。みんなが一つになって、一つのボールに対して相手のゴールに対して襲い掛かって行く姿、そして自分のゴールを守っている姿は絶対にどんな試合でも必要なプレーだと思っている。そのベースの部分では、やり続けていきたい」。今季のエディオンスタジアム広島でのラストマッチに期待を寄せて応援にくるファミリーの方々に必死に戦う雄姿を見せ続けること。そうすれば、必ず勝利は近付いてくる。全員で泥臭く、粘り強く戦い、勝点3をもぎ取りたいところだ。
ただし、今節は相手も似たような状況だ。広島より一つ上の9位に位置するFC東京は、前々節・横浜FM戦で0-8という屈辱的な大敗を喫すると、翌日には長谷川健太監督が辞任。前節から森下申一監督が指揮を執る中で、徳島には0-2で敗れ、直近のリーグ戦5試合は1勝4敗と黒星が先行している。ともに今季の目標を定めづらい中、“監督交代”という劇薬を受けて現状を打破したい思いは同じであり、プロとしてもこのまま終わっていいわけがない。「どういう試合になるか分からないが、ベストを尽くせると思っている」。今週は通常より1日多い5日間を練習に当ててハードに鍛えてきた沢田監督は、選手に絶対の信頼を寄せている。
もちろん、今節も簡単に勝てる相手ではない。組織的な守備ブロックからのカウンターを武器とするFC東京だが、元々、個のタレントはJトップクラスだ。前線にはディエゴ・オリヴェイラ、レアンドロ、アダイウトンといった個の能力の高いブラジル人やスピードスター・永井謙佑、経験豊富な司令塔・髙萩洋次郎など実力者が揃い、最終ラインにも元日本代表の森重真人や現役レバノン代表のCBジョアン・オマリ、そして世界を渡り歩いてきた男・長友佑都も今夏にFC東京に帰ってきた。チームが一つになれば上位に進出してもおかしくない力を持つのがFC東京であり、“このままでは終われない”と思っているのは相手も同じこと。広島としてもより強いハートで臨むことが重要となる。
その上で、沢田監督が強調したのはベースの部分だ。「人によって良い試合はたくさんあると思うが、誰もが見て良い試合だと思うのは、やはり選手が全力を尽くして、怯むことなく、諦めることなく、下を向くことなく戦い続ける姿。みんなが一つになって、一つのボールに対して相手のゴールに対して襲い掛かって行く姿、そして自分のゴールを守っている姿は絶対にどんな試合でも必要なプレーだと思っている。そのベースの部分では、やり続けていきたい」。今季のエディオンスタジアム広島でのラストマッチに期待を寄せて応援にくるファミリーの方々に必死に戦う雄姿を見せ続けること。そうすれば、必ず勝利は近付いてくる。全員で泥臭く、粘り強く戦い、勝点3をもぎ取りたいところだ。
監督 試合前日コメント
──いよいよ今季ホーム最終戦だが?
「今週は中5日間を存分に使って準備することができた。今やろうと思えることを本当にやり続けたと思う。そういう状況の中でホーム最終戦を迎えられる。間違いなく選手はやってくれると思う。どういう試合になるか分からないが、ベストを尽くせると思っている」
──FC東京はブラジル人を中心とした前線が脅威だが?
「彼らにやられ放題やられてしまったら勝利は遠のいてしまう。しっかりと戦うことや競り合いにいくことは大切にしながらも入れ替わってしまったり、無暗に行くともっと危険になる。スペースを与えることも危険になる。我々のオーガナイズされた守備のところで行くところと行かないところも含めて対応できればと思っている。失点は私が監督になって増えているところもあるが、彼ら(DF陣)は失点しないだけの力は持っている。期待したい」
──沢田監督初勝利を期待するお客さんの前で良い試合を見せたいのでは?
