試合の見どころ
勝負の“ラスト5”だ。前節は同じ勝点で並んでいた町田に対し、後半アディショナルタイムに決勝点を奪って劇的な逆転勝利。順位は一つ上の5位に上がり、引き分けに終わった首位・鹿島との勝点差は『7』に縮まった。リーグ戦は残り5試合と考えれば、もちろん簡単な勝点差ではないが、何が起こるのが分からないのがサッカーだ。まずは目の前の相手に全力を尽くして勝利を奪い、上位との差を縮めに行く。
今節もまた難敵との戦いだ。松橋力蔵監督を迎えてスタートした今季のFC東京は、スタイル転換による生みの苦しみからか、ここまで11勝8分14敗の13位に甘んじているが、最近では上向き傾向にある。9月に入ってから3連勝を達成するなど、直近の5試合は3勝1分1敗。後方からボールを大事にするポゼッションサッカーが浸透していることに加え、前線では能力の高い個を生かした突破や細かくパスを繋いで相手DFを攻略するコンビネーションもある。
また、タレント力も十分だ。前線には188cmの大型ストライカーであるマルセロ・ヒアンや佐藤恵允、俵積田晃太、遠藤渓太、マルコス・ギリェルメなど力のある攻撃陣が揃い、橋本拳人や小泉慶、高宇洋など、ボランチも充実。最終ラインには長友佑都、森重真人、室屋成といった経験豊富な選手たちがズラリと並ぶ。まさに勢いに乗った時のFC東京は、相当に強い。
広島のポイントとしては、やはりFC東京のポゼッション封じになる。アグレッシブな前線からのプレスを武器とする広島のスタイルがハマれば、試合の主導権は紫軍団のモノとなる。もちろん研ぎ澄まされてきたFC東京のビルドアップを止めるのは簡単ではないが、勝利のために広島はスタイルを貫くのみ。ホームで勝点3を奪い、上位陣へプレッシャーをかけたいところだ。
今節もまた難敵との戦いだ。松橋力蔵監督を迎えてスタートした今季のFC東京は、スタイル転換による生みの苦しみからか、ここまで11勝8分14敗の13位に甘んじているが、最近では上向き傾向にある。9月に入ってから3連勝を達成するなど、直近の5試合は3勝1分1敗。後方からボールを大事にするポゼッションサッカーが浸透していることに加え、前線では能力の高い個を生かした突破や細かくパスを繋いで相手DFを攻略するコンビネーションもある。
また、タレント力も十分だ。前線には188cmの大型ストライカーであるマルセロ・ヒアンや佐藤恵允、俵積田晃太、遠藤渓太、マルコス・ギリェルメなど力のある攻撃陣が揃い、橋本拳人や小泉慶、高宇洋など、ボランチも充実。最終ラインには長友佑都、森重真人、室屋成といった経験豊富な選手たちがズラリと並ぶ。まさに勢いに乗った時のFC東京は、相当に強い。
広島のポイントとしては、やはりFC東京のポゼッション封じになる。アグレッシブな前線からのプレスを武器とする広島のスタイルがハマれば、試合の主導権は紫軍団のモノとなる。もちろん研ぎ澄まされてきたFC東京のビルドアップを止めるのは簡単ではないが、勝利のために広島はスタイルを貫くのみ。ホームで勝点3を奪い、上位陣へプレッシャーをかけたいところだ。
監督 試合前日コメント
「FC東京とは5月の対戦(第18節)から時間が空きました。その間、(FC東京は)良い時もあれば悪い時ある、そういうシーズンを送ってきたと思います。天皇杯では準決勝に進出していますし、ここ最近は失点も少なくなってきています。自力のあるチームだと思います。
離脱していた選手が怪我や代表活動から戻ってきているので、メンバー構成にはバリエーションを出せると思います」
離脱していた選手が怪我や代表活動から戻ってきているので、メンバー構成にはバリエーションを出せると思います」
ゲームレポート
