3.9 15:00

明治安田J1 第3節 vs. サガン鳥栖
HOMEエディオンピースウイング広島

試合終了

サンフレッチェ広島 広島
4
0
サガン鳥栖 鳥栖
2
前半
0
2
後半
0

試合の見どころ

 目指すはホーム2連勝だ。敵地で戦った前節・FC東京戦は、前半から内容良く試合を進めていた広島が先制しながらもすぐに追い付かれて1-1のドロー。開幕2連勝とはならなかったが、強敵相手にアウェイで勝点1を持ち帰ることができたのは決して悪くない。ここまでの2試合の内容も上々である。この良好な流れを今節も続けていきたい。
 ホームで再び勝点3を目指す今節も面白いゲームになりそうだ。「非常に面白い相手」とミヒャエル・スキッベ監督もリスペクトするのは、九州の雄・鳥栖。就任3年目を迎えた42歳の若き知将・川井健太が率いるチームは、札幌のペトロヴィッチ監督も「鳥栖のサッカーを見たほうがいい」とサッカーの質を認める実力派のクラブだ。以前は世界的なストライカーであるフェルナンド・トーレスが在籍している時はあったが、今は海外や日本のビッグネームを獲得しているわけではない。だが、献身的でハードワークできる選手が集っているのが鳥栖であり、戦い方も統制の取れた組織力を基盤としたパスサッカーはJ1でも屈指だ。
 さらに今季は確かな戦力をピンポイント補強し、「すごく危険なチームになっている」(スキッベ監督)。昨季の攻守の主力である小野裕二や岩崎悠人、ファン・ソッコは抜けたが、横浜FCからマルセロ・ヒアン、今治からヴィニシウス・アラウージョという二人のブラジル人ストライカーを獲得するなど、戦力を上積みさせた。その二人は4-0で勝利した前節・札幌戦で揃って加入後初ゴールを決めており、状態もあげている。元々の鳥栖の武器であるパススタイルに加え、相手にスピードとパワーで“怖さ”を与えられる二人の存在はやはり脅威で、広島としても注意が必要となる。
 その上でスキッベ監督は自分たちのサッカーを貫く信念にブレはない。「相手がどういう形でこようが自分たちのサッカーをすること。前からプレスに行き、ボールを奪う。チャンスは作り出せてきているので、今回はしっかり仕留める確率を上げていきたい」。鳥栖の流動的なパスワークに対しても、怯むことなく果敢に前線からボールを奪いに行き、攻撃的なサッカーで得点を奪う。浦和戦、FC東京戦ともにハイプレスは機能しており、チャンスも多く作り出せている。あとは勝ち切るゴールを決めること。開幕・浦和戦に続いてのEピース2連勝に期待だ。

監督 試合前日コメント

──鳥栖は強度の高いチームですが、今季もその印象は変わりませんか?
「同じような印象を持っていますし、今季はすごく危険なチームになっていると思っています。コンパクトな陣形で、ビルドアップもGKをまぜて面白い形でやってくる。そして今季はマルセロ・ヒアンなど、ヘディングが強く、速くて良い選手が入ってきています。非常に面白い相手だと思っています」

──鳥栖の警戒するポイントは?
「前線の新しい外国籍選手二人は気を付けないといけないのは間違いないですが、相手がどういう形でこようが自分たちのサッカーをすること。前からプレスに行き、ボールを奪う。チャンスは作り出せてきているので、今回はしっかり仕留める確率を上げていきたいと思っています」

──広島はすでに勝利を挙げていますが、今季のJリーグはホームで各チームが苦しんでおり、3試合しか勝利がありません。
「それは日本だけでなく、世界を見てもホームとアウェイでの大きな差はなくなってきている傾向にあると思っています。今はコンパクトな陣形からのカウンターが主流になっている部分があります。それはホームであろうが、アウェイであろうが、同じ形でできます。それを考えたら、そういう状況(ホームで勝てていない)はJリーグだけではないと思っています」

──キャンプから攻撃のセットプレーに力を入れてきましたが、その手応えについて。
「全体的には満足しています。シュートまで行く形はできていますし、前節もCKからPKを獲得することができました。クロスバーに当たるシュートもありました。良くなっていると思っていますし、これからも期待していきたいです」

