3.2 14:30

明治安田J1 第4節 vs. 横浜FC
HOMEエディオンピースウイング広島

試合終了

サンフレッチェ広島 広島
1
0
横浜FC 横浜FC
0
前半
0
1
後半
0

試合の見どころ

 これまでどおり“一戦必勝”の姿勢で臨むだけだ。2月8日の『FUJIFILM SUPER CUP 2025』から始まった中3日や2日でゲームが続く“公式戦8連戦”は、ここまで6試合を消化。前節・清水戦が引き分けに終わったことで連勝は『5』で止まったが、難しい敵地での戦いで勝点1をもぎ取ったことはポジティブに捉えて良い。開幕から十分な休みがなく、当然ながら選手たちに「疲れはある」(ミヒャエル・スキッベ監督)とは言うものの、リーグ戦は2勝1分、そしてACL2では8強に進出するなど、広島のスタートは順調だ。
 今節も目の前の相手を全力で倒しに行くことになる。ホームに迎え撃つ相手は、前節の清水と同じく昇格組の横浜FC。清水もかなり手強い相手だったが、横浜FCも十分にJ1で戦っていけるだけの力を持ったクラブであり、「全体的に良いチームだと思っている」(スキッベ監督)。ここまでリーグ戦は1勝1分1敗と五分の成績。前節・横浜FM戦でも堅い試合運びでスコアレスドローに終わるなど、就任4年目を迎えた四方田修平監督に率いられた組織力の高いチームだ。
 勝負のポイントは、その横浜FCの堅い守備組織をいかに攻略できるかである。システムは広島と同じ[3-4-2-1]。前線から果敢にボールを奪いに来るというよりは、コンパクトな守備ブロックを築いて相手を封じ、鋭いカウンターを仕掛けてくるのが特長だ。前節の横浜FMもボールを保持する時間は長かったものの、守備時には5バックとなってしっかりと守りを固める横浜FCに大苦戦。決定機をほとんど作ることなく時間が経過して無得点に終わった。今節の広島もポゼッション率は高くなるだろうが、リーグ戦3試合で1失点と堅守を見せる横浜FCをアタッキングサードからどう崩していくか。中途半端なボールの奪われ方をすれば、櫻川ソロモンやジョアン・パウロといった力のある前線や山根永遠&新保海鈴のイキの良い両ワイドアタッカーが仕掛けてくるカウンターがあり注意が必要だ。また、自陣で不用意にセットプレーを与えてしまえば、相手には左足の名手・福森晃斗がいる。“一発”も持っているチームだけに、決して油断することはできない。
 一気に攻め込む大胆さと落ち着いて相手を崩してく冷静さ。そのメリハリを利かせて横浜FCを倒しに行きたいところだ。

監督 試合前日コメント

──横浜FCはここまで3試合で1失点と守備の堅いチームですが、どういうイメージを持っていますか?
「ディフェンスだけでなく、全体的に良いチームだと思っています。今季の昇格組はすべて良いスタートを切り、リーグのレベルに付いていっています。横浜FCはカウンターもありますし、セットプレーは特に気を付けないといけないと思っています」

──横浜FCの戦い方を見ると、しっかりとブロックを作って守ってきます。攻撃のスペースがなさそうな状況で、崩すために必要なことは?
「もちろん相手の状況もありますが、今の自分たちに大事なのは連戦のなかでも頭やメンタル、体を含めて、しっかりとフレッシュになること。そこからもう一度集中し直して、試合に入ることが重要になってくると思っています」

──今季は両ワイドの組み合わせのパターンが増えています。手応えはありますか?
「今季はいろんな選手が入ってきたなかで、各々が持っているクオリティーがあります。そういったところを発揮してもらっています。そのことで相手も分析しづらい部分も出てくると思います」

ゲームレポート

 広島が粘り強く相手を攻略するゲームとなった。
 やはり横浜FCの堅守には苦戦した。戦前の予想どおり、守備時には5バックとなって組織的な守りを構築する相手に対して広島がボールを保持する展開となったが、なかなか決定的なチャンスを作り出すまでには至らない。序盤はCBの塩谷司や佐々木翔がミドルシュートを放つのみでなかなか相手に脅威を与えられないなか、時間の経過とともにようやくペナルティーエリア内へ進出する回数を増やしていくと、27分、31分、32分とジャーメイン良が立て続けにチャンスを迎えた。どれもゴールを捉えることはできなかったが、広島が主導権を握る展開で前半を終えた。
「すごく良い試合ができている。このまま我慢強く戦おう!」
 じれったい試合内容でもポジティブな声をかけて後半のピッチへ送り出したスキッベ監督。その言葉どおり、前半同様に後半も広島がボールを保持する展開で試合は推移するなか、得意のサイド攻撃も織り交ぜながら根気強くゴールを目指す。62分にはダブルボランチの川辺駿と井上潮音を下げ、田中聡と中島洋太朗を同時投入。中盤の構成に変化を加えて、試合を動かしにかかった。65分に右サイド・新井直人のクロスから加藤陸次樹がヘディングでゴールを襲えば、68分には田中聡が強烈なミドルシュートを見舞う。さらに71分にはベンチに温存していたトルガイ・アルスランを入れてより攻撃へのギアを上げて行くと、ついに横浜FCを打開した。78分、トルガイのスルーパスに中村草太が抜け出すと、相手GKのクリアが背番号39の足に当たってゴールに吸い込まれ、ようやく先制。終盤に大きなリードを奪った。
 その後は選手交代を使い終わった後にトルガイ・アルスランが負傷退場するアクシデントに見舞われ、終盤は10人での戦いを余儀なくされたが、リードをしっかりと守り切って1-0の勝利。2試合ぶりに勝点3を奪うことに成功した。

監督 試合後コメント

「勝利に値する試合だったと思います。ただ、今日は試合について語るつもりはありません。トルガイ(・アルスラン)のケガが非常に残念です」

フォト

photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo

PLAYER OF THE MATCH

photo

試合情報をシェア!

x