2.22 13:36

FUJI XEROX SUPER CUP vs. 横浜F・マリノス
HOME国立競技場

試合終了

サンフレッチェ広島 広島
2
0
横浜F・マリノス 横浜FM
  • 前半6分
    野津田岳人
  • 後半21分
    浅野拓磨
1
前半
0
1
後半
0

監督 試合後コメント

「FUJI XEROX SUPER CUP」はシーズンの一つの大きなタイトルだと捉えているので、この試合で勝てて良かった。そして、シーズンの幕開けとなるこの一戦で、これまでの準備期間でトレーニングしてきたことが内容としても発揮できて結果にもつながった。幸先のいいスタートを切れたと思う。ただ、これからもっともっとクオリティーを上げていけるようにチーム一丸となってやっていきたい。

天皇杯決勝で敗れたときも試合の入り自体は悪くなかった。あのときと今回ではスケジュール的な条件が違うということ。我々は天皇杯決勝の前に2試合連続で延長・PKまで戦った。準決勝も延長・PK。体力を消耗していたし、そこから中2日での決勝戦だった。準決勝から決勝までの日程は横浜FMも同じだが、90分で勝てたチームと、力を出し切ったチームのコンディションの差が天皇杯では出たと思っている。ただ、それを言い訳には選手もしていなかった。その反省を踏まえて、今回は横浜FMがボールを握ったときに、「ボールホルダーに対してファーストディフェンダーがしっかりとアプローチしよう、そして周りの選手がそれに連動しよう」と話して、今日の試合に臨んだ。天皇杯も今日の試合も「入りはアグレッシブにいこう」と話していたし、それは変わりない。今日の試合は相手のボールホルダーに対してアプローチがしっかりできたことが、いい守備にもいい攻撃につながったと思う。

選手には(相手へのアプローチの仕方を)状況に応じて使い分けるように伝えている。我々が相手にボールを奪われたとき、切り替えを速くするというのは同じ。ただし、判断が必要なのは、そこでボールを即座に奪いに行くのか、一度帰陣してブロックを作って構えるのがいいのか。試合の状況の中で選手が判断するようにしている。それをチームとして意思統一できるように伝えている。今日の試合では、ボールを失った後に一番ボールに近い選手がアプローチに行っていたシーンが多かったと思う。ただ、基本的な指示はこれまでと変わらずにやっている。

今季は西川(周作)が抜けて、林(卓人)が加わってくれたが、これまでのトレーニングや今日の試合を含めてまったく問題ないと思っている。連係については、トレーニングの中でも常にGKの林とDF陣がコミュニケーションを取りながら、確認作業をしながらやってきた。練習試合や今日のゲームでも連係がスムーズにいっていることが結果として出たと思う。まだまだ詰めなければならない部分はあるが、DF陣と林はお互いにいいプレーをするために要求し合っている。特に林はチームの戦術になじもうと一所懸命努力してくれている。そういった意味での戦術浸透は思った以上にスムーズにできている。

野津田(岳人)と浅野(拓磨)は、今日の試合で得点を決めて攻守ともにいいプレーをしてくれた。彼ら二人は、これまでのトレーニングでもトップチームに入ってプレーできるだけの力は見せてくれていた。なので今日の試合も思い切って使うことができた。何より二人に関して良かったのは、元日の決勝戦のときに二人とも途中出場で出場しながら、あまりいいプレーができなかった。どちらかというと、全然ダメだった。横浜FMのDFに止められ、うまくいったシーンのほうが少なかった。その経験を踏まえて、今日は二人とも素晴らしいプレーを見せ、チームの中のレギュラー争いに加わっていけるだけのパフォーマンスを示してくれたことが良かった。元日のときはチームとしての敗戦に加え、彼らもいいプレーができずに悔しい思いをしたと思うが、その悔しさをバネに成長していることが僕としてもうれしい。ただし、二人だけでなく、今日の試合に出てもおかしくないくらいのパフォーマンスを、試合に出ていない他の経験の浅い選手も練習の中でたくさん見せてくれている。これからも若手が出てくることに期待している。チームとしても、若手とベテランが切磋琢磨してチーム力を上げていけるようにしていきたい。

この試合で新加入の選手がチーム全体としてのコンセプトを理解できたことは、ACL、Jリーグにつながっていくと思う。手応えも選手たちの中にはあったと思うし、ポジティブに次に向かって取り組めると思う。また、今日の守備の部分では、ボールへのアプローチと、ファーストディフェンダーから他の選手の連動という点でどんどんプレッシャーをかけていけたことはACLやJリーグにつながる。攻撃では、これまでどおりディフェンスラインからビルドアップもするし、チャンスがあれば速い攻撃もしかけていく。攻撃にしても守備にしても、これらの点は今後も生きてくると思っている。ただ、今日の試合ではある程度満足できる面もあったが、この結果がこれからのACLやJリーグの結果を保障してくれるものではない。今後も気を引き締めてやっていきたい。

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