試合の見どころ
良好な流れを継続したい一戦だ。中3日や中2日での試合が続くハードな“7連戦”は今節で5試合目。8月20日(水)のJ1第30節・神戸戦こそ0-1で敗れたものの、その後の23日(土)の東京V戦では3-0で勝利し、続く27日(水)の天皇杯準々決勝・名古屋戦でも4-2で勝ち切って3年ぶりの4強進出を決めた。再び中3日で訪れる今節はアウェイ3連戦目とタフな日程が続いているが、2試合で7得点を奪っている好調攻撃陣の勢いを持って公式戦3連勝といきたいところだ。
今節も強敵との戦いとなる。敵地で激突するのは、組織的なゲーム運びが特長のC大阪。アーサー・パパス監督を迎えた今季、序盤戦は生みの苦しみからか、開幕7試合で1勝3分3敗と勝ち切れないゲームが続いたが、5月に入ってからチーム状態は上向きに。前節までの14試合で7勝4分3敗と勝点を積み上げ、今では10位まで浮上してきた。
タレントも豊富なチームである。今季リーグ戦11得点を挙げているC大阪の得点源のラファエル・ハットンは前節の出場停止が明けて今節は復帰するだろう。また、シャドーの選手たちも強烈だ。高いテクニックと推進力でチャンスを作り出す右サイドのルーカス・フェルナンデスや切れ味鋭い突破を見せる164cmのアタッカー・本間至恩、前節はトップ下に入ってゴールも決めたベテラン・香川真司、高い身体能力で相手を切り裂くチアゴ・アンドラーデなど、それぞれ特長を持った攻撃のタレントたちが揃う。ボランチの田中駿汰も攻守で高い力を持ったプレーヤーであり、畠中槙之輔は日本代表経験のあるCBだ。アーサー・パパス監督は、こういった能力の高い選手たちを生かしながら、後方からボールを繋ぐポゼッションスタイルを植え付けており、スタイルが着実に浸透してきている。ホームでの前回対戦では逆転勝利を収めた広島だが、今節も難しい戦いになるのは必至だ。
広島の狙い目としては、やはりそのC大阪のポゼッションとなる。GKからじっくりとビルドアップを図ってくるチームに対して、広島の武器であるハイプレスがハマれば主導権は掌握できるだろう。もちろん、高温多湿の今の夏場の環境や連戦の疲労も含めて、すべて前から奪いに行くことはできないが、大きなチャンスとなるのは高い位置でのボール奪取だ。そして、そこからのショートカウンターで確実に仕留めきれるか。広島のスタイルを出し尽くすことが勝利へのカギとなる。
今節も強敵との戦いとなる。敵地で激突するのは、組織的なゲーム運びが特長のC大阪。アーサー・パパス監督を迎えた今季、序盤戦は生みの苦しみからか、開幕7試合で1勝3分3敗と勝ち切れないゲームが続いたが、5月に入ってからチーム状態は上向きに。前節までの14試合で7勝4分3敗と勝点を積み上げ、今では10位まで浮上してきた。
タレントも豊富なチームである。今季リーグ戦11得点を挙げているC大阪の得点源のラファエル・ハットンは前節の出場停止が明けて今節は復帰するだろう。また、シャドーの選手たちも強烈だ。高いテクニックと推進力でチャンスを作り出す右サイドのルーカス・フェルナンデスや切れ味鋭い突破を見せる164cmのアタッカー・本間至恩、前節はトップ下に入ってゴールも決めたベテラン・香川真司、高い身体能力で相手を切り裂くチアゴ・アンドラーデなど、それぞれ特長を持った攻撃のタレントたちが揃う。ボランチの田中駿汰も攻守で高い力を持ったプレーヤーであり、畠中槙之輔は日本代表経験のあるCBだ。アーサー・パパス監督は、こういった能力の高い選手たちを生かしながら、後方からボールを繋ぐポゼッションスタイルを植え付けており、スタイルが着実に浸透してきている。ホームでの前回対戦では逆転勝利を収めた広島だが、今節も難しい戦いになるのは必至だ。
広島の狙い目としては、やはりそのC大阪のポゼッションとなる。GKからじっくりとビルドアップを図ってくるチームに対して、広島の武器であるハイプレスがハマれば主導権は掌握できるだろう。もちろん、高温多湿の今の夏場の環境や連戦の疲労も含めて、すべて前から奪いに行くことはできないが、大きなチャンスとなるのは高い位置でのボール奪取だ。そして、そこからのショートカウンターで確実に仕留めきれるか。広島のスタイルを出し尽くすことが勝利へのカギとなる。
監督 試合前日コメント
──C大阪の警戒するポイントは?
