試合の見どころ
勝利を目指すのみだ。敵地で戦ったルヴァンカップ準決勝第1戦では、中島洋太朗の見事な先制点と中野就斗のダメ押しゴールで2-0で勝利。ホームでの第2戦は引き分け以上でファイナル進出が決定するだけでなく、0-1の敗戦でも突破が決まる有利な状況となった。だが、当然ながらサッカーに絶対はない。相手の横浜FCはプレーオフラウンドでC大阪相手に第1戦を1-4で落としながら第2戦で4-0で勝利する大逆転劇を演じている。そのことを問われたミヒャエル・スキッベ監督は「高い集中力を保ちながら、自分たちのサッカーを徹底してやるべき」と第2戦もスタイルを貫くことが勝利への道だと説く。ホームの大歓声を受け、広島はアグレッシブに勝利を掴みに行く。
やはり序盤から受けに回ることは避けたい。第1戦で開始から主導権を握っていたのはどちらかと言えば横浜FCだった。同じ[3-4-2-1]システムでのミラーゲーム、広島はパスを繋いで何とか横浜FCの網をかいくぐろうと試みるも、なかなか効果的な攻撃を繰り出せずに押し込まれる展開に。33分の中島洋太朗のゴールで展開が変わり、流れは広島へと移ったが、その得点がなければ試合はどうなっていたか分からない。横浜FCには、191cmの大型ストライカー・櫻川ソロモンの強さがあり、さらにルキアンや鈴木武蔵、アダイウトンなど前線には個性的なタレントが揃っている。押し込まれる展開となれば、彼らの良さを引き出してしまうだけに、スキッベ監督の言う“自分たちのサッカー”を試合開始から徹底し、いかに相手陣地でゲームを進められるか。主導権を握りながら勝負を決定付ける“3点目”を狙いつつ、無失点にこだわること。広島らしいアグレッシブさはやはり大きなポイントだ。
初戴冠となった2022年以来の決勝が懸かった一戦。聖地・国立競技場への切符を掴むべく、紫軍団はチーム全員の力で横浜FC撃破を目指す。
やはり序盤から受けに回ることは避けたい。第1戦で開始から主導権を握っていたのはどちらかと言えば横浜FCだった。同じ[3-4-2-1]システムでのミラーゲーム、広島はパスを繋いで何とか横浜FCの網をかいくぐろうと試みるも、なかなか効果的な攻撃を繰り出せずに押し込まれる展開に。33分の中島洋太朗のゴールで展開が変わり、流れは広島へと移ったが、その得点がなければ試合はどうなっていたか分からない。横浜FCには、191cmの大型ストライカー・櫻川ソロモンの強さがあり、さらにルキアンや鈴木武蔵、アダイウトンなど前線には個性的なタレントが揃っている。押し込まれる展開となれば、彼らの良さを引き出してしまうだけに、スキッベ監督の言う“自分たちのサッカー”を試合開始から徹底し、いかに相手陣地でゲームを進められるか。主導権を握りながら勝負を決定付ける“3点目”を狙いつつ、無失点にこだわること。広島らしいアグレッシブさはやはり大きなポイントだ。
初戴冠となった2022年以来の決勝が懸かった一戦。聖地・国立競技場への切符を掴むべく、紫軍団はチーム全員の力で横浜FC撃破を目指す。
監督 試合前日コメント
「12日の結果で決勝に進出ができるか決まります。90分、95分集中して戦えれば決勝進出の可能性は高まると思っています」
──2点のアドバンテージをどう考えているか
「(2点のアドバンテージがあるのは)目の前の試合に集中して臨めたからこそだと思っています」
──アドバンテージを考慮して、戦い方に変化があるか
「いつも通り戦います」
──横浜FCの戦い方はどう考えているか
「第1戦と同じように、ロングボールを多用しながら、セットプレーを活かして戦ってくると思います。しっかり準備したいと思います」
──スタジアムが満員になることも予想されている。意気込みは。
「カップ戦でたくさんの方が来てくださることは本当に嬉しいことです。皆様の目の前で勝利し、ともに決勝へ進みたいと思います」
──2点のアドバンテージをどう考えているか
「(2点のアドバンテージがあるのは)目の前の試合に集中して臨めたからこそだと思っています」
──アドバンテージを考慮して、戦い方に変化があるか
「いつも通り戦います」
──横浜FCの戦い方はどう考えているか
「第1戦と同じように、ロングボールを多用しながら、セットプレーを活かして戦ってくると思います。しっかり準備したいと思います」
──スタジアムが満員になることも予想されている。意気込みは。
「カップ戦でたくさんの方が来てくださることは本当に嬉しいことです。皆様の目の前で勝利し、ともに決勝へ進みたいと思います」
ゲームレポート
試合をいきなり動かしたのは、第1戦を2-0で制した広島だった。10分、加藤陸次樹がペナルティーエリア内で倒されて獲得したPKをヴァレール・ジェルマンが落ち着いて決めて広島が先制。2戦合計3-0と大きくリードを広げることになった。
だが、試合はやはりそう簡単には進まなかった。14分に櫻川ソロモンに決定的なシュートを打たれた場面ではGKチョン・ミンギの体を張ったセーブで凌いだが、そのCKから山根永遠に強烈なミドルシュートを決められて17分に同点。試合はまたも2点差の状況に戻されてしまった。
ここからは試合が膠着。至るところで激しい攻防が繰り広げられ、32分には田中聡が脳震盪の疑いで途中交代。その後もバチバチとした競り合いがある中で、お互いにチャンスを作り出して前半を1-1で終えた。
「もっと丁寧にボールを繋ごう。前からガンガン行くぞ!」
