7.13 19:00

天皇杯 ラウンド16 vs. ザスパクサツ群馬
OTHER正田醤油スタジアム群馬

試合終了

サンフレッチェ広島 広島
1
0
ザスパクサツ群馬 群馬
0
前半
0
1
後半
0

試合の見どころ

 まさに総力戦で連戦を乗り切ることになる。
 中2日や中3日での戦いが続いた9連戦もいよいよ残り2試合。今回の天皇杯ラウンド16・群馬戦に加え、連戦ラストとなる17日(日)のJ1第22節・京都戦も敵地でのゲームとあって最後まで厳しい戦いが続くが、だからこそチーム全員の力が必要だ。7連戦目となった前節・湘南戦では直近の試合から先発9人を入れ替える“ターンオーバー”で臨み、1-1のドロー。勝ち切ることはできなかったが、「全員のパフォーマンスにすごく満足している」(ミヒャエル・スキッべ監督)。群馬戦では、その湘南戦で力を示した選手とともに、休養を与えられた選手が万全の状態で臨める。「すべてを出しきって、次のステージに進出したい」(スキッべ監督)。カテゴリーが下の相手とはいえ、広島は全力で群馬を倒しに行く。
 もちろん、油断は最大の敵だ。現在の群馬はリーグ戦5連敗中で10試合勝利なし(1分9敗)と苦しい戦いが続いているが、天皇杯3回戦で浦和を1-0で倒してラウンド16に駒を進めてきたチームである。指揮官は、かつて浦和を率いた大槻毅監督であり、選手の顔ぶれを見ても若くてイキの良い選手だけでなく、実績のあるプレーヤーが在籍。長く仙台でプレーしたCB渡辺広大、そして浦和やドイツリーグで活躍してきた元日本代表MFの細貝萌といった実力者もいる。その細貝はケガで約4カ月戦列を離れていたが、10日のリーグ戦では途中出場で復帰を果たした。中2日の今回の一戦では先発で出てくる可能性も十分にあるだけに、チームを引っ張れる存在がいる群馬はより嫌な相手となる。
 広島としては、そんな相手をどう攻略していくか。展開としては、広島がボールを保持し、群馬は引いて守備ブロックを形成する戦いになるだろう。カテゴリーが下のチームだろうと、やはり守備に人数を割いて守りを固める相手を崩すのは難しく、我慢の展開が予想される。また、攻め続けている時こそ、敵のカウンターには警戒が必要であり、リスク管理も絶対に欠かすことはできない。“ジャイアントキリング”で起こりうる、相手の堅守速攻を出させないためにも、広島はいかに早い時間帯で先制点を奪うかがポイントとなる。試合開始直後からチャンスを多く作り出してゴールを奪い、試合を優位に進めて勝利を掴み取りたいところだ。

監督 試合前日コメント

──今日の選手たちの動きは?
「昨日は休んでいるし、すごく良い状態だと思う」

──群馬はJ2で20位と苦しんでいるが、浦和を倒すなど力のあるチームだが?
「良いチームだと思っている。J1のチームを叩けるだけの条件は揃っていると思う」

──明日はこれまでどおり、自分たちに目を向けて戦うか?
「我々がボールを握れると思っているし、そこから何が重要かと言ったら、早い展開をすること」

──直近の湘南戦はメンバーを入れ替えて戦ったが、明日も変更はあるのか?
「必ず準々決勝に進出したい強い思いがあるので、湘南戦からの変更はあると思う」

──最近はセットプレーからの得点が増えているが、改善されたところは?
「クロスの質が改善された。CKを含めて、クロスの質がすべてだと言ってもおかしくないぐらい重要なポイント。そのクオリティーが上がったことで得点も入りやすくなったと思っている」

──ボールを握れる展開では、ミスからの失点をなくしたい。一方でリスクを負った攻撃もしたい。そのバランスが重要か?
「集中力が決め手になると思う。どのポジションでどういうパスを出す決断をするのか。それが重要なポイント。カップ戦なので、90分、または120分の間に何かをやっていかないといけない。それを含めて、決断力が必要になってくる」