「毎週、どの相手と戦っても難しいことは難しいですが、C大阪は切り替えが速く、ワイドに速い選手がいます。そこは警戒しないといけません。特にルーカス・フェルナンデスは今季、すごく良いシーズンを送っています。彼のプレーとセットプレーには気を付けたいと思います」
──C大阪戦に佐々木翔選手が出場すれば、J1通算350試合出場となります。
「550試合じゃなくて(笑)。今後もまだまだ増えるのは間違いありません。彼自身、このチームで欠かせない存在で、良いキャプテンであり、1対1に強く、高さもある、速さもある。その意味でも、まだまだ記録は伸ばしていくと思います」
──ルーカス・フェルナンデス選手とのマッチアップは注目です。
「そこは重要になると思います。前回対戦でもルーカス・フェルナンデスに綺麗なゴールを決められています。ただ、我々も全体的に良いサッカーができるようになってきています。名古屋戦も良い戦いができました。C大阪戦も面白い、良い試合になると思っています」
「毎週、どの相手と戦っても難しいことは難しいですが、C大阪は切り替えが速く、ワイドに速い選手がいます。そこは警戒しないといけません。特にルーカス・フェルナンデスは今季、すごく良いシーズンを送っています。彼のプレーとセットプレーには気を付けたいと思います」
──C大阪戦に佐々木翔選手が出場すれば、J1通算350試合出場となります。
「550試合じゃなくて(笑)。今後もまだまだ増えるのは間違いありません。彼自身、このチームで欠かせない存在で、良いキャプテンであり、1対1に強く、高さもある、速さもある。その意味でも、まだまだ記録は伸ばしていくと思います」
──ルーカス・フェルナンデス選手とのマッチアップは注目です。
「そこは重要になると思います。前回対戦でもルーカス・フェルナンデスに綺麗なゴールを決められています。ただ、我々も全体的に良いサッカーができるようになってきています。名古屋戦も良い戦いができました。C大阪戦も面白い、良い試合になると思っています」
ゲームレポート
前半の広島は苦戦した。C大阪の組織的な守りの前になかなか効果的な攻撃を繰り出せずに試合は進むと、守備では相手の右サイドに入ったルーカス・フェルナンデスや左サイドのチアゴ・アンドラーデらのスピードある攻撃に手を焼いた。決定的なピンチを招くほどではなかったが、一瞬の隙を突かれてしまったのは35分だった。キム・ジュソンがペナルティーエリア内で相手を倒して奪われたPKをルーカスに決められて失点。手痛いリードを許してしまった。その後もC大阪の攻撃を受けた広島だったが、37分にチアゴに抜け出されたピンチはGK大迫がビッグセーブ。0-1のビハインドで前半を終えた。
すると、ミヒャエル・スキッベ監督は後半早々から動いた。「ボールを奪った後は、もっと丁寧にパスを繋いでいくこと」。ハーフタイムにそう指示を送った指揮官は、前田直樹と塩谷司を下げ、木下康介と佐々木翔を投入。陣容に変化を加えて、残り45分の戦いに向かった。
後半は徐々に広島が盛り返した。相手を押し込んでサッカーを展開するサンフレッチェらしい戦いを見せると、55分には細かなパス交換から右サイド・中野就斗が決定機を迎えるが、これは枠の外へ。さらに勢いをつけるべく、スキッベ監督は新井直人や加藤陸次樹を次々と投入して反撃に出ると、ついにC大阪ゴールをこじ開けてみせた。72分の右サイドからのFK、新井直人のキックをキムが折り返すと、これを木下がワントラップから押し込んで同点。ようやく試合を振り出しに戻した。
ここからは、オープンな展開となった。広島が押し込む時間は長かったが、77分にはC大阪のショートカウンターからラファエル・ハットンにGKと1対1のチャンスを作られるも、ここでも大迫がビッグセーブでチームを救った。その後もお互いにゴール前へ進出してはCKを獲得するなど最後まで得点を狙いに行ったが、決勝点を奪うまでには至らず。攻撃的な両チームの戦いは、1-1の痛み分けに終わった。
すると、ミヒャエル・スキッベ監督は後半早々から動いた。「ボールを奪った後は、もっと丁寧にパスを繋いでいくこと」。ハーフタイムにそう指示を送った指揮官は、前田直樹と塩谷司を下げ、木下康介と佐々木翔を投入。陣容に変化を加えて、残り45分の戦いに向かった。
後半は徐々に広島が盛り返した。相手を押し込んでサッカーを展開するサンフレッチェらしい戦いを見せると、55分には細かなパス交換から右サイド・中野就斗が決定機を迎えるが、これは枠の外へ。さらに勢いをつけるべく、スキッベ監督は新井直人や加藤陸次樹を次々と投入して反撃に出ると、ついにC大阪ゴールをこじ開けてみせた。72分の右サイドからのFK、新井直人のキックをキムが折り返すと、これを木下がワントラップから押し込んで同点。ようやく試合を振り出しに戻した。
ここからは、オープンな展開となった。広島が押し込む時間は長かったが、77分にはC大阪のショートカウンターからラファエル・ハットンにGKと1対1のチャンスを作られるも、ここでも大迫がビッグセーブでチームを救った。その後もお互いにゴール前へ進出してはCKを獲得するなど最後まで得点を狙いに行ったが、決勝点を奪うまでには至らず。攻撃的な両チームの戦いは、1-1の痛み分けに終わった。
監督 試合後コメント
「今日は2つのオフェンシブなチームが対戦し、Jリーグの中でも素晴らしい試合を披露していたと思います。特に前半は自分たちのパスミスからボールを奪われてカウンターを受けるシーンがありましたし、そこから失点してしまったのは残念です。ただ後半になって自分たちのペースを取り戻せたと思っています。
我々がたくさんのゴールチャンスを作ったのと同じように、C大阪にも多くのチャンスがありましたが、その中で大迫敬介の素晴らしいセーブに救われました。
勝点1以上を取るには、今日の前半の出来では足りなかったと思っています」
──キム・ジュソン選手がスタメン出場。彼のパフォーマンスについて
「サンフレッチェでデビューしてからずっと良いパフォーマンスを見せていると思います。PKをとられてしまったのはアンラッキーでしたが、安定して良いパフォーマンスを見せてくれていると思います」
我々がたくさんのゴールチャンスを作ったのと同じように、C大阪にも多くのチャンスがありましたが、その中で大迫敬介の素晴らしいセーブに救われました。
勝点1以上を取るには、今日の前半の出来では足りなかったと思っています」
──キム・ジュソン選手がスタメン出場。彼のパフォーマンスについて
「サンフレッチェでデビューしてからずっと良いパフォーマンスを見せていると思います。PKをとられてしまったのはアンラッキーでしたが、安定して良いパフォーマンスを見せてくれていると思います」
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