試合の見どころ
3年ぶりのカップ王者を目指す戦いがいよいよ始まる。今季はACL2に出場していたため、ルヴァンカップはプレーオフラウンドから登場。まずは福岡とホーム&アウェイ形式で激突し、準々決勝進出を狙うことになる。
敵地での第1戦から、難しい戦いになるのは必至だ。最近の福岡はリーグ戦で9試合連続勝利なし(4分5敗)と苦戦が続いているが、決して力がないわけではない。5月3日に戦ったリーグでの前回対戦では広島が2-1で勝利したとはいえ、後半アディショナルタイムにPKで勝ち越すギリギリのゲームだった。今季から就任した金明輝監督は、やはり組織的かつアグレッシブなスタイルを植え付けており、チーム力は高い。最近では岩崎悠人、藤本一輝、紺野和也という機動力のある1トップ2シャドーを配置して勢いのある攻撃を見せ、中盤では松岡大起が攻守の中心として君臨。最終ラインでは190cmの長身CB安藤智哉らがハードかつ組織的な守りを見せている。時に4バックシステムも使う福岡だが、最近は[3-4-2-1]がメイン。広島戦でも同じ形でのミラーゲームでぶつけてくる可能性は高いだろう。
多くの場面で局地戦が予想される一戦。そのなかでも広島のポイントとしては、やはり自分たちの戦いを貫けるかだ。1-2で敗れた川崎F戦後の練習前、ミヒャエル・スキッベ監督は選手にアグレッシブさを求めた。「川崎F戦は前半の出来(の悪さ)が結果的に響いたと思う。これまで自分たちが築き上げたのは後ろで守ることではない。前からアタックしていくことだ」。広島にとって主導権を握ることの定義は、ポゼッション率を高めるだけでなく、自分たちから果敢にボールを奪いに行く“攻撃的守備”を含めてである。まずは守備で相手に自由を許さず、敵陣へ押し込み、攻撃を繰り出し続けること。そのスキッベ・サッカーができた時の広島はやはり強い。第1戦は敵地での難しいゲームになるだろうが、前半から力を出し尽くし、勝利を奪って有利な形でホームの第2戦へ繋げたいところだ。
敵地での第1戦から、難しい戦いになるのは必至だ。最近の福岡はリーグ戦で9試合連続勝利なし(4分5敗)と苦戦が続いているが、決して力がないわけではない。5月3日に戦ったリーグでの前回対戦では広島が2-1で勝利したとはいえ、後半アディショナルタイムにPKで勝ち越すギリギリのゲームだった。今季から就任した金明輝監督は、やはり組織的かつアグレッシブなスタイルを植え付けており、チーム力は高い。最近では岩崎悠人、藤本一輝、紺野和也という機動力のある1トップ2シャドーを配置して勢いのある攻撃を見せ、中盤では松岡大起が攻守の中心として君臨。最終ラインでは190cmの長身CB安藤智哉らがハードかつ組織的な守りを見せている。時に4バックシステムも使う福岡だが、最近は[3-4-2-1]がメイン。広島戦でも同じ形でのミラーゲームでぶつけてくる可能性は高いだろう。
多くの場面で局地戦が予想される一戦。そのなかでも広島のポイントとしては、やはり自分たちの戦いを貫けるかだ。1-2で敗れた川崎F戦後の練習前、ミヒャエル・スキッベ監督は選手にアグレッシブさを求めた。「川崎F戦は前半の出来(の悪さ)が結果的に響いたと思う。これまで自分たちが築き上げたのは後ろで守ることではない。前からアタックしていくことだ」。広島にとって主導権を握ることの定義は、ポゼッション率を高めるだけでなく、自分たちから果敢にボールを奪いに行く“攻撃的守備”を含めてである。まずは守備で相手に自由を許さず、敵陣へ押し込み、攻撃を繰り出し続けること。そのスキッベ・サッカーができた時の広島はやはり強い。第1戦は敵地での難しいゲームになるだろうが、前半から力を出し尽くし、勝利を奪って有利な形でホームの第2戦へ繋げたいところだ。
監督 試合前日コメント
──いよいよルヴァンカップが始まります。目標について教えてください。
「まずは明日の試合で良い結果を出して次に繋げたいと思っています」
──福岡とはリーグ戦ですでに対戦していますが、印象は?