「人によって良い試合はたくさんあると思うが、誰もが見て良い試合だと思うのは、やはり選手が全力を尽くして、怯むことなく、諦めることなく、下を向くことなく戦い続ける姿。みんなが一つになって、一つのボールに対して相手のゴールに対して襲い掛かって行く姿、そして自分のゴールを守っている姿は絶対にどんな試合でも必要なプレーだと思っている。そのベースの部分では、やり続けていきたい。どんな相手でも勝つことは難しいと思っている。でも、その難しいことに挑戦すること。選手は経験もあるし、勝つことに近付くようなプレーを必ずやってくれると思う。やはり(ホーム)最終戦は勝ちたい」
「今週は中5日間を存分に使って準備することができた。今やろうと思えることを本当にやり続けたと思う。そういう状況の中でホーム最終戦を迎えられる。間違いなく選手はやってくれると思う。どういう試合になるか分からないが、ベストを尽くせると思っている」
──FC東京はブラジル人を中心とした前線が脅威だが?
「彼らにやられ放題やられてしまったら勝利は遠のいてしまう。しっかりと戦うことや競り合いにいくことは大切にしながらも入れ替わってしまったり、無暗に行くともっと危険になる。スペースを与えることも危険になる。我々のオーガナイズされた守備のところで行くところと行かないところも含めて対応できればと思っている。失点は私が監督になって増えているところもあるが、彼ら(DF陣)は失点しないだけの力は持っている。期待したい」
──沢田監督初勝利を期待するお客さんの前で良い試合を見せたいのでは?
「人によって良い試合はたくさんあると思うが、誰もが見て良い試合だと思うのは、やはり選手が全力を尽くして、怯むことなく、諦めることなく、下を向くことなく戦い続ける姿。みんなが一つになって、一つのボールに対して相手のゴールに対して襲い掛かって行く姿、そして自分のゴールを守っている姿は絶対にどんな試合でも必要なプレーだと思っている。そのベースの部分では、やり続けていきたい。どんな相手でも勝つことは難しいと思っている。でも、その難しいことに挑戦すること。選手は経験もあるし、勝つことに近付くようなプレーを必ずやってくれると思う。やはり(ホーム)最終戦は勝ちたい」
試合前情報




監督 ハーフタイムコメント
・最後の局面では粘り強く守ること。
・積極的にシュートを狙っていこう。
・キツイ時もある。みんなで声をかけ合ってカバーしよう!
・積極的にシュートを狙っていこう。
・キツイ時もある。みんなで声をかけ合ってカバーしよう!
ゲームレポート






試合の主導権を握る先制点が生まれたのは12分だった。左サイドで東俊希が獲得したCK、柴﨑晃誠のキックをダイレクトで合わせたのは、サンフレッチェ復帰後、ホーム初先発となった塩谷司。豪快な右足ボレーでネットを揺らし、広島が早くもリードを奪うことに成功した。
その後も広島のリズムは良かった。「(前半は)大きなピンチはそこまでなかったと思っている」と沢田謙太郎監督が話したように、隙のない組織的な守備でFC東京にチャンスを作らせることなく試合を進めながら、攻撃に移れば細かなパス交換をメインに相手陣地へ進出。FC東京の圧力もあって次第にボールを握られる時間が増えていったが、ボールを奪った際には1トップ・鮎川峻やエゼキエウ、右サイドの藤井智也の単独突破などを生かしながら、カウンターで虎視眈々とゴールを狙い続けた。
だが、試合はやはりそう簡単に進まなかった。1-0で迎えた後半、悪くない入りを見せていた広島だったが、一瞬の隙を突かれたのは58分だった。自陣左サイドからアーリークロスを送り込まれると、最後はアダイウトンに頭で詰められて失点。後半の早くから試合は振り出しに戻されてしまった。
