試合の見どころ
タフな真夏の連戦がここからスタートする。今節から中3日と中2日のリーグ3連戦が始まり、さらに天皇杯とルヴァンカップの準々決勝を含めれば、9月頭まで“7連戦”となるハード日程だ。国内3大タイトル獲得の可能性を残す広島の良い意味での悩みではあるが、この状況はやはりチーム全員の力で乗り切るしかない。幸いにもケガ人はほぼおらず、激しいレギュラー争いが繰り広げられるほどチーム状態は上向きだ。まずは今節、勢いに乗る勝利を掴みたい。
ただし、相手もまた難敵である。ホームに迎え撃つG大阪は、今季ここまで10勝4分11敗の11位と中位に位置しているが、各ポジションに強力なタレントを擁す強豪だ。前節はホームで岡山に0-3で敗れるショッキングなゲームとなったが、その前は川崎FとC大阪を倒して2連勝を飾るなど、やはり地力は高い。その岡山戦もボールを保持してゲームを展開するダニエル・ポヤトス監督のポゼッションサッカーは展開できており、一瞬の隙を突かれての敗戦だった。選手の顔ぶれを見ても三浦弦太と中谷進之介という日本代表歴のあるCBコンビもそうだが、前線のタレントたちはさらに強烈。前節はデニス・ヒュメット、ウェルトン、倉田秋、そしてエースの宇佐美貴史の4枚を並べたなか、サブにはイッサム・ジェバリ、ファン・アラーノ、山下諒也、奥抜侃志、食野亮太郎と強力な攻撃陣がズラリと揃っていた。岡山戦はゴール前の崩しの部分でなかなか噛み合わないところがあったが、ハマった時の破壊力はJリーグでも屈指だろう。「オフェンスは、強い、速い、巧いが揃った選手がたくさんいる。そこはもちろん警戒しないといけない」(ミヒャエル・スキッベ監督)。広島としても、G大阪の攻撃陣は注意が必要だ。
5月に戦った前回対戦では広島が1-0で勝ち切ったが、前半22分にG大阪の鈴木徳真が一発退場となっておりあまり参考にはならない。今節の戦いで広島がG大阪の隙を突くとするならば、やはり相手のパスワークとなる。相手がポゼッションで攻め込んでくるということは、広島の攻撃の一つの狙いである“背後”が空いているということだ。サンフレッチェはいかに前線からのプレスでG大阪のポゼッションを封じ、素早く裏を突いていくか。広島の武器であるハイプレスが機能すれば、勝利は大きく近付く。
ただし、相手もまた難敵である。ホームに迎え撃つG大阪は、今季ここまで10勝4分11敗の11位と中位に位置しているが、各ポジションに強力なタレントを擁す強豪だ。前節はホームで岡山に0-3で敗れるショッキングなゲームとなったが、その前は川崎FとC大阪を倒して2連勝を飾るなど、やはり地力は高い。その岡山戦もボールを保持してゲームを展開するダニエル・ポヤトス監督のポゼッションサッカーは展開できており、一瞬の隙を突かれての敗戦だった。選手の顔ぶれを見ても三浦弦太と中谷進之介という日本代表歴のあるCBコンビもそうだが、前線のタレントたちはさらに強烈。前節はデニス・ヒュメット、ウェルトン、倉田秋、そしてエースの宇佐美貴史の4枚を並べたなか、サブにはイッサム・ジェバリ、ファン・アラーノ、山下諒也、奥抜侃志、食野亮太郎と強力な攻撃陣がズラリと揃っていた。岡山戦はゴール前の崩しの部分でなかなか噛み合わないところがあったが、ハマった時の破壊力はJリーグでも屈指だろう。「オフェンスは、強い、速い、巧いが揃った選手がたくさんいる。そこはもちろん警戒しないといけない」(ミヒャエル・スキッベ監督)。広島としても、G大阪の攻撃陣は注意が必要だ。
5月に戦った前回対戦では広島が1-0で勝ち切ったが、前半22分にG大阪の鈴木徳真が一発退場となっておりあまり参考にはならない。今節の戦いで広島がG大阪の隙を突くとするならば、やはり相手のパスワークとなる。相手がポゼッションで攻め込んでくるということは、広島の攻撃の一つの狙いである“背後”が空いているということだ。サンフレッチェはいかに前線からのプレスでG大阪のポゼッションを封じ、素早く裏を突いていくか。広島の武器であるハイプレスが機能すれば、勝利は大きく近付く。
監督 試合前日コメント
──ここから公式戦7連戦となります。
「まず、ここまで勝ち残っていることを嬉しく思っています。G大阪もすごく良いチームですので、そういった意味で明日は面白い試合になると思います」
──G大阪はなかなか波に乗り切れていない印象です。
「安定はしていないですが、高いクオリティーを持ってるチームですし、各個人がすごく良いモノを持っています。特にオフェンスは、強い、速い、巧いが揃った選手がたくさんいます。そこはもちろん警戒しないといけません。ディフェンスに関しても組織的な守りをする印象です。その意味でも良い試合になると思っています」
──広島は守備が安定しているので、あとは攻撃だけでは?