「体の強い選手が多いので、やりづらさはあります。また、体が強い選手が多いということは、セットプレーには気を付けないといけません。走力の部分でも彼らは前からプレスをかけてくることは変わりませんし、そういったところも気を付けないといけない。そこの勝負で自分たちが上回ることができれば、相手の裏を取ることなどもできてくると思っています」
──今回はアウェイでの戦いということもあり、勝点1も視野に入ってくるのでは?
「2試合で上回れれば良いと思っています」
──メンバー構成についてはどう考えていますか?
「GKは(大迫敬介が)日本代表に呼ばれているので、そこは代わります。それ以外はみんな良い状態にあるので、一番良いサッカーをやりたいと思っています」
──今回のルヴァンカップ・福岡戦には出場できませんが、すでにチームに合流している新加入・木下康介選手について。
「ここまで良い印象です。みんなが知っているプレーヤーだと思いますし、これまで見せてきたプレーで自分たちの助けになってくれればと思っています」
「まずは明日の試合で良い結果を出して次に繋げたいと思っています」
──福岡とはリーグ戦ですでに対戦していますが、印象は?
「体の強い選手が多いので、やりづらさはあります。また、体が強い選手が多いということは、セットプレーには気を付けないといけません。走力の部分でも彼らは前からプレスをかけてくることは変わりませんし、そういったところも気を付けないといけない。そこの勝負で自分たちが上回ることができれば、相手の裏を取ることなどもできてくると思っています」
──今回はアウェイでの戦いということもあり、勝点1も視野に入ってくるのでは?
「2試合で上回れれば良いと思っています」
──メンバー構成についてはどう考えていますか?
「GKは(大迫敬介が)日本代表に呼ばれているので、そこは代わります。それ以外はみんな良い状態にあるので、一番良いサッカーをやりたいと思っています」
──今回のルヴァンカップ・福岡戦には出場できませんが、すでにチームに合流している新加入・木下康介選手について。
「ここまで良い印象です。みんなが知っているプレーヤーだと思いますし、これまで見せてきたプレーで自分たちの助けになってくれればと思っています」
ゲームレポート
広島にとってルヴァンカップ初陣となった一戦。福岡ホームのプレーオフ第1戦は、前半からゴール前の攻防が多く繰り広げられる激しい打ち合いとなった。序盤は福岡の勢いある攻撃を受けると、9分のピンチには日本デビューとなったGKチョン・ミンギが右手一本でスーパーセーブ。その後のCKやFKのピンチを耐えた広島は、次第に持ち味である前線からのプレスを基本に相手を押し込む展開へ持ち込んだ。21分に右からのクロスを左サイド・菅大輝が強烈なシュートで脅かせば、続く22分には右からのCKで中野就斗がクロスバー直撃のヘッドを放つ。それからも福岡の鋭いカウンターを何度か受けてピンチを招くこともあったが、広島はテンポの良いパス回しから加藤陸次樹らもチャンスを迎えるなど、互いにチャンスを作り出す内容で前半を終えた。
「全体的には問題ない。相手のセットプレーには気を付けること。攻撃ではサイドチェンジを使いながらボールを動かして裏を狙おう。良いサッカーで良いチャンスを作るぞ!」
そうハーフタイムに指示を送ったミヒャエル・スキッベ監督は、後半開始から動いた。ヴァレール・ジェルマンを下げて、中村草太を投入。攻撃陣に変化を加えて臨んだ広島だったが、後半開始から10分後の55分、一瞬の隙を突かれてしまった。左サイドを攻略されると、最後はウェリントンに押し込まれて失点。手痛いリードを許してしまった。
