試合の見どころ
再び上昇気流に乗っていきたいところだ。4月のリーグ4連敗から一転、5月は5連勝。そして直近の2試合は1分1敗と広島は波のあるシーズンを過ごしている。それでも、現在は消化が1試合少ないなかで首位・鹿島と勝点8差の5位。前節はその鹿島と1-1の引き分けに終わったことで勝点差を縮めることはできなかったが、まだまだ上位進出は可能だ。本格的な暑さが到来するこれからの時期でどれだけ勝利を重ねられるか。昨年8月は全勝するなど、夏に強いサンフレッチェの力の見せ所である。
今節は“堅守攻略”が大きなテーマとなる。敵地で戦う相手は、横浜FC。今季ここまで5勝4分11敗で降格圏の19位に位置しているが、組織的な堅い守備力を備える難敵だ。実際、ホームで戦った3月の前回対戦では、横浜FCの守備に大苦戦。ボールは持ててもなかなかゴールをこじ開けられずに時間が推移し、後半33分に中村草太の得点で何とか1-0で勝ち切ったゲームだった。横浜FCのシステムは広島と同じ[3-4-2-1]。組織的なチーム作りに定評のある指揮官・四方田修平は、守備時には5バックとなる堅い守りを構築する。リーグ屈指の攻撃力を誇る川崎Fも前節は横浜FCの攻略に苦戦し、後半に奪った1得点で勝利するギリギリの戦いだった。今節も横浜FCは広島に対して堅守をベースに臨んでくるのは必至。ここを攻略できるか否かが勝負の分かれ目だ。
その上で相手の“一発”には気を付けたい。前線にルキアンや鈴木武蔵、駒井善成など力のある個が揃う横浜FCのカウンターは鋭く、また福森晃斗というキックのスペシャリストがいるセットプレーは脅威である。そう簡単に横浜FCの守備は攻略できないだろうが、焦れずに相手のカウンターやセットプレーは確実に封じて失点ゼロで試合を進めたいところ。0-0の時間が長くても、90分で勝ち越せば良い。その覚悟で勝利を目指したいところだ。
今節は“堅守攻略”が大きなテーマとなる。敵地で戦う相手は、横浜FC。今季ここまで5勝4分11敗で降格圏の19位に位置しているが、組織的な堅い守備力を備える難敵だ。実際、ホームで戦った3月の前回対戦では、横浜FCの守備に大苦戦。ボールは持ててもなかなかゴールをこじ開けられずに時間が推移し、後半33分に中村草太の得点で何とか1-0で勝ち切ったゲームだった。横浜FCのシステムは広島と同じ[3-4-2-1]。組織的なチーム作りに定評のある指揮官・四方田修平は、守備時には5バックとなる堅い守りを構築する。リーグ屈指の攻撃力を誇る川崎Fも前節は横浜FCの攻略に苦戦し、後半に奪った1得点で勝利するギリギリの戦いだった。今節も横浜FCは広島に対して堅守をベースに臨んでくるのは必至。ここを攻略できるか否かが勝負の分かれ目だ。
その上で相手の“一発”には気を付けたい。前線にルキアンや鈴木武蔵、駒井善成など力のある個が揃う横浜FCのカウンターは鋭く、また福森晃斗というキックのスペシャリストがいるセットプレーは脅威である。そう簡単に横浜FCの守備は攻略できないだろうが、焦れずに相手のカウンターやセットプレーは確実に封じて失点ゼロで試合を進めたいところ。0-0の時間が長くても、90分で勝ち越せば良い。その覚悟で勝利を目指したいところだ。
監督 試合前日コメント
──横浜FCはディフェンスが堅い印象です。
「しっかり守ってカウンターというのが徹底されていますし、セットプレーにも気を付けないといけません。また前線には体が強くてボールが収まる選手もいます。毎回同じですが、Jリーグでは、簡単に勝てる相手はいません」
──鹿島戦から1週間、しっかり準備してきました。チームの状態はいかがですか?
