試合の見どころ
Jリーグのシーズン到来を告げる『FUJIFILM SUPER CUP 2025』からサンフレッチェ広島はスタートする。スーパーカップの出場は、2016年以来、実に9年ぶり。広島はこれまで4度出場してすべて制してきた好相性の戦いである。今回は昨季の神戸がリーグ戦と天皇杯を制したことで、リーグ2位の広島が出場権を掴んだ。“王者”に対していきなり力を試す絶好の戦いだ。トルコ、宮崎と約1カ月近いキャンプで力を蓄えてきた現在の紫軍団は、今季初戦でどんなゲームを披露できるか。狙うのは当然ながら“王者撃破”である。
神戸の強さについては、今さら説明不要だろう。今季は元日本代表MF山口蛍が長崎に移籍し、左SBの初瀬亮が海外クラブへ旅立ったが、昨季の“2冠”メンバーの主力はほぼ残留。絶対的エースの大迫勇也や伸び盛りの大砲・宮代大聖、そして去就に注目が集まっていた2024年のJ1MVPである武藤嘉紀ら破壊力抜群の攻撃陣は健在である。さらに日本代表GK前川黛也やCBマテウス・トゥーレル、山川哲史らを筆頭とした堅い守備陣、扇原貴宏や井出遥也、井手口陽介といった多彩な中盤もそのままだ。決して派手な補強はしていないが、ブラジルから左利きのDFカエターノを獲得するなど、足りない部分をピンポイントで埋めている。もともと既存のメンバーでも強力であり、リーグ2連覇でチームが成熟している神戸は、やはり今季もかなり難敵だ。
とはいえ、広島も“成熟度”では負けていない。2022年にミヒャエル・スキッベ監督が就任してからリーグ3位、3位、2位と着実に前進し、今季は4年目を迎える。今季に向けたレギュラーの移籍は松本泰志の一人のみ。戦力をほぼ維持できたことに加え、ストライカーに昨季のJ1で19得点を挙げて覚醒したジャーメイン良を迎え、中盤には攻守で核となる田中聡、天才肌のプレーヤー・井上潮音、左サイドには札幌のアタッカー・菅大輝を獲得することができた。さらに関東大学リーグで2年連続得点王&アシスト王の称号を持ってプロ入りした明治大の中村草太は、期待の即戦力ルーキーだ。これらの新戦力がキャンプを通じて「しっかり馴染んでいる」と指揮官も手応えを掴んでおり、チーム力は確実に高まっている。そんな2025年版・サンフレッチェのお披露目となる国立競技場での一戦。どんな雄姿を見せてくれるか試合前からワクワクが止まらない。
神戸の強さについては、今さら説明不要だろう。今季は元日本代表MF山口蛍が長崎に移籍し、左SBの初瀬亮が海外クラブへ旅立ったが、昨季の“2冠”メンバーの主力はほぼ残留。絶対的エースの大迫勇也や伸び盛りの大砲・宮代大聖、そして去就に注目が集まっていた2024年のJ1MVPである武藤嘉紀ら破壊力抜群の攻撃陣は健在である。さらに日本代表GK前川黛也やCBマテウス・トゥーレル、山川哲史らを筆頭とした堅い守備陣、扇原貴宏や井出遥也、井手口陽介といった多彩な中盤もそのままだ。決して派手な補強はしていないが、ブラジルから左利きのDFカエターノを獲得するなど、足りない部分をピンポイントで埋めている。もともと既存のメンバーでも強力であり、リーグ2連覇でチームが成熟している神戸は、やはり今季もかなり難敵だ。
とはいえ、広島も“成熟度”では負けていない。2022年にミヒャエル・スキッベ監督が就任してからリーグ3位、3位、2位と着実に前進し、今季は4年目を迎える。今季に向けたレギュラーの移籍は松本泰志の一人のみ。戦力をほぼ維持できたことに加え、ストライカーに昨季のJ1で19得点を挙げて覚醒したジャーメイン良を迎え、中盤には攻守で核となる田中聡、天才肌のプレーヤー・井上潮音、左サイドには札幌のアタッカー・菅大輝を獲得することができた。さらに関東大学リーグで2年連続得点王&アシスト王の称号を持ってプロ入りした明治大の中村草太は、期待の即戦力ルーキーだ。これらの新戦力がキャンプを通じて「しっかり馴染んでいる」と指揮官も手応えを掴んでおり、チーム力は確実に高まっている。そんな2025年版・サンフレッチェのお披露目となる国立競技場での一戦。どんな雄姿を見せてくれるか試合前からワクワクが止まらない。
監督 試合前日コメント
2月6日(木)試合前々日会見
■ミヒャエル・スキッべ監督
「この大会に出場できることを嬉しく思っていますし、試合をすごく楽しみにしています。リーグ戦を制して、カップ戦も獲ったヴィッセル神戸と対戦できることも楽しみにしています」
──この大会に向けて広島の注目ポイントは?
