試合の見どころ
シーズンのラストスパートだ。2022年のリーグ戦もいよいよ今節を合わせて4試合。カップ戦ではルヴァンカップ決勝進出を果たし、天皇杯でも準決勝に残っているが、それらも含めて11月5日のリーグ最終戦までの約1カ月間ですべてが終わる。天皇杯も勝ち抜けば最大で公式戦は残り7試合。今季は最後まで過密日程は続くが、3位につけるリーグ戦は目の前の敵を一つひとつ倒し、カップ戦では初のタイトルを狙いに行くだけだ。
その初戦となる今節・浦和戦、相手は強いメンタリティーで臨んでくるのは確実である。25日(日)のルヴァンカップ準決勝第2戦では、ホームでC大阪に0-4の敗戦。決勝に進めなかっただけでなく、ホームでの4失点大敗は当然ながら屈辱であり、悔しさがないわけがない。その思いを今節にぶつけてくるのは間違いなく、ハードな戦いになるのは必至。ACLでは来年2月の決勝進出を果たすなど、もともと地力のあるビッグクラブである。そんなチームがより強いリバウンドメンタリティーで臨んでくれば、広島にとってかなり厄介な敵となる。
ポイントは、相手の堅守をいかに攻略するかだ。現在はJ1で9位に位置する浦和だが、失点数28はリーグ最少。GK西川周作や岩波拓也&アレクサンダー・ショルツのCBコンビ、さらには日本代表右SB酒井宏樹を中心とした守備陣は堅牢であり、攻略はなかなかの難題だ。さらに攻撃では西川を起点に着実なビルドアップをしてくるだけでなく、スピーディーなカウンターも大きな武器。そんな攻守で組織的に戦ってくる浦和を広島はどう上回っていくかだ。
大きなヒントは、25日のC大阪の戦い方だろう。前線からの組織的かつハードなプレスで浦和の自由を奪い、一方的に押し込んだC大阪は、前半に相手のシュートを0本に抑えて2得点を奪った。広島も持ち味とする前からのアグレッシブな姿勢は浦和に対して有効な戦い方であり、今節も敵陣地でいかに主導権を握ったサッカーができるかがカギになりそうだ。もちろん、そう簡単に狙い通りに戦えるほど甘い相手ではないが、いつもどおり力を出し尽くし、自分たちのスタイルを貫くこと。「とにかく自分たちの一番のパフォーマンスを見せること。その都度、その都度、その状況で一番正しい選択をし、一番良いプレーをすることが大切になる」(ミヒャエル・スキッべ監督)。浦和撃破のキーはまさに自分たちにある。
その初戦となる今節・浦和戦、相手は強いメンタリティーで臨んでくるのは確実である。25日(日)のルヴァンカップ準決勝第2戦では、ホームでC大阪に0-4の敗戦。決勝に進めなかっただけでなく、ホームでの4失点大敗は当然ながら屈辱であり、悔しさがないわけがない。その思いを今節にぶつけてくるのは間違いなく、ハードな戦いになるのは必至。ACLでは来年2月の決勝進出を果たすなど、もともと地力のあるビッグクラブである。そんなチームがより強いリバウンドメンタリティーで臨んでくれば、広島にとってかなり厄介な敵となる。
ポイントは、相手の堅守をいかに攻略するかだ。現在はJ1で9位に位置する浦和だが、失点数28はリーグ最少。GK西川周作や岩波拓也&アレクサンダー・ショルツのCBコンビ、さらには日本代表右SB酒井宏樹を中心とした守備陣は堅牢であり、攻略はなかなかの難題だ。さらに攻撃では西川を起点に着実なビルドアップをしてくるだけでなく、スピーディーなカウンターも大きな武器。そんな攻守で組織的に戦ってくる浦和を広島はどう上回っていくかだ。
大きなヒントは、25日のC大阪の戦い方だろう。前線からの組織的かつハードなプレスで浦和の自由を奪い、一方的に押し込んだC大阪は、前半に相手のシュートを0本に抑えて2得点を奪った。広島も持ち味とする前からのアグレッシブな姿勢は浦和に対して有効な戦い方であり、今節も敵陣地でいかに主導権を握ったサッカーができるかがカギになりそうだ。もちろん、そう簡単に狙い通りに戦えるほど甘い相手ではないが、いつもどおり力を出し尽くし、自分たちのスタイルを貫くこと。「とにかく自分たちの一番のパフォーマンスを見せること。その都度、その都度、その状況で一番正しい選択をし、一番良いプレーをすることが大切になる」(ミヒャエル・スキッべ監督)。浦和撃破のキーはまさに自分たちにある。
監督 試合前日コメント
──浦和の印象は?