そうなると、試合は“攻める広島”と“守る福岡”という防戦一方の展開となった。失点してからは、前田直輝や越道草太、マルコス・ジュニオールら攻撃的な選手と次々と投入。前への圧力を強めて押し込み続け、サイド攻撃に加えてCKも獲得しながら根気強く福岡ゴールへ目指した。だが、この日は「正確性を欠いていた」(スキッベ監督)と相手陣地でプレーする時間を多くしながらもなかなかシュートまで持ち込めず。結局、後半はシュート2本に抑え込まれて無失点に終わり、第1戦は0-1で敗れる結果となった。
試合後、「攻撃を改善して次に臨みたい」と振り返ったスキッベ監督。プレーオフラウンド突破には、第2戦のホームでまず90分以内の勝利が必須の状況となった。
「全体的には問題ない。相手のセットプレーには気を付けること。攻撃ではサイドチェンジを使いながらボールを動かして裏を狙おう。良いサッカーで良いチャンスを作るぞ!」
そうハーフタイムに指示を送ったミヒャエル・スキッベ監督は、後半開始から動いた。ヴァレール・ジェルマンを下げて、中村草太を投入。攻撃陣に変化を加えて臨んだ広島だったが、後半開始から10分後の55分、一瞬の隙を突かれてしまった。左サイドを攻略されると、最後はウェリントンに押し込まれて失点。手痛いリードを許してしまった。
そうなると、試合は“攻める広島”と“守る福岡”という防戦一方の展開となった。失点してからは、前田直輝や越道草太、マルコス・ジュニオールら攻撃的な選手と次々と投入。前への圧力を強めて押し込み続け、サイド攻撃に加えてCKも獲得しながら根気強く福岡ゴールへ目指した。だが、この日は「正確性を欠いていた」(スキッベ監督)と相手陣地でプレーする時間を多くしながらもなかなかシュートまで持ち込めず。結局、後半はシュート2本に抑え込まれて無失点に終わり、第1戦は0-1で敗れる結果となった。
試合後、「攻撃を改善して次に臨みたい」と振り返ったスキッベ監督。プレーオフラウンド突破には、第2戦のホームでまず90分以内の勝利が必須の状況となった。
監督 試合後コメント
試合前からフィジカルに優れている相手と戦うのは難しいと感じていましたし、実際相手はフィジカルを活かした策でプレーしていました。
次のホームの試合でしっかり解決していかないといけないと思っています。
──なかなか好機が生まれなかったと思うのですが、今日の試合の評価は。
「(好機がなかったことは)その通りだと思います。今シーズン、こういう状況が常にあるますが、次のホームではしっかり解決していきたいと思います。もっと狙いを持って正確なプレーをする。同時にもっと勇気を持って積極的にシュートを狙っていく、そういった姿勢が重要になってくると思っています」
──チョン・ミンギ選手が加入後初出場。ビッグセーブもあったがどのように評価しているか。
「(代表で不在の)大迫敬介に代わり、十分な活躍だったと思います」
──勝ち点は取れなかったが0-1と最少失点に抑えられた。どうとらえているか。
「相手が1点リードしている状況だと思っています。次の試合までにしっかり改善して臨みたいと思っています」
次のホームの試合でしっかり解決していかないといけないと思っています。
──なかなか好機が生まれなかったと思うのですが、今日の試合の評価は。
「(好機がなかったことは)その通りだと思います。今シーズン、こういう状況が常にあるますが、次のホームではしっかり解決していきたいと思います。もっと狙いを持って正確なプレーをする。同時にもっと勇気を持って積極的にシュートを狙っていく、そういった姿勢が重要になってくると思っています」
──チョン・ミンギ選手が加入後初出場。ビッグセーブもあったがどのように評価しているか。
「(代表で不在の)大迫敬介に代わり、十分な活躍だったと思います」
──勝ち点は取れなかったが0-1と最少失点に抑えられた。どうとらえているか。
「相手が1点リードしている状況だと思っています。次の試合までにしっかり改善して臨みたいと思っています」
フォト















勝利をお届けできず、申し訳ございません。最後まで力強い声援、ありがとうございました。