「チーム全体の団結力、全員で戦う姿勢を見てほしいと思っています。神戸は非常に強い相手なので、リスペクトを持ちながら自分たちの良さも存分に発揮したいと思います」
──ここまでのコンディションは?
「準備期が昨季よりも短い部分はありました。昨季は6週間あったのですが、今季は4週間弱しかできていません。ただ、こういう日程が組まれているので仕方ありません。まだ完成していない部分はあるかもしれませんが、試合が経つにつれて良くなっていくと思います」
──過去3年間、選手が伸び伸びプレーする環境を作ってきたイメージがありますが、今季に向けて変えている部分はありますか?
「これまでたくさんのチャンスを作ることができています。それがもう少し良い形でゴールに結び付いていたならば、もうちょっと良い成績で終えられたかもしれません。そういった部分はこれからも突き詰めていきたいと思っています」
──今季はジャーメイン良選手や田中聡選手といったJリーグでも有数の選手を補強しています。二人のフィット具合は?
「二人ともすごく早く良い形でチームに溶け込んでくれたと思います。どちらも自分たちの求めているスタイルに合う選手が来てくれました。チームの雰囲気も含めて、受け入れること、入ってくることはうまくいったと思います」
■佐々木 翔
「このような試合ができるのは幸せですし、自分たちが残した結果からこういった試合ができるのは非常に光栄です。他のチームより早いスタートになりますが、しっかりと自分たちのサッカーをして、結果を出し、良いスタートが切れればと思っています」
──どういった位置付けの大会になりますか?
「今年良いスタートを切るにあたって非常に重要な試合だと思います」
──対戦相手の神戸について。
「昨年は後半戦の対戦で負けています。しっかりと勝ち切りたいと思います」
──ここまでのチームのコンディションは?
「コンディションは良くなってきました。トルコ、宮崎とキャンプでは非常にハードなトレーニングをしてきたので、チーム全体として疲労が溜まっている時期はあったと思いますが、試合に向けてみんなコンディションは上がってきて、良い状態だと思っています」
──今年のチームの注目ポイントは?
「やはり新しい選手が入ってきたところではないでしょうか。僕らがやってきたサッカーは選手それぞれの良さが生きる、そして生かしていくことだと思っています。その中で新たに入ってきた選手の良さがどう生きていくのか、チームとしてどう生かしていくか。それで、チームのより良い最大値のプレーが出ると思いますので、そういったところに注目していただければと思います」
──ここまでの手応えや変化を感じる部分はありますか?
「基本的には自分たちのやっていることに磨きをかけていくのが一番です。大きな変化はそこまでないかもしれませんが、特徴的な新しい選手が入ってきて、その個人のプレーもそうですし、その人とのコンビネーションのところで新たな一面が見られてくると思います。僕らも多くのことに磨きをかけて、自分たちのサッカーをより良いモノにしようと取り組んでいます」
──神戸の警戒する部分は?
「僕が守備の選手ということもありますが、やはり前線にタレントもいますし、攻撃は迫力があります。昨年、MVPを獲った武藤(嘉紀)選手や大迫(勇也)選手がいます。そこは強力です。ただ、神戸は守備も良いですし、チーム全体の完成度は高いと思っています」
──現時点で思い描いている対策はありますか?
「まずは個人個人で負けないところです。どういった相手でも自分たちがやるサッカーは変わらないです。相手の警戒するところはもちろんありますが、自分たちがどういうふうにしていくか。まずは個々で負けないこと。ベースの部分で相手に負けないことが非常に重要だと思います」
■ミヒャエル・スキッべ監督
「この大会に出場できることを嬉しく思っていますし、試合をすごく楽しみにしています。リーグ戦を制して、カップ戦も獲ったヴィッセル神戸と対戦できることも楽しみにしています」
──この大会に向けて広島の注目ポイントは?
「チーム全体の団結力、全員で戦う姿勢を見てほしいと思っています。神戸は非常に強い相手なので、リスペクトを持ちながら自分たちの良さも存分に発揮したいと思います」
──ここまでのコンディションは?