そうミヒャエル・スキッベ監督が選手に声をかけて送り出した後半、どちらかと言えば広島が相手陣地でのプレー時間を増やして試合を展開。何とか追加点を奪って勝負を決めようと横浜FCゴールへ迫り続けるが、最後の局面では精度を欠いてなかなか効果的なチャンスを作り出せない。じれったい展開が続いていたが、この局面を打開したのは59分に途中出場していたジャーメイン良だった。75分、中央付近でボールを奪ってショートカウンターを発動。ジャーメインがドリブルで運んでペナルティーエリア外から左足を振り抜いたシュートがゴールネットを揺らし、ようやく勝ち越しに成功した。
その後は攻め込まれる時間もあったが、広島守備陣が集中した守りを見せてゴールを許さず。第2戦を2-1、2戦合計4-1で勝ち切った紫軍団が3年ぶりとなるファイナル進出を決めた。
だが、試合はやはりそう簡単には進まなかった。14分に櫻川ソロモンに決定的なシュートを打たれた場面ではGKチョン・ミンギの体を張ったセーブで凌いだが、そのCKから山根永遠に強烈なミドルシュートを決められて17分に同点。試合はまたも2点差の状況に戻されてしまった。
ここからは試合が膠着。至るところで激しい攻防が繰り広げられ、32分には田中聡が脳震盪の疑いで途中交代。その後もバチバチとした競り合いがある中で、お互いにチャンスを作り出して前半を1-1で終えた。
「もっと丁寧にボールを繋ごう。前からガンガン行くぞ!」
そうミヒャエル・スキッベ監督が選手に声をかけて送り出した後半、どちらかと言えば広島が相手陣地でのプレー時間を増やして試合を展開。何とか追加点を奪って勝負を決めようと横浜FCゴールへ迫り続けるが、最後の局面では精度を欠いてなかなか効果的なチャンスを作り出せない。じれったい展開が続いていたが、この局面を打開したのは59分に途中出場していたジャーメイン良だった。75分、中央付近でボールを奪ってショートカウンターを発動。ジャーメインがドリブルで運んでペナルティーエリア外から左足を振り抜いたシュートがゴールネットを揺らし、ようやく勝ち越しに成功した。
その後は攻め込まれる時間もあったが、広島守備陣が集中した守りを見せてゴールを許さず。第2戦を2-1、2戦合計4-1で勝ち切った紫軍団が3年ぶりとなるファイナル進出を決めた。
監督 試合後コメント
横浜FCのようなフィジカルの強い相手に、文字通り闘った試合になりました。
特に後半、足元でサッカーができるようにプレーを意識できたことが良かったと思います。
決勝に進出できたことを嬉しく思いますし、(現時点では)対戦相手は決まっていませんが、どちらのクラブに決定しても良い試合になると思います。
Q:後半に向けて、ハーフタイムで修正したポイントは?
前半は不必要なボールロストが多く、思うようなプレーはできていませんでした。そのため後半に向けて良いコンビネーションで相手の背後を突いて行こうと伝えました。その部分は後半良くなったと思います。
Q:負傷離脱から復帰したジャーメイン良や中村草太のプレーについて
復帰した選手たちは、離脱前と同じようなプレーをしてくれたと思います。もちろん、彼らが負傷で不在にしていた間も良い選手たちが揃っていましたし、彼らが戻ってきたことでよりメンバーが揃ったと思います。
Q:代表選出で離脱する選手もいる中での3年ぶりの決勝進出について
代表活動期間中にカップ戦があることは良いことだとも思います。選手誰しもが試合に出場したいと思っている中で、普段中々出場機会に恵まれない選手たちが頑張ってくれました。天皇杯やACLEなど、他のカップ戦を並行して戦いながらルヴァンカップで決勝に進出できたことを嬉しく思います。
Q:決勝への意気込みは
決勝に出場することを非常に楽しみにしていますし、対戦相手も強い気持ちを持って臨んでくると思います。ファン・サポーターの皆様にとっても非常に面白い試合になると思います。
特に後半、足元でサッカーができるようにプレーを意識できたことが良かったと思います。
決勝に進出できたことを嬉しく思いますし、(現時点では)対戦相手は決まっていませんが、どちらのクラブに決定しても良い試合になると思います。
Q:後半に向けて、ハーフタイムで修正したポイントは?
前半は不必要なボールロストが多く、思うようなプレーはできていませんでした。そのため後半に向けて良いコンビネーションで相手の背後を突いて行こうと伝えました。その部分は後半良くなったと思います。
Q:負傷離脱から復帰したジャーメイン良や中村草太のプレーについて
復帰した選手たちは、離脱前と同じようなプレーをしてくれたと思います。もちろん、彼らが負傷で不在にしていた間も良い選手たちが揃っていましたし、彼らが戻ってきたことでよりメンバーが揃ったと思います。
Q:代表選出で離脱する選手もいる中での3年ぶりの決勝進出について
代表活動期間中にカップ戦があることは良いことだとも思います。選手誰しもが試合に出場したいと思っている中で、普段中々出場機会に恵まれない選手たちが頑張ってくれました。天皇杯やACLEなど、他のカップ戦を並行して戦いながらルヴァンカップで決勝に進出できたことを嬉しく思います。
Q:決勝への意気込みは
決勝に出場することを非常に楽しみにしていますし、対戦相手も強い気持ちを持って臨んでくると思います。ファン・サポーターの皆様にとっても非常に面白い試合になると思います。
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