「前半戦は引き分けが多くてあまり良い成績ではなかったが、後期になってすごく良い成績できている。C大阪が苦手なのか、C大阪には勝点を取りこぼしているが、後期は良い成績を残している。また、明日は多くの観客が入ると聞いているので、すごく嬉しく思っている」
──浦和はボールを握るチームでポゼショナルプレーを極めているところだが?
「スペイン人の監督がいて、スペインのサッカーの要素が随所、随所で表れている。我々がやらないといけないことは、そういう攻撃に対してしっかり守ること。前からプレスに行って、相手に良いサッカーをやらせないことが重要になる」
──そういう意味では、ここまで継続しているプレッシングと即時奪回を研ぎ澄ましていきたいか?
「とにかく自分たちの一番のパフォーマンスを見せること。その都度、その都度、その状況で一番正しい選択をし、一番良いプレーをすることが大切になる」
「前半戦は引き分けが多くてあまり良い成績ではなかったが、後期になってすごく良い成績できている。C大阪が苦手なのか、C大阪には勝点を取りこぼしているが、後期は良い成績を残している。また、明日は多くの観客が入ると聞いているので、すごく嬉しく思っている」
──浦和はボールを握るチームでポゼショナルプレーを極めているところだが?
「スペイン人の監督がいて、スペインのサッカーの要素が随所、随所で表れている。我々がやらないといけないことは、そういう攻撃に対してしっかり守ること。前からプレスに行って、相手に良いサッカーをやらせないことが重要になる」
──そういう意味では、ここまで継続しているプレッシングと即時奪回を研ぎ澄ましていきたいか?
「とにかく自分たちの一番のパフォーマンスを見せること。その都度、その都度、その状況で一番正しい選択をし、一番良いプレーをすることが大切になる」
監督 ハーフタイムコメント
・いいサッカーができている。
・攻撃は相手の背後を狙うこと。
・相手のロングボールに注意しよう。
・攻撃は相手の背後を狙うこと。
・相手のロングボールに注意しよう。
ゲームレポート
今季最多となる17,421人がエディオンスタジアム広島に集まった一戦で、紫軍団が躍動した。
序盤から広島はパワフルに浦和へ襲い掛かった。GK西川周作から着実にボールを繋いでビルドアップを繰り出そうとする浦和に対し、ドウグラス・ヴィエイラ、森島司、満田誠の1トップ2シャドーを起点に果敢にプレッシング。相手に自由を許さず押し込む展開で試合は推移する中、8分にはCKのこぼれ球を拾った茶島雄介が強烈なミドルシュートを放つと、GKが弾いたボールをドウグラスが拾い決定機を迎える。そのダイレクトシュートは枠を捉えることはできなかったが、ボランチの川村拓夢や満田も積極的に遠い位置からでもミドルシュートでゴールを狙うなど、広島ペースでゲームは進んだ。
すると、前線からの果敢なプレスが実ったのは22分だった。敵陣ペナルティーエリア内、相手GKとDFのパスの連係が乱れると、その隙を見逃さなかった森島司が倒れ込みながら強引にねじ込んで広島が先制。早い時間帯でリードを奪うことに成功した。
その後は少しずつ浦和に攻め込まれる時間が増え、アディショナルタイムにはペナルティーエリア内を攻略されて浦和に決定機を作られる場面もあったが、GK大迫敬介の好セーブもあって1-0で前半を終えた。
「いいサッカーができている」。ハーフタイムにミヒャエル・スキッべ監督からそう声をかけられて迎えた後半、前半同様に広島はハイプレスを武器にゲームへ臨んだ。浦和の後方からのパスワークを前線からの守備で確実に遮断し、相手陣地でプレーする時間を多くする。すると、貴重な追加点が生まれたのは62分だった。CKのこぼれ球を拾った茶島のミドルシュートが相手DFに当たって右サイドの森島へ渡ると、鋭い右足のクロスにスライディングで詰めたのは荒木隼人。リズムの良い時間帯に2-0とリードを広げた。
広島の勢いはこれだけでは収まらなかった。前線からのプレスを緩めずにゲームを支配し続けると、71分には前からのプレスが再びハマり、川村からのパスを受けた満田が相手DFをエリア内で冷静にかわして左足で豪快に決めて3-0。これで勝負をほぼ決定付けた。
