日本原水爆被害者団体協議会のノーベル平和賞受賞を祝して
お知らせ
日本原水爆被害者団体協議会の皆様がノーベル平和賞を受賞されたこと、誠におめでとうございます。
記者会見場で知らせを聞いて感極まる箕牧智之代表委員の姿に、私たちも感動で胸が熱くなりました。
サンフレッチェ広島の毎年の「ピースマッチ」では、箕牧代表委員と松井広島市長に向かって、両チームの選手代表が核のない恒久平和を願い宣誓をしています。とても身近な存在です。
広島長崎、そしてビキニ環礁の原水爆被害から始まった運動は、ともすると蟷螂(とうろう)の斧に例えられ、核による平和均衡論の下では徒労に終わると思われがちでした。それが、被団協の皆様の長年にわたる努力が世界に認められることになったのです。誠に地道なご努力の積み重ねの成果です。被爆者も高齢化していく中で、関係の皆様にとって、これ以上ない勇気となったことでしょう。
サンフレッチェ広島の今があるのは、被爆の惨禍から立ち上がる希望をサッカーによって得たと証言する先達たちの存在があったからです。
私たちがエディオンピースウイング広島に「ピース」と加えたのは、その志を受け継いで、スポーツを通して平和を希求する思いを発信する宣言でもあります。
世界の一部指導者から核使用の可能性が公然と発せられる、危機の時代です。被団協の皆様の受賞が、核兵器を許さないという潮流を世界に広げていくのを心より願い、私たちも力を尽くしてまいります。
この度のご受賞、心よりお喜び申し上げます。