前半から広島の出来は良かった。相手を押し込んでサッカーを展開する広島らしいアグレッシブな戦いで主導権を掌握。11分のジャーメイン良の右足ミドルシュートを皮切りにFC東京へ襲い掛かり、持ち味のサイド攻撃や左右のCKを何度も獲得して攻め立てた。最後の局面では人数をかけて粘り強く体を張って対応する相手の攻略はできなかったが、「内容は悪くない。後半もチャンスを作って生かして行こう」とミヒャエル・スキッベ監督はハーフタイムに指示を出し、後半開始からトルガイ・アルスランと中村草太の2枚を同時投入して勝負に出た。
後半開始からも紫軍団は怒涛の攻めに出た。51分にさっそくトルガイがペナルティーエリア内でのドリブル突破から鋭いシュートで相手を脅かせば、55分には相手ゴール前の混戦からジャーメインが3連続シュートを放って果敢にゴールを狙う。なかなかFC東京守備陣をこじ開けられないなか、スキッベ監督はさらに菅大輝や前田直輝、木下康介ら攻撃的なカードを次々と入れて勢いを注入。何とか1点をもぎ取ろうと積極的な采配を見せるが、FC東京守備陣の集中力も高くゴールが遠い。結局、後半だけで放った9本のシュートは不発に終わり、試合はスコアレスドロー。今季の課題である“決定力不足”を露呈する試合となってしまった。
後半開始からも紫軍団は怒涛の攻めに出た。51分にさっそくトルガイがペナルティーエリア内でのドリブル突破から鋭いシュートで相手を脅かせば、55分には相手ゴール前の混戦からジャーメインが3連続シュートを放って果敢にゴールを狙う。なかなかFC東京守備陣をこじ開けられないなか、スキッベ監督はさらに菅大輝や前田直輝、木下康介ら攻撃的なカードを次々と入れて勢いを注入。何とか1点をもぎ取ろうと積極的な采配を見せるが、FC東京守備陣の集中力も高くゴールが遠い。結局、後半だけで放った9本のシュートは不発に終わり、試合はスコアレスドロー。今季の課題である“決定力不足”を露呈する試合となってしまった。
監督 試合後コメント
「本当に難しい試合になりました。
FC東京は深い位置で良いディフェンスを見せたと思います。前半から自分たちが主導権を握っていたと思いますが、大きなチャンスを作ることができませんでした。
後半は攻撃の幅も広がり、シュートまで行けるシーンが増えました。ただ、試合を支配しながらも、最終的に点が入らないという今シーズンを象徴するような展開になってしまったと思います。点が入らないなか、無失点でゴールを守れたところは良かったと思いますが、我々が求めていたポイントを獲得できませんでした。
次は21日にACLE(アウェイ蔚山HD戦)があるので、それに向けて準備していきたいと思います」
──前半の課題、それから後半変えたところは?
「前半はFC東京に深い位置で上手く守備をされましたし、(攻撃時の)アイデアが少なかったと思っています。後半、トルガイ(・アルスラン)を入れて変化が生まれ、細かいコンビネーションの崩しなどがみられるようになり、前半の課題が解消されたように思います」
──今後の試合について
「次の試合である21日の蔚山HDに向けて集中するだけです」
FC東京は深い位置で良いディフェンスを見せたと思います。前半から自分たちが主導権を握っていたと思いますが、大きなチャンスを作ることができませんでした。
後半は攻撃の幅も広がり、シュートまで行けるシーンが増えました。ただ、試合を支配しながらも、最終的に点が入らないという今シーズンを象徴するような展開になってしまったと思います。点が入らないなか、無失点でゴールを守れたところは良かったと思いますが、我々が求めていたポイントを獲得できませんでした。
次は21日にACLE(アウェイ蔚山HD戦)があるので、それに向けて準備していきたいと思います」
──前半の課題、それから後半変えたところは?
「前半はFC東京に深い位置で上手く守備をされましたし、(攻撃時の)アイデアが少なかったと思っています。後半、トルガイ(・アルスラン)を入れて変化が生まれ、細かいコンビネーションの崩しなどがみられるようになり、前半の課題が解消されたように思います」
──今後の試合について
「次の試合である21日の蔚山HDに向けて集中するだけです」