その後、76分にCKから1点を返されたが、83分には左寄りのFKから満田がこの日2点目となるゴールを直接突き刺し、4-1とリードを広げた広島の完勝となった。「常に前から行くことは決まっているが、今日のうまくいった秘訣は、いつもより勇敢に勇気を持って前に行けたことだと思っている」(スキッべ監督)。広島のスタイルを存分に出し尽くした会心のゲームとなった。
序盤から広島はパワフルに浦和へ襲い掛かった。GK西川周作から着実にボールを繋いでビルドアップを繰り出そうとする浦和に対し、ドウグラス・ヴィエイラ、森島司、満田誠の1トップ2シャドーを起点に果敢にプレッシング。相手に自由を許さず押し込む展開で試合は推移する中、8分にはCKのこぼれ球を拾った茶島雄介が強烈なミドルシュートを放つと、GKが弾いたボールをドウグラスが拾い決定機を迎える。そのダイレクトシュートは枠を捉えることはできなかったが、ボランチの川村拓夢や満田も積極的に遠い位置からでもミドルシュートでゴールを狙うなど、広島ペースでゲームは進んだ。
すると、前線からの果敢なプレスが実ったのは22分だった。敵陣ペナルティーエリア内、相手GKとDFのパスの連係が乱れると、その隙を見逃さなかった森島司が倒れ込みながら強引にねじ込んで広島が先制。早い時間帯でリードを奪うことに成功した。
その後は少しずつ浦和に攻め込まれる時間が増え、アディショナルタイムにはペナルティーエリア内を攻略されて浦和に決定機を作られる場面もあったが、GK大迫敬介の好セーブもあって1-0で前半を終えた。
「いいサッカーができている」。ハーフタイムにミヒャエル・スキッべ監督からそう声をかけられて迎えた後半、前半同様に広島はハイプレスを武器にゲームへ臨んだ。浦和の後方からのパスワークを前線からの守備で確実に遮断し、相手陣地でプレーする時間を多くする。すると、貴重な追加点が生まれたのは62分だった。CKのこぼれ球を拾った茶島のミドルシュートが相手DFに当たって右サイドの森島へ渡ると、鋭い右足のクロスにスライディングで詰めたのは荒木隼人。リズムの良い時間帯に2-0とリードを広げた。
広島の勢いはこれだけでは収まらなかった。前線からのプレスを緩めずにゲームを支配し続けると、71分には前からのプレスが再びハマり、川村からのパスを受けた満田が相手DFをエリア内で冷静にかわして左足で豪快に決めて3-0。これで勝負をほぼ決定付けた。
その後、76分にCKから1点を返されたが、83分には左寄りのFKから満田がこの日2点目となるゴールを直接突き刺し、4-1とリードを広げた広島の完勝となった。「常に前から行くことは決まっているが、今日のうまくいった秘訣は、いつもより勇敢に勇気を持って前に行けたことだと思っている」(スキッべ監督)。広島のスタイルを存分に出し尽くした会心のゲームとなった。
監督 試合後コメント
「Jリーグの中でもオープンで面白い試合だったと思う。我々は前から行くことができたので相手にサッカーをさせず、良いチャンスを作ることができた。1点目は運も味方してくれたと思っている。相手のカウンターは前後半を通じて脅威だったが、前半に引き続き後半も良いプレーができた。それによって2点、3点とリードすることができたのは良かった。全体的に自分たちのチームは素晴らしいパフォーマンスだったと思うし、勝点3を広島で取れたのは良かった」
──前半の最後にはGK大迫敬介選手のスーパーセーブもあったが、彼の安定感について。
「敬介はディフェンスライン3枚と一緒に守り、ディフェンスを安定させる要因の一つで欠かせない要素になっているのは間違いない。ただ、我々は前から行くディフェンスをしている中で、浦和のようなクオリティーのあるチームと対戦した時には何回か抜けられるシーンもあった。そういった時にしっかり対応できている。成功の要因の一人になっている」
──満田誠選手のFKのゴールは予想の範囲内か?