ゲームレポート

 広島が力の差を見せ付けるゲームとなった。
 この日の紫軍団は序盤から攻撃姿勢全開だった。開始早々のCKから怒涛の攻撃で鳥栖ゴールへ迫ると、その後も自慢のハイプレスを主体に鳥栖のパスワークを封鎖。相手を陣地へ釘付けにしてまずは先制点を目指した。
 10分過ぎからは息を吹き返した鳥栖に攻められる場面が少し増えてきたものの、前線からの鋭い守備を緩めずに主導権を握って攻撃を展開。すると、その高い攻撃姿勢が実を結ぶ。18分、左サイドでの細かなパスワークから大きく右サイドへ展開すると、ボールを受けた中野就斗がすぐにフォローへ来た塩谷司にラストパス。背番号33がペナルティーエリア外から放った強烈な右足シュートは相手DFに当たってゴールへ吸い込まれ、先制に成功した。
 これで完全に広島は主導権を掌握した。鳥栖の攻撃をハードな守備で仕留め、相手陣地で攻撃を繰り出し続ける。そして貴重な追加点が生まれたのは31分だった。右サイド・中野からのクロスを逆サイドで拾った東俊希のシュートは相手DFに阻まれたが、そのこぼれ球を川村拓夢が豪快に左足を振り抜いてネットを揺らし2-0。前半から広島の強さが際立つ戦いとなった。
 後半も冷静に試合を運んだ。「前から前から行くのは変わらない。良いゲームをしよう!」。ハーフタイムにミヒャエル・スキッベ監督からそう指示を受けた広島の選手たちは、継続して攻守において攻撃姿勢を貫く。すると、後半開始早々には勝負を決める3点目が生まれた。51分、川村が獲得したPKのキッカーを務めたのはピエロス・ソティリウ。開幕戦で外した嫌な空気を振り切り、冷静に右サイドへ突き刺してリードをさらに広げた。
 その後も広島は攻撃の手を緩めずに攻め続けた。選手交代で何とか状況を打開しようと試みてきた鳥栖にほぼ隙を与えず、前半同様に主導権を握ってゲームを進める。敵陣地でサッカーを展開し続ける中、後半のシュート数は鳥栖の3本に対し、サンフレッチェは13本。後半アディショナルタイムには、途中出場・志知孝明の左サイドからのクロスを中野が頭で合わせて勝負あり。最後まで鳥栖を圧倒して4得点を奪った紫軍団がホーム2連勝を飾った。
「今日は自分たちのチームのパフォーマンスに非常に満足している。開始1秒から相手に圧をかけて、高い位置からボールを奪いに行くプレッシングを見せられた」
90分を通しての会心の戦いにスキッベ監督も満足した表情を見せた。

監督 試合後コメント

「今日は自分たちのチームのパフォーマンスに非常に満足しています。開始1秒から相手に圧をかけて、高い位置からボールを奪いに行くプレッシングを見せられたと思っています。一番最初にリードできるのではないかという大きなチャンスを作ることができました。その後も引き続き、継続して我々はチャンスを作り続けることができ、相手を危険な状況に追い込むことができたと思います。一番嬉しいのは、後半も(前半の)良かった部分が落ちなかった。それから、ファン・サポーターのために最後の最後、笛が鳴るまで魅力的なサッカーを繰り広げたこと。それを示せたと思っています。今日のパフォーマンスに関しては非常に満足していますし、来週の王者・ヴィッセル神戸に対しても今日と同じようなパフォーマンスで戦えたらと思っています」

──ピエロス・ソティリウ選手の攻守におけるパフォーマンスが素晴らしかったです。彼についての評価をお願いします。
「ピエロスはサンフレッチェが必要としているストライカーというものを見せてくれたと思っています。今季が始まって3試合、他の選手とともにプレスにも走り回りますし、いつも存在感を示すプレーを見せています。昨季はケガで出られない時期が続いていましたが、そこから復活して、彼自身、本来のパフォーマンスを見せているのは嬉しく思います」

──今日は志知孝明選手のアシストを含めて、交代選手も「オレたちもいるんだ!」という意気込みを見せてくれたと思います。交代選手の評価をお願いします。
「もちろん最初の11人が悪かったわけではなく、彼らは彼らの素晴らしいプレーを見せてもらいました。ただ、先発の彼らだけでなく、(途中で出た選手たちは)『自分たちもいる』というプレーを存分に示してくれました。彼らもまた、Jリーグでやっていくだけの力があることを証明できたと思います。途中から入った4人の選手は自分の役割をまっとうした。特に小原基樹に関して言えば、彼の最初のドリブルはJ1への入り口を開いた素晴らしいドリブルでした。また、今日は素晴らしいチームスピリッツを持っていることを示せたと思います。最初の11人だけでなく、チーム全体としてのチームスピリッツを今日は示せたと感じています」

──開幕から満田誠選手と川村拓夢選手のダブルボランチが素晴らしいパフォーマンスを見せていると思います。二人のコンビネーションと活躍について。
「二人とも非常に類まれな才能の持ち主だと思っています。これまでの2年間も彼らの才能を存分に発揮してきました。今後もサンフレッチェにとって貴重な存在だと思っています」

──今日は良いパフォーマンスが後半も落ちなかったというのは、スタミナ面なのか連係面なのでしょうか?
「今日はラッキーでした(笑)。私が就任して3年目ですが、こういった魅力的なサッカーを最後までやることを目指しています。時々うまくいって、時々うまくいかないことだと思います」

フォト

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PLAYER OF THE MATCH

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