試合の見どころ
上位追撃へ踏ん張りどころだ。リーグ戦4連勝から一転、直近の4試合は1勝1分2敗とやや勢いが停滞している4位・広島は、首位・横浜FMとの勝点差が「10」となり、2位・鹿島とは5差。1試合消化の少ない3位・川崎Fとは3差だ。終盤に向けて、これ以上引き離されてしまうと追い付くのは難しくなってくるだけに、一つひとつ着実に勝点を積み上げていきたいところ。中2日や中3日での戦いが続いた公式戦9連戦もこの試合がラスト。「明日は今あるものを出し切ろう」。試合前日練習で選手へそう声をかけたミヒャエル・スキッべ監督の下、広島は力を振り絞って勝利を目指すことになる。
ただし、相手もまた力のあるチームだ。京都にはホームでの前回対戦で3-1の勝利を収めたが、当然ながら簡単に勝てるほど甘くはない。「京都は勇敢なサッカーをしてくる」とスキッべ監督が語るとおり、現在、6勝6分9敗の12位に位置する相手は、どこが相手だろうとハイライン・ハイプレスのアグレッシブな攻撃的スタイルを貫き続けており、曹貴裁監督の志向にブレはない。前回対戦で苦しめられた元広島戦士のピーター・ウタカも健在で、攻撃陣には他にも大前元紀や武富孝介、宮吉拓実ら経験豊富なタレントもいる。前節は福岡の堅い守備に苦しめられて0-1で敗れたが、流れを変えるために従来の[4-3-3]システムから3バックへ変更する柔軟性を見せて主導権を奪い返す時間帯もあった。元々、運動量豊富に強度高く戦うベースは京都に根付いている。13日(水)の天皇杯ラウンド16・栃木戦では、ターンオーバーで主力を温存しているだけに、今節はアグレッシブさを全開に押し出してくるのは必至だ。
広島としては、やはり京都に負けないパワーで上回ることがポイントとなる。前回対戦では、ジュニオール・サントスとナッシム・ベン・カリファの2トップが前から圧力をかけて押し込むスタイルを体現。また、カウンター時にもその2トップが前線で起点となって素早い攻撃を仕掛けたことで3得点に繋がった。京都は最終ラインからじっくりとビルドアップを繰り出してくるが、まずは前からのプレスで蓋をすること。敵陣地へ相手を押し込みながらサッカーを展開することが理想だが、押し込まれた時でもボールを奪えば前線のパワーを使ってゴールへ迫りたい。そうすれば、必ず勝機はある。
ただし、相手もまた力のあるチームだ。京都にはホームでの前回対戦で3-1の勝利を収めたが、当然ながら簡単に勝てるほど甘くはない。「京都は勇敢なサッカーをしてくる」とスキッべ監督が語るとおり、現在、6勝6分9敗の12位に位置する相手は、どこが相手だろうとハイライン・ハイプレスのアグレッシブな攻撃的スタイルを貫き続けており、曹貴裁監督の志向にブレはない。前回対戦で苦しめられた元広島戦士のピーター・ウタカも健在で、攻撃陣には他にも大前元紀や武富孝介、宮吉拓実ら経験豊富なタレントもいる。前節は福岡の堅い守備に苦しめられて0-1で敗れたが、流れを変えるために従来の[4-3-3]システムから3バックへ変更する柔軟性を見せて主導権を奪い返す時間帯もあった。元々、運動量豊富に強度高く戦うベースは京都に根付いている。13日(水)の天皇杯ラウンド16・栃木戦では、ターンオーバーで主力を温存しているだけに、今節はアグレッシブさを全開に押し出してくるのは必至だ。
広島としては、やはり京都に負けないパワーで上回ることがポイントとなる。前回対戦では、ジュニオール・サントスとナッシム・ベン・カリファの2トップが前から圧力をかけて押し込むスタイルを体現。また、カウンター時にもその2トップが前線で起点となって素早い攻撃を仕掛けたことで3得点に繋がった。京都は最終ラインからじっくりとビルドアップを繰り出してくるが、まずは前からのプレスで蓋をすること。敵陣地へ相手を押し込みながらサッカーを展開することが理想だが、押し込まれた時でもボールを奪えば前線のパワーを使ってゴールへ迫りたい。そうすれば、必ず勝機はある。
監督 試合前日コメント
──9連戦の最後となるが、チーム状況は?
「非常に良い状態だと思う。天皇杯でも一つ上に進めたのは自信になっている。次の京都は勇敢なサッカーをしてくるが、それに向けて良い準備はできた」
──京都戦で注意すべきポイントは?
「(ピーター・)ウタカには注意したい。点を取る感覚に優れているし、ゲームを作る上でも中心的なプレーヤーになっている。彼の経験値や賢いプレーには注意しないといけない」
──広島はリーグ戦で直近の2試合で失点が続いているが、ウタカ選手以外で注意すべきところは?
「コンパクトにすることが大事だが、それは十分にできている。ここまでの守備のパフォーマンスは満足している部分はあるし、京都戦に限らず、自分たちのディフェンスを信じてやっていきたい」
──日本代表に6選手が選出されたが?
