試合の見どころ
いよいよトップの背中が見えてきた。前節・G大阪戦の勝利で順位を6位から5位へと上げた広島は、首位・京都との勝点差がわずか『2』と射程内に。7位・浦和との勝点差も同じ『2』と油断はできないが、この大混戦を抜け出すには勝点を積み重ねるのみ。過酷な夏場の連戦をいかに乗り切るかが頂への大きなポイントになりそうだ。
その意味で、今節は今後のカギを握る戦いになるかもしれない。ACL出場チームだけの対戦となる8月20日の第30節、ホームに迎えるのは王者・神戸。現在は同じ勝点で並び、広島が得失点差3で上回っているのみ。この直接対決を制するか否かは勝点の重みもそうだが、チームに勢いをつける意味でも重要だ。
神戸の戦力も整いつつある。序盤戦こそスタートダッシュに失敗して下位に甘んじていたが、次第に調子を上げ、7月のリーグ中断前には7試合を6勝1分と大きく勝点を積み重ねて一気に上位へと浮上。現在は2連敗中とやや元気がないが、前々節に長期離脱していた大迫勇也が復帰すれば、前節には5月に腰の手術で戦列を離れていた武藤嘉紀も途中出場。「今まで大迫と武藤がいない中で上位にいるのはすごいことだと思うし、彼らが帰ってきてより強くなる」(ミヒャエル・スキッベ監督)。神戸の“ダブルエース”が復活したのは、敵としては当然ながら脅威となる。
7月の前回対戦では、その二人が不在の中でエリキに決められ0-1の敗戦。個々のフィジカル能力や素早い切り替えはやはりJ1随一であり、勝負強さを見せられて負けたゲームだった。そのメンバーたちに前節は途中出場で調子を上げている大迫と武藤が今回はどう絡んでくるか。主力が揃ってきた神戸との戦いは激戦必至である。
広島のポイントは、やはり個々の局面で負けないことだ。この一戦は互いのゴール前での攻防はもちろんのこと、中盤でも熾烈な球際の戦いが繰り広げられるだろう。空中戦やセカンドボールのせめぎ合いも含めて、上回ったほうが主導権を握るのは間違いない。その上で堅い神戸守備陣をどう攻略し、勝利のゴールを決められるか。広島としては前回対戦のリベンジを果たし、上位にとどまりたいところだ。
その意味で、今節は今後のカギを握る戦いになるかもしれない。ACL出場チームだけの対戦となる8月20日の第30節、ホームに迎えるのは王者・神戸。現在は同じ勝点で並び、広島が得失点差3で上回っているのみ。この直接対決を制するか否かは勝点の重みもそうだが、チームに勢いをつける意味でも重要だ。
神戸の戦力も整いつつある。序盤戦こそスタートダッシュに失敗して下位に甘んじていたが、次第に調子を上げ、7月のリーグ中断前には7試合を6勝1分と大きく勝点を積み重ねて一気に上位へと浮上。現在は2連敗中とやや元気がないが、前々節に長期離脱していた大迫勇也が復帰すれば、前節には5月に腰の手術で戦列を離れていた武藤嘉紀も途中出場。「今まで大迫と武藤がいない中で上位にいるのはすごいことだと思うし、彼らが帰ってきてより強くなる」(ミヒャエル・スキッベ監督)。神戸の“ダブルエース”が復活したのは、敵としては当然ながら脅威となる。
7月の前回対戦では、その二人が不在の中でエリキに決められ0-1の敗戦。個々のフィジカル能力や素早い切り替えはやはりJ1随一であり、勝負強さを見せられて負けたゲームだった。そのメンバーたちに前節は途中出場で調子を上げている大迫と武藤が今回はどう絡んでくるか。主力が揃ってきた神戸との戦いは激戦必至である。
広島のポイントは、やはり個々の局面で負けないことだ。この一戦は互いのゴール前での攻防はもちろんのこと、中盤でも熾烈な球際の戦いが繰り広げられるだろう。空中戦やセカンドボールのせめぎ合いも含めて、上回ったほうが主導権を握るのは間違いない。その上で堅い神戸守備陣をどう攻略し、勝利のゴールを決められるか。広島としては前回対戦のリベンジを果たし、上位にとどまりたいところだ。
監督 試合前日コメント
──連戦となりますが、選手のコンディションはいかがでしょうか?
「前回の試合で大きなケガ人も出ていないので、良い状況だと思います」
──神戸は強いチームですが、さらに大迫勇也選手と武藤嘉紀選手が戻ってきました。
「もともと強いチームなのは分かっていましたし、ここ2年、Jリーグを一番引っ張ってきたチームです。今まで大迫と武藤がいない中で上位にいるのはすごいことだと思いますし、彼らが帰ってきてより強くなると思います。ただ、そういう相手に勝った時には上位にいれるので、そこは目指したいです」
──結果次第では首位に立ちます。
「まだシーズンは途中です。最終節が終わった時に一番上に立っているチームが優勝できます」
──神戸との戦いは球際の激しい強度の高い試合になります。明日も同じような試合展開になりそうですか?
