5.24 19:00

ルヴァンカップ グループステージ第5節 vs. 横浜FC
AWAYニッパツ三ツ沢球技場

試合終了

横浜FC 横浜FC
1
0
サンフレッチェ広島 広島
  • 前半29分
    ユーリララ
1
前半
0
0
後半
0

試合の見どころ

 まさに勝利を目指すのみだ。リーグ戦で上位に位置する神戸と名古屋に敗れて2連敗中の現在、今度は頭を切り替えてルヴァンカップへ臨むことになる。広島がいるCグループでは4連勝で首位の名古屋がすでにグループステージ突破を決めているが、3勝1敗の2位・サンフレッチェも今節で勝利すれば次のラウンドへの進出が決定する。「ポイントを狙って、グループステージを通過したい」(ミヒャエル・スキッべ監督)。直近のリーグ戦から中3日の連戦となるが、勝点3を掴みに行く気概は十分だ。
 もちろん、油断は大敵である。今節の相手は4連敗で最下位の横浜FCだが、最近のリーグ戦では2連勝を達成するなど調子は上向き傾向。特に20日(土)のJ1第14節では、強豪・川崎Fに対して粘り強い守備で根気強くゲームを進め、スピーディーなカウンターから得点を奪って2-1で勝ち切った。元々、4バックシステムを採用していた横浜FCだが、5月に入って3バックを導入すると、今季初勝利を含む3勝1敗。組織作りに定評のある四方田修平監督の下、強固な守備で相手を封じながら素早くゴールを目指す攻撃が機能している。ルヴァンカップではすでにグループステージ敗退が決まっているため、川崎F戦からメンバーを大きく変えてくる可能性は十分だが、リーグ戦の好調がチーム全体に良い影響は与えているのは間違いない。勢いに乗る横浜FCは誰が出てこようとも高いモチベーションで戦ってくるのは必至だ。
 広島としては、やはり“得点力”にこだわりたいところである。「この2試合(神戸、名古屋)でできなかったことをやりたい。相手より1点でも多く取って勝つ」(スキッべ監督)。リーグ戦では2連敗中とは言え、内容は決して悲観するものではない。むしろ、良かったほどだ。特に前節・名古屋戦の前半は相手を終始、圧倒。そこで複数得点を決めていれば勝点3を掴んでいただろう。今は多くのチャンスを作りながらも“決め切れない”のが大きな課題となっているが、これはもう確率を高めていくしかない。「名古屋戦の内容も良かった。でも、もっともっとできるはずだ」。22日(月)の練習前、選手へそう語りかけたスキッべ監督。決め切れないことを嘆くのではなく、決め切るまで何度も何度もチャンスを作り出すこと。是が非でも勝利が欲しい今回の横浜FC戦、“得点力”は必須だ。

監督 試合前日コメント

──明日の試合でグループステージ突破の可能性があるが、どのようなメンバーで戦うか?
「ケガ人も出ている中で考慮して決めていきたい。相手の調子も上がっているので、注意が必要。我々は直近の2試合よりも確実なディフェンス、堅い守りをしないといけない」

──直近のリーグ戦で2連勝するなど横浜FCは調子が良いが、前回対戦との違いは?
「リーグ戦で戦ったときは先制されてもおかしくなかった。最近、調子が上がっているのはリスペクトするべきだと思っている。また、どのJリーグも、どのルヴァンカップも、(対戦相手と)大きな差はない。どの試合もフィフティーフィフティーだと思っている」

──横浜FCの調子が上がっている要因に守備の安定があると思うが?
「そのとおりだと思う。守備もそうだが前線のバリエーションも豊富で、セットプレーも良いし、ヘディングが強い選手もいる。そこは気を付けないといけない。ここまですごく良いスピードで伸びてきている。今の順位も頷けるところまで上がってきたと感じている」