監督 ハーフタイムコメント

・もっと相手の背後を狙うこと。
・テンポよくボールを早く動かすこと。
・守備はセットプレーを含めて集中すること。

ゲームレポート

 紫軍団が根気強く群馬を攻略した。
 直近のリーグ戦から主力を温存して臨んだ相手に対し、広島はこの日に発表があった日本代表6人全員が先発するベストメンバーが登場。カテゴリーが一つ下の力の差がある相手ではあったが、当然ながら試合はそう簡単に進まなかった。「難しくなると思っていた」とミヒャエル・スキッべ監督が語ったように、群馬は[5-4-1]システムを敷いて守備に注力。後方で堅い守備ブロックを築く相手を崩すのはやはり難しく、広島は苦戦した。
 序盤からボールを繋いで敵陣でゲームを支配した広島だったが、ゴール前では相手DFを崩すまでには至らず。左右のサイドも使いながら攻めに出たものの、前半は決定機をほとんど作り出すことができずにハーフタイムを迎えた。
「ボールを早く動かすこと」、「相手の背後をもっと狙うこと」。スキッべ監督から攻撃の指示を受けて臨んだ後半、右サイドの柏好文に代えて藤井智也を投入。流れを変えにかかると、この采配がズバリと的中した。藤井の果敢な縦への仕掛けで攻撃へのパワーを強めた広島は、少しずつチャンスを作り出していくと、迎えた57分だった。右CBの塩谷の攻め上がりから藤井へと繋がり、単独突破。クロスを送り込むと、中央で待ち構えていた塩谷が頭で合わせてついに先制に成功した。
 このゴールにより、「決定的になった。相手にとっても前に出てくる力はもうなかったと思う」(スキッべ監督)。リードした後も相手陣地でサッカーを展開し、相手のカウンターにも粘り強く対応。時に相手のセットプレーからゴール前にボールを送り込まれることもあったが、隙なく守り切って1-0で勝利した。
 2016年以来の準々決勝進出となった広島はタイトルへ一歩近付いたが、「まだタイトルを語るには早過ぎる。(トーナメントの)一つ上に行っただけに過ぎないので、次の試合に集中したい」とスキッべ監督は気を引き締めて会場を後にした。

監督 試合後コメント

「今日の試合は非常に難しくなると思っていた。相手が深い位置にディフェンスラインを敷いて守ってきた。最初の10分間は早くボールを動かせたので、何度か良いチャンスが作れたが、相手のFKからシュートがポストに当たるピンチがあった。そこは自分たちに運があったし、前半に塩谷(司)のヘディングシュートがあったが、そこはアンラッキーだった。後半に入り、57分に1点を取れたのは良かった。その1点が決定的になった。相手にとっても前に出てくる力はもうなかったと思う。ただ、群馬も素晴らしかった。我々は非常に苦しんだし、彼らは彼らのやり方で素晴らしいサッカーをしてきた。群馬にはぜひともJ2に残留してほしいと思っている」

──タイトルに一歩ずつ近付いているが、タイトルについての考えは?
「まだタイトルを語るには早過ぎる。(トーナメントの)一つ上に行っただけに過ぎないので、次の試合に集中したい」

──後半は群馬の守備が変わった。群馬の左サイドのシステムが変わったが、変更でやりやすかったのか、やりにくくなったのか?
「右サイドの裏を取りたいということで、我々は後半に藤井(智也)を投入した。彼はそこに関して、素晴らしい出来だったと思う。前半は左サイドに偏り気味で、左サイドからの攻撃が多かった。後半になって両方から攻められるようになったと思っている」

──群馬が[5-4-1]システムで引いていたが、そのブロックに対してどのような攻撃の指示を出したのか?
「ボールを早く動かすこと、それから裏に走ることを徹底しようと話した。そうすることによって、ブロックを横に動かすだけではなく、上下に広げることができる。前半の10分まではうまくいっていたと思う。後半もそこはわりとできたと思っている」

──今日、森保ジャパンに6人選出された。『広島はチーム戦術を含めて良いサッカーをしている』とのことだが、それを受けての感想は?
「サンフレッチェにとって非常に名誉なことだと思う。我々は育成クラブとして、多くの若い選手を育成し、それが代表チームまで繋がっているのを見せられている。サンフレッチェにとっても素晴らしいことだと思っている」

フォト

photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo 本日は広島からは遠い群馬での平日ナイトゲームとなりましたが、約450名の方にお越しいただきました。皆さまの後押しが勝利に繋がりました。熱いサポート、ありがとうございました。

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