「首位の鹿島相手にあそこまで戦えたのは良かったですし、もう少しで勝てそうなゲームでした。そういう試合をした次のゲームが重要になると思います。相手をリスペクトすることも大事ですが、自信を持って自分たちのサッカーをやることを見せていきたいと思っています」
「しっかり守ってカウンターというのが徹底されていますし、セットプレーにも気を付けないといけません。また前線には体が強くてボールが収まる選手もいます。毎回同じですが、Jリーグでは、簡単に勝てる相手はいません」
──鹿島戦から1週間、しっかり準備してきました。チームの状態はいかがですか?
「首位の鹿島相手にあそこまで戦えたのは良かったですし、もう少しで勝てそうなゲームでした。そういう試合をした次のゲームが重要になると思います。相手をリスペクトすることも大事ですが、自信を持って自分たちのサッカーをやることを見せていきたいと思っています」
ゲームレポート
広島が前半から強さを示す一戦となった。
序盤は自陣で立て続けにセットプレーを与えるなど、良い試合の入りとは言えない広島だったが、“一発”でゲームの流れを手繰り寄せた。17分、左サイドのCKから木下康介が頭で合わせて先制。6月に加入したばかりの背番号17の移籍後初ゴールでリードを奪うことに成功した。
さらに広島は畳みかけた。23分、今度は自陣でのFKからGK大迫敬介のロングフィードに加藤陸次樹が抜け出すと、スライディングシュートでネットを揺らして2-0。この追加点で完全に主導権を握った広島は、その後も横浜FCにチャンスを作らせることなく試合を進めた。すると40分、セットプレーの流れから中村草太のフィードにゴール前へ走り込んだ新井直人が頭で合わせて3点目。前半でほぼ勝負を決定付ける展開となった。
「素晴らしい前半だった。後半もそれぞれが100%の力を出すこと」。大量得点のリードにも気を抜くことなくハーフタイムに選手を引き締めたミヒャエル・スキッベ監督。その声に応えるように広島は後半立ち上がりから集中した守備を続けながら追加点を目指した。3点差を取り返そうと攻撃の圧力を強めてきた横浜FCにボールを持たれる時間が増え、さらにCKから決定的なピンチを招く場面もあったが、サンフレッチェは最後の最後まで粘り強く対応。すると75分、ケガからの復帰戦となった途中出場・中島洋太朗のスルーパスに抜け出した木下がこの日2点目を決めて勝負あり。守備ではしっかりと無失点で締めた広島が4-0で勝ち切り、リーグ戦3試合ぶりの勝点3で順位を5位から3位へと上げた。
序盤は自陣で立て続けにセットプレーを与えるなど、良い試合の入りとは言えない広島だったが、“一発”でゲームの流れを手繰り寄せた。17分、左サイドのCKから木下康介が頭で合わせて先制。6月に加入したばかりの背番号17の移籍後初ゴールでリードを奪うことに成功した。
さらに広島は畳みかけた。23分、今度は自陣でのFKからGK大迫敬介のロングフィードに加藤陸次樹が抜け出すと、スライディングシュートでネットを揺らして2-0。この追加点で完全に主導権を握った広島は、その後も横浜FCにチャンスを作らせることなく試合を進めた。すると40分、セットプレーの流れから中村草太のフィードにゴール前へ走り込んだ新井直人が頭で合わせて3点目。前半でほぼ勝負を決定付ける展開となった。
「素晴らしい前半だった。後半もそれぞれが100%の力を出すこと」。大量得点のリードにも気を抜くことなくハーフタイムに選手を引き締めたミヒャエル・スキッベ監督。その声に応えるように広島は後半立ち上がりから集中した守備を続けながら追加点を目指した。3点差を取り返そうと攻撃の圧力を強めてきた横浜FCにボールを持たれる時間が増え、さらにCKから決定的なピンチを招く場面もあったが、サンフレッチェは最後の最後まで粘り強く対応。すると75分、ケガからの復帰戦となった途中出場・中島洋太朗のスルーパスに抜け出した木下がこの日2点目を決めて勝負あり。守備ではしっかりと無失点で締めた広島が4-0で勝ち切り、リーグ戦3試合ぶりの勝点3で順位を5位から3位へと上げた。
