4.5 19:00

ルヴァンカップ グループステージ第3節 vs. ヴィッセル神戸
AWAYノエビアスタジアム神戸

試合終了

ヴィッセル神戸 神戸
0
5
サンフレッチェ広島 広島
0
前半
1
0
後半
4

試合の見どころ

 踏ん張りどころの一戦だ。3月26日(日)のYBCルヴァンカップ・グループステージ第2節・名古屋戦で1-2の逆転負けを喫し、1勝1敗で迎える第3節。相手の神戸もここまで1勝1敗と広島と同じ成績であり、2連勝の名古屋を追いかけるチーム同士。このゲームの結果次第でGS突破への行方が大きく左右しそうなだけに、何とか勝点3が欲しいところ。「(神戸戦は)一番良いチームでいきたいと思っている」(ミヒャエル・スキッべ監督)。中3日での敵地の戦いだろうと広島は勝利を目指すことになる。
 ただし、相手はまさに絶好調だ。大迫勇也や武藤嘉紀、山口蛍、酒井高徳といった海外でもプレー経験のある元日本代表の豪華なタレントたちに加え、世界にも名を馳せるアンドレス・イニエスタらを擁すJリーグの“銀河系軍団”である神戸は、今季ここまでリーグ戦5勝1敗で首位をキープ。その強力な戦力を存分に活かしながら攻守でまとまりのある組織的な戦いを見せており、失点はわずか『2』で得点数はリーグ2位の『12』と充実の数字だ。ルヴァンカップでも初戦こそ名古屋に0-2の敗戦を喫したが、第2節では横浜FCに大迫のゴールで1-0で勝利。基本的にルヴァンカップはリーグ戦からは大きく顔ぶれを代えて臨んでいるが、佐々木大樹ら若くてイキの良いアタッカーや直近のリーグ戦のサブメンバーにも推進力のあるジェアン・パトリッキなど、全体的に実力者が揃っている。横浜FC戦では攻撃陣の主力を温存しつつも0-0の拮抗した展開となれば、後半からは大迫や武藤、山口、イニエスタらを投入して勝負を決めにかかる戦いもしており、やはり手強いチームだ。広島はこの山場をどう乗り越えていくか。
 勝利のカギはアグレッシブさだ。直近のリーグで戦った鹿島同様、神戸も前線から最終ラインにかけてハードに厳しく闘ってくる。そのせめぎ合いで後手を踏むようだと神戸ペースになり、主導権を奪われてしまうのは間違いなし。まずは局面のバトルで負けないこと。タフに挑んできた鹿島にも対等に闘い続けたからこそ、終盤の逆転劇に繋がった。なかなかチャンスを作れなくても、粘り強く、根気強くゲームを進め、来るであろうチャンスを確実に仕留めること。難しい戦いになるのは必至だが、神戸を上回るチーム力を示して勝点3奪取といきたいところだ。

監督 試合前日コメント

──鹿島戦から中3日だが、選手の状態は?
「特に問題はない。鹿島に勝てたので精神的なストレスはないし、体は少し疲労があるかもしれないが、頭はクリアになっているので問題ないと思っている」

──明日は勝利が欲しい一戦になるが、どういうメンバー構成で戦うか?
「一番良いチームでいきたいと思っている。今はケガ人も戻ってきた中、チーム全体が良い状態にある」

──神戸はリーグ戦で首位を走るチームだが?
「すごく強いチームだと思っている。特にオフェンスの部分で良いチームだと思うし、我々はしっかりコンパクトに守り、前に進んで行きたい。ディフェンスは集中しないといけない」

──どういう起用になるか分からないが、やはりアンドレス・イニエスタ選手は警戒か?
「神戸は誰が出てくるか、どういう形で出てくるかは全然分からない状況。どうなるか分からないが、彼は素晴らしい選手でいまだにテクニックは衰えていない。注意しなければならないプレーヤーの一人であることは間違いない」

ゲームレポート

 サンフレッチェが圧巻の攻撃力を見せ付けた。
 神戸の地へ乗り込んだルヴァンカップ・グループステージ第3戦。広島が直近のリーグ戦から一人しかメンバーを代えなかったのに対し、神戸は11人全員を入れ替えると、力の差は歴然となった。序盤から紫軍団は力の差を見せ付けて敵陣地へ迫ると、果敢にチャンスを作り出していく。なかなか好機をモノにできない流れとなったが、ようやくリードを奪ったのは31分だった。U-21選手としてプロ初先発となった越道草太が獲得した右CK、野津田岳人の鋭いキックに頭で合わせたのは佐々木翔。豪快にネットを揺らし、リードを奪うことに成功した。
 前半はこの1点のみに終わったが、怒涛のゴールショーは後半から始まった。「前半も後半のできも満足している。前半は1点しか取れなかったが、相手を疲れさせることができた。その結果、後半は多くの得点が取れた」。ミヒャエル・スキッべ監督がそう評した後半の猛攻の口火を切ったのは背番号11だった。53分、森島司の浮き球パスに抜け出した満田誠が強烈な右足シュートを突き刺して2-0とすると、その7分後には越道の右からのクロスを川村拓夢が頭で合わせて3-0。さらに勢いが止まらない広島攻撃陣は、70分、途中出場・エゼキエウの左からのパスを満田がこの日2点目となるゴールを奪って4-0とした。
 そして、この日の締めとなったのは新加入の山﨑大地。76分に野津田に代わってボランチで起用された背番号3の見せ場は87分に訪れた。右サイドからのクロスのこぼれ球を左足ダイレクトで合わせたシュートがネットに吸い込まれて5-0。結果的に神戸のシュートを6本に抑えたのに対し、26本を放って5得点を奪った広島が圧勝する結果となった。
 相手はリーグ戦からターンオーバーするメンバー構成だったとはいえ、大量得点での勝利に「今日の試合に成功したことに満足している」とスキッべ監督もご満悦だった。

監督 試合後コメント

「今日の試合に成功したことに満足している。最初からプレスに行き、それが報われた。前半も後半のできも満足している。前半は1点しか取れなかったが、相手を疲れさせることができた。その結果、後半は多くの得点が取れた」

──3点目をアシストするなど越道草太選手の素晴らしいプレーについて。
「今日の彼のプレーについてはすごく満足している。ナーバスになることなく、良さを存分に発揮してくれた。ルヴァンカップがこういうルール(U-21の選手を一人は起用しないといけない)で行われているのは良いと思っているし、我々の選手もこういうときに出場機会を得るのはある」

フォト

photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo photo 本日は神戸での平日ナイトゲームにも関わらず、約500名もの方にお越しいただきました。皆様の熱い声援が大量得点の後押しとなりました。最後まで応援、ありがとうございました!

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