2.10 14:00

プレシーズンマッチ vs. ガンバ大阪
HOMEエディオンピースウイング広島

試合終了

サンフレッチェ広島 広島
1
2
ガンバ大阪 G大阪
0
前半
0
1
後半
2
  • 後半13分
    岸本武流
  • 後半43分
    倉田

試合の見どころ

 いよいよ『エディオンピースウイング広島』の幕が開ける。2024 Jリーグプレシーズンマッチでスタートする記念すべきゲームの相手は、関西の強豪・G大阪。2015年のチャンピオンシップなど、数々の死闘を繰り広げてきたチームとの戦いは、プレシーズンマッチとはいえ、見どころ満載である。リーグ開幕を2週間後に控える中、両チームは現時点でどこまで仕上がっているのか。まだまだチーム作りの途上にある中で、お手並み拝見となる。
 広島の注目は、やはりミヒャエル・スキッベ監督が掲げる“攻撃的でアグレッシブなスタイル”だ。就任3年目を迎えた指揮官は、過去2年で積み上げてきたそのベースに手応えをつかんでおり、約3週間に及んだ宮崎キャンプでは体力強化とともに目指すサッカーをより研ぎ澄ましてきた。ここまでトレーニングマッチ7試合を消化するなど、実戦を通してチーム作りを進めるスキッベ監督独自の手法にも選手はしっかりと適応。大きなケガ人も出すことなく進んだことで指揮官は「良い準備ができたと思う」と語るなど、G大阪戦に向けての調整も上々だ。
 今季のG大阪もなかなか手強い相手である。就任2年目を迎えるダニエル・ポヤトス監督の下、流出は川崎Fに移籍した山本悠樹ぐらいで、主力はほとんど残留。宇佐美貴史らを筆頭にもともとタレントが揃っている中、さらに元日本代表DFである中谷進之介や横浜FCのスピードスター・山下諒也ら日本人の実力者を獲得して戦力をアップしている。チームとしての完成度が高まれば優勝争いしてもおかしくないG大阪相手に、明日の広島はチームの強みをどこまで発揮できるか。
「キャンプから継続していること、前からプレスに行き相手にプレッシャーをかけていく、アグレッシブに戦うことをやっていきたい」とスキッベ監督。クラブにとって記念すべきゲームで、多くの観衆を魅了するサッカーを繰り広げたい思いは、やはり強い。攻撃的で魅力的なサッカーを『エディオンピースウイング広島』で披露し、シーズン開幕に向けて突き進んでいきたいところだ。

監督 試合前日コメント

──明日はいよいよプレシーズンマッチ・G大阪戦だが、選手の状態は?
「良い準備ができたと思う。今日は前日練習なのでそこまで負荷をかけていないが、これまでキャンプをやってきた中で準備は整っている」

──明日は公式戦に近い環境での試合となるが、どういうことを確認したいか?
「キャンプから継続していること、前からプレスに行き相手にプレッシャーをかけていく、アグレッシブに戦うことをやっていきたい」

──明日のメンバー構成については、現時点でどう考えているか?
「正確なことは言えないが、長い間待ち続けていたスタジアムということで、長く待っていた選手たちは出場すると思う。また、今回はベンチ入りを合わせて20人なので、メンバーに入った選手は全員出る予定でいる。今はまだプレシーズンなので、負荷などは全員平等にしたい。前半と後半で別のチームになるぐらいのイメージでいる」

