7.6 19:00

明治安田J1 第20節 vs. 横浜F・マリノス
AWAY日産スタジアム

試合終了

横浜F・マリノス 横浜FM
3
0
サンフレッチェ広島 広島
  • 前半32分
    小池裕太
  • 後半13分
    西村拓真
  • 後半46分
    宮市
1
前半
0
2
後半
0

試合の見どころ

 まさに紫軍団の腕試しとなる。5月からのリーグ戦9試合で6勝1分2敗と勢いに乗る広島が首位・横浜FMのホームに乗り込む一戦。相手はサンフレッチェ以上に好調であり、現在はリーグ5連勝中。その間の得点数は「15」と自慢の攻撃力が爆発中だ。「(横浜FMは)すごく調子が良い。得点も取っているが、チャンスの数も相当にある」。ミヒャエル・スキッべ監督もそう認める現在のJ1最強チームに対し、勝点差7で追う4位・広島が食い下がれるのか注目の一戦となる。
 ホームでの前回対戦では横浜FMにほとんど決定機を作らせずに2-0の完勝を収めた広島だが、当時の記憶は忘れたほうがいいだろう。その後の横浜FMはわずか一度しか負けておらず、10試合で8勝1分1敗。2セットを用意できるほど分厚い前線の選手層は試合を重ねるごとに成熟度が増しており、勢いに乗れば手が付けられないほどの破壊力だ。前々節は好調だったレイソルを4-0で下すと、前節は清水に5-3。その清水戦でハットトリックを達成したセンターFWのレオ・セアラやトップ下で果敢にゴールを狙う西村拓真、快足アタッカーのエウベル、正確無比のクロスを送り込む水沼宏太の4人が最近の先発だが、控えにはマルコス・ジュニオール、仲川輝人、宮市亮。11人以外にもJ随一の顔ぶれが揃う横浜FMにはやはり「クレバーで安定したディフェンスをしないといけない」(スキッべ監督)。守勢の時間も覚悟しないといけないだろう。
 もっとも、だからと言ってスキッべ監督も引いた戦いをするつもりは毛頭ない。「難しい試合になると思うが、刺激的な試合になると思う」とニヤリ。横浜FMと同じく攻撃サッカーを貫く紫の指揮官は、どこが相手だろうとハイプレス・ハイラインの戦いで勝点を積み重ねてきた。浦和と並んでリーグ最少失点の“堅守”に加え、リーグ3位タイの得点数は自分たち主導でボールを奪いに行くアグレッシブなスタイルの賜物だ。「トップのパフォーマンスを出せれば、同等の戦いができると思う」とスキッべ監督は現在のチーム力に自信を見せており、挑むのはまさに真っ向勝負。スリリングな戦いを予感させる力と力の戦いを制した時、広島は後半戦のJリーグの主役となるだろう。

監督 試合前日コメント

──明日の横浜FM戦はどういう戦いをしていくか?
「自分たちのサッカーを貫き通せればと思っている。前回対戦のように、横浜FMと同等のレベルでできることを示していきたい。ただ、現在の横浜FMは首位に立ち、得点も多く取って連勝するなど良い状態にある。そこに食らい付く戦いを見せていきたい」

──相手の攻撃は脅威だが、前回対戦と今の違いは?
「前回対戦と変わりないと思うが、自分たちも当時のように素晴らしいプレーをしないといけない。横浜FMのような強い相手と対戦する時には、我々もそれに合わせた勇敢で強いプレーを見せていかないといけない」

──自分たちのサッカーをする上で大事になる部分は?
「自分たちの最大限のレベルでサッカーをすること。それに尽きる。そうすることで、試合の中で(レベルが)上がっていくことはできるし、勝利を掴んでいきたい」

──日産スタジアムはミヒャエル・スキッべ監督が2002年にドイツ代表のコーチとして日韓ワールドカップの決勝で戦った舞台だが?
「当時は(ブラジルに)負けてしまったが、良い思い出だらけ。素晴らしいスタジアムだし、横浜FMも良いチーム。週中ということで(多くの観客が入るのは)難しいかもしれないが、良い雰囲気の中でサッカーができればと思っている」

──明日は一部のエリアからの声出し応援もあるが?
「楽しみにしている。これまでもスタジアムの雰囲気は悪くなかったと思うが、声を出せた時にはエモーショナルな、ファン・サポーターにとっても良いことなのではないか」