それからもFC東京に押し込まれる難しい時間帯が続く中、広島は66分にベンチに温存していた青山敏弘、ジュニオール・サントスの攻撃的な2枚を同時投入して流れを変えにいく。直後には青山のアーリークロスのこぼれから茶島雄介がチャンスを迎えた他、1分後にはサントスの個人技から最後は東がゴールを狙うも相手DFに当たってゴールならず。その勢いも長くは続かずFC東京の攻撃を受けると、試合終盤に勝負を決する決勝点を許してしまった。86分、紺野和也にペナルティーエリアの外から豪快なミドルシュートを決められて1-2。広島の今季ホーム最終戦は何とも悔しい結果となった。
この日は5試合ぶりに先制点を奪うなど立ち上がりから悪くない試合内容を披露していたが、数少ないチャンスを仕留められての逆転負け。「この隙をなくしていかないと、やはり勝つことは難しくなると改めて感じた」。(沢田監督)。シーズン終盤は5試合連続で勝利なし(1分4敗)と苦しい戦いが続いている。
監督 試合後コメント
「前半に良い形で点を取れた。このままいきたいと思っていたが、そう甘くはなかった。前半に少しずつ押し込まれる時間が増えていきながらも危険なシーンはなかった。後半に入って少し押し返した中で、ある程度落ち着いてできると思っていた。ただ、ミスや『今、そこでボールを失うと厳しい』というシーンが少しずつ出てしまった。その中で隙を突かれてしまった。この隙をなくしていかないと、やはり勝つことは難しくなると改めて感じた」
──1失点目は集中が切れていたように見えたが?
「全体的なところはまだ分析ができていないので何とも言えないが、(集中が切れていたのは)そのとおり。相手のプレッシャーを受けた中でミスが重なり、(相手の)スローインが始まった。そのスローインに対して守備の陣形を整えるのが少し遅れていた。それは押し込まれた時間が多かったからなのか、単純に切り替えが遅かったのか。もう一度見ないと分からないが、準備を早くできたかと言うと、遅かったのは事実だと思う」
──どこでボールを奪い、どこでボールを握っていくかが曖昧な感じがしたが?
「ボールを奪うところはトレーニングの中でもできるようにしているところ。ウイングバックが高い位置に行ったり、シャドーが入ったり、中を閉じながらなど、チャレンジしている途中だと思っている。ただ、チャレンジばかりして裏を取られてしまうと、それはそれでピンチを招いてしまう。その加減はしっかりと伝えていきながらも、まだまだボールを奪うところは足りないと思っている。
ボールを繋ぐところは、シオ(塩谷)が入って、それなりに繋げるようになってきたと思っている。相手の4バックに対して、長いボールを有効に使えたら、サイドが高い位置で起点ができたとは思う。ただ、ピッチがスリッピーだったり風がある中で、バックパスをすることで相手のプレッシャーが強まり、ボールを持つ時間が少なくなってしまったと思っている」
──後半途中に青山敏弘選手とジュニオール・サントス選手が入り、怖いプレーが出たと思うが、最終節・徳島戦で彼らをどう生かしていくか?
「攻撃の形という意味では、ジュニオールは最初から何度も何度もゴールに向かっていくプレーが出ていた。青山もやはり相手の急所を突くようなパス、タイミングをズラしたスルーパスが効いていた。中盤でも相手がハメにきたところを簡単にかわしたり。これはチームの中で大きな力。次節に向けては、明日はしっかり休みを取り、来週1週間でどのような形でさらに活躍できるようになるか。試していきたい」
──後半に向けてのハーフタイムの指示は?
「前半は点を取った後に少し押し込まれた中で、大きなピンチはそこまでなかったと思っている。その状態を保ったまま進めて行こうと思った。隙があればカウンターで仕掛けようと思っていたが、その中でしっかり守ること。中を締めながらサイドにボールを追いやったりしながらピンチを防ぐ。攻撃も風下になった部分はあるが、シンプルに裏を狙いながらボールを取ったら早く攻めるプランで後半はいった」
──なかなか勝てない状況だが、勝利に必要なことは?