「いつも練習しているから(笑)。素晴らしいゴールだったと思っている。もともとシュートの能力が高いのは分かっていた。3点目、4点目は左足、右足と両足で点を取ったのも素晴らしかった思っている」
──今日は1万7千人を超える多くの観衆の中での勝利となったが?
「たくさん入ってくれた前回のFC東京戦は、残念ながら負けてしまったが、今日のような試合ができて本当に良かった。ファミリーと一緒に感動を分かち合えるのは非常に重要なこと。本当に今日は良かった」
──前線からのプレスがハマっていたが、その要因は?
「日々の練習の成果だと思っている。常に前から行くことは決まっているが、今日のうまくいった秘訣は、いつもより勇敢に勇気を持って前に行けたことだと思っている」
──中3日で天皇杯準決勝が待っているが、その試合に向けて良い弾みになったのでは?
「ここまで勝ち上がれたので、京都でももう一つ上のステージに行きたいと思っている。ただ、アウェイで戦う京都は簡単な相手ではない。90分、120分、もしくはPK戦まで行く激しい試合になるかもしれないが、しっかりモノにして次に進みたいと思っている」
──今季の森島司選手はキャリアハイを更新し続けているが、彼の評価と今季の成長について。
「彼の成長についてはすごく満足している。サッカー選手としてテクニックに優れているし、スピードもある。その中でさらにアグレッシブさも付いてきている。Jリーグの中でもトップクラスの選手になってきていると思っている」
──前半の最後にはGK大迫敬介選手のスーパーセーブもあったが、彼の安定感について。
「敬介はディフェンスライン3枚と一緒に守り、ディフェンスを安定させる要因の一つで欠かせない要素になっているのは間違いない。ただ、我々は前から行くディフェンスをしている中で、浦和のようなクオリティーのあるチームと対戦した時には何回か抜けられるシーンもあった。そういった時にしっかり対応できている。成功の要因の一人になっている」
──満田誠選手のFKのゴールは予想の範囲内か?
「いつも練習しているから(笑)。素晴らしいゴールだったと思っている。もともとシュートの能力が高いのは分かっていた。3点目、4点目は左足、右足と両足で点を取ったのも素晴らしかった思っている」
──今日は1万7千人を超える多くの観衆の中での勝利となったが?
「たくさん入ってくれた前回のFC東京戦は、残念ながら負けてしまったが、今日のような試合ができて本当に良かった。ファミリーと一緒に感動を分かち合えるのは非常に重要なこと。本当に今日は良かった」
──前線からのプレスがハマっていたが、その要因は?
「日々の練習の成果だと思っている。常に前から行くことは決まっているが、今日のうまくいった秘訣は、いつもより勇敢に勇気を持って前に行けたことだと思っている」
──中3日で天皇杯準決勝が待っているが、その試合に向けて良い弾みになったのでは?
「ここまで勝ち上がれたので、京都でももう一つ上のステージに行きたいと思っている。ただ、アウェイで戦う京都は簡単な相手ではない。90分、120分、もしくはPK戦まで行く激しい試合になるかもしれないが、しっかりモノにして次に進みたいと思っている」
──今季の森島司選手はキャリアハイを更新し続けているが、彼の評価と今季の成長について。
「彼の成長についてはすごく満足している。サッカー選手としてテクニックに優れているし、スピードもある。その中でさらにアグレッシブさも付いてきている。Jリーグの中でもトップクラスの選手になってきていると思っている」