「そのとおりだと思います。体の強い選手も揃っていますし、速い選手も揃っています。セットプレーも含めて、ハードな戦いになると思います」
「前回の試合で大きなケガ人も出ていないので、良い状況だと思います」
──神戸は強いチームですが、さらに大迫勇也選手と武藤嘉紀選手が戻ってきました。
「もともと強いチームなのは分かっていましたし、ここ2年、Jリーグを一番引っ張ってきたチームです。今まで大迫と武藤がいない中で上位にいるのはすごいことだと思いますし、彼らが帰ってきてより強くなると思います。ただ、そういう相手に勝った時には上位にいれるので、そこは目指したいです」
──結果次第では首位に立ちます。
「まだシーズンは途中です。最終節が終わった時に一番上に立っているチームが優勝できます」
──神戸との戦いは球際の激しい強度の高い試合になります。明日も同じような試合展開になりそうですか?
「そのとおりだと思います。体の強い選手も揃っていますし、速い選手も揃っています。セットプレーも含めて、ハードな戦いになると思います」
ゲームレポート
「ハードな戦いになる」。戦前にミヒャエル・スキッベ監督が予想したとおり、王者・神戸を迎えた一戦は序盤から激しい戦いとなった。開始から神戸がアグレッシブな試合の入りを見せ、5月25日のJ1第18節・清水戦以来の先発となったセンターFW大迫勇也を起点とした攻撃に広島は押される展開となった。前半の途中まではセカンドボールも次々に拾われて2次攻撃・3次攻撃を受けたが、広島の守備陣も最後の局面では集中した守りで阻止。すると、次第に攻撃のリズムが生まれてきた広島は、37分に中村草太のクロスからジャーメイン良が決定機を迎えた他、43分には中野就斗のクロスから東俊希が惜しいヘディングシュートを放つなど、何度かチャンスを作り出した。反対にアディショナルタイムには、大迫勇也に抜け出されてGKと1対1のピンチを招いたが、これは大迫敬介がファインセーブ。見どころの多い戦いはどちらも譲らず0-0で前半を終えた。
「もう一度、前から前から行こう。後半も最初から全力を出し切るぞ!」
ハーフタイム、スキッベ監督がそう選手を奮い立たせて臨んだ後半も序盤は一進一退で推移した。いたるところで激しい局地戦が繰り広げられ、互いにゴールを求め合う緊迫した攻防。だが、試合の情勢が大きく変わったのは58分だった。自陣ペナルティーエリア付近で大迫勇也の抜け出しを阻止したとして佐々木翔が一発退場。広島は残り30分近くを一人少ない状況で戦わざるを得なくなった。
数的不利でも広島は奮戦した。守備では集中を切らさず無失点で耐え、攻撃では中村のスピードを生かしたカウンターを中心に果敢に敵陣へ進出。決定的なチャンスを何度も作るなど、一人少ない状況を感じさせない戦いを見せたが、最後の最後で踏ん張れなかった。87分、CKからオウンゴールで失点。結局、この得点が決勝点となり、広島は0-1で敗れる結果となった。
「もう一度、前から前から行こう。後半も最初から全力を出し切るぞ!」
ハーフタイム、スキッベ監督がそう選手を奮い立たせて臨んだ後半も序盤は一進一退で推移した。いたるところで激しい局地戦が繰り広げられ、互いにゴールを求め合う緊迫した攻防。だが、試合の情勢が大きく変わったのは58分だった。自陣ペナルティーエリア付近で大迫勇也の抜け出しを阻止したとして佐々木翔が一発退場。広島は残り30分近くを一人少ない状況で戦わざるを得なくなった。
数的不利でも広島は奮戦した。守備では集中を切らさず無失点で耐え、攻撃では中村のスピードを生かしたカウンターを中心に果敢に敵陣へ進出。決定的なチャンスを何度も作るなど、一人少ない状況を感じさせない戦いを見せたが、最後の最後で踏ん張れなかった。87分、CKからオウンゴールで失点。結局、この得点が決勝点となり、広島は0-1で敗れる結果となった。
監督 試合後コメント
「今日の前半は相手が上回っており、自分たちは良いサッカーができませんでした。ただ、後半は一人少ない状態になったにも関わらず良い形でサッカーができたと思います。高い位置からボールを奪いに行き、走力、気持ちの面でも負けていなかったと思いますし、チャンスの数も我々のほうが多く作れたと思っています。失点シーンは悔やまれるアンラッキーな失点だったと思います」
──今日は大迫敬介選手が多くの場面で救ってくれました。
「失点を除けば、素晴らしいパフォーマンスだったと思います。前半も彼が救ったシーンがたくさんあったと思います」
──前半は相手に主導権を握られましたが、退場者が出てからチームは素晴らしいパフォーマンスでした。どうして、そのような熱い戦いができたのでしょうか?
「後半は勇敢にプレーすることができるようになったと思います。前からプレスに行くこともできるようになりました。緊迫した試合で退場者が出てしまったのは残念ですが、そこから盛り返すようなパフォーマンス、勢いは満足しています」
──今日は大迫敬介選手が多くの場面で救ってくれました。
「失点を除けば、素晴らしいパフォーマンスだったと思います。前半も彼が救ったシーンがたくさんあったと思います」
──前半は相手に主導権を握られましたが、退場者が出てからチームは素晴らしいパフォーマンスでした。どうして、そのような熱い戦いができたのでしょうか?
「後半は勇敢にプレーすることができるようになったと思います。前からプレスに行くこともできるようになりました。緊迫した試合で退場者が出てしまったのは残念ですが、そこから盛り返すようなパフォーマンス、勢いは満足しています」
フォト