ゲームレポート

 現在の課題を突き付けられる結果となった。
 勝てば2年連続でのルヴァンカップ・グループステージ突破が決まる敵地・横浜での一戦。直近のリーグ戦から先発全員を入れ替えてきた横浜FCに対し、広島は一人しか変更のない“主力”が登場したが、前半から苦しい戦いを強いられてしまった。序盤こそキレのある突破を見せるエゼキエウらを中心に攻撃を繰り出し、横浜FCゴールへ果敢に肉薄。CKを立て続けに獲得して荒木隼人がチャンスを迎えた他、24分にもそのエゼキエウのスルーパスを中央で受けた東俊希が決定的なシュートを放つなど、いつ先制点が生まれてもおかしくなかった。
 だが、主導権を握っていた時間帯でゴールを奪えなければ、やはり試合は難しくなってしまう。29分、自陣左サイド深くで相手にFKを与えると、中央へのキックをユーリ・ララに頭で合わせられて失点。前半から追いかける展開となってしまった。これでリズムを崩した広島は相手のスピーディーなカウンターに苦しむなど、効果的に攻撃を繰り出せず。0-1で前半を終えた。
「前半の20分ぐらいまで見せていた早いサッカーをもう一度やろう。慌てる必要はない」。ハーフタイム、そうミヒャエル・スキッべ監督の叱咤を受けた紫の選手たち。後半開始からは、森島司と志知孝明を下げ、松本泰志と山﨑大地の2枚を投入してチームにフレッシュさも加えながらまずは同点を目指した。
 すると、後半はほぼ相手陣地でサッカーを展開。広島の持ち味であるサイド攻撃や中央からの崩しで横浜FC守備陣の攻略に取り掛かる。47分、右サイドを抜け出したエゼキエウのクロスから川村拓夢が強烈な左足でポスト直撃のシュートを放てば、65分には左サイドからの東のクロスを中央で松本泰志が頭で合わせるも再びポスト直撃。後半途中から入った左サイド・柏好文も鋭いクロスを積極的に送り込んでチャンスを作り続けたが、この日は最後まで1点が遠く。0-1で敗れた広島のグループステージ突破は、名古屋との最終節に持ち越しとなった。
 これでサンフレッチェは公式戦3連敗。チャンスを作りながらも決め切れずに敗れる試合が続いている現状についてスキッべ監督は、「ゴールには迫っている。(川村)拓夢や(松本)泰志のシュートがポストに当たるなど不運な部分はあるが、できることと言えば、ひたすらゴール目がけてやっていくこと。今日のパフォーマンスに関しては、選手に避難の声などを与えるつもりはまったくない」と前を向いた。

監督 試合後コメント

「負けてしまい非常に残念。相手のゴールが決まるまでは、すごく良いサッカーができたと思っている。その後は相手を勢い付かせてしまい、自分たちのパフォーマンスを出せなかった。
 後半の我々のパフォーマンスには非常に満足している。前からプレスにも行けたし、引いている相手に対してシュートまで行けた。ただ、ポストに当たったり、GKに止められるなどアンラッキーな部分もあった」

──ハーフタイムに松本泰志選手と山﨑大地選手を交代で入れたが、その意図について。
「失点以降の前半の時間帯は自分たちのサッカーができなくなった。その原因として、一つは森島(司)が裏に抜ける回数が少なくなっていたことが挙げられる。また、志知(孝明)に関して言えば、1対1の強度が少し足りなかったと思っている。そのため、二人を交代した」

──公式戦3連敗で厳しい結果だが、次の中2日のリーグ・湘南戦に向けて。
「まずはしっかり回復することが重要。ただ、次の湘南戦も十分にやっていけるだけの自信はあるし、チームはそういう状態にある」

──今までもチャンスはたくさんあり、シュートも多く打っている。今日も運がなかった部分はあったが、今後もどこを突き詰めてネットを揺らせば良いか?
「ゴールには迫っている。(川村)拓夢や(松本)泰志のシュートがポストに当たるなど不運な部分はあるが、できることと言えば、ひたすらゴール目がけてやっていくこと。今日のパフォーマンスに関しては、選手に避難の声などを与えるつもりはまったくない」

──肩のケガで離脱した塩谷司選手の不在が今日の敗戦に響いたか?
「もちろん、塩谷と満田(誠)の二人は自分たちにとって重要な要素だったのは間違いない。その二人がいたほうが、もちろん良かった」

──塩谷選手の離脱を今後どのように埋めていかないといけないか。
「ゲームや練習を見ながら別の選手を起用しないといけない部分はあるが、塩谷に関して言えば、わりと早く帰ってくると思っている」

フォト

photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo 本日は横浜での平日ナイトゲームにも関わらず、約800名もの方にお越しいただきました。
勝利をお届けできず、申し訳ございません。次こそは喜びを分かち合えるよう精進いたします。
今日も熱い声援、ありがとうございました。

試合情報をシェア!

x