「クラブにとっても良いことだと思うし、選手個人にとっても良いこと。ここまでの6カ月ぐらいのシーズンで良いパフォーマンスを見せ続けた結果、選ばれたと思っている」
──初選出の野津田岳人選手と満田誠選手にかけた言葉は?
「マコ(満田)に関して言えば、まだまだ発展途上だが、オフェンスの部分でいろんなポジションをやりながら経験を積み、すごく良いパフォーマンスを見せ続けている。得点も取れるようになってきた。ガク(野津田)は、その逆でディフェンスでボールを奪う部分やボールを繋ぐところで絡み続けている。そういった部分を半年間、見せ続けた結果が日本代表に繋がっていると思っている」
──明日で9連戦は最後だが、チームマネジメントは大変だったか?
「選手は身体的にも精神的にも大変だったと思う。アウェイではどうしても移動と試合の疲れが出てくる。そういったところは大変だった」
「非常に良い状態だと思う。天皇杯でも一つ上に進めたのは自信になっている。次の京都は勇敢なサッカーをしてくるが、それに向けて良い準備はできた」
──京都戦で注意すべきポイントは?
「(ピーター・)ウタカには注意したい。点を取る感覚に優れているし、ゲームを作る上でも中心的なプレーヤーになっている。彼の経験値や賢いプレーには注意しないといけない」
──広島はリーグ戦で直近の2試合で失点が続いているが、ウタカ選手以外で注意すべきところは?
「コンパクトにすることが大事だが、それは十分にできている。ここまでの守備のパフォーマンスは満足している部分はあるし、京都戦に限らず、自分たちのディフェンスを信じてやっていきたい」
──日本代表に6選手が選出されたが?
「クラブにとっても良いことだと思うし、選手個人にとっても良いこと。ここまでの6カ月ぐらいのシーズンで良いパフォーマンスを見せ続けた結果、選ばれたと思っている」
──初選出の野津田岳人選手と満田誠選手にかけた言葉は?
「マコ(満田)に関して言えば、まだまだ発展途上だが、オフェンスの部分でいろんなポジションをやりながら経験を積み、すごく良いパフォーマンスを見せ続けている。得点も取れるようになってきた。ガク(野津田)は、その逆でディフェンスでボールを奪う部分やボールを繋ぐところで絡み続けている。そういった部分を半年間、見せ続けた結果が日本代表に繋がっていると思っている」
──明日で9連戦は最後だが、チームマネジメントは大変だったか?
「選手は身体的にも精神的にも大変だったと思う。アウェイではどうしても移動と試合の疲れが出てくる。そういったところは大変だった」
監督 ハーフタイムコメント
・セカンドボールをしっかり拾うこと。
・早くボールを動かすこと。
・もっと相手の背後を狙うこと。
・早くボールを動かすこと。
・もっと相手の背後を狙うこと。
ゲームレポート
気温28.6度、湿度67%の蒸し暑い中で行われた一戦は、タフで激しい激闘となった。
前半からハードな戦いが続いた。前線からのプレスに加え、中盤で激しく球際で戦うチーム同士とあって、攻守がすぐに入れ替わる一進一退の白熱した攻防。だが、次第にペースが落ち着くと、広島がボールを支配し、京都を押し込む展開へと推移する中でサンフレッチェが少しずつ敵ゴールへ迫り始める。31分にセットプレーから京都に決定機を作られた以外は、ほとんど広島が相手を押し込む展開の中で0-0で前半を終えた。
「一つ、チャンスを作られた以外は悪くない。ボールを早く動かして、相手の背後を狙っていこう」。ボールを支配しながらもゴールを奪えない焦れそうな展開の中、ハーフタイムにそう指示を送ったミヒャエル・スキッべ監督は、早くも動いた。FWナッシム・ベン・カリファに代えてMF松本泰志を投入。システムを2トップからジュニオール・サントスを1トップにした[3-4-2-1]へ変更すると、この采配がいきなり的中した。
前半同様に相手を押し込んでサッカーを展開する中、早い時間でやってきたチャンスを広島がいきなりモノにした。54分、右サイドからの崩しで野津田岳人が攻め上がり、利き足とは逆の右足でクロスを送り込む。これに中央へ走り込んだ森島司が頭で合わせて先制。後半の早い時間帯でリードを奪うことに成功した。
これでリズムに乗った広島は、その後も攻撃の手を緩めず攻め続けると、59分には満田誠の突破から松本泰志が決定的なチャンスを迎える。これは相手GKの好セーブにあってしまったが、追加点への匂いが漂う中で試合は進んだ。
だが、1点差で試合が推移すれば、やはりサッカーは甘くはなかった。相手に決定機を作らせることなくゲームを進めていた広島だったが、一瞬の隙を突かれたのは77分だった。左サイドからクロスをGK大迫敬介が対応しようと飛び出したが、触れられずに逆サイドの相手へとボールが渡りヘディングシュートを決められて失点。終盤に同点に追い付かれてしまった。
