試合の見どころ
まさに逆境に立ち向かう準々決勝第2戦となる。第1戦を6-1で勝利し、本来であれば5点差という圧倒的なアドバンテージを持って臨むはずだったが、そのゲームでAFCから選手の出場に関する懲罰処分を受けて没収試合(0●3)に。クラブが自ら招いた事案とあって、選手にとっては様々な思いが去来しているだろうが、そうなってしまった以上は「僕らは結果を出すだけ」(佐々木翔)。サッカーは誰かのミスを全員でカバーするスポーツである。もちろん、今回は今後もあってはならない事だが、試合が目の前にある今はまずチーム一つになって“逆転勝利”を目指すのみだ。
この試合のテーマはハッキリしている。3点差をどう上回るかだ。その没収試合になってしまったゲーム内容を振り返れば、ライオン・シティ・セーラーズは前線からボールを奪いに来ることなく自陣でコンパクトな守備ブロックを敷き、カウンター狙いに徹してきた。その時の1失点はまさに相手の狙い通りの速攻から許してしまったが、それ以外の時間帯ではほぼ広島がボールを保持して圧倒。持ち味である左右のサイドを効果的に使いながら相手陣地でプレーし、根気強く攻め続けたことで6得点に繋がった。今回の一戦では、3点差を守り抜こうと、よりセーラーズは自陣に引きこもって守りを固めてくるだろう。5バックとなって守備に徹するチームを攻略するのは、やはりどこが相手でも簡単ではない。特に今回のシンガポールでの一戦は、最高気温が30℃に達する暑さの戦いに加えて、試合会場である『ジャランベサールスタジアム』は人工芝のピッチである。環境面でも多くの逆境を乗り越えなければならず、道はなかなか険しい。だが、「自分たちのサッカーをやり通すことに尽きる」(ミヒャエル・スキッベ監督)。紫軍団は自分たちを信じて戦い抜くことになる。
準々決勝の突破条件、シンガポールの気温・ピッチ。克服すべき壁が高ければ高いこそ、勝った時に得られるモノは多大だ。チームはより団結し、さらに勢いに乗って今後の戦いに向かえるだろう。だからこそ、何としても勝ちたいこの一戦。サンフレッチェの底力に期待だ。
この試合のテーマはハッキリしている。3点差をどう上回るかだ。その没収試合になってしまったゲーム内容を振り返れば、ライオン・シティ・セーラーズは前線からボールを奪いに来ることなく自陣でコンパクトな守備ブロックを敷き、カウンター狙いに徹してきた。その時の1失点はまさに相手の狙い通りの速攻から許してしまったが、それ以外の時間帯ではほぼ広島がボールを保持して圧倒。持ち味である左右のサイドを効果的に使いながら相手陣地でプレーし、根気強く攻め続けたことで6得点に繋がった。今回の一戦では、3点差を守り抜こうと、よりセーラーズは自陣に引きこもって守りを固めてくるだろう。5バックとなって守備に徹するチームを攻略するのは、やはりどこが相手でも簡単ではない。特に今回のシンガポールでの一戦は、最高気温が30℃に達する暑さの戦いに加えて、試合会場である『ジャランベサールスタジアム』は人工芝のピッチである。環境面でも多くの逆境を乗り越えなければならず、道はなかなか険しい。だが、「自分たちのサッカーをやり通すことに尽きる」(ミヒャエル・スキッベ監督)。紫軍団は自分たちを信じて戦い抜くことになる。
準々決勝の突破条件、シンガポールの気温・ピッチ。克服すべき壁が高ければ高いこそ、勝った時に得られるモノは多大だ。チームはより団結し、さらに勢いに乗って今後の戦いに向かえるだろう。だからこそ、何としても勝ちたいこの一戦。サンフレッチェの底力に期待だ。
監督 試合前日コメント
■ミヒャエル・スキッべ監督
「ここまで来られたことを嬉しく思っていますし、明日は面白い試合になるのではないかと思っています。まずはここで良いサッカーをすることにフォーカスしたいです。そして、良い結果を出して次のステージに進みたいと思っています」
──前日練習では人工芝のピッチを体験したと思いますが、状況はいかがでしょうか? また、明日の試合で必要なことは何でしょうか?
「グラウンド、スタジアムについては非常に良い印象を持っています。また、明日の試合は集中して戦う必要があります。自分たちの一番良いパフォーマンスを出したいと思っています」
■佐々木 翔選手
「素晴らしい環境だと思いますし、僕らは結果を出すだけです。チームでしっかりと戦って、結果を出したいと思います」
──前日練習では人工芝のピッチを体験したと思いますが、状況はいかがでしょうか? また、第1戦ではカウンターで失点した事実はありますが、明日は点も取りにいかないといけません。そのバランスをどう考えていますか?
「人工芝としては非常に素晴らしいグラウンドだと感じています。また試合については、もちろん僕らが攻撃的に戦うことは非常に重要な要素だと思いますが、失点することで自分たちの状況が厳しくなることも理解しています。ただ、点を取らないと次に進めないので、もちろん攻撃的に行きます」
「ここまで来られたことを嬉しく思っていますし、明日は面白い試合になるのではないかと思っています。まずはここで良いサッカーをすることにフォーカスしたいです。そして、良い結果を出して次のステージに進みたいと思っています」
──前日練習では人工芝のピッチを体験したと思いますが、状況はいかがでしょうか? また、明日の試合で必要なことは何でしょうか?