「シュートまで持って行くには自分たちが良いサッカーをしないといけません。清水戦も後半は良かったですが、出来の悪い前半になったと思っています。そうなるとチャンスを作れるのは後半だけになってしまうので、前半から良い試合をしたいと思っています」
──裏に抜ける動きがあれば攻撃は活性化しそうです。
「高い位置からボールを奪いに行くことからまずはスタートし、セカンドボールを回収して、攻撃ではできるだけ早くゴールに直結したプレーをしたい。そのためには寄ってくる動きと裏に抜ける動きは必要になってきます」
──満田誠選手は気合いが入っていそうです。
「マコが燃える気持ちは十分に分かります。我々のチームではあまりうまくいかないところがあったので、G大阪でしっかり出場できているのは良いことだと思います。広島でも1年目、2年目はマコ中心のチームで、マコがいたから、我々の今があると言えます。そういった活躍をこれからも期待しています」
「まず、ここまで勝ち残っていることを嬉しく思っています。G大阪もすごく良いチームですので、そういった意味で明日は面白い試合になると思います」
──G大阪はなかなか波に乗り切れていない印象です。
「安定はしていないですが、高いクオリティーを持ってるチームですし、各個人がすごく良いモノを持っています。特にオフェンスは、強い、速い、巧いが揃った選手がたくさんいます。そこはもちろん警戒しないといけません。ディフェンスに関しても組織的な守りをする印象です。その意味でも良い試合になると思っています」
──広島は守備が安定しているので、あとは攻撃だけでは?
「シュートまで持って行くには自分たちが良いサッカーをしないといけません。清水戦も後半は良かったですが、出来の悪い前半になったと思っています。そうなるとチャンスを作れるのは後半だけになってしまうので、前半から良い試合をしたいと思っています」
──裏に抜ける動きがあれば攻撃は活性化しそうです。
「高い位置からボールを奪いに行くことからまずはスタートし、セカンドボールを回収して、攻撃ではできるだけ早くゴールに直結したプレーをしたい。そのためには寄ってくる動きと裏に抜ける動きは必要になってきます」
──満田誠選手は気合いが入っていそうです。
「マコが燃える気持ちは十分に分かります。我々のチームではあまりうまくいかないところがあったので、G大阪でしっかり出場できているのは良いことだと思います。広島でも1年目、2年目はマコ中心のチームで、マコがいたから、我々の今があると言えます。そういった活躍をこれからも期待しています」
ゲームレポート
前半から主導権を握ったのは広島だった。G大阪の武器であるビルドアップに対してサンフレッチェはアグレッシブな守備で封じると、相手を押し込んでサッカーを展開。カウンターの機会さえも与えずにゴールを目指すと、迎えた19分だった。後方から攻撃を組み立てた広島は、右DF塩谷司の絶妙なフィードに中村草太がゴール前で抜け出すと、ワントラップから相手GKの股を抜くビューティフルゴールで先制。早くもリードを奪うことに成功した。
その後もG大阪にほとんど自由を許さずゲームを進めた広島は、43分にもゴール前で前田直輝のラストパスを受けた中村が決定機を迎えるが、これは枠の外へ。チャンスの数も含めて、前半は広島のゲームだった。
「良い試合ができている。これを続けて行こう!」
ハーフタイムに選手へそう指示を送るなど、前半の出来に手応えをつかんでいたミヒャエル・スキッベ監督。後半の立ち上がりからはG大阪のポゼッションに押し込まれる時間が長くなったが、勝負を大きく分けたのは60分のことだった。G大阪の安部柊斗がGK大迫敬介へのファウルで一発退場。前回対戦に続いて、広島は数的優位の状況でゲームを進めることになった。
こうなると、試合はもう広島のモノだった。数的優位を生かしてボールを保持しながらゲームを進め、G大阪ゴールへ目指す。途中からは木下康介や中島洋太朗、ヴァレール・ジェルマンらフレッシュな選手を投入して圧倒的に攻め込んだなか、決定力を欠いて2点目は奪えなかったが、そのまま1-0で勝利。広島にとっては、リーグ戦のホームゲームでは実に3カ月ぶりの勝点3となった。