監督 試合後コメント
前半は、本当に風上に立てたことが良かったと思います。我々のゴールは、本当に助けられました。
片側には追い風、片側には強い向かい風という、良いサッカーをするには難しい状況があったと思います。それから、フィールドが乾いていたことによってどうしてもボールが浮いてしまうという部分もあったと思いますし、非常に難しい試合でした。
見ている側からしたら、それほど面白いゲームではなかったかもしれませんが、我々にとっては成功を収めた意味のある試合だったと思います。
──木下選手が加入後リーグ戦2試合目で2得点という結果を出して素晴らしかったと思います。木下選手についてお願いします。
「来週も続けてやってほしいと思います。」
──風の話が出ましたが、加藤選手のゴールはまさにそうだったと思います。加藤選手はすごくそこを読んでいましたね。
「そうですね。彼は、その状況を読んだ部分もあったと思います。ただ、本当に向かい風で守るということもすごく難しい状況あるので、クリアしきれなかったり、こぼれ球が相手に有利なところにいってしまったり、そういったところが多くありました。そういったところも含めて、彼自身のパフォーマンス、あの得点もそうですし、それ以外の得点に関しても、自分たちで良い形で点を取ったというふうには思っています。
陸次樹(加藤)もルヴァンカップのレッドカードでの出場停止から戻ってきて良いパフォーマンスを見せましたし、康介(木下)も点を取って、ジャメ(ジャーメイン)も良かったです。本当にうちの攻撃陣3人とも良い形で機能したなと思います。」
──中島洋太朗選手についてコメントをお願いします。
「本当に帰ってきてくれたことをすごく嬉しく思います。彼の才能というか、彼の持っているものというのは、次の試合、それからここ何週間、何ヶ月と我々のチームに必要になっていくものなので、本当に嬉しく思っています。」
片側には追い風、片側には強い向かい風という、良いサッカーをするには難しい状況があったと思います。それから、フィールドが乾いていたことによってどうしてもボールが浮いてしまうという部分もあったと思いますし、非常に難しい試合でした。
見ている側からしたら、それほど面白いゲームではなかったかもしれませんが、我々にとっては成功を収めた意味のある試合だったと思います。
──木下選手が加入後リーグ戦2試合目で2得点という結果を出して素晴らしかったと思います。木下選手についてお願いします。
「来週も続けてやってほしいと思います。」
──風の話が出ましたが、加藤選手のゴールはまさにそうだったと思います。加藤選手はすごくそこを読んでいましたね。
「そうですね。彼は、その状況を読んだ部分もあったと思います。ただ、本当に向かい風で守るということもすごく難しい状況あるので、クリアしきれなかったり、こぼれ球が相手に有利なところにいってしまったり、そういったところが多くありました。そういったところも含めて、彼自身のパフォーマンス、あの得点もそうですし、それ以外の得点に関しても、自分たちで良い形で点を取ったというふうには思っています。
陸次樹(加藤)もルヴァンカップのレッドカードでの出場停止から戻ってきて良いパフォーマンスを見せましたし、康介(木下)も点を取って、ジャメ(ジャーメイン)も良かったです。本当にうちの攻撃陣3人とも良い形で機能したなと思います。」
──中島洋太朗選手についてコメントをお願いします。
「本当に帰ってきてくれたことをすごく嬉しく思います。彼の才能というか、彼の持っているものというのは、次の試合、それからここ何週間、何ヶ月と我々のチームに必要になっていくものなので、本当に嬉しく思っています。」
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