熊本キャンプ9日目

チーム

1次キャンプの総決算となりました。
この日を合わせて残り2日となった熊本キャンプ9日目は、ロアッソ熊本との練習試合を実施。
それ以前のトレーニングマッチ2試合は30分×3本でしたが、今日は45分×3本と時間を延ばし、ここまでのチームの仕上がり具合が試されることになりました。

「熊本は前回負けているから気持ちが全然違うと思う。試合の入りから相手をどう感じさせるかだ。何となく入ったら、相手は勢いよく来ると思う。メンタルの部分でも強度を持つこと。球際でも切り替えでも相手に圧を感じさせることが一番大事。それをスタートから最後までやっていこう」。
迫井深也ヘッドコーチがそう送り出して始まった一戦。
4日前に対戦した際には4-1で広島が勝利したこともあり、今日の熊本はリベンジの思いを強く持って臨んできましたが、紫軍団も相手に負けない白熱した戦いとなりました。

迫井ヘッドコーチの活が効いたのか、試合はいきなり動きました。
1分、左サイド・藤井智也選手のスピードに乗ったドリブルから、永井龍選手がゴール前でパスを受けると、冷静に突き刺して広島が早々に先制。
ただし、試合はここから激しい打ち合いとなりました。
38分にペナルティーエリア内を攻略されて同点に追い付かれると、2本目の7分に浅野雄也選手が再度勝ち越しゴールを奪いますが、その1分後に再び同点弾を沈められて2-2。
38分には浅野選手がこの試合2点目となるゴールを決めて3-2とリードを奪ったものの、今度は3本目の6分と12分に連続得点を許して3-4と一気に逆転を許してしまいました。

すると、ここからサンフレッチェが意地を見せました。
15分、相手GKのクリアボールを拾った松本泰志選手がロングシュートを沈めて同点に追い付くと、最後に見せたのは佐々木翔選手でした。
右サイド・柏好文選手の柔らかなクロスを頭で豪快に突き刺して、ついに逆転。
3本合計5-4の乱打戦を制して、1次キャンプ最後のトレーニングマッチを締めくくりました。

結果的に5得点を奪えたのは収穫ですが、当然ながら4失点は反省材料。
それでも、プレシーズンのこの時期は課題が出るのが当たり前です。
「得点はたくさん入ったが、課題がハッキリ見えた。選手がその実体験を得たのは大きな収穫」と迫井ヘッドコーチ。
その課題を次の宮崎キャンプで全員で突き詰め、新たなスタイルを習得し、シーズン開幕へ突き進むことになります。
また、合流が遅れていたジュニオール・サントス選手と昨季終盤に手術を行った森島司選手が今日は初実戦となりました。
「キャンプではケガ人が出ずに、ケガ人が帰ってきて次のトレーニングに全員で迎えるのは大きい」(迫井ヘッドコーチ)。
熊本戦はさまざまな収穫のあるゲームとなりました!

photo


チーム関連ニュース