ゲームレポート

 26,418人の観衆が集まった『エディオンピースウイング広島』での初陣。強豪・G大阪を迎えた一戦は最後までもつれる拮抗した戦いとなった。
 前半の広島は苦戦した。持ち味であるハイプレスで主導権を握ろうと試みるも、G大阪の巧みなポゼッションに的を絞ることができず。決定機を作られたのは序盤の1回だけだったとはいえ、前半はどちらかと言えばG大阪の攻撃を受ける時間帯が多く、広島はなかなか攻めに出ることができない。それでも我慢強く試合を進めたサンフレッチェは41分、左サイドで柏好文が抜け出すビッグチャンスを作って前半を終えた。
「前半は相手も良いサッカーをやっていた。我々はボールを早く動かしてサイドチェンジすること。高い位置から当たっていくこと」
 ハーフタイム、ミヒャエル・スキッベ監督からそう指示を受けた紫軍団は、いきなりG大阪に襲い掛かった。ハーフタイムに5人の交代を入れた広島は、後半開始早々に試合を動かす。48分、山﨑大地のロングフィードのこぼれ球を東俊希が高い位置で拾うと、柔らかなクロスに頭で合わせたのはピエロス・ソティリウ。記念すべきEピースでの初得点は、広島のキプロス人ストライカーが奪って見せた。
 ただし、試合はやはりそう簡単に進まなかった。前半以上に攻撃の機会を増やしていた広島だが、一瞬の隙を突かれてしまったのは58分だった。CKから岸本武流にネットを揺らされ失点。早々に同点に追い付かれてしまった。
 その後は互いにチャンスを作り出す激しい攻防が続く中、最後の最後で勝負をモノにしたのはG大阪だった。「最後のほうは相手が少し上回って、自分たちのサッカーを見せたのではないか」(ミヒャエル・スキッベ監督)。88分、広島はカウンターを受けると、最後は倉田秋に決められて勝負あり。Eピース初戦を白星で飾ることはできなかった。
 記念すべきゲームで敗れることになった広島だが、念願のサッカー専用スタジアムでの試合はやはりスキッベ監督も特別だった様子。
「今日は素晴らしいスタジアムで本当に素晴らしい試合ができた。我々のサポーターもG大阪のサポーターも素晴らしい雰囲気を作ってくれたと思う。90分間どちらのチームも素晴らしいサッカーを、自分たちのサッカーを繰り広げたと思っている」
こけら落としを飾るに相応しい最高のスタジアムの雰囲気だった。

監督 試合後コメント

「今日は素晴らしいスタジアムで本当に素晴らしい試合ができた。我々のサポーターもG大阪のサポーターも素晴らしい雰囲気を作ってくれたと思う。90分間どちらのチームも素晴らしいサッカーを、自分たちのサッカーを繰り広げたと思っている。ただし、最後のほうは相手が少し上回って、自分たちのサッカーを見せたのではないか。今日は相手が良かった時もあったし、自分たちが良かった時もあった。もしかしたら、これが逆の結果になってもおかしくなかったかもしれないが、最終的に考えても今日の結果に関してはG大阪に分があった」

──今日の新スタジアムのムード、雰囲気はどのように感じたか?
「昨年までの『エディオンスタジアム広島』でもすごく良い雰囲気の中で試合ができたが、それとは違った素晴らしい雰囲気だった。もちろん自分たちのサポーターもそうだが、相手のサポーターにとっても良い雰囲気を作りやすいと思う。また、我々もこのスタジアムでこれから勝利を積み重ねていきたい。ただ、負けることもあるのは覚悟したほうが良い」

──今日のG大阪戦で出た収穫と課題は?
「今日一番重要だったのは、多くの選手が新しいスタジアムの雰囲気を味わうことだった。今日メンバーに入った20人全員がプレーできたのは良かった。これまでは特に持久力に焦点を当ててトレーニングしてきた。ここからはもう少しスピードにもいきたい。また、今回の課題としてはカウンターを受けるところ。終了間際や終盤に入ってカウンターを受けるシーンが多かったところは課題。それから、我々のチームには冬に手術を受けた選手がいたり、コンディション的にトップまできていないところだと思う。まだ開幕まで2週間あることが我々にとって良かったことだと思う」

──後半多くの選手を入れ替える中で川村拓夢選手を左サイドにしたり、大橋祐紀選手をシャドーに置いたが、適正を見る意味もあったのか?
「今回の試合はそうせざるを得ない部分ももちろんあったが、基本的に我々のチームには複数のポジションをこなせる選手がたくさんいる。あれは急造ではなく、自分たちの範囲内のポジションの選択だった。また、佐々木翔も完全なコンディションではないので、今日はいろんなポジションチェンジをした」

フォト

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