「準備期が昨季よりも短い部分はありました。昨季は6週間あったのですが、今季は4週間弱しかできていません。ただ、こういう日程が組まれているので仕方ありません。まだ完成していない部分はあるかもしれませんが、試合が経つにつれて良くなっていくと思います」
──過去3年間、選手が伸び伸びプレーする環境を作ってきたイメージがありますが、今季に向けて変えている部分はありますか?
「これまでたくさんのチャンスを作ることができています。それがもう少し良い形でゴールに結び付いていたならば、もうちょっと良い成績で終えられたかもしれません。そういった部分はこれからも突き詰めていきたいと思っています」
──今季はジャーメイン良選手や田中聡選手といったJリーグでも有数の選手を補強しています。二人のフィット具合は?
「二人ともすごく早く良い形でチームに溶け込んでくれたと思います。どちらも自分たちの求めているスタイルに合う選手が来てくれました。チームの雰囲気も含めて、受け入れること、入ってくることはうまくいったと思います」
■佐々木 翔
「このような試合ができるのは幸せですし、自分たちが残した結果からこういった試合ができるのは非常に光栄です。他のチームより早いスタートになりますが、しっかりと自分たちのサッカーをして、結果を出し、良いスタートが切れればと思っています」
──どういった位置付けの大会になりますか?
「今年良いスタートを切るにあたって非常に重要な試合だと思います」
──対戦相手の神戸について。
「昨年は後半戦の対戦で負けています。しっかりと勝ち切りたいと思います」
──ここまでのチームのコンディションは?
「コンディションは良くなってきました。トルコ、宮崎とキャンプでは非常にハードなトレーニングをしてきたので、チーム全体として疲労が溜まっている時期はあったと思いますが、試合に向けてみんなコンディションは上がってきて、良い状態だと思っています」
──今年のチームの注目ポイントは?
「やはり新しい選手が入ってきたところではないでしょうか。僕らがやってきたサッカーは選手それぞれの良さが生きる、そして生かしていくことだと思っています。その中で新たに入ってきた選手の良さがどう生きていくのか、チームとしてどう生かしていくか。それで、チームのより良い最大値のプレーが出ると思いますので、そういったところに注目していただければと思います」
──ここまでの手応えや変化を感じる部分はありますか?
「基本的には自分たちのやっていることに磨きをかけていくのが一番です。大きな変化はそこまでないかもしれませんが、特徴的な新しい選手が入ってきて、その個人のプレーもそうですし、その人とのコンビネーションのところで新たな一面が見られてくると思います。僕らも多くのことに磨きをかけて、自分たちのサッカーをより良いモノにしようと取り組んでいます」
──神戸の警戒する部分は?
「僕が守備の選手ということもありますが、やはり前線にタレントもいますし、攻撃は迫力があります。昨年、MVPを獲った武藤(嘉紀)選手や大迫(勇也)選手がいます。そこは強力です。ただ、神戸は守備も良いですし、チーム全体の完成度は高いと思っています」
──現時点で思い描いている対策はありますか?
「まずは個人個人で負けないところです。どういった相手でも自分たちがやるサッカーは変わらないです。相手の警戒するところはもちろんありますが、自分たちがどういうふうにしていくか。まずは個々で負けないこと。ベースの部分で相手に負けないことが非常に重要だと思います」
ゲームレポート
紫軍団の強さが際立つゲームとなった。
この試合に向けてベストメンバーを組んだ広島に対し、神戸は絶対的エースの大迫勇也や昨季のJ1MVPの武藤嘉紀らほとんどの主力をベンチに温存。そんな相手に対し、広島はいきなり全開で襲い掛かった。鋭い前線のプレスや素早い攻守の切り替え、激しい球際の攻防で神戸を上回り、序盤から神戸を圧倒する。攻撃に移ればテンポの良いパスワークやスピーディーな縦への攻めでジャーメイン良らがシュートを放ってゴールを襲うと、早くも広島の攻撃が結実した。12分、相手を押し込んだ状態から右サイド・中野就斗が鋭いクロスを送り込むと、中央で頭で合わせたのはトルガイ・アルスラン。バーに当たって跳ね返ったボールがゴールラインを割り、先制に成功した。