監督 ハーフタイムコメント

・内容は悪くない。イメージしたとおりの戦いができている。
・このレベルのサッカーを続けること。
・ボールを早く動かしながら攻めていこう。

ゲームレポート

 5連勝と勢いに乗る首位・横浜FMのホームに乗り込んだ一戦。上位追撃を狙う4位・広島にとっては自分たちの現在地を図るには打ってつけのゲームとなったが、力の差を見せ付けられる結果となった。
 内容は決して悲観するモノではなかった。試合開始直後こそ、迫力あるプレスで圧力を強めてきた横浜FMに押し込まれる展開となったが、その時間帯を粘り強く耐え凌ぐと、10分を過ぎたころから広島のペースに。「最初の5分間を除けば、前半も自分たちが主導権を握っていた」とミヒャエル・スキッべ監督も手応えを感じていたように、横浜FMに負けない強度の高い守備ベースに前線でボールをすぐに奪い、スピーディーなパス交換から相手ゴールへ迫って行った。前半だけでナッシム・ベン・カリファと満田誠が3本ずつシュートを放てば、森島司や松本泰志も積極的にミドルシュートを放つ。得点に結び付けることはできなかったが、何度か決定機を作り出すなど、得点の匂いは漂っていた。
 だが、「ボールを奪って、またすぐ奪われて、また奪って、奪われた。それを繰り返してしまった。そういうことをやっていると、横浜FMのような力のあるチームは1回目のチャンスでしっかり得点に結び付ける」。そうスキッべ監督が悔やんだシーンは32分だった。相手にショートカウンターを許して左サイドからクロスを送り込まれると、中央で小池裕太に頭で合わせられて失点。手痛い先制点を奪われてしまった。
「内容は悪くない。このレベルのサッカーを続けること」。0-1で迎えた後半、スキッべ監督からそう指示を受けた選手たちは、前半同様に横浜FMゴールを目指した。開始早々に満田のクロスをナッシムが合わせてチャンスを迎えれば、続く54分には藤井のカットインからのシュートのこぼれ球を東が左足で狙ってゴールを強襲。だが、得点まであと一歩が足りずにゲームは進むと、苦しい2点目が生まれたのは58分だった。相手の素早い攻撃から左サイドを攻略され、最後は西村拓真に詰められて0-2。それでも広島は諦めずに相手ゴールに迫り、決定機を作り出しながら決められずにいると、決定的な3点目は後半アディショナルタイムだった。カウンターから左サイドを進出されると、クロスを宮市亮に決められて勝負あり。「我々は多くの場面で相手を上回り、たくさんのチャンスを作り出した。しかし、チャンスを効果的に得点に繋げたところで今日の差が出たと思う」(スキッべ監督)。接戦を演じながらも横浜FMの高い決定力に屈する敗戦となった。

監督 試合後コメント

「横浜FMにまずは『おめでとう』と言いたい。これでタイトルに一歩進んだと思う。ただ、我々のチームにも同じぐらいの称賛を与えたい。我々は多くの場面で相手を上回り、たくさんのチャンスを作り出した。しかし、チャンスを効果的に得点に繋げたところで今日の差が出たと思う。後半の最後のほうはもっと点を取られてもおかしくなかったが、試合の流れの中で同点に追い付くチャンスや点差を詰めるチャンスをしっかりモノにできていたら、また違った方向に進んでいたかもしれない。自分たちのチームがここまで良いサッカーを見せられたところは、称賛したい」

──後半の序盤はペースを握っていたが、ハーフタイムにどんな指示を出したのか?
「最初の5分間を除けば、前半も自分たちが主導権を握っていた。ボールを早く動かして裏を突く部分で良いサッカーができていた。1失点目のところは、ボールを奪って、またすぐ奪われて、また奪って、奪われた。それを繰り返してしまった。そういうことをやっていると、横浜FMのような力のあるチームは1回目のチャンスでしっかり得点に結び付ける。(ハーフタイムには)同点にするために高い位置からプレスに行き、高い位置でボールを奪おうと話した」

──追いかける展開でナッシム・ベン・カリファ選手からジュニオール・サントス選手へ代えたが、2トップにせず、FW同士を変更した理由は?
「同時に松本泰志に代えて柴﨑晃誠も入れた。その前に1トップの形でうまく機能していた手応えがあった。そのため、システムの変更はしなくていいと思った。我々が作った大きなチャンスでは、ジュニオール・サントスが前でボールを受け、ゴール前で柴﨑晃誠と2対1の状況を作れたが、あの状況で点を取れていれば、また違った流れになったと思う」

──今季はアグレッシブで主導権を握る戦いで内容が良くなっているが、ここまでのチームの完成度と課題は?
「非常に良い形で進歩してきていると思っている。トレーニングでやったことを試合で出して行こうと話しているが、そこに関しては満足している。ただ、今のところ点を取るためには多くのチャンスを作り出し、多くのシュートを打たないと点が入らない状況にある。ここはやっていかないといけない」

フォト

photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo 本日は横浜での平日のナイトゲームとなりましたが、約1,000名もの方にお越しいただきました。今日の敗戦の悔しさは次のホームゲームへぶつけて勝利を目指します。約3年ぶりとなる熱い声援は選手の大きな力になりました。ありがとうございました。

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