その後もG大阪にほとんど自由を許さずゲームを進めた広島は、43分にもゴール前で前田直輝のラストパスを受けた中村が決定機を迎えるが、これは枠の外へ。チャンスの数も含めて、前半は広島のゲームだった。
「良い試合ができている。これを続けて行こう!」
ハーフタイムに選手へそう指示を送るなど、前半の出来に手応えをつかんでいたミヒャエル・スキッベ監督。後半の立ち上がりからはG大阪のポゼッションに押し込まれる時間が長くなったが、勝負を大きく分けたのは60分のことだった。G大阪の安部柊斗がGK大迫敬介へのファウルで一発退場。前回対戦に続いて、広島は数的優位の状況でゲームを進めることになった。
こうなると、試合はもう広島のモノだった。数的優位を生かしてボールを保持しながらゲームを進め、G大阪ゴールへ目指す。途中からは木下康介や中島洋太朗、ヴァレール・ジェルマンらフレッシュな選手を投入して圧倒的に攻め込んだなか、決定力を欠いて2点目は奪えなかったが、そのまま1-0で勝利。広島にとっては、リーグ戦のホームゲームでは実に3カ月ぶりの勝点3となった。
監督 試合後コメント
「Jリーグの中でも面白い試合になったと思います。自分たちが見せたモノは最初から満足いくものでした。走力で上回り、前からボールを奪いに行くプレスをしっかりやり、素晴らしいコンビネーションから得点を奪うことができました。早い段階で2-0にできたならば、試合を決定付けることができたと思います。1点差だったことから、最後のほうで相手もラッキーパンチ一発で引き分けにすることはできる展開でした。ただ、ホームで前節・清水戦よりも格段に良くなったパフォーマンスを見せられたことは非常に満足しています」
──リーグ戦4試合連続で無失点となりました。今日の守備陣について。
「素晴らしかったと思います。前節・清水戦は(大迫)敬介に助けられた部分がありました。ただ、今日のゲームに関しては、全員でしっかり守った成果だと思います。前からしっかりプレスに行く。そこから守備が始まり、全員がコンパクトさを保って良い守備をしたと思います」
──中村草太選手の得点シーンは、「分析の結果で取れた」と本人は言っていました。監督として何か指示があったのでしょうか。
「得点になる前から裏に抜ける回数をすごく増やしていました。そうすることによって、相手のディフェンスラインが崩れる。そこはすり合わせてきた部分です。あの(得点)シーンは塩谷(司)のパスが素晴らしかったのはありますが、裏に抜ける部分がありました。そこは何かを言うのではなく、やっていくなかで築いてきた部分だと思います」
──今日は2種登録の小林志紋選手をメンバーに入れましたが、どういうところを期待したのでしょうか?
「(中村)草太と似たタイプだと思っています。スピードもあり、テクニックもあり、シュートもできるし、切り替えも速い選手です。彼自身、その才能をいつか見せることになると思いますし、草太と同じ立場になっていくのではないかと思っています」
──リーグ戦4試合連続で無失点となりました。今日の守備陣について。
「素晴らしかったと思います。前節・清水戦は(大迫)敬介に助けられた部分がありました。ただ、今日のゲームに関しては、全員でしっかり守った成果だと思います。前からしっかりプレスに行く。そこから守備が始まり、全員がコンパクトさを保って良い守備をしたと思います」
──中村草太選手の得点シーンは、「分析の結果で取れた」と本人は言っていました。監督として何か指示があったのでしょうか。
「得点になる前から裏に抜ける回数をすごく増やしていました。そうすることによって、相手のディフェンスラインが崩れる。そこはすり合わせてきた部分です。あの(得点)シーンは塩谷(司)のパスが素晴らしかったのはありますが、裏に抜ける部分がありました。そこは何かを言うのではなく、やっていくなかで築いてきた部分だと思います」
──今日は2種登録の小林志紋選手をメンバーに入れましたが、どういうところを期待したのでしょうか?
「(中村)草太と似たタイプだと思っています。スピードもあり、テクニックもあり、シュートもできるし、切り替えも速い選手です。彼自身、その才能をいつか見せることになると思いますし、草太と同じ立場になっていくのではないかと思っています」
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