その後も広島の勢いは止まらなかった。時に相手のカウンターを浴びそうな場面もあったが、決定機を作らせることなく事前に封じ、ほとんどの時間帯で神戸陣地でプレー。サイド攻撃に加えて、中央での細かなパスワークも加えながら果敢にゴールを狙いに行った。結局、前半はトルガイのゴールだけで終わったが、「満足できるパフォーマンスだった。高いレベルでサッカーができている。このまま勝ちに行こう」とミヒャエル・スキッベ監督も選手を称える前半となった。
後半も前半同様、広島が主導権を掌握する展開で推移した。54分にカウンターから決定機を作られはしたが、全体的には神戸に自由を許さず。64分には大迫勇也、武藤嘉紀、酒井高徳の主力3枚を同時に投入して相手がギアを上げてきた中、変わらず広島が攻勢を強めると、迎えた70分だった。右からのCK、途中出場したばかりの菅大輝のキックを荒木隼人が頭で合わせて2-0。貴重な追加点を奪って見せた。
その後も危なげない試合運びを見せた広島は得点を許すことなく、そのまま勝利。5度目のスーパーカップ出場となった紫軍団は負け知らずの5回目の栄冠に輝いた。
この試合に向けてベストメンバーを組んだ広島に対し、神戸は絶対的エースの大迫勇也や昨季のJ1MVPの武藤嘉紀らほとんどの主力をベンチに温存。そんな相手に対し、広島はいきなり全開で襲い掛かった。鋭い前線のプレスや素早い攻守の切り替え、激しい球際の攻防で神戸を上回り、序盤から神戸を圧倒する。攻撃に移ればテンポの良いパスワークやスピーディーな縦への攻めでジャーメイン良らがシュートを放ってゴールを襲うと、早くも広島の攻撃が結実した。12分、相手を押し込んだ状態から右サイド・中野就斗が鋭いクロスを送り込むと、中央で頭で合わせたのはトルガイ・アルスラン。バーに当たって跳ね返ったボールがゴールラインを割り、先制に成功した。
その後も広島の勢いは止まらなかった。時に相手のカウンターを浴びそうな場面もあったが、決定機を作らせることなく事前に封じ、ほとんどの時間帯で神戸陣地でプレー。サイド攻撃に加えて、中央での細かなパスワークも加えながら果敢にゴールを狙いに行った。結局、前半はトルガイのゴールだけで終わったが、「満足できるパフォーマンスだった。高いレベルでサッカーができている。このまま勝ちに行こう」とミヒャエル・スキッベ監督も選手を称える前半となった。
後半も前半同様、広島が主導権を掌握する展開で推移した。54分にカウンターから決定機を作られはしたが、全体的には神戸に自由を許さず。64分には大迫勇也、武藤嘉紀、酒井高徳の主力3枚を同時に投入して相手がギアを上げてきた中、変わらず広島が攻勢を強めると、迎えた70分だった。右からのCK、途中出場したばかりの菅大輝のキックを荒木隼人が頭で合わせて2-0。貴重な追加点を奪って見せた。
その後も危なげない試合運びを見せた広島は得点を許すことなく、そのまま勝利。5度目のスーパーカップ出場となった紫軍団は負け知らずの5回目の栄冠に輝いた。
監督 試合後コメント
「今日は素晴らしい面白い試合だったと思います。その中でも自分たちのほうが明確にアクティブなチームだったと思っています。キックオフから自分たちがやりたいアグレッシブでオフェンシブなサッカーを見せられました。特に前半はうまくいった手応えはありましたが、全体を見てもうまくいっていた印象はあります。神戸も2~3つ大きなチャンスがあったと思います。ただ、今日の試合に関して言えば自分たちが勝利に値するパフォーマンスを見せたと思います。皆さんもご存知のとおり、神戸は次にACLで大事な試合を控えているので、今日はベストメンバーとは言えないチームで来ましたが、良いサッカーをしたと思います。
今日の自分たちのチームのパフォーマンスは非常に満足しています。魅力的なサッカーができました。試合前に青山(敏弘コーチ)と話をしたのですが、スーパーカップは4回出場していて、4つとも獲っていると。今回は5回目でしたが、それも獲ることができた。今晩はその勝利を味わいたいと思います。また、もし青山の引退が早くなければ、今日は選手としてフィールドに立って5回目の優勝を迎えられたとも思います」
──今日はロングスローが3回ありましたが、今後はどのように考えていますか?