その後は互いに決勝点を目指してゴール前の攻防が多くなったが、どちらも仕留めることができず1-1のドロー決着。「Jリーグの中でもすごく面白い試合になったと思う」(スキッべ監督)と観衆を魅了したゲームとなったが、勝ち切ることはできなかった。
前半からハードな戦いが続いた。前線からのプレスに加え、中盤で激しく球際で戦うチーム同士とあって、攻守がすぐに入れ替わる一進一退の白熱した攻防。だが、次第にペースが落ち着くと、広島がボールを支配し、京都を押し込む展開へと推移する中でサンフレッチェが少しずつ敵ゴールへ迫り始める。31分にセットプレーから京都に決定機を作られた以外は、ほとんど広島が相手を押し込む展開の中で0-0で前半を終えた。
「一つ、チャンスを作られた以外は悪くない。ボールを早く動かして、相手の背後を狙っていこう」。ボールを支配しながらもゴールを奪えない焦れそうな展開の中、ハーフタイムにそう指示を送ったミヒャエル・スキッべ監督は、早くも動いた。FWナッシム・ベン・カリファに代えてMF松本泰志を投入。システムを2トップからジュニオール・サントスを1トップにした[3-4-2-1]へ変更すると、この采配がいきなり的中した。
前半同様に相手を押し込んでサッカーを展開する中、早い時間でやってきたチャンスを広島がいきなりモノにした。54分、右サイドからの崩しで野津田岳人が攻め上がり、利き足とは逆の右足でクロスを送り込む。これに中央へ走り込んだ森島司が頭で合わせて先制。後半の早い時間帯でリードを奪うことに成功した。
これでリズムに乗った広島は、その後も攻撃の手を緩めず攻め続けると、59分には満田誠の突破から松本泰志が決定的なチャンスを迎える。これは相手GKの好セーブにあってしまったが、追加点への匂いが漂う中で試合は進んだ。
だが、1点差で試合が推移すれば、やはりサッカーは甘くはなかった。相手に決定機を作らせることなくゲームを進めていた広島だったが、一瞬の隙を突かれたのは77分だった。左サイドからクロスをGK大迫敬介が対応しようと飛び出したが、触れられずに逆サイドの相手へとボールが渡りヘディングシュートを決められて失点。終盤に同点に追い付かれてしまった。
その後は互いに決勝点を目指してゴール前の攻防が多くなったが、どちらも仕留めることができず1-1のドロー決着。「Jリーグの中でもすごく面白い試合になったと思う」(スキッべ監督)と観衆を魅了したゲームとなったが、勝ち切ることはできなかった。
監督 試合後コメント
「Jリーグの中でもすごく面白い試合になったと思う。前半は京都がカウンターやセットプレーからチャンスを迎えたが、後半になってからは我々がゲームを支配して多くのチャンスを作れたと思う。ただ、最終的に同点に追い付かれてしまったことは残念に思う」
──公式戦9連戦は5勝2分2敗の勝ち越しで終わったが?
「ほとんどの試合で良い試合ができたと思う。一つ、良くなかった試合を挙げるとすれば、G大阪戦だった。良いサッカーをしたにも関わらず勝点が少ない試合もあったが、ここまでシーズンは3分の2が過ぎた中で成長してきている。残りの3分の1のシーズンやカップ戦も二つ残っているので、そこで良いサッカーを見せられるようにしたい」
──森島司選手はリーグ戦6得点目だが、ゴール感覚が高まっていることとヘディングで決められていることについて。
「これまでの自分たちのサッカースタイルの違いがあると思う。森島(司)などは、ボックス内に走り込むシーンが増えている中で、クロス攻撃からボックス内でシュートを打つ回数が増えている。そのため、ヘディングシュートも彼が担う役割になっている」
──後半は先制し、良いペースで試合が進んでいる中で失点したが?
「崩されたというよりも自分たちでミスをしてしまった。大迫敬介のファンブルから失点したが、彼自身もサッカー選手なので、ミスは付き物だと思っている」
──公式戦9連戦は5勝2分2敗の勝ち越しで終わったが?
「ほとんどの試合で良い試合ができたと思う。一つ、良くなかった試合を挙げるとすれば、G大阪戦だった。良いサッカーをしたにも関わらず勝点が少ない試合もあったが、ここまでシーズンは3分の2が過ぎた中で成長してきている。残りの3分の1のシーズンやカップ戦も二つ残っているので、そこで良いサッカーを見せられるようにしたい」
──森島司選手はリーグ戦6得点目だが、ゴール感覚が高まっていることとヘディングで決められていることについて。
「これまでの自分たちのサッカースタイルの違いがあると思う。森島(司)などは、ボックス内に走り込むシーンが増えている中で、クロス攻撃からボックス内でシュートを打つ回数が増えている。そのため、ヘディングシュートも彼が担う役割になっている」
──後半は先制し、良いペースで試合が進んでいる中で失点したが?
「崩されたというよりも自分たちでミスをしてしまった。大迫敬介のファンブルから失点したが、彼自身もサッカー選手なので、ミスは付き物だと思っている」
フォト
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