「一番は攻撃のところでシュートを打っていかないといけない。シュートを打つために、ある程度ゴールの近くまではいけると思っている。そこからシュートをいかに打つか。もっとシュートを打つ積極性やそのシュートのこぼれ球の反応などをもっともっと増やしていくことが必要だと思っている。その積極性を増やしていけるだけのトレーニングをしながら次の試合に向かいたい」
──もっとシュートを打ってほしい場面が少なからずあった。
「すべてがシュートで終われとは思っていないが、もっと積極的にシュートを打てるのではないかと思っている。最初にシオが中盤からミドルシュートを狙って相手に当たったが、あれぐらい積極的に打っても問題ないと思っている」
──1失点目は集中が切れていたように見えたが?
「全体的なところはまだ分析ができていないので何とも言えないが、(集中が切れていたのは)そのとおり。相手のプレッシャーを受けた中でミスが重なり、(相手の)スローインが始まった。そのスローインに対して守備の陣形を整えるのが少し遅れていた。それは押し込まれた時間が多かったからなのか、単純に切り替えが遅かったのか。もう一度見ないと分からないが、準備を早くできたかと言うと、遅かったのは事実だと思う」
──どこでボールを奪い、どこでボールを握っていくかが曖昧な感じがしたが?
「ボールを奪うところはトレーニングの中でもできるようにしているところ。ウイングバックが高い位置に行ったり、シャドーが入ったり、中を閉じながらなど、チャレンジしている途中だと思っている。ただ、チャレンジばかりして裏を取られてしまうと、それはそれでピンチを招いてしまう。その加減はしっかりと伝えていきながらも、まだまだボールを奪うところは足りないと思っている。
ボールを繋ぐところは、シオ(塩谷)が入って、それなりに繋げるようになってきたと思っている。相手の4バックに対して、長いボールを有効に使えたら、サイドが高い位置で起点ができたとは思う。ただ、ピッチがスリッピーだったり風がある中で、バックパスをすることで相手のプレッシャーが強まり、ボールを持つ時間が少なくなってしまったと思っている」
──後半途中に青山敏弘選手とジュニオール・サントス選手が入り、怖いプレーが出たと思うが、最終節・徳島戦で彼らをどう生かしていくか?
「攻撃の形という意味では、ジュニオールは最初から何度も何度もゴールに向かっていくプレーが出ていた。青山もやはり相手の急所を突くようなパス、タイミングをズラしたスルーパスが効いていた。中盤でも相手がハメにきたところを簡単にかわしたり。これはチームの中で大きな力。次節に向けては、明日はしっかり休みを取り、来週1週間でどのような形でさらに活躍できるようになるか。試していきたい」
──後半に向けてのハーフタイムの指示は?
「前半は点を取った後に少し押し込まれた中で、大きなピンチはそこまでなかったと思っている。その状態を保ったまま進めて行こうと思った。隙があればカウンターで仕掛けようと思っていたが、その中でしっかり守ること。中を締めながらサイドにボールを追いやったりしながらピンチを防ぐ。攻撃も風下になった部分はあるが、シンプルに裏を狙いながらボールを取ったら早く攻めるプランで後半はいった」
──なかなか勝てない状況だが、勝利に必要なことは?
「一番は攻撃のところでシュートを打っていかないといけない。シュートを打つために、ある程度ゴールの近くまではいけると思っている。そこからシュートをいかに打つか。もっとシュートを打つ積極性やそのシュートのこぼれ球の反応などをもっともっと増やしていくことが必要だと思っている。その積極性を増やしていけるだけのトレーニングをしながら次の試合に向かいたい」
──もっとシュートを打ってほしい場面が少なからずあった。
「すべてがシュートで終われとは思っていないが、もっと積極的にシュートを打てるのではないかと思っている。最初にシオが中盤からミドルシュートを狙って相手に当たったが、あれぐらい積極的に打っても問題ないと思っている」