「中野(就斗)が投げられるのは知っていました。それを今年やってみようと」
──得点シーンはサイドからの攻撃とセットプレーでした。広島らしい成熟度の高い攻撃でしたが、その部分について。
「サイド攻撃は以前から自分たちの形として持っているものです。良いクロスが入って、トルガイの素晴らしいヘディングシュートでした。また、(2点目は)直前に投入した菅(大輝)のCKからで、最初のタッチでアシストしてくれました。こういったシーンが今季はたくさん見られたならば良いかなと思っています」
──新戦力の融合が目立っていました。その手応えについて。
「ここまでのプレシーズン、二つの長いキャンプをやってきました。一緒に過ごせる時間が長くあったのが良かったと思います。新しく入った選手たちがすぐに馴染んでくれましたし、チームも受け入れることができました。そこが大きな要因です。これからも良い形で馴染んでくれると思っています」
──ボールは60%以上保持していたと思いますが、シュートがそれほど多くなかった印象です。
「相手が深く守っていたのがあります。そういった相手に対して数多くシュートを打つことやスペースを見つけるのは非常に難しいです。ただ、クロスの数は多かったと思っていますし、CKも含めて、そういった相手との試合では、そういう戦い方が有効だと思っています。その中でクロスからの得点が生まれて、もう一つはCKからでした」
──今日は中島洋太朗選手が攻守に効果的なプレーが多かった印象です。どのように評価していますか?
「類まれな才能を持った選手です。高校を卒業して1年目ですが、すでにサンフレッチェでレギュラーを取れるぐらいの実力を持っている素晴らしい選手です。この後にU-20アジアカップに行ってしまうので、しばらくサンフレッチェで彼のプレーを見られないのは残念ですが、今日のゲームで見せたようにJリーグでもトップクラスのプレーがすでにできていることを証明できたと思います」
──今日の試合がシーズンを占うものではないと言っていました。あらためて、今日の勝利の結果が今後どのような意味を持ってきますか?
「まずこの大会は1試合で終わりということで、この試合に向けて良い準備をして、良い戦いができたと思います。この勝利がこれからの長いシーズンにどれだけ影響するかは分からないですし、特にないとも思っています。次に待っている試合も十分に難しいです。1試合、1試合を戦って行くこと。それが重要だと考えています」
今日の自分たちのチームのパフォーマンスは非常に満足しています。魅力的なサッカーができました。試合前に青山(敏弘コーチ)と話をしたのですが、スーパーカップは4回出場していて、4つとも獲っていると。今回は5回目でしたが、それも獲ることができた。今晩はその勝利を味わいたいと思います。また、もし青山の引退が早くなければ、今日は選手としてフィールドに立って5回目の優勝を迎えられたとも思います」
──今日はロングスローが3回ありましたが、今後はどのように考えていますか?
「中野(就斗)が投げられるのは知っていました。それを今年やってみようと」
──得点シーンはサイドからの攻撃とセットプレーでした。広島らしい成熟度の高い攻撃でしたが、その部分について。
「サイド攻撃は以前から自分たちの形として持っているものです。良いクロスが入って、トルガイの素晴らしいヘディングシュートでした。また、(2点目は)直前に投入した菅(大輝)のCKからで、最初のタッチでアシストしてくれました。こういったシーンが今季はたくさん見られたならば良いかなと思っています」
──新戦力の融合が目立っていました。その手応えについて。
「ここまでのプレシーズン、二つの長いキャンプをやってきました。一緒に過ごせる時間が長くあったのが良かったと思います。新しく入った選手たちがすぐに馴染んでくれましたし、チームも受け入れることができました。そこが大きな要因です。これからも良い形で馴染んでくれると思っています」
──ボールは60%以上保持していたと思いますが、シュートがそれほど多くなかった印象です。
「相手が深く守っていたのがあります。そういった相手に対して数多くシュートを打つことやスペースを見つけるのは非常に難しいです。ただ、クロスの数は多かったと思っていますし、CKも含めて、そういった相手との試合では、そういう戦い方が有効だと思っています。その中でクロスからの得点が生まれて、もう一つはCKからでした」
──今日は中島洋太朗選手が攻守に効果的なプレーが多かった印象です。どのように評価していますか?
「類まれな才能を持った選手です。高校を卒業して1年目ですが、すでにサンフレッチェでレギュラーを取れるぐらいの実力を持っている素晴らしい選手です。この後にU-20アジアカップに行ってしまうので、しばらくサンフレッチェで彼のプレーを見られないのは残念ですが、今日のゲームで見せたようにJリーグでもトップクラスのプレーがすでにできていることを証明できたと思います」
──今日の試合がシーズンを占うものではないと言っていました。あらためて、今日の勝利の結果が今後どのような意味を持ってきますか?
「まずこの大会は1試合で終わりということで、この試合に向けて良い準備をして、良い戦いができたと思います。この勝利がこれからの長いシーズンにどれだけ影響するかは分からないですし、特にないとも思っています。次に待っている試合も十分に難しいです。1試合、1試合を戦って行くこと。それが重要だと考えています」
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