「グラウンド、スタジアムについては非常に良い印象を持っています。また、明日の試合は集中して戦う必要があります。自分たちの一番良いパフォーマンスを出したいと思っています」
■佐々木 翔選手
「素晴らしい環境だと思いますし、僕らは結果を出すだけです。チームでしっかりと戦って、結果を出したいと思います」
──前日練習では人工芝のピッチを体験したと思いますが、状況はいかがでしょうか? また、第1戦ではカウンターで失点した事実はありますが、明日は点も取りにいかないといけません。そのバランスをどう考えていますか?
「人工芝としては非常に素晴らしいグラウンドだと感じています。また試合については、もちろん僕らが攻撃的に戦うことは非常に重要な要素だと思いますが、失点することで自分たちの状況が厳しくなることも理解しています。ただ、点を取らないと次に進めないので、もちろん攻撃的に行きます」
ゲームレポート
紫軍団は最初から攻めに攻めた。第1戦が0-3の没収試合となってしまったことで、90分以内で最低でも3点を取らないと敗退が決まる状況。戦前の予想どおり、守備時には5バックとなって自陣で守りを徹底するライオン・シティ・セーラーズに対し、広島は高い位置を取った最終ラインからじっくりとパスを繋いで相手の穴を探す作業に入った。
だが、セーラーズにはやはり“一発”があった。16分のカウンターは相手のシュートミスで助けられたが、20分のピンチは防ぐことができなかった。相手の素早い攻めからペナルティーエリア内へ進出されると、最後はドイツ人ストライカーのレンナルト・ティーに強烈なシュートを決められて失点。手痛いリードを許すことになった。
そこから、より攻撃へのパワーを強めた広島は、セーラーズを圧倒。ほとんどの時間帯で相手陣地でプレーし、右サイド・中野就斗らが果敢にシュートを放って相手を脅かした他、左右のCKを何度も獲得して攻め立てる。すると、反撃の狼煙を上げるゴールが生まれたのは34分だった。ペナルティーエリアすぐ外の中央付近のFK、中島洋太朗が右足で直接決めてようやく1点を奪った。その後も左右のサイドを何度も攻略してチャンスを作り出した広島だったが、あと一歩が足りず前半は1-1で終了。勝負は後半に持ち越された。
「後半はもっと前にパワーを持っていこう!」
ハーフタイム、そう選手へ指示を送ったミヒャエル・スキッベ監督は早くも動いた。右サイドの中野を下げて、クロスのスペシャリストである新井直人を投入。選手交代でまずはゲームを動かしにかかった。
だが、点を取らないといけない広島にさらなる試練が訪れたのは後半開始早々の51分だった。ジャーメイン良が一発退場となり、後半の早い時間帯で10人になる苦しい事態に。そこからは、一人少ないながらも懸命に相手ゴールを目指し、終盤にはDF佐々木翔を前線に残して何とか点をもぎ取りに行ったが、最後の局面では相手を崩すことはできず。そのまま第2戦を1-1で終えた広島のACL2制覇の道はシンガポールで絶たれることになった。
だが、セーラーズにはやはり“一発”があった。16分のカウンターは相手のシュートミスで助けられたが、20分のピンチは防ぐことができなかった。相手の素早い攻めからペナルティーエリア内へ進出されると、最後はドイツ人ストライカーのレンナルト・ティーに強烈なシュートを決められて失点。手痛いリードを許すことになった。
そこから、より攻撃へのパワーを強めた広島は、セーラーズを圧倒。ほとんどの時間帯で相手陣地でプレーし、右サイド・中野就斗らが果敢にシュートを放って相手を脅かした他、左右のCKを何度も獲得して攻め立てる。すると、反撃の狼煙を上げるゴールが生まれたのは34分だった。ペナルティーエリアすぐ外の中央付近のFK、中島洋太朗が右足で直接決めてようやく1点を奪った。その後も左右のサイドを何度も攻略してチャンスを作り出した広島だったが、あと一歩が足りず前半は1-1で終了。勝負は後半に持ち越された。
「後半はもっと前にパワーを持っていこう!」
ハーフタイム、そう選手へ指示を送ったミヒャエル・スキッベ監督は早くも動いた。右サイドの中野を下げて、クロスのスペシャリストである新井直人を投入。選手交代でまずはゲームを動かしにかかった。
だが、点を取らないといけない広島にさらなる試練が訪れたのは後半開始早々の51分だった。ジャーメイン良が一発退場となり、後半の早い時間帯で10人になる苦しい事態に。そこからは、一人少ないながらも懸命に相手ゴールを目指し、終盤にはDF佐々木翔を前線に残して何とか点をもぎ取りに行ったが、最後の局面では相手を崩すことはできず。そのまま第2戦を1-1で終えた広島のACL2制覇の道はシンガポールで絶たれることになった。
監督 試合後コメント
「まずは今日の対戦相手にACL2準決勝進出おめでとうございますと伝えたいです。
セーラーズには速いFWがいる中でカウンターを受けて失点してしまいました。
その後に自分たちは良いサッカーをしようとしましたが、十分ではありませんでした。
相手も強靭なDFを揃えていましたので、3点差を追い付くのは非常に難しい状況でした。ただ、それも我々クラブの責任だったと思います」
セーラーズには速いFWがいる中でカウンターを受けて失点してしまいました。
その後に自分たちは良いサッカーをしようとしましたが、十分ではありませんでした。
相手も強靭なDFを揃えていましたので、3点差を追い付くのは非常に難しい状況でした。ただ、それも我々クラブの責任だったと思います」
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